2006年北欧ツーリング 往路

●2006年北欧ツーリング(ヨーロッパ最北端を目指して)

 3度目のヨーロッパ最北端を目指しての旅。北欧はキャンプが自由で、熊の危険もほぼ無く、気楽に旅が出来るので最近は一番の好み。北米もいいけど、熊対策の気苦労がけっこうあるので。

 期間: 2006年6月14日〜9月6日、84日間

 費用: 航空券: 134,000円(航空券:102,000円+諸費用:32,000円)
    280ユーロ+3000SEK: 10万2000円ほど、
    カード: 15500円ほどで、
    総額25万円ほどになった。

 走行距離: 5700km、80日で計算すると1日当たり70km以上で、少々走り過ぎ。原因はシンガポール航空で可能な北欧がコペンハーゲンだったこと。コペンハーゲンからのヨーロッパ最北端往復は、3ヶ月ではギリギリの距離。

★公開する目的では無かった日記なので、だらだらと長過ぎですが、初めてまともなカメラを持っての旅行で、全てのキャンプ地の写真付をつけて整理したので、ヨーロッパ最北端を目指す人には参考になるでしょうか。

★★★ 行き(コペンハーゲン ---> ノールカップ) ★★★

2006年06月14日

●チェックイン完了

 チェックイン無事終わりました。しかし、重量はなんと29.2kg。今までの最高数値です。本当にギリギリセーフでした。

 予定していた荷物はほとんど持ち込み荷物にしたのですが、いつものソフトバッグを持って無かったので、ほんの少しだけ預ける方に入れました。これ が危ない橋を渡ることになった理由でした。もしマットを取り出してなければ大台に乗った可能性もありました。いつものように苦労は多かったですが、今回も まあなんとかなって良かったです。

 しかし、空港宅配は本当に便利でした。いつもバスに乗るまででも相当な苦労があったのですが、それが全くなくなったのは、4千数百円支払ったとしても充分価値がありました。

さあ、コペンハーゲンへ向け出発です。

●アップロード

アップロードの不調が直ったかもなので、再度画像アップを試みてみます。

 やはり直ってましたね。昨日は長いこと対応していたので、出発前の貴重な時間を失ってしまいました。singaporeからなので、日本語入力はたいへんです。(ひらがな英語交じりなので後で普通の日本語に修正)。

 海外で無料のインターネット環境も結構あるのですが、日本語入力環境が問題です。(表示環境も)

2006年06月15日

6/15(木)晴れ時々曇り、8969.8km, 57600, 3100kr, 500eu

 6月15日早朝、コペンハーゲン空港に到着。シンガポールから12時間、家を出てからだと30時間弱。(関空までの時間も結構かかっている)ちゃちな梱包で心配していた自転車は、バッグに穴が開いていたものの、とりあえず問題は無さそうだった。

 まず(i)でスウェーデンへ渡る方法を聞いてみたが、橋はだめで電車とのこと。駅で料金を調べてもらったら人間70、自転車30、という感じだった。北50kmくらのところにフェリーがあって、安いだろうとのことでそちらへ向かうことにした。

 8時半ごろから自転車を組立。10時には組立完了。なかなかすんなり行った。荷物の積み込みなどで更に1時間ほどかかり、11時に出発。

 デンマークは歩道と車道の間に自転車道が整備されていて、快適。なんでこんなに快適なのかと思ったら、段差が無いせいだった。すばらしい作り方。日本の無茶な段差を作っている役人に見せてやりたいくらい。

 これがデンマークの自転車道の標識。スウェーデンへは、近くの橋は自動車道で歩道無し。列車に乗らなければならず、料金は100DKK程度とのこと。50kmほど北には短距離のフェリーがあるらしいのでそっちへ。

 デンマークのお金を持っていないので、食べ物をどうしようか迷いながら前進。水もほとんど無かったし。自転車道のおかげで、すんなりとコペンハーゲンを通過。次にスーパーがあったらカードで買おうと思った時にはスーパーが出てこなくなっていた。

 途中のキャンプ場で料金を聞きに入った時に、水を入れてもらった。しかし500mlのペットボトル1本しか持って無かったので、それだけ。料金はテント25、おとな80でやはり高い。

 その先しばらくで、自転車道が道路から離れて線路の横を進むようになって、そちらに進入。快適。しかし徐々に軽いアップダウンが出てくるようになり、段々海岸から離れる方向に連れて行かれてしまった。

 後で分かったが、相当内陸部へ入っており、アップダウンも多かった。どうも海岸沿いには道があったみたいで、それをずっと進めば距離も5km、もしかすると10kmは短かったかもしれず、少々損をした感じ。しかしまあそのぶん静かではあった。

 Helsingor の港に到着。向こう側はスウェーデンで、町の名前はHelsingborg。ほとんど同じ。そそ、北欧の言語ではAやOなどには上に点々や丸などが付いている文字がある。でもここでは全く気にしないつもり。

 フェリー乗り場に到着したのは3時ごろ、4時間で60kmを走ってきた。追い風のせいもあってなかなかのスピードだった。しかし、よくまあ60kmもの距離を食べ物無し、水500ccだけで走ってきたもの。

 フェリーの料金は20DKK、カードで支払った。 乗り込んだら即閉まって出航。20分で対岸へ。入国検査は申告無しを通過でそのまま。(i)でパンフレット収集。近くのスーパーを教えてもらいジュースとビスケット購入。高い。それを食べてやっとエネルギー確保。

 その後教えてもらったもっと巨大な郊外型ショッピングセンターへ。結構遠く、自転車道を通ってだが、なかなか難しく、ある時は親切なおばさんが声 をかけてくれ、その上しばらく一緒に走って案内までしてくれた。どうも緑の自転車標識に沿って行けば良かったみたい。おばさんは引き返さなければいけない のに、本当に親切なことだった。

 ショッピングセンターではガスボンベと自転車の油、それに食料だが、予想をはるかに越える高さ。ボンベはなんと50SEK。交換したレートだと900円になる。手数料抜きのレートでも800円近く。

 アルコールバーナーなども検討したが、最後にはあきらめてインタースポーツで購入。油はハードウェアの店で42SEK、これも800円近くした。 この価格だと北欧に来たのは失敗だった。まあ原因は日本政府による異常な円安政策だとは思うが。本当は、円は1ユーロで120円でも安いと思う。

 買い物を終わったのは午後8時過ぎ。とりあえず20kmほど先の町をめざした。結構涼しくなってきた。9時を過ぎてやっとたどり着いたキャンプ場 は無人だった。まあ高ければ泊まらない可能性は高かったが。で、海岸をめざし、そこでキャンプに入ることにした。ラッキーなことにトイレもあった。

 蚊が多くてまいったが、テントを張り、水で体を拭き、ジュースでビスケットを食べておしまい。寝たのは夜中の12時過ぎになった。長い一日がやっと終わった。走行距離は101km。しかし「到着初日に100km走るか普通」という感じ。30時間も寝ないで来てるのに。

101.4km, 6:37, 15.2km/h
Angelholm, BUSH, 206

2006年06月16日

6/16(金)晴れ時々曇り、9071.1km, 2894kr
 朝は5時半に目がさめてしまった。たまに運動の人が通る。荷物の整理をぼちぼちやって、8時ごろには撤収。やはり蚊が多い。海岸のベンチでビスケットで朝食。トイレを済ませてから出発。

 森の中の自転車道を抜けてもうひとつあるキャンプ場へ行ってみた。ものすごく巨大なキャンプ場で料金は170Krとのこと。高過ぎてコメント無し。

 町の中心へ進み、まず(i)から、テレホンカードを探したが、次々に売ってる可能性のある店を紹介してくれるものの、なかなか見つからず。途中のICAにはあったが、100だったので、うまくうごく事が確認出来るまでは50を探すことにした。5、6軒回ったあと最後にたどり着いたのは図書館。こんなところで売っているかな?と半信半疑だったが、公衆電話があり売っていた。

 さっそく接続テストをしてみたが、すんなりコネクトした。その整理のため、図書館で電源を使わせてもらえないか聞いてみたらOKだった。くちぶりでは無線LANがあればインターネットも使わせてもらえそうな感じだった。で、その電源を使って現在日記を書いているところ。  そそ、なじみのあったICAには昨日見つからなかった安いビスケットや魚の缶詰があり、買った。ビスケットはオランダ製の7で、交換レートでも120円ほど。ツナ缶は5でもっと安かった。こんなのに頼るしかない。

 たっぷり充電し、再度の通信もしてから出発。出発は15時ごろになった。基本的には自転車道を進んだが、途中、私有地を通る感じになり、ひつじさんがいっぱいいたので中断。Forslovと言う町を経由した。しかしその先に標高165mまで上る丘越えがあり、傾斜もなかなかきつく、汗だくになってしまった。

 Bastad以降はキャンプ出来るところを探しながら前進したが、うまく発見できず、Halmstadと言う大きな町まで着いてしまい、10時近くと、だいぶ暗くなりつつある時に、更に町を離れるまで走らなければならなかった。

 町は自転車道が旧市街を通っていたが、フェスティバルなのか、人出が多かった。更に前進したが、だいぶ暗くなったので、諦めて道路横の伐採地の道でテントを張った。木が積んであり、自転車をもたせかけるのに便利だったので。

 キャンプ地は道から見え、さらに道路の前方からは犬の鳴き声が聞こえたので家があるが、まあ仕方ない。水が充分無いので、体も拭けず、そのままの服で寝るしか無かった。途中ひとつキャンプ場に寄ってみたが260と言うことで、笑うしか無かった。もっと手前でも料金を聞いてみたが、120だった。

89.4km, 7:03, 12.6km
Aledの南2kmくらい、BUSH, 216

2006年06月17日

6/17(土)晴れ、9160.5km, 2678
 昨日後半西に雲が見えていたので雨になることを心配していたが、朝、太陽が当たって来た。ラッキー。昨夜は荷物を全く開かなかったので撤収も簡単。その前にGPSのダウンロードと日記書きを簡単に済ませた。

 8時半ごろには出発した。連続寝るのも遅くなったが、昨日はなんとか11時台に寝た。朝の3時台に一度トイレに起きたが、既に明るかった。7時台まで寝たので、良く寝た方。とりあえず何も食べずに出発。

 じきに自転車道が右に離れていく感じだったので、自転車道はやめて道路をそのまま進むことにした。Oskarstromで小さなスーパーがあったので待望の買い物。水の値段がよくわからなかったので、とりあえずの代用品として安いミルクを買った。7.9kr。結構きれいなバナナが半額の場所にあったので、これも購入。これを朝食にした。レジで半額になるかどうかが気になっていたが、なんか聞いてきたので、半額と答えたらそうなった。気のつくおばさんで助かった。

 もうひとつの購入品はダイジェスティブビスケット。買うのはこれでもう3回目、なぜか安いので、主食として購入。こっちに着いてからまだこれしか食べてない。なぜ安いんだろうか。ここのは400gで6krだった。まあ安い物ばかり買えてなかなかいい買い物だった。近くの日陰で快適なベンチでバナナで朝食。満足。

 Rydobrukへは26号線では無く、更に川の左岸側の道路を進んだ。道はどんどん上っていって選択ミスかと思ったが、じきにゆるやかな上りになった。結果、ほとんど車も来ず、静かで良かった。

 そこからHyltebrukへは幹線を使ってみた。最高速度90km/hの高速道路風の道だが、ドライバーがみんなおとなしくまあまあ快適だった。Hyltebrukで食料購入後、幹線沿いの5kmほど先にあるキャンプ場をチェックするために、幹線に戻った。

 キャンプ場は料金125だった。たぶんこれで一家族?いけるんだと思うが、一人ではやはり高過ぎ。隣接してレストエリアがあり、トイレの水を使って体を拭いた。水はなんと温水。なので、快適だった。ただ汲むのには暖かいのは今一歩だったが。

 そこからは幹線を離れ、しばらく進んで、森への伐採道路へ進入。早めにテントを張った。何せ2日連続のハードな走りだったので。18時ごろにはテントを張り終えた。蚊は毎度いたが、最初は少し少なかった。

 初めて調理したが、なんとボンベとバーバーの相性が悪く、おもいっきりねじ込まないとガスが出ない。うまくいかないもんだ。またアルコール燃料を検討しよう。アルコールはどこのガソリンスタンドにもあるらしいので。

 炊き込みご飯を作ったが、まだ醤油を買ってないので、今一歩だった。

 レストエリアに近辺の詳細な地図があったのでデジカメに撮って必要な時に見てみた。このくらいの解像度があると、デジカメは本当に便利。

59.8km, 4:57, 12.0km/h
Boarpの南5km、Bush, 56

2006年06月18日

6/18(日)晴れ時々曇り、9220.3km, 2623
 道路もほとんど車が通らず、当然、こっちには全然入って来なかった。いいキャンプ地だった。ゆっくりして9時過ぎに出発。1kmほどで家があった。いい判断だった。

 Gislavedではコンサムがあったので買い物。水は買わなかった。ネクタリンが15.9kr/kgだったので小さいのを2個買ったら3krだった。一個25円ほど、小さいとは言え、まあ安い。あとはスニッカーが6.9kr。まあこれは高いとは思うが。

 Hestraの手前の自転車道は新しく作られた道で快適だった。傾斜をみると鉄道跡でも舗装したのだろうか。しかしこんな田舎でこんなに長い距離を舗装出来るなんて、リッチ。すばらしい。

 Hestraには寄らず、幹線道の方に戻りレストエリアに行ってみた。キャンプ場は相変わらず125だったが、水を汲ませてもらう許可を得られてラッキーだった。キャンプ場のキッチンでゆっくり水を汲ませてもらった。水が4本といっぱいあると、なんか満足。これでブッシュの準備OK。

 5時間の走行時間をクリアしてからいいところを探し始めた。なんか脇道が減ってきたが、なんとか見つけてそこそこの距離を進入して開けたところにテントを張った。なぜかすぐ横にはひとつだけ記念碑というか、もしかするとお墓?みたいなものがある。まあ気にしてないが。

 今日も6時前にはテントを張ることが出来、満足。

76.4km, 5:27, 14.0km/h
, BUSH, 10

2006年06月19日

6/19(月)曇り時々晴れ、9296.7km, 2613
 早朝、一度大粒の雨になり驚いたが、すぐ止んだ。朝になってみると、お天気は雨のような雰囲気は全く無し。気のせいみたいな雨だった。

 いつものようにゆっくりし、9時に出発。しかし4kmほど進んだところで首にかけていたタオルが無いのに気が付き、まあなんとかなる距離だったので引き返した。しかし、どこにも無く、キャンプ地まで戻ったところでよく調べてみたら、首にあった。なんたること。もっとよく確認しなければ。

 風は今日も追い風。Bottnarydで町に寄ってみたが公衆電話を探してみたが無く、スーパーで聞いたら、無いけど、うちのを使えば?とのこと。しかしまあコンピューターを使うと言ったら、だめかも?とのこと。

 Mullsjoの手前に大きなキャンプ場があり、なんかイベントをやっていて、すごい人出だった。NYHEMという、何か由緒ある?ところみたいだった。

 Mullsjoがだだっ広く、中心部がなんかよくわからず、だいぶ進んだが、なんとか到着。公衆電話を見つけたものの、故障中、と言うか壊されていた。スウェーデンではこういうのが多い。なんか不満のある若者が多いのかも知れない。

 (i)の文字の表示を出していないのでよくわからなかった案内所を見つけ、入って公衆電話について聞いてみたら、国内ならうちのを使え、とのこと。ありがたく使わせてもらうことにした。

 カプラーなど準備し、ついでにあつかましく電源も使わせてもらうことにした。ここの案内書は電話もひっきりなしにかかってくるし、なかなか忙しい感じ。電話もヘッドセットだった。

 無料なので、落ち着いて、AC電源なので画面を明るくして、通信出来た。メールの読み出し、モ*でのアップ、カ*、ブ*に改行がはいってしまうので、その編集、など色々やらせてもらった。カプラーによる低速通信環境なので、結構時間がかかって少し恐縮。しかしまあ案内所の予算として電話もあるのかも知れないし、スーパーでも使えと言われたことを考えると、国内均一料金とかなのかも知れない。なんにせよ感謝。

 公衆トイレの使い方も聞き、1Krとのことでやってみたらうまく行った。男の小の方はかぎがかかってなくてそのまま使えた。

 その後買い物をして出発。幹線を走ったりしたが、このあたりは結構車やトラックも多い。未舗装の道もだいぶ走った。幹線に戻ってからはキャンプ地を探し始めたが、このあたりフェンスがあってなかなかいいところが見つからず。

 Tidaholmまでに見つけようとおもったが、見つからず、このあたり、色々入ってみてチェック。最後に昨日も見た同じ標識の道に入ってなんとかキャンプ地を見つけられた。この標識はたぶん林業会社ではないかと思う。1台、車が入ってきた。ブルーのきれいなオープンカーだった。

 おなかの調子が急に悪くなり、トイレをしたら下痢だった。蚊が多く、下痢をするともう大変。原因は昨日の水をそのまま飲んでいるのでそのせいも考えられるが、それよりも、さっき買ったミルクの可能性も高そう。すごく短時間ではあるが、可能性はある。まあ一応、今日は水を沸かしたが。

