2006年北欧ツーリング 復路

●2006年北欧ツーリング(ヨーロッパ最北端を目指して)

 3度目のヨーロッパ最北端を目指しての旅。北欧はキャンプが自由で、熊の危険もほぼ無く、気楽に旅が出来るので最近は一番の好み。北米もいいけど、熊対策の気苦労がけっこうあるので。

 期間: 2006年6月14日〜9月6日、84日間

 費用: 航空券: 134,000円(航空券:102,000円+諸費用:32,000円)
    280ユーロ+3000SEK: 10万2000円ほど、
    カード: 15500円ほどで、
    総額25万円ほどになった。

 走行距離: 5700km、80日で計算すると1日当たり70km以上で、少々走り過ぎ。原因はシンガポール航空で可能な北欧がコペンハーゲンだったこと。コペンハーゲンからのヨーロッパ最北端往復は、3ヶ月ではギリギリの距離。

★公開する目的では無かった日記なので、だらだらと長過ぎですが、初めてまともなカメラを持っての旅行で、全てのキャンプ地の写真付をつけて整理したので、ヨーロッパ最北端を目指す人には参考になるでしょうか。

★★★ 帰り(ノールカップ ---> コペンハーゲン) ★★★

2006年07月20日

7/20(木)雨, 11685km, 113
 雨で連泊。いい休養になった。

Honningsvagの北10km, BUSH25, 0

2006年07月21日

7/21(金)曇り時々雨、 11685km, 113
 撤収時に雨がしっかりするという不運。9時半ごろには町に着いた。図書館をチェックしてみたら、金曜は早めの開館で10時。それまでRIMIで買い物。

 図書館にはLANケーブルがあり、使ってみたら問題なく通信出来た。ラッキー。うれしくなって写真をいっぱいアップした。カ*も今日はメンテでは無く注*を出せた。なんやかやで3時間もいてしまった。

 港にはノルウェー沿岸を結ぶ定期船と思われる船がいた。これで移動するのも好まれているみたい。当然結構高いとは思うけど。

 (i)のビルのトイレで水を汲み、買い物を済ませて出発したのは14時になっていた。せっせと走ったが、風が南西からで、ほとんどの場所で向かい風になるので、ペースは上がらず。

 海底トンネルを抜けたら17時近くになっていた。そこでのキャンプは止めて前進。そこからも向かい風が多く、ちょっとまいった。

 あまりいいキャンプ地は無いので、結局最後まで走るしか無くなってしまった。ほとんど無休憩に近い感じで走ったので、最後の方はなんか元気出ず。結局町を出てから7時間ほとんど走り続け、夜9時にやっといつものキャンプ地に到着した。

 しかし、ここは見れば見るほど崖がすごい。もし大規模な崖崩れが起きれば相当危険な場所にテントを張っている感じがする。もうここもキャンプは止めかも知れない。ちょっと怖い。

 なぜか日程を勘違いしていた。次の町を月曜に通過出来ると思っていたのに、今のままではやはり日曜の通過になる、ペースを落として進まなければ。

86.3km, 6:55, 12.4km/h
, BUSH23(アクセスが大変、崖崩れ怖し), 79

食べ物、その?

 いつもの食べ物シリーズです。格安食品シリーズ?とも言います。

 ノルウェーでのパンはこれで3回目の購入ですが、全て750gので、最初が480円、2回目は360円の半分生?、で今回のはなんと★80円★です。値札では例の安いブランドのユーロショッパー製となっていました。袋にはその記述は無かったですが。

 しかし、安くすると言っても、それはいくらなんでも安過ぎでは?。80円というのはわたしの交換レートでなので、実質は70円を切っているかもし れません。これは本当に食べ物なのか?石油からでも作られた工業製品では無いのか?など思ってしまいますが、悲しいことに買ってしまうんですね〜。

 まあ石油からではないにしても、最低でも、小麦は当然格安のを使っているでしょうから、大丈夫かな〜とかなりますが、今はとにかく仕方なく、質より量ということで、買ってます。

 この3つはどれも相当でかいサイズなのですが、チョコレートも200gで200円。これも相当安く、他の製品の半額です。半額というのも少し安過ぎかもですが、まああり得るかもです。

 魚の缶詰ですが、いつものサーディンでは無く、今回の旅行ではこのfiletなるものを愛用しています。絵からするとサバ?カナダでもこの種類の 缶詰は愛用していました。カナダなどではサーディンよりだいぶ高いんですが、こっちでは逆転しているので、さらにご愛用となります。この缶は相当大きなサ イズで、普通の倍くらいあります。これが150円。同じ種類の普通の商品は220円でした。これくらいならまあ適度な格安さでしょうか?。

 なんにしても、いつものように危ない格安食品をご贔屓にしています。というかするしか無い状況です。例のマリービスケットは2本セットがスウェーデン並みの220円、があったのでそれを。ラーメンも5袋セットで200円というのが見つかったので、それを”ご贔屓”です。

2006年07月22日

7/22(土)曇りのち晴れのち雨、11771km, 34
 昨日遅くまで走って遅いキャンプになったので、今朝はゆっくりして出発。11時過ぎになった。風はだいぶ弱くなっていて、たまに南から吹いた。

 南へ進むに従って雲が無くなり、最後にはほとんど無くなって快晴になった。写真を撮ってみたが、やはり太陽の下での写真はきれい。ゆっくりしてOlderfjordへは14時ごろ着。案内所はお土産物屋さんなので、忙しくて聞く暇無し。

 相当待ってから聞いて、公衆電話が隣のレストランにあるのが判明。キャンプは60で、シャワー10。60は範囲内だったがシャワーを合わせると、やめにした。

 電話は1度数しか取られないのは良かったが、不調で繋がってもなかなかうまく行かず。なんとか受信は出来たが、4、5回やってみても送信は無理だった。度数をロス。

 出発して振り返ると黒雲が接近。晴れは短時間だった。キャンプ地を探しながら走ったが、家がずっとあり、適地無し。レストエリアのあたりで地形が変わり、レストエリアの道路をはさんだ反対側に進入してキャンプ地とした。

 あとからすぐにキャンピングカーも入り口のところにやってきた。テントを張っている時から雨。だんだんしっかりした雨になってきた。

41.9km, 3:21, 12.4km/h
, BUSH(下が×), 0

トナカイ

 7月22日、あまりいいのは撮れませんでしたが。

 この写真の時ではなく次の群の時ですが、トナカイは横の丘で寝ていたのに、わたしが近づくとわざわざ起きあがって、道路のわたしの目の前に出てきて、それから大群でわたしの前を一生懸命走るんですね〜。

 今まで、逃げているんだとばかり思っていましたが、もしかすると自転車とかバイクで追われているのが癖になっていて、家にでも帰る時だとでも思っ たのでしょうか。逃げるのならわざわざわたしの前に出てこなくても、とも思うのですが。しかしまあやはり逃げている感じはありますが。

 今日もトナカイをだいぶ追ってしまいました。追っている最後の方で、なんとかトナカイは反転し、やっと追い抜けたのですが、よく見ると、そこに あった家の人が道路の方へ出て来ようとしていました。トナカイが反転したのを見て家に引き返すような感じだったので、もしかすると飼い主?口笛か何かでも 吹いたりして反転させたんだろうか。

 群で逃げている写真は高解像度の方で何枚か撮ってあります。しかし今回の旅行では逆光とか、色々条件が悪く、あまりいいトナカイの写真は撮れていません。でも、晴れた時に写真を撮るとやはりきれいでした。小さな画素のccdのデジカメにはやはり明るさが必要?