88.4km, 5:46, 15.3km/h
, BUSH, 80

●主食

 主食はダイジェスティブビスケット。

 食料品もすごく高く、唯一安かったのがこのダイジェスティブ・ビスケットでした。なので、食べる物はこれしかなく、こればかり食べています。

上2つで、共にオランダ製。一番下は世界中どこにでもある?マリービスケットで、これはスウェーデン製。これらが7kr弱で、関空での交換レートで130円ほど、通常レートだと110円くらい。

 このビスケットは量も400gと多く、そう甘くも無いので、主食として充分使えます。牛乳も普段はあまり飲まないのに、こっちでは一番安い水分が牛乳なので、仕方なく牛乳を買う事もあります。

 高いと言えばガスボンベも日本で450円前後のものが900円。とんでも無い。日本の携帯コンロ用の安いのが一本70円と言うことを考えると、10倍をはるかに越えてます。

 なんでこんなに高いのかと考えていて、過去の日記を調べてやっとその理由が判明した。それは為替レートで、2002年に1kr=12.7円だった のが現在18円になっているため。まあ18円は非常に高い手数料が含まれているので、手数料の入らない中心レートは15.5円くらいではないかとは思う が、交換したのが18円なので、18円がわたしにとっての実際の値段とも言える。ちなみに、12.7円も過去にこっちで交換した実際のレート。

 なぜこんなに異常な、4割とかの円安になっているかというと、それは日本政府のせい?。ドルがユーロに対して一番高い時から4割?とか下落してい るのに、日本政府はドルに対する円高を避け、世界的に弱いそのドルより更に安くしようとしていたこともあった。世界的にはドル安なのに、そのドルにくっつ いていくものだから、こんな円安になってしまっている。現状のレートは日本の実力からはかけはなれていると思う。

 日本政府も本当に、いいかげん国民の方を向いて色々やってほしいもの。アメリカや大企業のためにだけでは無く。ゼロ金利も同様。国民の金利を奪って大企業やアメリカのファンドを助け、ついでに自分の借金の金利も押さえている。

 高いといえば、キャンプ料金も2000円〜4000円という感じ。これではとても泊まる気になれない。前途多難。

2006年06月20日

6/20(火)雨のち曇り一時雨、9385.2km, 2533
 朝、雨になった。しかししばらくしたら止み、後はたまに弱く降っている。無理矢理出発することは可能だが、なんとなくまだ出発は見送っている。これから強くなってくるのか、これでとりあえず止むのか、まだ見極めがつかない。

 昨夜は下痢のせいで3度トイレをしたが、短時間でものすごく噛まれた。蚊も多いのだが、主力はすごく小さな虫。サンドフライを見えないくらい小さくしたような虫で、こいつらは夕方になるとなんかすごく元気になって集まってきて攻撃してくる。数が多いので、なんか薬品にでもやられたような、焼けたように感じる。この数日同じパターンで、蚊が多いのだが、夕方以降はこの小さい虫が大増殖し、テントにもいっぱい入ってくる。

 キャンプ地では蚊が多くてゆっくり出来ないので何もせずに出発。町の手前にはレストエリアがあり、そこで朝食。一組いたのはポーランド人だった。途中で警察が来て彼らと話していた。一応、職務質問と言ったところだろう。残念ながら?わたしには話しかけて来なかった。怪しくは見えなかったのだろうか。

 町は結構大きかった。(i)は発見できなかったが、中心地でインタースポーツを見つけたので行って蚊取り線香を聞いてみたが無いとのこと。そこで紹介してもらった店でも無し。しかし色んなアウトドア用品を置いている店で、タランギアの燃える部分と台で120Krというのがあった。購入。

 そこで、蚊取り線香はスーパーにあるのでは、ということでコープを紹介してもらったが、その前に近くのスーパーをまずチェックしてみろとのこと。インタースポーツの下にあったスーパーで聞いてみると、なんとか発見。25Krと結構高いが購入。ライターもミニ3個で10Krで購入。

 図書館でインターネットを考えたが、なんかそんな感じでは無かったので、止め。数キロ郊外のコープを目指したが、見つからず、アラブ系の女性に聞いてみたが、わからない、と最初から答える気無し。だいぶ進んで犬を散歩中の女の子に聞いたら、町との中間くらいまで引き返せとのこと。

 引き返して途中で再度聞いたが、教えてもらってもやはり行きすぎてわからず、引き返してもう一度聞いてやっとわかった。離れて併走する26号線の方へ、曲がってだいぶ進まないといけないのだった。

 コープとICAがありどちらもホームセンターも兼ねた店だった。ICAではタランギア用の燃料を買ったT Rodと言う赤い着色の物。青やら黄色もあったが、聞いたらこれらしい。ほんとうにそうかどうか少々不安ではあったが。

 買い物を済ませ出発。しかし200号線を進もうとしてうまく進めず、行き止まりの町に入り込んでしまい、おばさんに聞いて引き返し、26号線に入った。このころ激しい雨になった。

 しばらく走って幹線を離れるため左に入り、だいぶ坂を上ったが、そこでサイクリストと出会い、反対側が楽、とのことで、引き返して幹線を越え、反対側の道を進んだ。聞いたとおり確かに楽でいい道だった。

 しかし、農地ばかりでキャンプ出来そうな場所は皆無。相当進んでしまい、mariestadに近づいてしまった。もうこの町を通過してしまうしか無いかと思ったが、一つ丘を越えるところで、なんとかいい場所が見つかった。このあたりの人の散歩道らしい。森の中なのに街路灯まで付いていた。

78.4km, 5:29, 14.2km/h
Mariestadの南9kmほどの、201号線沿いのUllervad, BUSH,186

2006年06月21日

6/21(水)曇り時々晴れ、9463.5km, 2347
 今度は蚊がすごいところだった。止まるとあっと言う間に数十匹に取り囲まれるという感じ。しかし蚊取り線香を買っておいて良かった。完璧では無いが、あると安心感が全然違った。

 朝は7時半まで一度も起きずに寝た。11時前には寝ているはずなので、9時間近く?の睡眠になるすごい。疲れていることの証明だろうか。

 2kmほど走ったらレストエリアに着いた。なんと昨日のレストエリアにいたポーランド人のグループがいた。出稼ぎに来てるんだろうけど、仕事が無いのかも知れない。

 そこでビスケットで朝食。その後Mariestadの町へ。なぜか(i)のマークに従うと町をぐるっと半周。(i)では電話を使わせてもらおうと思ったが、電話ならいいけど、コンピュータはだめと断られた。こういうことは人によって対応のばらつきが多い。

 まあ電源を使わせてもらって、無料のインターネットの端末を使って色々やった。Windows CEの表示のある端末だったが、何だろう?。暗証番号は色々コピー&ペーストでやった。メールにカ*にブ*。

 その後、町の公衆電話でブ*のアップ。最初、電話機のボタンでかけるのがちょっと早すぎて4クローネ失ってしまった。あんまり早く番号を押すのもだめだった。その後再び(i)に戻ってブ*のアップロードを確認した。全角20文字で改行するようにしたので少々短め。

 (i)のおばさんと話していて、Sjotorpに、どこにあるのか気になっていたGota運河があるとのことで、とりあえずそこを目指すことにした。着いてみるとすごく幅の狭い運河だった。しばらく待って船の通行を見た。水面の標高差が大きいせいで、2段階になっていた。

 その先、26号線の旧道、海岸沿いを走っていたらキャンプ場があったので、料金をチェックしてみた。するとなんと75。前回の1000円以下という基準値だった。今回はそれでも1350円ではあるが、今回は仕方ない。シャワーも込みということで、チェックインした。

 急いでシャワーを浴び、少し洗濯。その後はテレビルームというものがあったので、そこでパソコンと電池の充電をやっている。久しぶりのシャワーはやはりさっぱりする。

37.2km, 2:47, 13.3km/h
Sjotorpの5kmほど北のAskviksbadet, Askviks Campng(75), 75

●昨日のお買い物

 まっすぐ北の端(北緯72度)を目指してスウェーデンを北上中ですが、現在北緯58度40分まできました。南の方にある2つの大きな湖の間を抜けつつあり、数日以内には、ストックホルムと同じ緯度に到達します。

 買い物、左から、
蚊取り線香: 450円
ハンドソープ: 120円
タランギア?: 2100円
アルコール燃料: 540円

 蚊取り線香は、蚊が多いので買いましたが、さっそく昨夜活躍しました。ハンドソープは石鹸を買いたかったのですが、石鹸よりもだいぶ安かったのでこれにしました。「安いものを買う」と言うのが基本なので。

 スウェーデン製の有名な?アルコールによる調理器具とその燃料は、ガスのランニングコストがあまりにも大きいので、アルコールなら安そうと思って買ってみました。まだ使ってません。燃料もこれで合っているのか若干不安です。どんな使い勝手なのか、これから試してみます。燃料はどこのガソリンスタンドでも売っていると言う話なので便利そうではあります。

2006年06月22日

6/22(木)晴れ時々曇り夜雨、9500.8km, 2272
 朝方、しっかり雨が降り、洗濯物を干したままにしてあったので、失敗。まあ問題無いと思うが。朝見てみるとだいぶ乾き始めていた。しかしTシャツは木の下になっていて、変な綿みたいなのがいっぱい付着していた。これは失敗だった。雨は止み、晴れてきた。なんかこういうお天気の感じがする。

 Gullspangに寄ってみたが、インターネットは出来なかった。公衆電話はあったが古いタイプだった。しばらく幹線を走り、Kristinehamnのだいぶ手前から自転車道がありそうな湖の方へ分岐した。アップダウンはあるものの、車が少なくてやはり快適。

 Kristinehamnでは(i)でインターネットを聞いてみたが、有料20Krだった。近くの公衆電話で通信した。しかしこういう少し大きな町になると若者が荒れているのか、いつものように公衆電話ボックスはガラスが粉々になっていた。電話機にも攻撃の跡はあったが、幸いまだなんとかOKだった。しかし困ったもんだ。

 Kristinehamnからずっとキャンプ地を探していたが、湖沿いということで、どこまで行っても家が出てきて見つからず、Storforsまで着いてしまった。地図で見るとその先も湖沿い。まあしかたなく前進を続けた。

 じきに山歩きの駐車場への標識。動力車の進入禁止の標識もあったので、そこに進入。相当よく使われている道で、この標識が無ければ進入していないような道。1kmほど走って使われてない道の進入場所にテントを張った。木が倒れてきた場合に危なそうな場所だったので、少しテントをずらせたが、充分では無い。倒れて来ないことを祈るのみ。

98.7km, 6:36, 14.9km/h
Storforsの北, BUSH, 68(+100:失ったみたい。新札だったのでたぶん2枚重ねて払ったのかも?)
テントを撤収した後の写真

2006年06月23日

6/23(金)曇り時々雨、9599.5km, 2104
 またも蚊が多かった。それ以上に小さい奴が多かったが。テントを撤収していると、郵便配達の黄色い車がやってきた。最初スウェーデン語で話しかけられて何かわからなかったが、最後に英語で「この先に家無いか?」だった。もちろん「無い」と答えた。車はまっすぐ行って次の交差点でUターンして引き返してきた。しかしわたしみたいな旅行者に道を聞く郵便配達ってどうなん?という感じだった。(^^)

 3kmほどでレストエリアだった。そこでゆっくりと朝食休憩。Filipstadの(i)でインターネット出来るところを聞いたが、なんと今日はMid Summer Dayとのこと。なので、みんな閉まっていてだめだろうとのこと。

 Filipstadからは結構長い上りだった。雨も時々強く降って、そのたびに雨宿り出来るところがあれば雨宿り。青空も見えるのに結構雨が降るという変な天気。しかし毎日少しずつ雨が増えてきている。

 Lesjoforsのスーパーは休日ということで既に2時で閉まっていた。その横のトイレで水を補給。まだ17時台で余裕はあるが、そこからキャンプ地を物色?しながら進んだ。

 橋のところで通行止めみたいな感じなのが気になったが、その橋の手前を右に降りて行く方向に水泳場があるみたい。なのでとりあえず行ってみた。

 結構距離があったが、目的地直前になんかキャンプのルールが書いてあった。それも英語で。どうもキャンプ可能らしい。行ってみると結構キャラバンがいた。その中の宴会中のところで聞いたら泊まっていいとのこと。ルールのところに書いてあったような、管理人はいないみた。

 いい場所はみんなうまっていたので、最初の広場のところにテントを張った。無料でトイレもあるのがうれしい。水は無いが。

 テントで料理を開始しようとしたところで、さっき話したグループのおばさん2人が食べ物を持ってきてくれた。ラッキー。調理を中止してそれをいただいた。米にソーセージや肉団子、それにドレッシング。問題無く食べられた。あと黒パンのチーズサンド。

 しばらくしたら子供達が広場に遊びに来た。まあ珍しいのでいつものことだが、しばらく遊んだあと、最後に何かをテントにぶつけて逃げて行った。遊んでいる途中にも一回。まあ大したものじゃ無いのでいいけど。砂の可能性大。

66.8km, 5:10, 12.9km/h
245号線分岐点?, BUSH(水泳場でキャンプ可) , 28

2006年06月24日

6/24(土)曇り時々晴れ、9666.3km, 2076
 真夜中に団体がうろついていた。大きな声で話していたので否応なく起こされてしまった。マナーがなってない。たぶん夏至のイベントだったりするんだろうけど。

 通行止めの道が気になったが、まあ指示通り左折した。しばらく標識が無く、不安ではあったが、やはりと言うか、通行止めは新しい道で、進んでいるのが旧道だった。ということで、問題無し。見た感じ、新しい道はもう出来ていて、使えたような感じもあった。

 しっかりした町であるVansbroまでは56km。途中こじんまりしたレストエリアでお昼休憩。湖の反対側には等身大の釣り人の像があり、湖の中にも白鳥が。面白いというか、なんか変。途中、標高425mまで上った。なかなかの標高。

 Vansbroでは町の入り口に(i)があり、インターネット出来るところを聞いてみた。そこでわかったことは、今日もMid Summer Dayとのこと、昨日が初日。やはり3連休の設定で、今日は休んでいるスーパーもあった。で、図書館も休みでだめだった。

 公衆電話は町に3カ所、全て旧型だったので、しかたなくそれで挑戦した。タオルを巻いてやったら問題なく出来た。70Kほどのモ*もアップ出来た。

 送話口(右側)の穴が広過ぎるので音が漏れる。なので、モデムの信号に雑音が入る可能性がある。でもまあうまく動いてくれた。

 スーパーは中心部のコンサムが開いていたので少し買い物。その後、トイレに寄って水を補給。あんまりぱっとしないが、残念ながら今のところ水の補給はトイレしか無い。ちなみにトイレのマークが昨日やっとわかった。扉の絵で、中央にハートマークがある。最初何か全然わからなかった。

 町を出てからは、ある程度Moraへ近づいておこうと、Moraまで75kmのうち、25kmほど走っておく予定で前進。少々黒い雲があったので、なんか前回の雷を思い出してしまい、どこか小屋みたいなのがあるところの近くでキャンプしたい気になった。

 目的の25kmまでは行かなかったが、いい感じのレストエリアがあったので、その近くでキャンプすることに決めた。レストエリアのは屋根付きのピクニックテーブルとグリルまであった。雨ならそこへ逃げ込める。

 近くで少し前進してみたら、山へ入る坂があったので、それに進入し、坂をある程度上って、Mマークの「すれ違い帯?」をキャンプ地にした。結構な傾斜ではあったが。坂が少し引き返した感じなので、レストエリアの音がよく聞こえる。

75.6km, 5:07, 14.7km/h
VansbroとMoraの境界上, BUSH(レストエリアのすぐ近く), 16

●醤油

 23日夜時点で北緯60度を越えました。もうストックホルムの緯度よりは北でしょうね。夜は数時間くらい? 北極圏は66度くらいだった?。それを越えると今の季節だと夜無しになります。

 それから、この前買ったアルコール燃料使用のバーナー(写真左)はすごくいい感じです。火力の感じは丁度旅館の夕食の時に出てくる固形燃料みたい な感じです。火力調節は面倒ですが、適度な強さなので、お湯を沸かす時などでは、強過ぎずに便利です。燃料費節約出来そうです。

 やっと醤油(写真右)を買いました。やっぱりキッコーマンで無いと。キッコーマンは外国でも結構売っています。日本製では無いですが。500円ほどでした。

●改行テスト

 メーラーでアップするとなんか74文字で改行が入ってしまってましたが、やっとそれらしい設定を見つけたので試してみます。改行が入らなければだいぶ見やすくなるので。ここまで改行無しならOKです。

 画像アップで640*480の一番荒いのにすると、50KBくらいになっていたので、これなら使えると思っていたのですが、これはどうも人工物が多い場合で、自然の風景などだと80KBとかになってしまい、これをメールに添付で送ると100KBを越えたりします。ちと微妙な容量です。

 うまく行くなら、画像編集ソフトを持ってくれば良かった。というか準備していたのですが、不調が丁度出発前日で、その一番重要な時に午後の何時だったかから、18時過ぎまでサポートと電話で話していて、結局解決出来ず。あまりシャープでは無かったサポート係りだったので、ちょっと時間を食い過ぎました。おかげで最終設定関係もだいぶ抜けて、画像編集ソフトも持って来られませんでした。ダウンロードまではしてあったんですけどね〜。ついでに、散髪も出来ずでした。

 散髪は最後の手段として関空でやろうとしたのですが、なんと関空からは撤退してしまっていて、出来ませんでした。おかげで、すごく長い髪のままこっちに来てしまいました。このまま後3ヶ月は無理っぽいです。どこかで散髪するかも知れませんが、外国なので、どうなることかです。

 アップロードは、関空の出発直前にうまく行くのがわかって、搭乗時間を気にしながらのアップのテストでした。急いだおかげで小容量のSDカード落としてしまったし。不調のタイミングが悪く、ついてませんでした。今は徐々に改善されて行ってるらしいです。

 まあとにかく今は画像処理ソフトがあったらな〜という状況です。このままでは風景のアップは無理かもです。

2006年06月25日

6/25(日)曇り時々晴れ夜雨、9741.9km, 2060
 Moraまで55km、町までの距離が昨日と同じ。毎日ずっと追い風なので、平均速度もいつもより早いし順調に進んでいる。なんか、55kmもひとっぱしりと言う感じになっている。

 途中、城みたいな感じの博物館もあるレストエリアで休憩。入場はしなかったが、きれいな石垣があった。さすがに大阪城よりは小さな石だが、それでもそこそこの大きさの石をきれいに組み合わせていた。

 そのお城あたりも含め、Mora周辺はなんかドライバーも問題有りだった。追い抜きをかけている車が結構多く、日本みたいにわたしがいても追い越してくる対向車もいた。なんかいやな感じだった。今までの道ではこんなことは無かったがなんでだろう。この地域の問題だろうか。

 前回Moraは素通りしたようで、町中には寄って無い感じだった。Orsaからずっとキャンプ地を探して来たが見つからず、そのままMoraを通り抜けて、10kmとか進んでキャンプしたみたい。

 (i)でインターネットを聞いたが、やはり明日月曜日に図書館で、とのこと。やはり速度調整して町の手前でキャンプするようにすればよかった。公衆電話で通信してから町を出た。

 町を出るところのスーパーで買い物をした。トイレにも寄ったが、ひどい状態で、水を汲む気にはならなかった。

 自転車道を進み、OrsaのICAで再度買い物。なんとICAブランドの水を置いて無かった。なので水はやめて、水の代用として2リッター11Krのジュースを買った。

 で、しばらく進んで森に入ってキャンプ地とした。しかし、しばらくして一頭立て?の馬車がやってきて、わたしに怯えてトラブル。おばさん二人が乗っていたが、一人が降りていて、わたしがテントから覗くと、立て、とのこと。手をついていたのでどうやら狼?とかに思われるということかも知れない。

 このところ、キャンプ地で誰も通らないことが多かったのに、今回はこのおばさん達に見られた。たぶん情報が伝わったんだろうけど、そのあ、一人散歩に来た。道を見た感じではそんな跡は無い感じなので、特別に散歩に来たんだろうと思うが。少し町に近すぎたかもしれない。でもまあ問題無いでしょう。

80.6km, 5:11, 15.5km/h
Orsaの北, BUSH, 32

●郵便屋さんに道?を聞かれた

 23日朝、森の中の道端でキャンプしていた時のこと、テントの撤収を終えた頃、一台の見慣れた車が前方からゆっくりやってきて徐々に減速。わたしの真横で止まった。王冠マーク?の付いた黄色っぽい車で、スウェーデンの郵便局の車。若者男女が乗っていた

 別の時に撮った写真だけど、これがその車。配達方法の関係で、右ハンドル仕様になっている。

 最初スウェーデン語で話しかけられたので(たぶん)、全く分からず。後半、英語に切り替わり、「この先に家ある?」とのこと。わたしが、「全く無い」と答えると、そのまま前進、少し先の分岐点でUターンしてきて、すっ飛んで去っていった。

 そのあたりの地理に詳しいはずの郵便屋さんが、わたしみたいな怪しい外人さんに「道」じゃなくて「地理」?、を聞いてどうする、と思ったのでした。まあ察するところ、バイトでも始めたばかりなのかも知れませんが、それにしてもね〜。

 25日午後、北緯61度あたりのMoraという町を通過中です。Mid Summer Dayはやはり3連休でした。おかげでほとんどの店は閉まっているし、図書館もお休みで、インターネット出来ませんでした。この町を出てしまうと、しばらく大きな町は無いかもです。

2006年06月26日

6/26(月)晴れ時々曇り、9822.4km, 2028
 夜は、今までで一番しっかりした雨になった。風も強かったが、林の中なので全く問題無し。雨も結構降ったが、これも雷でなければ全然問題無しだった。

 朝はいいお天気になったが、林の中なので、日が当たらず、テントがなかなか乾かなかった。なので、ゆっくり撤収。朝も若い女性2人が馬でやってきた。馬はやはりわたしを怖がっていた。なので、少し離れてやりすごした。

 どうもこの場所は乗馬クラブが使っているコースみたい。

 雨から晴れになり、今まで11日間続いた追い風が終わった。といっても全然強くは無かったが。道はいきなり200mほど上がって、標高400m。そこからも一度川で下がったものの、その後は結構上りで、最終的には570mまで上った。さすがにこれだけ坂があると、久しぶりにペースが上がらず。

 前回と同じ道ばかりというのもつまらないので、SvegをパスしてLosというところを回って行こうかとも考えた。分岐点でだいぶ迷ったが、結局Svegに向かうことにした。このあたりでは一番まともな町なので、カ*も含めたインターネットに惹かれて。もし図書館があれば、とかの。

 途中のTandsjoborgでは、旧型の公衆電話があり、喜んでやってみた。しかし繋がった次の瞬間にエラーになり、4度数の3倍、12Krを失ってしまった。旧型はちょっと時間がたつとエラーになるみたいだが、繋がっているのにエラーにするとは、最低。この町には感じ良さそうなキャンプ場もあった。値段を聞いてみたかったが、管理人不在でだめ。

 その後はなかなかいい場所がみつからずあちこちうろうろ。最後に材木伐採の道に入ってその終点でなんとかテントを張った。開けたところなので、見えていると思う。犬も鳴いてるし。でもまあまあ。明日の朝は早くから太陽が当たると思うが。なかなか見つからなかった分、だいぶSvegに近づいたのは長所。

90.7km, 7:17, 12.4km/h
Fagelsjoの北数km, BUSH, 0

2006年06月27日

6/27(火)曇り、9913.1km, 2028
 曇っていたので朝日に焼かれなくてその点は良かった。1km行かないところに岩盤になった川のFagelsjoと言うパーキングがあった。前にも見た記憶は当然ある。

 わりとせっせと踏んで前進。簡易舗装の状態は長く続いて抵抗が大きかった。Svegでは(i)でインターネット出来る場所を教えてもらい、道の反対側の図書館にやってきた。

 日本語が出なくて困ったが、せっせとごねていたら、担当者を読んで日本語表示を入れてくれた。感謝。ので、ゆっくりブ*とカ*をやった。Sigmarionの電池を2本持って来なかったのが失敗だったが、とりあえず一本は充電出来た。

 その後もなんかこの町でゆっくりしてしまい、出発はなんと3時半を過ぎていた。昼前に着いたことを考えると、くつろぎすぎ? 町で買い物したが、やはり結構高い。同じICAでも値段が違うということ。

 コースは別ルートも考えたが、山があるかもということで、結局またしても同じ道にしてしまった。途中10kmほどで前回のキャンプ地の入り口を確認。印象はあった。しかしずっと東に進んで、本来の進行方向である北にはなかなか進まなかった。30kmは東に進んだのではないだろうか。

 進行方向が北向きになってからは、キャンプ地を探しながら前進した。Ytterhogdalにはキャンプ場があるのでチェックしても良かったが、到着が18時とかになるので、もったいなくて、手前でキャンプすることにした。Aspenの先に結構横道が出てきたので、少し先をチェックしてから引き返してそこにした。

 雨になりそうなので、泥はねの少ないところを探したが、満足出来るところは無かったので、松葉の落ちている道の上にした。普段は、万が一車が来た時のことを考えて、道の上は避けているが今回は横を抜けられるようにして、ひかれないように少し障害物を置いてテントをガードした。

 今日は町までも町からもせっせと踏んだので平均速度はある程度出ている。一度踏むくせをつけてしまうと、なかなかちんたらのモードに戻れない。はずみで踏んでしまう。

77.2km, 5:01, 15.4km/h
Aspenの北, BUSH, 119

●日本語表示

 6月27日、Svegと言う町の図書館でインターネットさせてもらおうとしたら、日本語表示が出なかったので、ごねてたら、(^^;)、担当者を呼んでくれて、インストールしてくれました。感謝!。

 しかし、自国民向けの無料サービスだと思うのに、変な外人が日本語出ない、などとあつかましくゴネル?のも困ったものですが。

 暗証番号の入力とかは、キー入力では無く、一応切り貼りではやっているものの、若干の不安は残ります。でもまあ無料環境はありがたいので、しかたなく使っています。公衆電話での通信も出来ているのですが、

 この前別の町のツーリストインフォーメーションにあった端末はWindows CEの表示がありました。これは2台あった両方共日本語表示がサポートされてました。このOSだとデフォルトで日本語表示がサポートされているんでしょうかね〜。

●デジカメの利用法。今回、レストエリアにある詳細な地図を撮って、必要な時に拡大表示して見ています。今時の500万画素ともなると、細かなところまで撮れているので、こういう使い方にも充分応えてくれます。なかなか便利です。

 新たな使い方と言うことで。今までそう画素数には拘っていなかった、と言うか逆に画素の少ない方が一画素が大きいということで、わざわざ愛用していたのですが、高画素にもいいところがありました。

 デジカメ持ちと言うことで、今回は全てのキャンプ地を残しています。解像度は少し落としていますが。フィルムカメラではこんなことやろうとは思いませんが、デジカメならではですね。キャンプ地ハンター?みたいで、いいコレクションになります。

●6/30夜。この投稿だけ送信出来なくて、もう数日ずっと失敗していましたが、やっと理由がわかりました。宛先が1文字変わってました。どこかでキーボードでも引っかけたとかでしょうね。たぶん。このおかげでどれだけテレホンカードの度数を失ったことか。

2006年06月28日

6/28(水)雨のち夕方から晴れ、9990.3km, 1909
 昨夜からずっと雨。今までの雨はにわか雨の延長みたいなものだったが、今回初めてちゃんとした雨になった。朝にはそう強くない雨になっているが、金曜日に次の町を通過したいので、出発した方がよく、ちょっと困ったもの。止んでくれないかな〜。もうすでに12時間以上降り続いている。

 結局あきらめてお昼前に出発。テントの中では大きな雨音に聞こえるが、雨はそう強くは無い。3kmで、296号線との交差点だった。少し前方からの風で、雨弱い雨でも若干走りにくいが、まあ前進。

 キャンプ場が出て来たので、チェックしてみた。丁度アイスクリームの納品の車がいて、受付にはおじさんがいた。そうで無ければたぶん誰もいなくて、あきらめて前進ということになっていたと思う。前回も確かチェックに来て、無人であきらめて前進したんだと思う。

 料金は60でシャワーが5。シャワーの4分半というのが少々不満ではあったが、次の目的のキャンプ場の条件がわからないのでここで泊まることにした。たった7kmしか走っていない。せっかく出発したので本当はもっと走っておきたかったが、まあ久しぶりのシャワーと洗濯もあるので、早めに本日走行終了。

 100払えばバックパッカー系のベッドに泊まれるとのことだった。誰もいなければ貸し切りになるので、大雨とかならいいかも知れない。

 さっそくシャワーと洗濯。洗濯はシャワー室の流しを使ったが、お湯はちゃんと出た。シャワーは時間を計ったが、なんか4分みたいな感じだった。少し不満だが、まあちゃんと終了出来た。

 洗濯物を干した後はやっとというか、ソーラパネルの支柱作り。ずっと持ち運んでいた松の枝は、そういいものでは無かったが、まあもう愛着もあるので、そのまま使用した。

 夕方になってお天気が良くなってきた。洗濯物をあまり奥に干してあったので乾いておらず、紐を張り替えてもっと外に出した。

 町に買い物に行ったが、(i)のインターネットは有料だったのでパス。30分25と1時間40だった。町には公衆電話は無いとのこと。帰ってキャンプ場でも聞いてみたが、使えと言ってくれたものの、携帯に近いような小型の電話だったのでだめだった。

 あとから客が2組やってきた。一組はキャラバンの家族で、ドアの開け閉めが少しうるさいかも知れない。もう一組はタンデムのバイクで、キャビンを借りたみたい。結局3組だった。

9.5km, 0:40, 14.2km/h
Ytterhogdal, Lyckans Camping(60+5), 96

2006年06月29日

6/29(木)快晴、9999.8km, 1813
 雨の次の日には快晴になった。しかし夜は寒くなった。夜中には10度を下回り、朝、太陽が出てからでも11度くらいしかない。昨夜はやはりキャラバンの子供達が結構トイレに行き、テントの近くを通るので、なんか寝られなかった。まあ寝られなかった原因はそれだけでは無いとは思うが。

 今日は大きな町までの140kmのうち、ある程度を詰めておいた方がいいということで、早く出発しようと思っているが、寒いのでなかなかそうもいかない。一応8時過ぎには起きたが、10時までにはなんとか出発出来るだろう。

 結局10時半を過ぎてからの出発になった。少々向かい風だったが、せっせと踏んで前進。いい休憩場所が無かったので、Ratanまで走ってしまった。Ratanへの到着は2時近くになっただろうか。途中から例の簡易舗装になり、抵抗が大きく、ほこりっぽくて少し大変。

 公衆電話があったので、さっそく通信したが、またモ*への送信がうまく行かない。色々やっているうちに1通だけは送信出来た。混む時間帯なのが悪いのかも知れない。日本時間で夜9時を過ぎるので、徐々に混み始める時間。

 カ*は何も出来て無かった。しかし通信速度が遅いので画面切り替えの度に時間待ちになる。おかげで、度数が120から86?とかまで減ってしまった。カ*はやはり基本的に図書館でやるべきかも知れない。

 メール後、昼食として昨夜の炊き込みご飯の残りのおにぎりとバナナを食べた。

 再出発してからは、再度、ほとんど休憩無しのせっせと踏む走行。Ostersundまで60km以下になるように、Svenstavikを越えるまでは走り、そこからキャンプ地を探し始めた。海沿いかと思ったが、手入れされていない森林が多く、あまり利用されて無く、横道も少ない。

 1カ所チェックしたが、人家があったので引き返した。次のところは少し先をチェックしてから引き返して進入。線路を越えたら、なんとビーチだった。小屋があったが、とりあえず今は無人だった。

 ちょっとテントを張る場所の傾斜がきつかったので、そこを放棄して、線路沿いの道をチェック。明るく広いところがあったので、そこにした。見つかりにくそうな環境の中で、なかなかいいところが見つかった。

 21時前に一台だけの車両がゆっくりと走って行った。日本のローカル線とよく似た感じだった。ディーゼルかな?あまりにもおとなしく走って行ったので、予想外にうるさく無かった。

91.6km, 6:19, 14.4km/h
Svenstavikの北8kmくらい、BUSH, 0

●写真+怒り?