★そそ、トナカイですが、観光客にとってはトナカイとわたしはそう違いはありません。ヨーロッパの車での旅行者は、毎年旅行しているわけで、基本的に暇人?で、なにか変わったこと、帰った時に話しのネタになるようなものを探しているだけの生活?とも言えます。

 なので、わたしは当然その話のネタになる好材料です。荷物をいっぱい積んだ怪しいアジア系のサイクリストなので。多くの場合、遠くから望遠で写真を撮り、わたしが近づく前に車を出して逃げてしまいます。逃げるのはたぶん肖像権か何かを気にしての行動だと思います。

 この前は、無茶大きな業務用ビデオカメラ?で3脚を立ててわたしを撮影していた感じで、そんな形だとすぐに収納して逃げることも出来ないので、充分遠距離から撮ったあと、わたしが接近すると急いでカメラを海の方に向け、「わたしらは海を撮影してるんだよー」と言うようなポーズで、わたしが通り過ぎるとすぐにカメラを片づけはじめました。困ったものです。ごくたまには礼儀を守って?撮っていいか聞いてくる人もいます。せっかく聞いてくれたのに申し訳ないけど断ってますが。

 後、観光バスの場合には、ほとんどの客は日本人旅行者と同じパターンになってしまっています。何せ停車時間が短いので、観光地で降りたら、急いで写真を撮りまくるしか無いんですね〜、バスの中からではいい写真は撮れないので。後は買い物、トイレなどです。

 なので、観光バスが停車した直後にわたしが通り過ぎようとした場合、何人かは飛び出してきて、道路の方へダッシュしてきて、カメラを構えて撮りまくります。彼らは言ってみれば写真を撮るのが仕事みたいなものなので、こうなると手がつけられません。あきらめて撮られるがままになるしか無いんです ね〜。

 ので、安心して下さい。ただ写真を撮りまくるだけの旅行と言うのは日本人だけではありません。観光バスと言う特殊な条件のもとでは、外人さんの中にもそういうパターンになっている人は結構います。

 日本人のその旅行パターンは世界でも有名ですが、一度カナダで話していて、カメラ持ってないと言ったら、目をまん丸にして驚いてました。カメラを持たずに旅行している日本人がいるなんて信じられない。と。

 わたしは基本的にカメラを持たないことも多かったのですが、近年は誰かに見せるために使い捨てカメラなどをたまに買うようになっていて、ちょっと前くらいからは、レポートのためにデジカメを持つようになっています。こういう用途だと、即利用価値があるので、カメラを持つのも悪く無いですね。

●南へ降りてくるに従って、今日は雲がほとんど無くなってきました。後3日到着が遅ければ、ノールカップでもいいお天気だったかも?です。ちょっと惜しかったかも?。でもまあ今日も暴風雨よりはずいぶんいいですが。

●Olderfjordのキャンプ場は今一歩でパス。集落で唯一の公衆電話は調子が悪く、4、5回失敗してしまった。でも、一回で1度数しか減らないところだったので、損失は少なくて済んだ。

 一応前回のキャンプ地を目指して進んだが、そこは崖の上だし、一応気分を変えて、ということで、違う場所を探してみた。そう険しくない海岸沿いなので、家がパラパラと続いていてなかなか適地は無かったが、地形が大きく変わったところにまあまあの場所があったので、そこにした。

 お天気は集落を出て振り返るともう西から黒雲に覆われてきていた。このため雨が降る前に早めにキャンプ地を選択しようとしたこともあって、早めのキャンプになった。遅く出て早め、なので今日は42kmしか走っていない。テント設営中から雨になり、だんだんしっかりした雨になってきた。短い快晴だった。久しぶりの快晴だったのに。でも今のところ風は無い。

2006年07月23日

7/23(日)曇りたまに晴れ、11813km, 34
 夜は雨、朝、風が強くなってきたので、ゆっくりできず、7時台という早めの出発になった。レストエリアでトイレ。ぼちぼち前進。このあたりは羊が多く、道路にいっぱい出ている。