 6月29日。写真が少ない理由は、そのサイズにあります。モ*では50KBくらいを考えているのですが、風景だと100KBになってしまうものまであります。なので、今までのところ、人工物しかダメでした。人工物ばかりでは面白く無いというのが少ない理由でした。

 で、ひとつ新しい技を開発しました。風景写真のファイルサイズを小さくするに方法として、空の部分を多くすればいいのではないか、と。要は空の部分はよく圧縮出来るということです。

 で、実践してみたところ、43KBという今までの最小サイズのが出来、予定通りでした。湖部分を増やすと言う手もありそうです。これで、現状でもなんとか風景写真もアップ出来ると思います。空がやけに多い写真になるとは思いますが。

●この写真ですが、幹線道路沿いの田舎の集落の前後には、こんな立派な自転車/歩行者専用道路がついているのですが、その上、どこも照明も付いています。車道用では無く、自転車道路用の照明として。照明は、他にも森の中の遊歩道などにも付いていたりします。

 消費税が25%と言う、高負担の国ではありますが、(食料品は12%) 高福祉と言うか、こうやってちゃんと国民に還元してくれるのならば、高負担も納得です。ちゃんと国民の為になるように考えて行政をやってくれるのであれば。

 自転車道はデンマークでも段差がほとんど無く、快適に走れましたが、これは走る人間の事を考えて作るからです。日本のように、「内臓がデングリ返る」(うちの母、談)ような段差を付けた歩道や自転車道ではありません。

 自転車道路のあるしまなみ海道の広島県側では自転車道にまで車道との入り口毎におもいっきり高い縁石の段差を付けてあって、さすがにどこかからクレームが来たのか、削ってありました。しかしその削り方も適当に削ったのが見え見えの削り方で、半分くらいの高さにまでしかしてありませんでした。自転車道でこれですから、歩道なんて、どうやって車椅子の人が乗り越えるのか、担当者出てこい、と言いたくなるような段差もあります。

 日本の場合の理由は簡単です。単に使う人のことを考えて無いからです。工事は工事を発注する人と発注される人の為のもので、工事の内容はどうでもいいのです。淡路島と鳴門の間は、原付と自転車が渡る方法はありません。こんな道路行政をやっている国は他にありません。

 これも使う人の身になってないからです。全て、仕事の中身、品質は関係無くて、極端に言えば道路公団は、自分の給料さえ確保出来れば、どんな内容の道路でもいいのです。外人さんが怒って高速道路である大鳴門橋に進入するのも当然です。わたしも一応文句は付けましたが、道路公団のこの問題に対する公の回答は、「うちは赤字なんで、対策出来ません。よそに対応してもらって下さい。」だったと記憶しますが、自分で作った赤字を更に仕事をしない言い訳にす るとは、なかなかやるものです。

 年金しかり、雇用保険しかり、全て、使う側の身になってないから、だけなのです。この自転車道の段差ひとつ見ても、こっちの行政はだいぶ使う人の立場で仕事をしていると言うのが理解出来ます。

 まあこれは国民の質にも原因があります。鳴門海峡を渡れないのに外人さんサイクリストが怒りましたが、これが当然なのです。そんな欠陥道路でいいわけがありません。でも日本の場合、お上に言っても無駄だから、みたいな感じなので、お上と国民、まあバランスの取れた組み合わせなのかも知れません。国民の質がそのまま行政や立法の質に反映されているのかも知れません。

 日本の行政関係のことを書き始めると、怒りが収まらなくなってくるのが困ったものですが、こんなに怒らなくてもいいように、お上も、もうちょっと国民のことも考えてやってくれませんかね〜。静岡市では歩道の段差を小さくする施工がされていたように思います。それでもある程度のショックはあり、デンマークみたいな完璧なものでは無いですが。でも、意図は感じられたので、まともな仕事をしようとする自治体も無いわけではないようですが。

 段差について勝手な想像をすると、たぶんあれは規則か何かで決まっているのかも知れません。車が進入しないように、とかで。しかし、実際は車はそこそこの段差でも進入する気になれば出来ます。ハンドルミスで暴走すれば、歩道の段差など意味ありません。

 それを進入出来ないくらいの物理的段差を付けたら、それはもう歩道ではありません。自転車や車椅子は当然。足の上がらないおばあさんなども歩け無い歩道になったりして。意図的な歩道への進入は道路交通法などで防ぐべきです。なのに、歩道は車道と高さを変えるべし、とかの規則を頑強に守って、ああいう段差の歩道が出来上がるんだと思います。(全て推測) 段差だけでは無く、車道より高くするために、ものすごい傾斜になっている場所も結構あります。

 淀川の自転車道は、原付の進入を防ぐために強固なゲートを作ってあります。おかげでわたしは自転車ですが、全く通れません。それにあそこまで強固なゲートが多いと、あれはもう自転車道ではありません。原付の進入を物理的にだけ防ぐなど、使う身に立たないお役所仕事の典型です。原付が多くて危ない、とかのクレームが来たので、それならこれで文句無いだろう、と言うやりかたです。内容では無いんですね。これも本当は物理的にでは無く、やはり別の方法で 防ぐべきでしょう。

 なんとか気を静めて、ここで終わりにしなければ。高負担でもいいからなんとか国民のことを考えた高福祉にならないものでしょうかね〜。

2006年06月30日

6/30(金)晴れ時々曇り、10091km, 1813
 いいキャンプ地だった。9時前には出発。今日もせっせと踏んだ。最近ずっと高速モード。なんか分岐点を行きすぎていたようで、3kmほどロス。

 この前も渡った橋を通りOstersundに着いたのは1時頃、58km走行だった。歩行者用の橋をわたりきれいな水辺の公園に入ったが、トイレがなかなか見つからず。お昼もまだでせっせと走って来たが、そのまま(i)へ。

 (i)のインターネットは10分20Krと高い。もっと安いインターネットカフェもあるらしい。しかし図書館だと無料とのことで図書館へ。パスポートを提示し、申し込み。

 IDをもらいインターネット開始。その前にトイレに行ったが、5Krだった。もったいなかったが、ゆっくりインターネットするために仕方ない。

 しかしなんということか、カ*が金曜も臨時のメンテナンス。注*不可で困った物。仕方ないのでカワ*さんにメールを出して発*のみ依頼した。ブ*はまず公衆電話でアップしてあったのがうまく行っていた。

 後は、郊外のスーパーへ行き買い物、そしてトイレで水汲み。色々品切れだったので、130Kr台の買い物になった。時間は3時を過ぎてしまったが、急いで出発。町には自転車道がいたるところに整備されていてなかなかいい。ショートカットして45号線へ。

 今日はやけに暑い。25度くらいあった。風も追い風に戻っていた。最初結構な坂、その後ダウンもあり、結構家もあって、80kmを越えてから探し始めたが、だいぶ走らないと見つからなかった。

 なんかレストエリア、という公園みたいなところが見つかり、そこをうろうろしていると、最後には川沿いのいい感じのピクニックエリアみたいなところに出た。

 最初森の中にテントを張ろうとしていたが、倒木が気になり、結果いい場所までたどり着けた。どうやら無料のキャンプ地みたい。

96.0km, 6:41, 14.3km/h Hogfors, BUSH, 145

●風景

 意味もなく写真アップ。

 風景で結構小さいファイルサイズになったので。後ろの山はノルウェー方向。低い山なのにまだ少し雪が見える。スウェーデンの特徴は湖が多いこと。どこもかしこも湖だらけ。

●舟

 写真も無いとさみしいので、小さいサイズのを。

 マスト?があるのでヨットかもしれないが、こっちの舟はなんかこんな形をしている。


2006年07月01日

7/1(土)曇り時々晴れ、10187km, 1668
 夜、蚊が多かったが、いいキャンプ地だった。シェルターもあるので、雷も怖くないかも知れない。トイレはおまるをちょっと大きくしたようなもので、なんか気持ち的には使いにくいが、まあ必要なので、あるのはありがたい。

 太陽が出るとテントは暑くなるので長居は出来ないが、しばらく薄曇りだったので、時間の猶予をくれた。2日間、結構せっせと走ったので、なんか疲れがある。10時過ぎにはなんとか出発。

 川があってその後はいつものように継続的な登り。疲れで少しパワーが出ない。お昼休憩の場所を探しながら走った。全然無かったが、ラッキーなことに、レストエリアが現れた。客が多く、蚊も多かったが。このあたりからサンドフライも増えてきた。

 Stromsundまで75km。町への到着は17時過ぎだった。ICAは17時に閉まっていたので、19時まで開いているコープへ。水が充分では無いので買おうと思ったがいいのが無く、ピーの大きな缶詰は10.90だったので買ってみることにした。後、タマネギ少々。

 しかし問題発生。レジのおばさんがよそ見しながらコンベアを動かし、前の人の買い物にわたしのを入れてしまった。で、前の人は払ったが、わたしの分に気が付いて、その分返せと言っている。どうやらおばさんは、境目の棒が無かったんだから、仕方ない、とかやっている模様。

 どうも、このおばさん、わざとやった感じがする。わたしの方を全く見ずに、わたしが止めようとしているのを無視して計算し、請求した。暇つぶしに遊んだ感じ。前の人は怒ってそのまま帰ってしまった。

 おばさんは、前の人が払ったのでそのまま持って帰れと言う。わたしはいくらか計算させ、両替してもらって後を追いかけた。しかしおばさんはちんたらやったので、すでに見つからず。わたしもちょっと頭に来て、スーパーに引き返し、お金をそのおばさんの横にたたきつけて、と言うほどではないが、置いて出て来た。なんかおばさんは面白がっていたように見えた。暇と言うのも困ったものかも知れない。

 町を出るとだいたい登りになる。しばらく走って林に入り、いいキャンプ地を見つけられた。林業用で、幹線から横道を入り、すぐ幹線と平行に移動、じきに終点のループになった。土の状態もよく、石ころで、排水も良さそう。最近気を使っている、木が倒れることを考えて、中央にテントを張った。

85.1km, 5:39, 15.0km/h
stromsundの北8kmくらい, BUSH, 24

●リサイクル

 67KBと、今まででは一番大きなファイルですがいけるでしょうか。写真はペットボトルですが、シールに「PANT 1KR」 とか、「PANT 2KR」とか書いてあるのがわかるでしょうか。これがデポジットです。

 スーパーで買う時に、価格に加えて、1.5lのペットボトルで、2Kr:30円強を取られます。ほとんどのスーパーには自動回収機があって、そこに使用済みのペットボトルを入れると、レシートが出てきます。いっぱい入れた場合にはその合計金額で。

 で、このレシートはスーパーでの支払いに使えます。なかなか使い勝手のいいシステムです。やろうと思えば、こういうデポジット方式でもやれるんですね。

 では、日本は何故デポジット方式にしないのか。リサイクルの観点からはデポジット方式の方が優秀なのは明らかでしょうし。たぶん売れ行きが落ちるから、と言う企業側の意向に配慮していると言うか、企業側の影響力が行政、立法を動かしてるんでしょうね。やはり本気でリサイクルする気は無いのかも知れません。

 日本で道端に落ちている空き缶の数はすごいものがあります。北海道で一度道端を焼いてある現場を通過しましたが、道端、1メートル四方に空き缶10個?とか思えるような空き缶密度でした。それが延々続いているのですから、本当に驚きました。まあどれくらいの年数の蓄積かわかりませんが、異常な状況なのは確かです。

 空き缶1個に数十円とかの強力なデポジットが導入出来れば、これらは一気に解決、とかなるんじゃないでしょうかね〜。まあ日本では絶対実現しないと思いますが。

 日本の山奥もよく通るのですが、山奥は必ずと言っていいほど、粗大ゴミとかのゴミ捨て場になっています。緑あふれる自然の中で、なんか腹が立つのを通り越して、悲しくなります。「なんと愚かなる国民よ」ですね。

 今の日本ではシンガポールみたいにゴミにも厳罰とかしない限り、モラルどうのこうのの次元では無いような気もします。

 で、また怒りの話になるのですが、家電製品のリサイクルの法律?だったかが施行されて、運用されてますが、(わたしも引っ越しで捨てるために冷蔵庫と洗濯機のお金を払いましたが)これを後払い方式にするのは、はっきり言ってばかげてます。

 法律が何もない時でも山や川に捨てる輩が結構多いのに、数千円だか取られるとなって、リサイクルに出すはずがありません。この法律は「不法投棄促進/援助/奨励法」です。

 なぜこんなばかな法律になるのか、それは先に払うと売れ行きが落ちるから、とかの業者側の影響力でしょうね。たぶん。まあ仕事の内容はどうでも良くて、一応やっているふりをすればいいだけなので、こういう中身の法律になったんでしょうね。

 「我が国は積極的にリサイクルに取り組んでます。」と言いたいだけで、実際には「不法投棄が増えてリサイクル率が落ちようがどうしようが、関係ない、こっちはちゃんと筋を通した法律を作ってある、守らないのなら、守らない人間が悪い」とか。

 パソコンは先払いもあるようですが、確か無い方も選べるんだったでしょうか?車もなんか始まりましたが、どんな内容だったでしょうか。

 やはりどんな業種も全て先払い、ついでにデポジットも加算。つまり、冷蔵庫をリサイクルに出すと、先払いしてあるので料金は不要、その上、不法投 棄阻止用のデポジットが返って来る、とかにすれば、不法投棄は無くなるでしょうね。これも日本ではなかなか実現するのは大変そうですが。

 上記の空き缶に30円とかだと、不法投棄をどんどんやってもらっても、回収を専門にやる人が出てきて、回収されるでしょうね。

 こっちを走っていて、まだ粗大ゴミの投棄などを見てません。時々ゴミ袋とか、ペットボトルが路肩に落ちてますが、これはまあ色んな国の人間が観光でも回ってますから、一定の割合では捨てる人も混じってるでしょうから、誰が捨てているのかはわかりません。

 日本だと峠毎にいやなものを目にしているところですが、こんなところでもこっちはだいぶ違います。自転車と言うのは、適度に遅いので、車と比べて色んなものが見えるんですね〜。

●スーパーでの出来事

 7月1日、小さな町のコープでのこと、200円強の買い物をして、レジへ。前のカップルの買い物はチーズ2個。彼らの品物がレジをとおったので、わたしの品物をベルトコンベアの端に置いた。

 レジのおばさんはコンベアを動かし、わたしの品物まで継続して打ち始めた。わたしが止めようとしても、まったくこっちを見ず、いいのいいの、と言う感じで前のカップルに請求。カップルは支払い。

 その後で、カップルはわたしの品物も一緒になっているのに気が付き、おばさんに、その分返せ、とやっている。おばさんはなにやら彼らに反論。たぶ ん、区切りの棒が無かったんだから仕方ないでしょ。こっちは悪くないんだから返せません。文句言うなら後ろの人に言ったら?とかだと思う。

 カップルの若者怒って、チーズだけ持って出ていった。おばさんはここで初めてわたしの方を向き、お金は彼が払ったから品物持っていけ、と言う。当然そんなことは出来ないので、料金はいくらか計算させた。で、両替も。おばさんはちんたらやって両替。

 で、わたしはあわてて店の外へ出て彼らを探したが、おばさんがちんたらやった分、もう居なかった。わたしも少し頭に来て、スーパーへ引き返し、彼らに払う分をおばさんのところに叩きつけて、と言うほどではなく、カシャンと音をさせて置いて、そのままスーパーを出てきた。

 その間おばさんは終始上機嫌。どうも確信犯みたいだった。ここでレジのシステムを説明すると、品物はレジのベルトコンベアに乗せる。前の人の品物 との境目にはそのための棒を置く。でベルトコンベアはレジの人が操作し、どんどん品物は流れて行って、レジを通り反対側で止まり、そこで客が品物を袋に詰 める、と言うシステム。

 で、品物がいっぱい並んでいる時は、当然その区切りの棒を使うが、品物はひとつふたつの人が続いたりする場合は、レジの人が見てるので、相当間を開けて置くだけで、区切りの棒を使わないこともよくある。で今回わたしはその棒を置かなかった。

 で、おばさんはチーズをレジに通したのに、集計せず、なにやらわたしの方から目を背けたまま、コンベアをおもいっきり動かし、端に置いてあったわたしの品物を吸い寄せて、ついでにレジに通してしまったと言うこと。

 わたしの方を意識的に全然見なかったことといい、若者がクレーム付けた時に速攻で反論していたことといい、あれはどうも暇つぶしの遊びを兼ねた確信犯の感じ。おかげで前の若者が怒ってしまい、もういい、と言う感じで出て行ってしまった。

 わたしはそれほど頭に来ていたわけでは無く、このおばさんもちょっと癖悪いな〜と思ってた程度だったが、若者の方は見事に遊ばれてしまった。で、なぜこんなことが、と考えると、やはり高福祉の反動かも?

 スーパーのレジ係りは全くと言っていいほど、お金には頓着していない。わたしは今まで何度か設定ミスや入力ミスを指摘しているが、驚く反応がいつ も返ってくる。例えば、この品物、値札より2Kr高く計算されてる、とか言うと、あそ、じゃ、はい2Kr。とか、確認もせずレジを開けてお金を手渡してく れたりする。当然受取証へのサインなども無しでそのまま。

 「小さなチョコレート10個で20Kr」とかで、詰める袋は専用の紙袋。少し確認窓はあるものの、こんなのをレジに通しても、中身を見ることさえしません。まあこれはズボラというよりは、人を信頼しているという可能性大で、いいことの方かも知れませんが。

 たぶんこの背景は、労働者の権利とかが強いんではなかろうかと思う。雇用者が簡単にはクビに出来ないとか。その延長が、単調な仕事でつまらないので、なんか客をからかって遊んでみたい、みたいな不遜なおばさんみたいなのを生んだのではないだろうか。

 レジには当然返金の処理方法もあるはずなので、それをせずに若者に反論してたのは、絶対遊びだと思う。もうひとつの事件の構成員が外人であるわた しなので面白いと思った可能性もあるかも知れない。若者の怒りを、棒を置かなかったわたしに向けようと計画していたのかも知れない。これが主な目的だった りすると、相当怖いおばさんということになる。”高福祉?”の反動も怖い。

 今までスウェーデンやデンマークのいい面の話ばかりしていたので、ついでにもうひとつマイナス面を書いておくと、ある程度以上の大きさの町では公 衆電話はぼろぼろ。ボックスのガラスは粉々だし、受話器は引きちぎろうとした跡があったり実際、引きちぎれていたり、叩きつけられて割れている受話器も多 い。

 これもその手の反動の可能性大。何もかも整ってすることが無い若者が、そのはけ口として夜中にでも暴れてるんだと思う。

 田舎や小さな町では、監視の目が厳しいというか、全てどこそこの誰々、と分かってしまうだろうから、こういう暴れ方は無いみたいで、電話機も無傷なことが多い。

 することが無くて暴れる、というのは日本でも見られるようになって来たとが、そういう意味ではこっちは先進国?。ま色々あります。

 しかし、あの若者、遊ばれて怒らされた上にお金も損して、踏んだり蹴ったり。かわいそうに。あのお金どう処理されるでしょうね。店は2重に受け取 れるはずも無いし。おばさんのところにお金を置いてきたのはわたしからのささやかな嫌みの意味もありますが、たぶん、あのおばさんのうれしそうな感じから すると、全然こたえて無いでしょうね。まあ、あの若者がこの町の人間であることを祈るのみです。そうであれば彼の元に戻る可能性もゼロでは無いので。でも 怒って2度とあの店に行かなかったりするかも知れませんが。

 ひとつ思い出しましたが、どこかこのあたりの国で、田舎の小さなスーパーのレジのおねえちゃん。バナナの単価が間違っていたので、クレーム付けた ら、そんなはず無い、と言う感じで、自分で調べに行って、その結果わたしの言うことが正しかったら、別のおにいちゃんの店員を読んで、バナナの値段変えた のなら、なんでわたしに連絡しておかないのよ、とかおにいちゃんに怒ってました。全ての値段が頭の中に入っていて、彼女は一発で差額の暗算も出来たし、 ちょっと普通見ないレジの女性でした。まあこんな人もごくまれにはいるんですが。

 暗算と言えば、北米のほとんどの商店の人はおつりの暗算出来ないかも?です。わたしらが簡単な暗算で答えわかってるとびっくりします。むこうでは おつりは品物の金額に足して行って、合計金額が受け取ったお札の金額と同じにします。足し算は出来るけど、引き算が出来ないのかも?ですね。

●レジのおばさんの件で、そこまでの悪意も感じられなかったので、推論もなんかしっくり来なかったが、もうひとつの考え方を思いついた。それは、
 若者「これおれらの品物と違う、金返せ」
 おばさん「いいじゃないの200円くらい、見るからにめぐまれてなさそうな、後ろのアジアの子?に恵んで上げなさい」
 若者「やだ、金返せ」
 おばさん「そんなしみったれたこと言わないの、200円くらいで」
 若者「くそー、もうええわ」
 おばさん「はい、前の人がお金払ったから、この品物、持って行っていいわよ」
とか、これなら、わたしが言った時に「いいのいいの」という感じだったのも頷ける。その後の「持って行っていいわよ」と言う言葉がスームズに出てきたのも符合する。

 スウェーデン語がわからなかったのでこういうことになったのですが、この推論が正解のような気もしますが、”めぐまれない子”としてはなんだかな〜ですが。

 ちなみに、こういう時には、わたしは日本人の評判を落とさないように、常にきっちりお金は払います。

2006年07月02日

7/2(日)晴れ、10272km, 1644
 いいお天気になった。水に囲まれていたのでもっと蚊が多いかと思ったが、そうでも無く、朝のトイレは全く問題無しだった。

 林が木がだいぶ少ない、というか切られているので、太陽はそこそこ当たる。じきに無茶暑くなって、テントにいるのが大変になった。10時ごろ出発。

 次の町のHotingまで43km。町の手前のキャンプ場は(i)も兼ねていた。水泳場も。ここは前にも寄ったことがある。町のことを聞き、ついでにキャンプ料金も。料金は120で問題外。アイスクリームが11と安かったので、感謝の意味を込めて買った。今回初めてのアイスクリームかもしれない。水を頼んだら快く入れてくれた。

 もうひとつ前だったかの町のキャンプ場も前回料金を聞いてみたみたい。60とシャワー料金で、日陰が全く無いのでパスしたみたい。隣にはプール。入り口は料金所みたいになっていたところ。ここの先の橋のところでは、前回泳いだ。今回見たらもっときれいになっていた。

 HotingのICAで買い物。水があったので、レジの若い女の子に聞いてみたら6Krだった。買ってみたが、なんと炭酸入りだった。はずれ。でもデポジット込みの料金だった。しかし町中でもサンドフライが多かった。

 一度水だけ買って出て移し替え、すぐデポジットを回収し、バナナとジュースを買った。

 今日は無茶暑い。案内所のにいちゃんは29度だと言っていた。そこで、10kmほど先にもキャンプ場があるとのことで、チェックする予定で進んだ。暑さでシャワーが必要なのと、シグ3の充電も必要になってきていたため。

 キャンプ場は湖沿いの自然?キャンプとか。つまり設備がシンプルと言う意味だと思うが、入ってみたら、いきなりオーナーのおじさんが座っていて会話。料金はシャワー込みで50とのことで、泊まることにした。

 しかし異常にサンドフライが多い。なんか攻撃性はあまり無いが、数が多いのは困ったもの。この暑さで元気になったんだと思う。

 シャワーはトイレと共通で少々使いにくかったが、まあ悪く無かった。無いと思っていたキッチンもあり、古いけど、きれいに手入れされていた。

 湖岸で太陽を遮るものが無いので、とりあえずテントを張っただけで、シャワーと洗濯の後は、事務所のレストランで電気を使いながら日記書き。窓は解放なので、サンドフライは多いがなぜかあまり刺さない。まあメデタシメデタシと言うところ。

●小さな町で散髪に挑戦してみた。3軒訪ねたが、みんな混んでいてだめだった。なんかどこも美容院風で、女性客に女性の散髪屋さんばかりで、場違いな感じだった。もしかするとわたしの風貌が問題で、面倒なことは避けたいのかも?。

53km, 3:38, 14.6km/h
Hotingの北, Kilvamma Camping(50), 90

2006年07月03日

7/3(月)晴れ時々曇り、10325km, 1554
 夜は9時になってやっと日陰になった。朝、早い内はサンドフライも少なかったが、暖かくなってくると昨日同様に多くなってきた。朝もなんとか9時ごろまでは日陰、それからは急いで出発準備となった。

 今日も暑い。なので夏バテみたいな感じで全然力が出ない。Dorotea?では通信をしたが、電話の調子が悪いのか、2回失敗してしまった。計8Kr失った。一回だめなら再度挑戦しない方がいいかも知れない。

 (i)で聞いて散髪屋を回ってみたが、3軒回ってもみんな断られた。まあ「ひげ面の怪しい風体」と言うこともあるが、満員ということみたい。小さな町にたくさんあるのに忙しいとはなかなか。なんか美容院みたいな感じで、女性ばかりでこの先うまく行くだろうか?

 前回、Meseleforsがキャンプ場だったみたい。行ってみると、確かに記憶があった。少し横道に入るので行ってみることはしなかったが、道路から少し見えた。しかし4年前の雰囲気では無く、各国の旗が立ち並び、結構キャンパーバンなどが止まっていた。

 Vlhelminaでは通信、今度はうまく行った。しかしやっぱり遅く、20度数かかった。

 そこからしばらく走ってキャンプ。無茶広い場所だが、もう一台キャラバンがいる。地元の若者がモトクロスの練習をしていて、その広場を走り回っていた。今までには無いパターンのキャンプ地となった。

89.8km, 6:13, 14.4km/h
, BUSH, 0

2006年07月04日

7/4(火)晴れ、10415km, 1554
 夜、継続して弱い雨が降ったが、朝見てみると外は乾いていた。今までとは違うパターンのキャンプ地だったが、何の問題も無く終了。林の中は蚊が多かったのでトイレは止めにした。調べてみたら10km以内のところにレストエリアがあるのがわかったので。

 行ってみると、川の横で、やけにきれいなレストエリアだった。トイレはキャンプ場の中だった。トイレもやけに広くてきれいで、こんなところを使っていいのかと思うくらいだった。朝の選択は大成功だった。キャンプ場の料金を聞いてみたが、80だった。

 今日は、3日間続いた暑さが去り、北西の結構冷たい風になった。気温は日中でも16度。風が強かったので寒く感じるくらいだった。しかし涼しいのでパワーは充分。せっせと走った。

 Storumanまでは54km。レストエリア以後は基本的にノンストップで走った。到着は2時前。さっそく(i)を経由して、図書館でインターネット。名前を書くだけだった。30分とのこと。

 日本語も問題なく表示され、カ*をゆっくり処理出来た。図書館に感謝。その後、ブ*にログインしたが、なんか異常に遅い。困ったもんだ。

 その後(i)に戻り散髪屋の場所を聞いた。男性をよくやっているところを教えてもらい行ったが、やはり予約でいっぱい。もう一軒、湖の方にあるところに行った。誰も客がおらず、いけるかと思ったが、予約の客がもうすぐ来るとのこと。スウェーデンの散髪屋の基本は、予約制なのかも知れない。

 しかし小さな町にでも結構多くのカットサロン?があり、それがみんな予約でびっしり朝行っても夕方行ってもだめだった。なんかいい商売みたい。こっちの人はよく髪を切りに行くんだろうか。

 北緯65度到達。北緯72度まで後7度。2日で1度進む計算だと、ノールカップまで後2週間かかる。予想よりも長くかかりそう。やはりコペンハーゲン出発というのが影響している模様。計算してみたら、コペンハーゲンからノールカップまで2600kmくらい。これだと1ヶ月以上かかって当然。2000kmだと1ヶ月以内もあるかも、という程度。

 しかしまあ、毎日80km程度と、いい調子で走っていて、冬の間の体のなまりの除去?は充分出来た。メデタシメデタシ。いつものちんたらパターンでは無く少し踏む走りを続けているので、今回は結構スポーツ走行?。

 しかし、涼しいと本当に気持ちがいい。体がシャキっとして。昨日のように暑さでヘナヘナしているのとは大違い。朝夕もピリッとしていい感じ。これでこそ北欧に来た甲斐があると言うもの。

 町を出て、キャンプ地を検討しながら前進。前回の日記を見てみると良かったと書いてあるので、そこまで行くことも考慮に入れて走った。他にはいいところが無かったので、前回のところを目指した。

 前回のところは、今見ればそれほどいいところでも無かったが、まあせっかく来たので泊まることにした。先の方をチェックしたら、なんとキャラバンが据え付けてあった。

 場所は一番低いところなので、雨になったら水たまりになる可能性大。雨にならないことを祈る。朝日は避けられたと日記にあったが、夕日が当たって結構暑い。

84.2km, 5:53, 14.3km/h
, BUSH38, 33

2006年07月05日

7/5(水)晴れ、10499km, 1521
 Sorseleまで43km?くらい。今日はまた追い風になった。でも無茶暑いというほどでは無く、20度くらい。でも登りではやはり暑い。Sorseleでは図書館が水曜は休みでインターネット出来ず。(i)のは10分10SEKで高くてパス。公衆電話もうまく行かず、インターネット出来なかった。

 散髪屋さんに行ってみたが、やはりだめだった。1軒は7月24日まで休みみたいだった。バカンスだろうか。次のSlagnasは小さな集落で、公衆電話も無く、だめだった。今日は結局インターネット出来ず。

 キャンプ地は今日も前回と同じ場所になった。その手前で2カ所チェックしたが、あまり良くなかったので。キャンプ地は前回と同じく、道無き斜面を上って一番上にした。4年前と雰囲気は全然変わらずだった。標高も高いのに、川もあって、川の水で少し体を拭いた。

 上まで上ってみると、見晴らしがよく、前回連泊したのも気持ちはわかる。なかなかいいところ。まあ道無き斜面を押して上がるのは少し面倒ではあるが。

95.0km, 6:25, 14.8km/h , BUSH37, 10

●お気に入りキャンプ地

 昨夜は前回の旅行の時のキャンプ場所でキャンプ。GPSで誘導されて行ったら、10m以内の正確さで同じ場所に着いた。これなら、現場を知らない他の人でも到達出来る。やっぱり GPSは便利なもの。目印の無い海上での釣りのポイントだと更に利用価値は高いと思う。

 今日はまたしてもいいお天気で追い風になっていた。気温は20度ほどとそれほど暑くはなかったが、いいお天気で追い風、そして登りと言う条件が揃うとやはり無茶暑い。

 Sorseleと言う町でもインターネット、と思ったが、なんと水曜は図書館休みだった。案内所のインターネットは10分10SEKなのでパス。公衆電話があったがこれもうまく行かず、今日は通信出来ず、だった。

*SEKとはスウェーデンの通貨の両替時の正式?名称。今までKrと書いていたが、これからはこっちにします。この後、ノルウェーやデンマークも行くので。

 今日も前回、4年前の時と同じキャンプ地になった。大きな岩のあるその場所に行ってみて、GPSを見てみたら、なんと2.2mしか違わなかった。前回も今回も衛星多く捕まえているのか、誤差がすごく少なかった。

 この場所は前回気に入って連泊して一日休養したところ。高いところに位置し、見晴らしが良く、やはり気分のいい場所だった。4年経っているのに全然雰囲気が変わらず。木が育っていないのは、傾斜地で雨で地面が洗われたためだろうか。普通はこういうところは4年も経つと木が茂って面影は無くなるもの なのに。

 巨大な土砂採取場などの跡地ではないかと思うが、そのゆるやかな斜面の上の方。キャンプ場所まで2輪のかすかな轍の跡があった。ふとこの前の自分の轍?とか一瞬思ったが、そんなわけは無いけど、誰も上るはずのないその場所へ、まっすぐ付いてて、そう錯覚してしまうような跡だった。

2006年07月06日

7/6(木)晴れ、10594km, 1511
 やはりいいキャンプ地だった。当然誰も来ず、というか来ていても下の方なので気が付かないかもしれない。

 43kmで、Arvidsjaur。(i)のインターネットはやはり有料だったが、図書館はいつものように無料だった。数台しか無さそうではあったが。しかしうまく日本語が表示されず、案内してくれた太ったおねえさんが、自分のオフィスのコンピュータを使わせてくれた。感謝。

 図書館横の公衆電話でメールの送受信をしたが、なぜか一部の受信でエラーになった。送信はOKでブ*へのアップは出来た。題名の無いメールが来ていたので、これでエラーになったのかも知れない。

 (i)へ再び行った。対応してくれたのは引き続き、おばさんだったがなかなか親切で愛想いい。髪のことを話したら、電話で色々確認してくれた。でもやはりどこも忙しいみたい。それにバカンスシーズンで休んでいるところもあるみたいだった。案内所のおばさんでだめでは、わたしが太刀打ち出来るわけが無かった。

 前回泊まったキャンプ場はチェックせずに町を離れた。しかし水を汲む場所を見つけられなかったので、水無し。川の水を利用することも考えながら前進。

 とりあえず40km先のキャンプ場のある町を目指した。しかしそこは前回75でパスしたところだった。とりあえず、そこで一本水を入れてもらった。感謝。アイスクリームでも食べれば良かったがそうせずに前進。目的地は前回のキャンプ地となった。

 途中、車のおねえさんに話しかけられた。ライ*というらしい。自転車での旅行が夢?とか言ってた。しばらく会話。

 前回、飲み水の蛇口があったレストエリアは大きな流れの速い川のところで、車が結構泊まっている。蛇口はあった。きれいな水が出て来る。今回は水が少ないので、たっぷり汲ませてもらった。

 トイレもあるので、本当はこの近くでキャンプすればいいんだろうけれども、前回のキャンプ地まで行ってみたくて前進。入り口を見るまで思い出さなかったが、湖沿いで小さな川もあり、確かにいいところだった。トナカイのテリトリーなので、水は見た目きれいだけど、たぶん少し汚染されていると思う。

 水が無かったため、予定外に距離を走ってしまった。前回の2日分。9時過ぎという遅い到着になったので、明日はゆっくり出発しよう。

 今日はトナカイを見まくった。逆光だったのでいい写真は撮れなかったが、いつものようにトナカイ追いになってしまった。道路を逃げるもんだから、いつまでも追っていく感じになってしまう。

102.7km, 7:00, 14.6km/h
, BUSH36, 63

2006年07月07日

7/7(金)曇り時々晴れ、10697km, 1448
 やっぱりなかなかいいキャンプ地だった。昨夜と今朝クラクションを鳴らして行った車がいた。やはりオーストラリアの「ネイバーウォッチ」みたいな監視システムが存在するのかも知れない。

 もしくは、トナカイお気に入りの”横断歩道”があり、いつもそこで道路を横切っているか。で邪魔なので車がクラクション鳴らすのかも。

 風が強くなってきたので、あまりゆっくり出来ずに出発。今日は途中に町が無いので、ただ前進するだけ。

 追い風で、結構曇っていた時間が長かったが、それでも暑かった。暑いのであまり力は出ず。途中相当下ってから登り返しみたいになったので、平均速度も遅くなった。

 20kmほどのところには、前回泳いだ場所があった。前回のキャンプ地は集落にも近く、道も無いようなとんでもないところだった。あまり記憶に無かった。

 そこからはいいキャンプ地も無く、一度はとんでもなく悪い道に入ってしまい、それを一台の車にしっかり見られてしまった。最低。そこはダメで引き返し、更に前進。

 昨日走り過ぎているので、今日は早めにキャンプしようと思っていたが、結局走り過ぎてしまった。まあ最後にはなんとかいい道に入れて、キャンプ出来た。しばらくして入り口付近でクラクションが鳴った。トナカイの可能性よりは監視システムの可能性の方が大きいと思う。

 20時前に赤のスポーツタイプの車が反対側からゆっくりやってきた。両側で止まったり、なんかうろうろ。でも話しかけてくる勇気は無いみたい。これが恐れていると言うか、監視対象になっていると推測される理由になっている。困ったもんだ。

 奥に家があるというよりは、反対側も道路に繋がっていて、反対側から入ってきたんだろうと思う。まあもし家があるのなら、お騒がせして申し訳ないが。その場合は、帰ってくるからわかるが。

 丁度ご飯を食べていて、暑くて裸だったので出て行かなかったのが良かったか悪かったか。どうなることか。誰か応援でも呼んで来るかな?