 羊は日陰が好きみたいで、ガードレールの日陰に寝そべっていた。別の場所ではなんと道の真ん中に子供が2頭寝ていた。車がぎりぎりを通っても全くどく気配無し。わたしがまっすぐ向かって走ったら簡単にどいたが。

 羊の横を通っていった車はすぐ引き返してきて羊を追い始めた。どうやら飼い主だったみたい。羊は2頭前後の子供を連れていることが多かった。みんな親子で離れず草を食べていた。

前回のキャンプ地は結構遠く、20kmはあったかも。一応寄ってみたが、崖の上ということを除けばやはりなかなかいいところだった。

 2つ目のレストエリアにはピクニックテーブルが無く、そのまま通過。キャンプ場をチェックしてみたが、90ですんなりパス。

 町は人口2400人らしくそう大きい町では無かった。しかし大きなスーパーが3つもあったのに悲しいことにどれも開いて無い。

 公衆電話はにぎわっている場所一カ所にしか無かったのでしかたなくそこで通信。しかしテレホンカードが受け付けられなかった。店でコインを代えてもらって通信。最低5ということで条件悪い。

 しかし、予想通りというか、送信は不調。5NOK取られただけになった。

 あきらめて町を出て前進。町外れのキャンプ場は客がいなくて農家みたいな感じの、なかなかいい感じだったが、誰もいなくて料金チェックも出来なかった。しかしすごい数のキャビンがあった。それも無茶大きいのもいっぱい。人数で来た時などにはいいかも知れない。

 すぐ坂があるかと思ったが、軍エリアの7kmを通過しても上りにはならず。その先のキャンプ場もチェック。90でパス。電話はあったがカードも使えず、形状もだめだったので通信出来ず。しかし親切そうなオーナーだったので、水を汲ませてもらった。感謝。

 以後もしばらくは上りにならず。そのあたりにはいい松林があってキャンプ適地だったが、あのオーナーのキャンプ場からそう離れていないので、申し訳なくて見送った。

 そこから坂になった。ゆっくりで250mまで上昇。そこで終わりかと思ったら、一度湖のところまで下がったら、それからじわじわ上り。追い風で、なんと蚊になんどか刺されると言う初めての経験。走っている時に刺されるなんて。

 そのあたり、湿地だし道は無いし、片側にはフェンスがあるしで、最悪だった。走りすぎているのに、全く適地無し。標高350mまで上ってやっと下りになり、再度湖が見えたところで、通信アンテナへの道があり、それに進入してキャンプ地にした。少し開けたところにテントを張ったので風が吹かなければいいが。蚊は結構多い。

99.2km, 7:50, 12.6km/h
, BUSH(倒木○), 5

2006年07月24日

7/24(月)曇り時々晴れ、11912km, 29NOK, 434EUR
 夜中は快晴。トイレに起きた時に少し写真を撮った。これで23時過ぎ。夕焼けの少し手前という感じ。

 朝の気温はテントの中で5度くらいになっていた。朝は少し雲も増えていた。太陽が当たるとすぐ暖かくなる。ので、早めの8時出発。

 上りもあって、ちんたら走行。最後は急降下でKarasjokへ。まず(i)へ。電話はカウンターの横にあった。さっそくやってみるも、全然うまく働かない。色々やって、案内所の人にも色々やってもらったが、だめ。

 後で再度やってみたが、ダメ。その時は遠くへかけたらだめなのかと思っていたが、後で考えてみるともしかするとICカードの書き込み不良かも知れない。どこへかけても度数が減らなかったので。

 案内所の人がどこかへかけて呼び出しはうまく行くのを確認。しかしどれも受けてみることはしなかったので、そういうことかも知れない。で、度数を減らせないので、音量を半分に絞ったとか。耳で聞いてみてなんか音が小さかったので。

 機械が読み出しは出来るものの、書き込み出来ないのか、それとも、こっちのカードがそうなのかはわからないが、機械のせいのような気もする。なんか同じことを7年前にもやったような?

 しかし、おかげで24度数残したまま、ノルウェーで通信できずに終わってしまった。

 次は図書館でインターネット。公衆電話でだめだったので、LANケーブルでやってみたが、たぶんDHCPサーバー不在でだめ。でそこの機械でやったが、日本語表示せず。

 後でやってもう一台の方がOKだったが、受付のコンピュータのことがわからないおねえちゃんと色々話してすれ違い。なんか感じ悪いおねえちゃんだった。まあ機械音痴で、話がかみ合わなかったと言うこと。

 でもまあインターネットは出来た。アップロードは出来ずだったが。この前2回のエラーはカプラーの電池不足が影響しているかも知れないので、どこかで電池を買ってみよう。

 次はキャンプ場。料金は案内所で調べてもらって60と変わらずだったが、行って聞いてみると、やはりと言うか70に上がっていた。なんかキッチンの外回りもきれいになっていたし、改装して料金を上げたんだと思う。70ではパス。

 スーパーで29NOKを使い切り、20km先のフィンランドへ出発。念のため水を案内所のトイレで2lだけ汲んでおいた。国境直前のキャンプ場に聞いてみたが、フィンランドにいいキャンプ場があるよ、とのこと。あまり泊めたく無い感じだった。

 国境手前にはこんな看板が。ノルウェーにも砂金産地があるみたい。

 フィンランドに入ってまずキャンプ場へ。料金はなんと15ということで論外。パス。水を汲んでおいたのが役に立ってしまった。

 スーパーはSPARだった。田舎だけに高い。ダイジェスティブは1.06、だいたい150円。スウェーデンでは120円くらいだったのでやはり高め。でもまあこれくらいなら大きくは違わない。

 パンは安いのが無く、今日が賞味期限の黒いのが半額だったので買ってみた。夕食で食べたがおいしくない。

 キャンプ地は、両側にフェンスがあり、湿地なども多く、横道もほとんど無くて、いい所無し。早めのところにあった、中継アンテナへの道はよかったかも知れない。

 全くと言っていいほど適地は無く、追い風がすばらしかったこともあって、町からせっせと300m以上上った後は、下りが快適。もったいないこともあってせっせと前進した。

 道は地形そのままなので、アップダウンは多い。

 快調に前進し、Kaasmasmukkaというところの集落まで着いた。そこに小さなキャンプ場が。キャンピングカー2台と自転車2台?がいたみたいだった。普通の家風だったので、わざわざ料金を聞きに家に入るのはやめて出てきた。小さくて悪くは無い感じだったが、24時間オープンと言うのは今一歩かも知れない。

 もうしばらく前進し、地域が変わってすぐに舗装された横道があったので、進入してキャンプ地とした。広い土砂がむきだし部分もあるところで、建物があった跡もあった。

 ほんのちょっとだけ道路から見える、広いところの端にテントを張った。西側に風よけの木がある場所で。北も東も開けているので、朝雲が無ければ早く明るくなると思う。

87.2km, 5:38, 15.4km/h
Kielajokiの西5kmほど, BUSH(広くて○), 29NOK, 5EUR

★★★ノルウェー出国★★★
★★★フィンランド入国★★★

ノルウェーを出てフィンランドへ

 7月24日夕方。このところ、2回続けて(2つの町で)通信エラーで通信出来ずだったが、今日はノルウェー最後の町karasjok。到着してさっそく通信してみたが、不調。今回の不調は今までの2回とは異なり、全く繋がらない。

 色々やったがどうしてもだめ。度数は全く減らなかったので、たぶん電話機のICカードの読みとりはOKで、書き込みがうまく行ってないのかも知れない。書き込めないと言うことは、度数が減らないので、そのままだと無限に話されるので、何かの処理、たぶん音量を絞って通話出来なく、とかがなされて通信が成立しなかったのだと思う。