90.2km, 7:02, 12.7km/h
, BUSH, 0

2006年07月08日

7/8(土)晴れ、10787km, 1448

 車は朝に一台で、計3台だった。出発して前進してみると、やはり家があるわけでは無く、通る必要の無い道だった。ということで、やはり監視システムの可能性も有り。まあ3台ともわたしがいるのがわかっていたため、非常にゆっくり走っていてそう危なくは無かった。

 数キロ先にはArctic Circleのレストエリアがあり、そこで追加の朝食とトイレを済ませた。

 Jokkmokkは10kmちょっと先で、図書館は夏休みシーズンのため、7月と8月は月〜木までの午後にちょっとだけ開くようになっていた。土曜日では当然だめだった。

 公衆電話は(i)の横というか入り口の壁のところにあった。しかし近くにファンがあり結構うるさかった。そのせいかよく途切れた。テレホンカードが(i)で買えたのは便利だったが。

 水もその電話の横に蛇口が用意されていた。聞いてびっくりだった。なんと親切なこと。水をたっぷり補給し(5本)今までで最大の水の積載量になった。

 その後、町を離れる前に交差点でJokkmokkの座標を入れていたら、なんとライ*に声をかけられた。車を駐車出来るところに移動させ、話しているうちに、シャワーが一番必要、と言ったらなんと彼女んちのシャワーを使わせてくれるとのこと。なんたるラッキー。

 あの座標さえ入れてなければすれ違ってしまっていたはずなのに。なんとぴったりで遭遇したことか。その上、更なるラッキーも。

 彼女の部屋は長屋みたいな平屋で、4歳と3歳の子供がいるとのこと。シャワーを使わせてもらい、話していて、なかなか髪が切れないと言ったら、なんと彼女が切ってあげると言う。

 理容師の学校に行っていたらしい。どうも途中で止めてしまったらしいが。でもちゃんと道具を持っていて、部屋の中で切ってくれた。なんと言う幸運。

 何かお礼出来るかな〜、と話していると、彼女は、わたしがあなたに親切にした。あなたも誰かに親切にしたらいい、とのこと。なかなかすばらしい考えの持ち主。「オープン・アイ」ともよく話す。仏教の「悟り」のことみたい。なかなか。

 彼女はマウンテン・サーメと言っていた。女の子が赤ちゃんの時の写真があったが、ぷっくりしていて無茶かわいい。サーメの伝統衣装の帽子をかぶっている。

 彼女は今晩から山へ移動するとのこと。トナカイを集める作業が始まるらしい。彼女の妹が日本へ1年間交換留学していたみたいで、日本のことをよく知っていた。

 なんと出かけたあとも部屋で休んでいい、とまで言ってくれた。確かに疲れてはいるが。しかし今日は雷が鳴り始めた。困ったもんだ。これだけはいやなもの。今夜、彼女が出発する時にわたしも出発しようと思っているが、雷をなんとかしてくれ〜、という感じ。

 彼女はわたしを残して買い物に行った。雷が鳴りまくっている。早く終わってくれー。

 夕食にわたしは炊き込みご飯を作って食べてもらった。丁度いとこのカップルが来たので彼らにも。で、ライ*にお礼を言って21時前には出発。明るいのでこんな時間でも出発出来るのがいいところ。

 いとこ達も山へ行くみたい。聞いてみるとそこはスウェーデンでは有名な国立公園地帯で、世界3大?みたいに有名な国立公園らしい。わたしは他の2つは歩いたことあるので、一緒に行ってサーメの生活体験したかったが(誘ってもくれたけど)、残念ながら現在の腰の調子では1km歩くのでも大変かもなので、無理だった。

 夜の(と言っても明るいけど)走行は涼しくて快適。少し走りすぎたと思ってキャンプ地を探し始めたら、ダムが2つあって高圧送電線だらけの地域になり、地形も下が岩で、全くキャンプ地が見つからなかった。おまけに雨も降ってきて、登りになり、せっかくのシャワーだったのに暑くなって、少し汗をかいてしまった。

 2つ目のダムの先でなんとかキャンプ地を見つけたが、そう強くは無いものの、雨の中でのテント設営。おまけに蚊が多いところで、大変だった。雷も遠くで鳴り始めるし。まあ雷はじきに終わってくれたのでよかったが。たぶんまだ暑さがそれほどでは無いので、雷もひどくは無いのだと思う。これから先が心配。

52.3km, 3:56, 13.3km/h
, BUSH, 206

北極圏到達

 7月8日に到達です。まあArctic Circleと言うのは太陽が沈まない南限なので、ここでは夏至の時だけでしょうね。このArctic Circleは結構移動していて、すごく長い周期で180km幅、18.6年という短い周期で570m幅の中での移動だそうです。なので、記念碑の位置も正確なものでは無いですね。

2006年07月09日

7/9(日)曇りたまに晴れ、10840km, 1242
 雨は徐々に止み、朝おもいっきりゆっくりしていたら、なんとかテントもたためる程度には乾いた。出発は11時ごろになった。

 Porjus にもダム。なんか家がみんなやけにきれいで大きい。もしかするとダムの保証だろうか。休憩所などもきれいに整備されているし、ダムでお金が落ちている可能性大。

 その先にはライ*達が向かった国立公園への分岐があった。Gallivareまでは55kmほどだった。手前で泊まることも検討しながら走ったが、いいところは無かった。

 Gallivareに着いてみると、大きな町だったが、なんかまとまりが無く、一応(i)に行ってみたが、案内所の表示が日本語だった。日本人は何しにこの町に来るんだろうか。黒人も結構多かった。なんか変な感じで何もせずに通過に決めた。スーパーも自転車を止めるのが不安でパス。

 町を離れていると、ドイツ人のおじいさんのサイクリストに会った。なんと今日はKirunaから118km走ってきたみたい。元気。

 キャンプ地はE10に合流する直前に左折し、走ってきた道と平行な旧道と思われる道を戻ってキャンプ地とした。どうも幹線から少し見えそうで、ちょっとマイナス。さっそく地元の人と思われる古い白のボルボがやってきた。挨拶無し。

 あとから赤の郵便配達の車と同型みたいな車がやってきた。近くで止まったのでテントの外に出てみたが、なんか不法投棄に来たような気もする。6文字の会社名らしきものが書いてあった。

 GPSデータをダウンロードしてみて、昨日し忘れた事に気が付いた。一日分消滅。

75.8km, 5:29, 13.8km/h
, BUSH, 0

 ついに雷に出会いました。森でのキャンプで一番嫌いなのが雷です。まあ昨日のは遠くて問題無しでしたが、前回は3度ほど、一度は雷雲が頭上すぐ近くにいて、雲の内部で放電を繰り返していて、バチバチ音が聞こえ、たまに地面に落ちてました。近いと音に高音部が残っていて、バシッとかパシッとか言う破裂音です。やなもんですね〜。

 キャンプ場にいる場合はキッチンとかトイレに避難出来るので問題無いのですが。8月になれば多かったので、早めに切り上げて帰ろうかな〜と思うくらい、最近は雷はきらいですね〜。まあ屋外にいる時だけで、屋内なら別に面白いくらいなんですが。

2006年07月10日

7/10(月)晴れのち曇りのち一時雨、10915km, 1242
 夜中は快晴だった。晴れるとやはり放射冷却で冷える。気持ちいい涼しさ。朝も快晴だったが、どんどん雲が増えてきて快晴は一時だった。

 昨日は車2台の後、原付が一台通っただけで、今朝は無し。まあ問題無く、悪くなかった。9時台に出発した。どっちに進むか選択肢を残してあったが、やはり幹線を北に進むことにした。

 途中のキャンプ場は3kmほど距離があったのでチェックせず。もうちゃんとした町は無いのかと思っていたが、Skauloという小さな町にICAがあった。すごく小さな店だったが、値段は全く上げてなくて、都市部の安い店並だった。なので喜んで色々購入。

 一度買い物を済ませてから、カメラを持って店に入り、アルコール燃料の写真を見せてあるかどうか聞いた。若いしっかりした女の子だったが、反応がなかなか良く、さっと奥に行って商品を出してきた。全く同じ商品だった。

 そういえば、最初の時もICAで買ったんだった。値段は33と、少し高かったが問題無し。どこかの中規模のそこそこ大きな町でICAとKONSUMの2軒で同じように値段を上げているところがあったが、こんな小さな店で安い価格は偉い。

 目的にしていたSvappavaaraは町らしいものは無く、いきなり分岐点だった。すんなり右折。このあたりで雨がぱらつき始めた、とりあえず27km先のVittangiを目指した。キャンプ場があるのでチェックするために。

 町にはカフェと案内所を兼ねた店があった。完全私営かと思ったが、なんか公的な雰囲気の建物の中だった。図書館は学校の中にあるとのことで、夏休みなのでたぶん休みだろうとのこと。そういえば学校はもう夏休みなんだろうか。

 でも、案内所にも無料のインターネットがあった。わたしのばあい、何も注*せずにインターネットを使わせてもらうという、少々常識はずれの人だった。たぶん高いだろうから。ごめんね。

 ここにも同じ規模のICAがあった。たぶん同様に安いんだろうと思えたが、値札がはっきりしなかったのでビスケット類は買わなかった。タマネギ2個を買ったらなんと1.5SEK。計算間違いということは無いだろうか。

 案内所でキャンプ料金は85だとわかったので、キャンプ場には寄らずに前進した。しばらく走ってチェックした2カ所はだめで、3カ所目でなんとかなった。しかしテントを張る場所を決め、組み立ててあったテントを置いた時に、50cmくらいの距離のところに糞があるのを発見。

 石と草の上にしてあるのは、良く見かけたパターン。毛っぽいものと未消化のベリー?がはっきり確認出来た。ずっと熊の糞だと思っていたもの。今は、狐の可能性もあるかな?とは思っているが、でも熊の可能性も残っている。しかし荷物を完全におろしているし、雨の可能性に、蚊が多い環境で、再度移動する気力が出ず、熊でないと信じてキャンプ突入。

 そそ、蚊が相当多かった。蚊取り線香をつけまくったが、靴下部分をだいぶやられたし、手袋にもいっぱい取り付かれ、殺し放題。それくらい多かった。頭はネットをかぶったが、帽子のネット部分が噛まれるのは困った物。

104.4km, 6:46, 15.4km/h
Vittangiの北10km, BUSH, 77

2006年07月11日

7/11(火)曇り時々晴れ、11020km, 1165

 夜は雨だったが、朝には止んで晴れ間ものぞいた。おかげでテントも乾き、出発には問題なしだった。

 久しぶりの向かい風になった。そうなると結構涼しい。当然ペースは落ちるが。時間をかけて走り、Ov Sopperoの先のレストエリアで休憩。なんと休憩の小屋があった。中に入ってみると、ドアにはみんなの落書きがあった。落書きと言うよりは感謝のメモ?。

 自転車の人間が多いと思うが、ここで泊まったのかも知れない。確かに宿泊にはいいところ。蚊やサンドフライが多いので、屋内というのはありがたいと思う。ただ3つあるトイレにはどれも紙が無かった。しかし全体的にはきれいにしてあるところだった。

 その先にも同様のレストエリアがあった。国境の町の手前17kmから道路工事が行われていて、舗装と未舗装が混在。未舗装部分は角のある砂利が入れられていて、ものすごく走りにくい。車もそろそろ走るのが多かった。

 町に着く前にキャンプと思って一カ所進入してみたが、場所はまあ問題無かったが、周囲を囲まれている感じのところで、風もなく、ものすごい数の蚊に取り囲まれてしまった。一応蚊取り線香をいっぱいつけて努力してみたが、足を見ても40〜50匹とかの蚊がとりついていて、とてもだめで、あきらめて脱出した。

 どうにもならずに前進したが、町の直前、たぶんあと2kmとかのところで再度進入。今度は開けたところなので、蚊は多いがさっきのようなことは無く、キャンプ可能だった。

 無茶開けているが、町の人はここまでは散歩には来ないだろうか。散弾のケースが散乱していたが、よく見ると標的のお皿のかけらも散乱していた。クレー射撃で遊んだものと思われる。

 夕方になって晴れてきた。開けているのでもろに太陽が当たる。相当斜めの太陽だが、やはり暑い。まあ蚊には開けているのが利点なので、仕方ない。

94.3km, 7:21, 12.8km/h
Karesuandoの南3km, BUSH, 0

2006年07月12日

7/12(水)雨のち曇り、11114km, 1165
 夜中からずっと雨。水分をたくさん摂ったためか、夜中に3度もトイレに起きた。ちょっとめずらしい。普段は一回かゼロなのに。夜中からしっかり雨が降って、昨日も降ってその後晴れたのに、なんか面白い天気。

 雨は徐々に弱くなってきたが一気に明るくなって太陽が出る、とかまでにはならず、テントがある程度乾くまでゆっくりした。その結果、出発したのは午後になっていた。

 朝もやはり蚊が多かった。風の吹く場所でこれだから、回りを木に囲まれたような場所ではどんなことになるか、恐ろしい。

 町まではやはり3kmほどだった。橋が国境で、手前の(i)でインターネットが無料だった。しかしふさがっていたのでまず小さな店まで戻って買い物。ダイジェスティブビスケットが6.9で2個あったので2個買った。製造年月日が昨年の10月と古かったが、一応賞味期限は1年みたいなので。まあ田舎だとこんなもの。

 キャンプ場をチェックしたが、小屋が150、テントは80とのことだった。少し先にはもうひとつキャンプ場があるようだったが、チェックはせず。

 (i)でインターネット。しかし日本語は表示されなかった。

 国境を渡ってからどちらに進もうか迷ったが、結局最短コースということで、右折。フィンランドの道はアップダウンが地形そのままなので結構きつく、なかなかペースは上がらない。さーっと下ったと思ったら、一番軽いギアでシャコシャコ、という具合。

 なんか思ったように走れない感じで、しかも南に下がっていくのであまり面白くなかった。40km近くも走ってやっと分岐点まで着いた。キャンプ場があったので一応チェック。受付は女の子だった。たぶんまだ中学生くらいだと思う。

 7ユーロということで丁度1000円。なので、少し考えたが、泊まることにした。小さなキャンプ場。ここも蚊が多い。このあたりは蚊が多くてなかなか大変。

 さっそくシャワーと洗濯。出発が遅かったので5時近くになっていたと思うが、風があるので、ある程度乾いてくれるのではないかと思う。シャツも洗濯した。本当に久しぶりのキャンプ場になった。ライ*のところでシャワーは浴びたので、シャワーはそれほど長い期間が開いているわけではないが、散髪後初めてなので、気持ちいい。

42.6km, 2:46, 15.3km/h
Palojoensou, Camping(7.00), 14SEK,7EUR

★★★スウェーデン出国★★★
★★★フィンランド入国★★★

フィンランド

 フィンランドに入りました。写真はスウェーデンからフィンランドへの国境の橋にある看板です。

 上段はフィンランド語?、
 中段はサーメ語?
 下段は英語なんでしょうかね〜

 この北部地域(ラップランドと呼ぶんでしょうか)では、スウェーデンでも町の名前が2つ書いてありました。なんとなく似た部分もあるし、推測ですが、サーメの言語での表記じゃないでしょうかね〜。この地域のフィンランドでも2行の表示になっていました。

 そそ、この地域、北極圏では”真夜中の太陽”で有名ですが、スウェーデン最北部のKirunaと言う町の説明板に、「冬には20日間ほど太陽が昇 らない日がある」とありました。まあ真っ暗では無く、お昼ごろにはある程度の明るさになるとは思いますが、一日中照明が必要なんでしょうね。

 自転車道に街路灯が整備されていたのも、冬の必需品、と言うことだったんですね。さすがにそういう季節を過ごしたあとでは、ちょっと肌を焼き過ぎでは、と思えるようなこっちの人の行動も、わかるような気がします。太陽が恋しいんでしょうね。

 まっすぐ北を目指しているので、フィンランドは今日の一泊だけで、明日にはノルウェーに入ります。混むところがいやで山の中ばかり走ってきました。スウェーデンは28日間で、2200km弱です。なかなかよく進んでいます。最近には見られないくらいのペースですね〜。

 山の中の辺境の地?を進んでいるせいで、このところちゃんとした町がありません。なので公衆電話も見かけず、スーパーさえ見ない日もあります。スーパーを見ない日は出費ゼロ(キャンプ場に泊まらない場合)、公衆電話を見なければ通信無しですね。

 前回、4年前はまだ公衆電話もそこそこ健在だったのが、今は携帯電話の普及はすごいものがあり(パンフレットなどに載っている色んな連絡先も固定電話より携帯電話の方が多い感じがします)、それに伴って、公衆電話が取り外された場所も多い感じです。次来る時には、携帯電話の入手とそれによる通信も検討しないといけないかも知れません。

 日本でも公衆電話の立場は同様です。特にグレーの電話機は代替機が無いのか、故障すればグリーンになってしまって、通信出来ないようになってしまいます。わたしのような、公衆電話での通信チャリダー?には寂しい時代になって来ました。

 でもまあ、まだこっちでの携帯電話の事情は調べていませんが、適度な料金でパソコンの通信に使えるような内容があれば、それはそれで便利にはなるんですが、どうでしょうね〜。そんな甘いことは無いでしょうか。