 しかし町の電話はこれ一台。24度数も残してノルウェーを後にしなければならなくなった。Honningsvagでいっぱい画像をアップ出来たのは良かったが、その反動か、それ以後全く通信が成立せず。困ったもの、

 フィンランドの国境の町には公衆電話無し。これからもしばらくは小さい町ばかりなので、公衆電話が無い可能性もある。携帯電話が普及している今、特にフィンランドでは公衆電話がなさそうな気がする。この内容がいつアップ出来ることやら。もしあれば最初はテレホンカードは買わずにクレジットカードで通信してみるかも知れない。うまく行けばテレホンカードを買うということで。

 しかし、スウェーデンやノルウェーでもテレホンカードを売っているところを探すのでも大変だったのに、フィンランドに、特にこの田舎で、はたして公衆電話やそのテレホンカードがあるだろうか。もし無ければスウェーデンに戻るまで通信不可になってしまうが。

★ノルウェーは11泊全てキャンプ場以外ということになった。使ったお金は50ユーロを交換した金額のみ、つまり7500円。そのうちテレホンカードが1800円なので、実質は5700円。これで11日間とはなかなか。まあスウェーデンなどでの買いだめも効いてますが。燃料費がアルコール併用にしてからすごく減っているのも大きいです。

 本当は今日はキャンプ場にしたかったが、karasjokの馴染みの?キャンプ場は値上げしていたし、フィンランドに入って聞いたキャンプ場は15ユーロ、2250円。こんな料金では論外なので、パスしてしまった。

 とりあえず近々、10ユーロ、1500円くらいではあきらめて一度泊まってシャワーを浴びないと。寒かったのでしばらく体も拭いて無いし。ちなみに普段は毎日体は拭いてます。一日もかかさず。水の貴重なオーストラリアでさえやってましたから。寒いときは沸かしてお湯にして。でもここしばらくはその元気も無しでした。今朝はテントの中で5度でした。でも大したことはありませんが。相変わらず寝袋は掛け布団状態のままだし。

ノルウェーの案内板

 散弾だけでなく大きな穴がいっぱい開いていました。この町の案内所で聞いたところ、「このあたりでは普通よ」とのことでした。


真夜中の太陽

 7月25日、「真夜中の太陽」ならぬ、「夜中の太陽」です。時刻は22時過ぎ(時計はスウェーデン時間のままなので、実際には23時)。

 わたしのカメラのCCDでは、夕焼けに近い太陽でも直接だと飽和して撮れないので、雲に隠れた時の写真です。陸地のすぐ上には雲が無いので、太陽がある程度の高さにあるのがわかります。まあ、「真夜中の太陽」も少し夕焼けに近いような、こんな感じではないかと思います。

 陸地では水平線が見えなかったり木があったりで、真夜中の太陽も見にくいと思いますが、その点ノールカップは北が海なので、雲さえ無ければ見られるということで、絶好の場所なんですね。一番の北でもあるし。(真の北端は別に存在しますが)

2006年07月25日

7/25(火)曇り、11999km, 0NOK, 429EUR
 風もそう強くはならず、誰も来ず、悪くないキャンプ地だった。出発してしばらくしてポーランド人のサイクリストと会った。一日180km走って、明日にはノールカップに着きたいらしい。やはりなかなかすごい。

 昨日に続いて今日も風がもろに追い風で、楽。でもアップダウンが多いので、無茶苦茶平均速度が上がると言うようなことは無いが。前回のキャンプ地は道路の北側だった。南側の記憶もあるので、前々回のだったと思う。

 E75への合流直前、小さな女の子が自転車で出てきて話しかけてきた。フィンランド語なので全然わからなかったが。かわいいバケツを持っていたので、何か採りに行くところみたい。何だろう?。もっと先でもお年寄りが何か採取しているみたいだったし。まだベリー系は早いと思うが。

 キャンプ場をチェックしたが15だった。Inariの手前の方でもチェックしに行ったら、良さそうだったが誰もいなくて聞けなかった。Inariでも電話無し。図書館でインターネットは出来た。