 フィンランドでは前回もテレホンカードを買わずで、通信していなかったかも知れません。ノルウェーでは通信してました。今回事情が変わってるかどうかです。北端近くの3カ所で公衆電話があったのは覚えているので、現在でもそれらが健在ならいいのですが。

 通話料金や通信での安定度もどうだったか忘れましたが、今の北部スウェーデンでの回線の不安定さによる途中切断のようなことが無くなれば、画像アップも復活出来るのですが。

 とりあえず、ノルウェーでの通信事情に期待しています。前回の日記にも「問題なく通信」とかの記述もあったし。ヨーロッパ最北端の「超立派なおみやげ物屋さん」の中には公衆電話があり、そこでAC電源も使いながら通信した記憶もあるし。

●ヨーロッパ最北端の「超立派なおみやげ物屋さん」ですが、全館暖房、きれいな水洗トイレに飲み水(確かこの水をキャンプ用に、だいぶボトルに詰めた記憶もあります)と、悪天候時でもものすごく快適な休憩空間です。(悪天候と言えば、前回は2回とも冷たい暴風雨だったような。)

 北端をその内部に囲い込んで、ここに入らないと一般的な北端には行けず、入場料はすごく高いですが、自転車旅行者のみ入場料無料と言う特典があるので、チャリダーにはさらに快適です。(駐車料的な料金だと思いますが、車では無く、乗っている人数に課金されるので、なかなかです。)

 そこまで後一週間のところまで来ています。前回は暴風雨でテントをつぶされ(実際はあまりの強風に自分でテントをつぶしたのですが)、睡眠不足のまま暴風の中を走行、なんと横風が強すぎて自転車に乗れず、結構な距離を押すなどなかなか大変な経験だったのですが、ノールカップ3回目の今回、どんな天 候で向かえてくれるか、楽しみです。

 前回は、その後も3日ほど強風で、偶然一緒になった日本人カップルのライダーと一緒に風に耐えながら2泊しました。一緒に出発した時もまだ強風で、彼らは45度くらい傾いたまま(ちょっとオーバーかも)走って行ったし、わたしは右端走ってたのに、右から吹き飛ばされて、左端のガードレールまで飛ばされ、ガードレールに押しつけられた記憶もあります。当然ですが、ガードレールというのは危ないところに付いているもので、体がそれを乗り越えそうになり、必死で自転車と体を押さえたような・・・なかなか面白い経験もありました。

 ここまで一ヶ月近く、休養日無しで来てるので、北端後はペースを落とそうと思っています。ここへ来る時はいつもなのですが、夏至から日数がどんどん経っていき、夏が終わってしまう?とかのプレッシャーみたいなものがあって、なんかなるべく早く到達したくなるんですね〜。7月中旬でも少し遅めの感じなので。前回は7月末の到達でした。調べてみたら、前々回も全く同じで7月末の到達でした。今夏は10日ほど早めになりそうです。

2006年07月13日

7/13(木)雨のち晴れ、11157km, 1151SEK, 493EUR
 このところ雨と晴れが短い周期で交互にやってくるという変なお天気が続いているが、今日もそうなった。3日前は夕方から雨で朝には止んでいた。2日前は夜中から雨で朝もしばらく降っていた。

 で昨日は、というか今朝になってから、雨が降り始めた。降り始めが遅いので当然お昼になっても止まない。ただお昼頃に弱くなった時があったので、一気にテントを撤収して出発した。もし電話があれば連泊しても良かったが。

 雨はそれからもしっかり降り、風も強くなってなかなか大変だった。最低でも次の町までは移動しようと思っていた。30km弱でなんとか到着。分岐点にあったキャンプ場をチェックしてみたが。10とのこと。キャビンは17だった。

 一応案内所の看板を上げていたので、図書館のことを聞いてみたら、電話してくれて、ついでにインターネットの予約までしてくれた。どうもキャンプ場に泊まる客だと思って親切にしてくれたみたい。泊まらないのに申し訳なかった。

 近くにあったもうひとつのキャンプ場もチェックしてみたが、同じく10だった。30分後の予約なので、スーパーで買い物。なんか高かったりまあまあのがあったり色々だった。

 ラーメンは5個セットしか無かったのでそれにした。カップスープは高いのでパスした。1.5くらい。220円だが、スウェーデンでは180円だったので。パンも少し高め。スニッカーは前回0.5だったのが0.45だったので4個購入。

 リンゴは1.5/Kgでまあ安かった。ビスケットはユーロショッパーがあったが、ダイジェスティブは無し、サンドイッチのを2個購入。ダイジェスティブは1ユーロだったので、少々高め。

 図書館はやけに小さな裏口みたいな入り口だったが、丁度一人入っていったので、続いて入った。どうもおばさんは英語が苦手そうで、その入っていった若い女の子にわたしへの通訳を頼んだみたいだった。その女の子がパソコンの場所を教えてくれた。

 パソコンは2台。日本語もちゃんと出た。しかし予約で、客はほとんどおらず、日本人というのがわかっていたので、入っていっただけで案内してくれて、至れり尽くせり。なかなかみんな親切だった。

 図書館から出ると雨も止んでいた。出発。雨はその後もたまに降った。前方に黒雲があって、写真も取ったが、その縁は青空。しかしその境界線のところで雨が降っている感じがあったが、やはりというか、その境界線に接近したら、ものすごい大粒の激しい雨になった。強烈な天気雨。

 その後は青空のエリアが広がり雨はおしまい。国境手前にはそこそこキャンプ適地があって、国境を越したら無くなるんじゃないか、などと思いながら前進。なんとなく国境を越えてしまった。

 そうしたら、これも予想通り、全然キャンプ適地が無くなってしまった。困ったもんだ。国境から8kmでレストエリアとあったので、なんとか無理に6kmほどのところでキャンプ地とした。

 しかし道路から一部木の間を通して見えるところだった。蚊も多い。でもしかたなくそのまま強行。道路からどんな風に見えているのかわからず。「頭かくして尻隠さず」みたいな感じかもしれない。

75.0km, 5:38, 13.3km
国境の北6km, BUSH, 9

★★★フィンランド出国★★★
★★★ノルウェー入国★★★

ノルウェー

 ノルウェーに入りました。写真は向こうに見える坂が主題です。こういうのを見ると、なんか「あんまり上りたくないな〜」と言う感じになります。でも実際にこの程度では上るのは大したことはありません。ただ、エネルギーを消費して発熱はするので、汗をかきたく無い身としては困ったものですが。時々休憩して放熱すればいいのですが、この程度の坂で休憩していると思われるのもちょっとシャクなので困るんですね。

 ノルウェーに入国したものの、ノルウェーのお金を持っていなかったので、ユーロを使いましたが(スーパーやおみやげ物屋さんではそのまま受け取ってくれることが多いです。) 商品はやはり高いです。

 前回の時にバイクのドイツ人カップルが、チョコレートがドイツの3倍すると言ってました。同じ銘柄があったようです。なので、そのドイツ人カップルも、安いブランドのチョコレート愛用で、「選択の余地無し」と言ってました。格安の危ない?ブランド愛用は、わたしだけでは無いようです。

 スウェーデンでご贔屓にしていたコープブランドのダイジェスティブビスケットがノルウェーのコープにもありました。スウェーデンでは6.5で120円弱、ノルウェーでは11.5で230円。高いとは思っていましたが、全く同じ商品がほとんど2倍違うと言うのはちょっとショックでした。同じ北欧の国同士なのに。

 ここまで高いとわかっていれば、スウェーデンやフィンランドで、もっと買い込んで来たのに、というところです。まあある程度は買っては来たのですが。辺境の地ではそう充分買えたわけでは無かったので。

 通貨の価値はそう変わらないと思いますが、ユーロを7.5と言うレートで換えたので、それだとノルウェーのクローナ?は20円と言うことになります。スウェーデンのクローナ?は18円。

 少なくとも10日間、たぶん2週間はいるでしょうけど、本当に前途多難です。スウェーデンでも充分物価が高くて、安い商品を見つけるなど、なんとか対応してきたのに、更に急に倍になったんでは、対応にも限界があるというものです。

●そそ、このところ気になっているのは[i]:ツーリストインフォーメーション、旅行者用観光案内所です。フィンランドに近いスウェーデンとフィンランドで、どこもかしこもにこれがあって、困ってしまいます。公的なものはひとつで、たぶん緑のマークだと思うのですが、類似のがいっぱいあって。

 理由は簡単で、おみやげ物屋さんだったり、喫茶店だったり、旅行者を呼び込もうと言う作戦です。でも、公的な案内所でもおみやげ物を売っていたり、喫茶店を持っていたりなので、余計ややこしいんですね〜。

 まあわたしの場合、こっちではお金を払ってお茶を飲むことは無いので、向こうの作戦ははずれて、ただ案内するだけのくたびれ損になってしまいますが。でもこういう民間のところだと資料も知識も少ないので、寄るだけ無駄なことも多いですが。

 まあなんにせよ、みんな商売に一生懸命がんばっていると言うことです。こんな技を使ってまで旅行者をつかまえようと言うんですから。

2006年07月14日

7/14(金)曇り時々晴れ、11232km, 484 (50EUR-->375NKr)
 道から見えたかも知れないが、クラクションなども無く、問題無しだった。9時過ぎには出発。予定通り2km先のレストエリアでトイレ。今日は西風が強く、虫は寄って来なかったが、対向車などの風をもろに受け、なかなか走るのが大変だった。吹き飛ばされるので、少し中央寄りを走行。

 40kmほどで、Kautokeinoというちゃんとした町があった。見覚えあり。REMI2000でユーロが7.5というレートだった。みんな高く買う物を探すのに苦労したが、タマネギ1個3NKrで購入。50ユーロ出したので、おつり372NKr。ユーロからの計算では1NKr=20円弱になる。高い。

 コープには愛用のビスケットがあったが、なんと11.5NKr。230円でスウェーデンのほぼ倍。これでは大変。もっと買い込んで来るんだったと後悔。スウェーデンでは店が無く無理だったが、フィンランドでもう一回買い物するべきだった。

 (i)でインターネットさせてもらった。マックのサファリというブラウザで見たら日本語がやけにきれいに表示された。しかしSM*はまたしてもメンテナンス。いいかげんにしてほしい気持ちもある。またカワ*さんに依頼。

 テレホンカードはコープには無く、ガソリンスタンドに行ったらあった。90NKrのを購入。度数は56となっていた。なんかよくわからないが、1度数2Krで45、それにおまけ11だろうか。

 へこんだ受話器/送話器の形がカプラーとピッタリで、安心出来る。最初の3度数6Kr120円も取られるが、その分しばらくはそれで通信出来る。一度切れたが、結構安定しており、今まで書きためた写真付きを全てアップロードした。

 午後4時近くになって出発。あんまり走る気は無かったが、分岐点を過ぎたら予想通りというかいいところが無くなり、2回失敗したあと3回目でやっとなんとかなった。しかしレストエリアを行きすぎてしまった。それに一回、オートバイで見に来た感じがあった。近くの家の人だろうか。じきに引き返して行ったので、たぶんわたしを探しに来たんだと思うが。

91.7km, 6:46, 13.5km/h
, BUSH, 93NKr

森林限界

 昨日くらいからある種の森林限界を越えた感じで、針葉樹が無くなり、白樺のみになった。ノルウェーに入って、開けたところが多くなり、木もそう高く無いので、風が強いとなかなか大変。今日は強い西風で、なんとか走ることは出来るものの、左からの風なので、車が来るとその影響をもろに受けてなかなか走りにくい。まあなんとかコントロールしているという状況。

 今日はたぶん全く集落も無い区間だと思われる。一カ所、サーメの展示館みたいなのがあるかも知れないが。明日には海岸線のAltaに出られると思うので、そこには電話もあって、ノルウェーでの通信が始められるかも。

チョコレート

 写真は人工物なのに端を開けて狭いエリアで写さないと充分小さいサイズにならなかった。まあ4つ入っているせいかもしれない。

 写真のチョコレートは3.9SEK。100円ショップも真っ青の60円〜70円。「EURO SHOPPER」という安い製品のブランドでドイツ製。

 同じく「EUROSHOPPER」の甘いサンドイッチのビスケットは4.9SEK、80円〜90円。オランダ製。これらは一般的なスーパーの「ICA」で扱かわれている。 このスーパーは結構ご贔屓にしている。なんとなく英語ので「アイ・シー・エー」と読んでいたが、「イーカ」と呼ぶらしい。最初聞いてちょっと面白かった。 つるこうの口癖?

 しかしこんな安い値段だと、食品というよりは工業製品。どんな材料が使われているか不安。しかし、この超円安ではこれらを愛用するしか無い。まあ短期間でもあるし。

 右端は生協kブランド「X-tra」。生協系のCOOPやKONSUMで扱われている。6.5SEK。「X-tra」も安い商品ブランド。

 安い商品ブランドはもうひとつ「エル・ドラド」だったかがある。これを扱っているスーパーは少ないが、これも異常に安い。

 左端はカップスープで、9.8SEK。これもそこそこ愛用している。色んな種類があるので、選択に迷う。前回買っていたニンニクの入っていたやつがどれだかまだわからない。今はとりあえず無難にトマト系を買っているが、箱の絵を見て色々試してみなければ。

 スウェーデン語はなかなか分からない。勉強するために本でも持ってくるんだったと後悔。何せ「こんにちは」や「おはよう」さえも知らないのが困ったもの。

2006年07月15日

7/15(土)曇り、11324km, 434EUR, 282NKr
 夜に少し雨が降った。結構寒く感じる。まあ気持ちいいという程度だが。疲れているのか、朝は9時過ぎまで寝てしまった。そろそろどこかで連泊して休養しなければいけない。

 ゆっくりしたので遅い出発になった。今日も涼しく、そう強くは無いものの、向かい風。なのでそうペースは上がらない。標高400m台後半まで上がった後は、基本的には下り。

 後半は谷になった川沿いなので、キャンプ地は無し。崖崩れ注意の区間が15kmもあった。その後は渓谷の中の急な下りで標高90mほどまで下ってしまった。

 Altaに着くことは充分可能だったが、たぶんもうスーパーも開いてないだろうし、涼しくてそう汗もかいていないので、キャンプ場に泊まるのももったいないし、キャンプ場は人が多くてゆっくりも出来ないだろうから、手前でキャンプすることにした。  レストエリアまでにと思ったが、いいところは無く、レストエリアを過ぎてすぐに一カ所チェックしてみてだめ、2つ目はよく使われている感じで、ゲートもあったが、開いていた。

 しばらく進んでみたが、フェンスで囲まれた小さな建物が時々出てきたが、個人の家への道ではなさそうだったので、少し引き返してキャンプに入った。明るいところで、悪くない。問題は車が来るかどうかだけ。

66.5km, 5:14, 12.6km/h
Altaまで18km, BUSH(感じのいい松林), 0

2006年07月16日

7/16(日)晴れ、11390km, 282+1
 朝2時頃から雨が降った。朝までパラパラしていたので、ゆっくりして出発。レストエリアからはやはり1kmほどしか離れてなかったみたいだった。

 町の近くになってからは自転車道を進んだ。川が町中にあるように思っていたが、そうでは無く、いきなり大きなコープと(i)のある場所に出た。しかし、予想はしていたが、店はきっちり休みだった。営業時間からみると、昨日来ていても遅かったので、どうしようも無かった。(i)も日曜は休み。

 そのまま出発したら町を離れるのかとちょっと焦ったが、再び、町の中心部と言う標識があってそれに従って町へ。前回も行ったショッピングセンターだった。当然休みだが。

 ただ、そのショッピングセンターの入り口に飲食店が開いていて、トイレにも行くことが出来た。とりあえずそこで水だけは確保出来た。

 しかたないのでそのまま町を離れたが、しばらくしてエッソがあり、入ってみたら、ほっかほかのパンを売っていた。24Krで480円ということだが、750gと重いので、買うことにした。色々種類があったが、白いのと黒いのの中間にした。おばさんが説明してくれたが、種類はよくわからず。

 焼きたての菓子パンも出して来ていたので、店で焼いているのかも知れない。何も食べるものが無かったので、店の外にあったピクニックテーブルでさっそくパンだけ食べた。焼きたてだとパンだけでもおいしい。やっとお昼にありつけた。あとマリーが10Krだったので、高いが2本買った。これで明日の昼はいけるだろう。

 町を出てしばらく海岸沿いに走ると、内陸部へ。標高差は250mほどだったが、汗をかかないようにゆっくり上った。そのあとは予想に反して川沿いの下りで湖の横へ。ここからは再び上るみたい。ノールカップまで200kmを切っているので、夕方ではあるが、前回のキャンプ地目指してがんばろう。

 上りは360mまで、その後少し下って、それから380mへ。ここからはアップダウンが時々だが向かい風なので上りで遅く、下りでも早くないということで、相当遅い平均速度になった。

 例の、月の砂漠?というかクレーターというか、実は木の無い平原を通過でアップダウンが結構あり、上りを2回こなし、長い時間走っているので、疲れもあって、最後は全然パワーが出なかった。

 なんとか前回の場所にたどり着いたが、あまりいい場所では無い。今回季節が2週間ほど早いせいか、木の緑が少ない、余計に道路から丸見えだった。でも疲れているので、選択の余地無し。直行して急いでテントを張った。今回蚊が相当多い。それもでかい。”クレーター”のところでも、追い風の上りで蚊にまとわりつかれたので、多いだろうとは思っていたが、その通りだった。

 9時到着で急いでラーメンを食べ、明日のためにご飯を炊いた。少々お疲れ。

86.9km, 7:18, 11.8km/h
, BUSH28(道路から見えるのが×), 44

ノルウェー2

●7月16日、山の中を抜けAltaの町に着いた。今回、初日、2日以来の海。いままでずっとスウェーデンの山の中を走っていたので。標高が90mくらいになったところっで、白樺ばかりだった木が、針葉樹も復活した。

 しかし、食料もほぼ食べ尽くした状態なのに、ノルウェーでは日曜日は厳密に店が閉まっていた。確か前回も経験済み。このあたり唯一のちゃんとした町に着いたと言うのにタイミング悪く日曜日にだった。本当にオーマイガーな状態。困ったもんだ。

 ファストフードの店のメニューをのぞいてみたが、2000円くらいが普通だった。さすがにこれでは食べる気はしない。ほんとどうしよう。とりあえず、お昼の食べ物が無く、おなかすいた状態なのに。

2006年07月17日

7/17(月)雨のち曇り、11477km, 239
 4時ごろから雨になり、お昼を過ぎて13時過ぎまで止まなかった。道路から見えるというあまり良くないキャンプ地なので連泊不可。13時過ぎになって強行撤収を始めた。そうしたら丁度そのあたりで雨が弱くなってくれた。その後雨は徐々に弱まって行った。

 5kmほど先にレストエリアがあったので、昼食とトイレ。バイクのキャンパーがテント撤収中だった。他にもテントを張った跡があった。昼食は炊き込みご飯のおにぎり。

 風が追い風になっていて、下りでもあるし、快調に前進。Skaidiに着いた。標高は70m弱。公衆電話があったので通信。なんと最初に1度数しか取られず、しかもちゃんと長く使えた。最初の度数は設置者が決めて取れるみたい。

 これだとすごく安く通信出来る。ただ、そうだったので、スウェーデン語の解説をダウンロードしようとして前回見つけたのがなかなか見つからず、結果5度数も使ってしまったが。

 ここからは上り。2百メートル台中盤まで上ったがたいしたことは無かった。ここでも追い風で、下りになるとすごく快適。

 Olderfjordではバスやバイクなどたくさん人がいたので寄らず。少し先に店があったのでそこを目指した。しかし風が向かい風になり、なかなか前進出来ず。18時を過ぎてしまい、店は開いていなかった。店の感じはもう営業していないみたいだったが。

 しかし結果食料調達に失敗してしまった。とりあえず前進あるのみ。しかし風が西からの暴風になってきた。なんか前回と同じ雰囲気。いやな感じ。

 たまにすごい風が吹くので道路の中央を走行。車が来ると止まってやりすごすと言う前回学んだ作戦に変更。

 途中、ロシア人のサイクリストと一緒になった。なんかわたしを追い抜いては止まってわたしの写真を撮るという、なんか今一歩な感じ。

 3kmのトンネルを抜け、キャンプ地直前で風が真正面になり、暴風で進めず、押しに切り替えた。これも前回やったこと。しかし困ったもんだ。

 ロシア人は前方のレストエリアにいるが、わたしは手前を森の方に入って前回のキャンプ地に進んだ。今回は少し開けたところにテントを張ったが、さて、風がどのくらい暴れるか。テントが持たないほどにはなってほしくは無いがどうなることか。

 食料が少なく、米とツナ缶で炊き込みご飯を作るしか無く、これは;昨夜からの連ちゃん。

74.4km, 5:04, 14.6km/h
, BUSH23(アクセスが大変、崖崩れ怖しで×), 0

2006年07月18日

7/18(火)曇り時々雨、11551km, 239
 食料が無いので、どうしても今日Honningsvagに行かなければならない。早くしたつもりだったが、それでも出発は9時過ぎになった。

 最初のうちは追い風で、快調に走った部分もあった。しかしじきに左からの横風が多くなり、トラックやバスの影響をもろに受けて走りにくかった。吹き抜けみたいになったところでは、風が強すぎるので、車が来るたびに止まってやり過ごしたりもした。ほとんど前回の再現に近い。

 お昼は海底トンネルまで行ってからと思ってせっせと前進したが、風で思うように前進出来ず、到着は2時近くになった。前回お世話になった建物の横には車が一台。

 あまり見ないナンバーなので、東欧系かと思われる。建物の横で食事を作っていた。車でこういう感じは西側諸国ではまず無い。そういう場所は我々弱者?に残しておいてよ、と言いたい感じだった。

 まあ強引に建物の横へ行き、ビスケットを食べた。トイレの紙と思われるものが近くにあったので放火。雨も時々降っているし、火事になる可能性はゼロなので。

 小休止の後、いよいよトンネルへ。下りはやはり50km/h。5分弱で底まで達し、そこからは上り返し。徐々に傾斜がきつくなり、最後の1km強は9%。相当きつい。

 212m.u.hは海面下212mということだと思う。

 そのあたりでエコーを効かして大声で歌っていたら、後ろの方から声が。自転車が来ていたのだった。トンネルを出てから話したら、デンマークの夫婦だった。トロンハイムから走ってきたとのこと。

 彼らはわたしよりもだいぶ早く、じきに見えなくなった。料金所はそのまま素通り。前回もそうだったが、トンネルを出たあとの橋は横風がきつくて大変。

 時々写真を撮ったりしながらせっせと前進。もうひとつ4kmのトンネルを抜けてやっと町に接近出来た。港には大きな客船が入っていた。後でその客と話したがオランダかららしい。アイスランドに行ったりして、まだ後2週間航海が残っているらしい。リッチな旅。

 町ではまずスーパーの閉店時間を確認22時ということで安心して町の(i)へ。インターネットは当然のように有料だった。おねえちゃんに水を汲んでもらった。遠慮して2本。

 図書館の場所も一応聞いておいた。外は9度。中は暖房されていて快適。2回目に行った時は電源を使わせてもらった。後は通信し、最後に買い物。

 まず町のRIMIに行って少々買い物。少し高そうな感じだったので、メインの買い物はREMA1000で。予想通りこっちの方が安かった。ラーメンは5個10、パンは18、魚の缶詰の一番安いのが7.5だったので2個購入。ツナ缶は5.5で当然購入。みんなこっちが少し安かった。RIMIではなぜかマーガリン13.5で購入。寒いから保存OK?

 後は、5kmほど離れたいつものキャンプ地へ。雨も降ったりしてなかなかだったが、なんとか到着してテントを張った。しかし風の感じが前回と同じで、突然激しくゆさぶられることが多く、前回はこれがいやでじきに撤収した。その気持ちはわかる。今回は綱を張ったので、大丈夫だとは思うが、突然振られるのはなんか不安な感じ。

86.4km, 6:42, 12.8km/h
Honningsvagの北10km, BUSH25(このあたりでは唯一の場所), 126

ノールカップ直前

 ノールカップ直前までやってきました。昨日からまたしても強風になり、今晩もなかなか大変そうです。昨日は途中の小さな町で食料を買い損ねてしまい、食料はマリービスケット200gのみ。行こうと思っていた店が、閉店してしまっていました。

 この2日は、夜と朝はシーチキンの炊き込みごはんのみ。米2kgとシーチキンを3缶持っていたおかげでなんとか食いつなげました。

 その環境で、写真の下の町、Honningsvagまでの75kmを走ってスーパーが開いている時間までになんとしても到着しなけれならなかったのでした。前半は40kmをノンストップ。食べ物無しで走り、海底トンネル直前でビスケットで昼食。

 7km近くある海底トンネルは海面下200mの底まで下がり、その後上り返すのですが、下りは時速50km/hで5分弱、上り返しには40分以上かかったかもしれません。外では強風が左から吹くことが多く、そのばあい車の風をもろに受けるので、トラックなどが来た時は自転車を止めて風に備える、とかの繰り返しで前進。

 なかなか大変でした。でもまあなんとか町に到着。スーパーが22時まで開いているのを確認しておいて、とりあえず観光案内所に向かい、電源を使わせてもらってこれを書いていたりします。

 外は気温9度ですごく寒く、風が前からくると鼻水状態でした。でも、案内所の中は暖房されていて快適。食料をまだ買っていないので空腹ではありますが、とりあえず、今日の目的は達成ということでくつろいでいます。

 案内所のおねえちゃんに聞いたところでは、彼女は昨日車でノールカップに行ってきたけど、途中で見たサイクリストはみんな風が強すぎて乗れず、押していたそうです。前回だと強風は3日以上続いたので、今回どうなるか、今晩はたぶん前回の場所でキャンプになると思います。

 もうすでに木は無いので風がどうなるかですが。明日以降なんとか風がおだやかになって欲しいものです。

海底トンネル料金表

 写真は海底トンネルの料金表です。車などにかかるだけでなく、乗っている人にも900円くらいかかります。なかなか高いですね。往復共にかかります。ここでもわたし(自転車旅行者)だけが顔パスです。料金所の人に手を振って通過しています。

2006年07月19日

7/19(水)曇り時々雨、11638km, 113
 夜も結構テントを揺さぶられた。なので睡眠は浅く、何度かトイレに起きたが、それでも結局9時ごろまで寝た。

 雨はずっと時々パラパラしていた。相変わらず強風。でも、出発して先端を目指した。やはり前進しなくては。出だしがいきなり吹き抜けで、そこにはなんと自転車が2台くくりつけてあった。

 たぶん昨日のデンマーク人の夫婦だと思うが、この場所での風が強すぎて自転車での先端行きを断念したんだと思う。荷物が無かったのでバスかタクシーで行ったんだと思う。

 この場所ではわたしも前途多難を覚悟した。ゴミが風で吹き飛ばされたが拾いに行く気力無し。ここは乗らずに足で地面をけって前進。しかしその先は風が弱まり、ものすごく広い路肩もあって快適に前進。

 その防風の役目をしてくれた崖が終わるあたりからは少し押した。傾斜が最大で風では安定が保てないので。きつい傾斜が終わってからは乗って前進。なんとか乗って走れたのはラッキーだった。前回の帰りよりは少しだけ弱いみたいだった。

 しかし、寒い。鼻水に手のしびれ。手袋2枚重ね。タオルでマスクなどで対応。フリース系のズボンで股間がものすごく冷え、凍傷になってもまずいので、タオルで防寒。

 車が来るたびに止まってやりすごすという方法で前進。これを際限なく繰り返しての前進だった。大きな坂は2つ。最初のは標高260mほど。で最後にはどんどん下って40mほどの標高になり、キャンプ場のあるところへ。前回トイレを借りたキャンプ場。ここからノールカップまで後13km。

 ここからの坂がきつく、まず少しのぼり、湖のところに出てからはきつくて長い坂で最終的には300mまで上った。

 上の方では当然風もきつい。頂上あたりに真の北端へのトレイルの出発点。ここからは下って標高210mほどまで下り。下ったところを右に入って前回キャンプしたが、見ると風の通り道で、これではテントをつぶされても当然。場所選択ミス。

 ここからはまだ3km以上。標高300mほどまで上り返して、そこからアップダウンでやっとノールカップへ。このあたりも相当風が強かった。

 料金は195になっていた。初回175、前回185、順調に上げている。わたしは料金所のおねえちゃんに会釈して入場。めでたい。まあ自転車無料にでもしてくれないと、なかなかここまでは来られない。

 後は、案内所で電気の使用許可を得て、座ってこれを書いている。充電も兼ねて。疲れたが充実感もある。天気予報は明日風が弱くなるとのこと。これはめでたい。

 しかし疲れた。長時間寝たので、走行中は寒かっただけでそうしんどくは無かったが、座っていると疲労感がある。10時半に出て15時半着。計5時間の戦いだった。メデタシメデタシ。

 暖房してある館内はやはり快適。側にコンセントのあるテーブルを確保し、そこで書き物など。公衆電話での通信はやはり問題無し。AC電源も使ったので、なんか早い感じがした。

 疲れもあったのでゆっくりした。シグマリオンの2個目のバッテリーの充電にもこだわったため、出発が遅くなってしまったが、あまり遅くなるのもなんなので、充電を切り上げ、モニュメントのところで記念撮影して20時には出発した。記念撮影では人のも頼まれた。自分のは断ったが、デジカメでいつでも消せるので、頼んでも良かったかもしれない。いつもの癖で断ってしまった。

 お天気は雨になっていた。午前中よりもしっかりした雨。霧みたいになって視界が落ちている。風はすでに少し弱くなって走りやすくなっていた。相変わらず北西の風。

 せっせと走り、キャンプ地を目指した。こっちの100mクラスの上りをこなし、一気に下って向こうの240mほどの上りへ。こっちではなんかエネルギー切れで、せっせとマリーを食べながら前進。最後は260mくらいから60mくらいまで一気の下りで、追い風もあってブレーキを相当使いながら下った。

 努力の甲斐あって、行きの5時間に対して帰りは2時間ちょっとだった。しかしそれでも平均速度は9km台だった。さすがに遅い。寒さのせいで、サイクルメーターが動かなくなり、3kmほど計測しなかった。

 今朝と同じところに進入したが、22時だというのに、4、5台の車に目撃されてしまった。ちょっと多すぎ。速攻でテントを張り、ラーメンを作って食べておしまい。しかし冷たい。足はびしょぬれで、なんかしもやけになりそうな感じ。寒いし。でもまあ、これで北端達成。メデタシメデタシ。

47.1km, 4:56, 9.5km/h (50.6km, 5:33, 9.1km/h)
Honningsvagの北10km, BUSH25, 0

ノールカップ到着

 ノールカップに到着しました。写真は先端にあるモニュメントです。

 風との果てしなき戦い5時間を制しての到着なので、充実感もあります。前回の帰りの強風よりは少しだけ弱く、なんとか自転車に乗って進めたので、ちょっとましでしたし

 ノールカップ駐車場への入り口。速度標識を70、50、30と並べてあるのが面白い。田舎で町へ近づく時にもだいたいこういう感じ。

 しかし外気温は6度で、雨混じりの強風だと体感温度はどのくらいになるかわかりませんが、当然寒く、指の先はしびれてくるし、鼻水は出てくるし。寒さもなかなかのものでした。暑さから逃げて来ているので、涼しいのは歓迎ですが、寒いのまでは来てもらわなくてもよかったのに。

 でもまあ、ウィンドブレーカーと合羽の2枚重ね、口にはタオルのマスク、それに手袋2枚重ねと充分対策しての走行だったので、悲壮感的なものは無く、ただ戦いの時間を積み重ねて行けば、結果的に到着、と言うことで、問題無しでした。

 とりあえず一つの目的を達成でメデタシメデタシです。うれしいことに明日の予報は風が弱くなるとのことなので、帰り道も楽になりそうでこれもメデタシです。コペンハーゲンからの走行距離は2700km、35日間でした。

 一日平均77kmというのはこのルートでは走り過ぎでしょうね。これからペースを落とさなくては。ちなみに今までの最高はカナダ横断時の80日で8000kmというのがあります。まあこれは東へ向かったので、強烈な追い風の時などに160kmとか走った結果ですが。

 ノールカップの方へ分岐してからは、蚊を全く見かけていません。これも自然が厳しい証明でしょうね。それまではわんさかいたのに。

 町からノールカップへは、主な坂が2つ、共に260mほどの標高差で、傾斜も9%ときついので、なかなかのものです。なので風だけでは無く坂も厳しく、ここに来るのはやはりなかなか大変な作業です。

 ヨーロッパのサイクリストが結構やっているのが、帰り道をバスで帰る方法です。みんなよくやっている感じなので、ガイドブックにでもこの方法が紹介されているのかも知れません。バスは午前2時発らしいので、ここで真夜中の太陽を見て、その足でノールカップを出る方法です。確かにいい方法かも知れません。どんな形で自転車をバスに載せるのかは知りませんが。

ノルウェーでの通信

 ノルウェーの公衆電話での通信風景?です。ノールカップの館内なので、静かだしAC電源まで使わせてもらい、至れり尽くせりです。全館暖房されているし。AC電源で通信を行うとパワーセーブしないので、当然処理速度も早くなっていると思います。

 ノルウェーでは90NKrのテレホンカードを購入。それで56度数でした。スウェーデンでは100SEKで120度数だったので、20おまけなのですが、ノルウェーの場合はたぶん2NKrで1度数、11度数のおまけでは無いかと思います。

 でその最初に取られる3度数でほとんどの通信が終わるので、結構効率的です。120円と言う計算にはなりますが。一カ所小さな町の公衆電話では最 初に1度数しか取られず、それでも長い時間通信出来ました。なので、公衆電話設置者が最初の引き落とし度数を決められるのかも知れません。

 理由のひとつは、ノルウェーには市外局番が無い?、つまり全国が市内?で、全て市内通話になるとか。未確認の推測情報ですが。

 1回に3度数しか減らないのでは、56度数はなかなか使い切れないかも知れません。そういえば、もしかすると、前回も使い切れずに残っていたかもです。持ってくればよかったかもです。

 スウェーデンでは既に350SEKものテレホンカードを購入しているのですが、これってもしかして6000円?、エンゲル係数みたいな通信費係数が異常に高かったりして。ノルウェーでも、今のところ7500円中、1800円が通信費です。これも係数高そう。

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