 LANケーブル使ってみてもいいと言われてやってみたが、だめだった。DHCPサーバーが無いのだろうけど、もしかすると速度が100のみで10だとだめとか。まあ下位コンパチで無いと言うのも考えにくいが。

 町を出るところのキャンプ場を2カ所チェックしたが、15と12だった。12の方は夫婦だと思う2人が受付にいたが、どちらもものすごく不愛想だった。あれでは客商売では無い。

 そこから10kmほど走って、キャンプ地を見つけた。よく使われている横道で、その道からは少々見える場所。一台車が奥から出てきたが見られたかどうかは不明。

83.2km, 5:38, 14.7km/h
Ivaroの南10km, BUSH(見えるのは×、ブルーベリーは○), 1

2006年07月26日

7/26(水)曇り、12083km, 428EUR
 昨夜は2台車が通った。今朝は何台かの作業の車らしきものが通った。見てはいないが、現役の木の切り出し現場みたい。作業しているような音が聞こえる。

 しかし朝が早い。こっちの時間で7時台から作業を始めている。やはりフィンランド人は他の欧州人とはちょっと違う。勤勉と言うかお金に少し偏った?価値観を持っているかも知れない。なんとなくそんな気がする。

 IVALOまでは30km、今日も追い風で楽。北風なので寒く、気温は10度くらいではないかと思う。町ではまず(i)へ。おじさんがいて、砂金関係のことを詳しく教えてくれた。電話は無しとのこと。

 砂金だが、Lemmenjoki国立公園へは最後にボートで渡る必要ありとのこと。6人揃わないと運行しないとか、料金は一人25ユーロではないかとのこと。体験砂金掘りはIVALOには無く、SAARISELKAにはあるらしい。SaariselkaはTankavaaraまで60kmの中間地点にあるらしい。

 基本的に、私有地をのぞけばどこでもパンニングして良さそうで、国立公園内は完全OKとのこと。その先でKutturaへ向かう西に延びる道路ではどこでも採れるとのこと。Lemmenjokiのボートに乗る手前はダメとのこと。

 図書館でインターネット。昨日期待した通り、ト*が売れていた。ラッキー。LANは繋がせてもらえなかった。まあそれで普通だが。

 ゴールドパンを探したがスーパーには無し。スポーツ店の18EURのプラのは最大サイズでちょっと大き過ぎ。おみやげ物に鉄のが12.8であったが、これはちゃち。それに持って帰りにくい。

 もう一軒のおみやげ物屋さんには小さくて底は焼いて黒くして見やすくしてあるし、底が厚くて重くなっていていい感じだった。持ってかえれるなら絶対これはコレクションに欲しい感じだったが、16.8とそこそこするし、まだ持って帰る決心も付かないのでとりあえずは買わなかった。

 HOTEL IVALO でインターネット接続を聞いてみたが、ワイヤレスのみだった。

 町を出る前に一応図書館で2リッターの水を汲んでおいたが、少し先の道路から500mほど入ったところのキャンプ場が7だったので泊まることにした。

 なんかおばさんの説明がちょっとずれていて、最初キッチンを探してうろうろしてしまった。そう愛想のいいところでは無かったが、でもまあ、安いのでもしかしたらまた泊まるかも知れない。

37.4km, 2:30, 14.9km/h
IVALO, Naverniemen Lomakyla(7), 30

初ブルーベリー

7月26日 朝起きて散歩?、ふとブルーベリーがあることに気が付いた。ブルーベリーの木はどこにでもある。林の全ての地面を覆い尽くしていると言ってもいいくらいだが、早くも実が出来ているとは思っていなかった。8月に入って、もう少し南の方なら、と思っていたのだが。

 まだ出来始めで、緑の堅い実のものも多いが、きれいに熟れたのも結構あった。ので、さっそく写真を撮ってみた。撮ったあとは、せっせとブルーベリー摘み。と言うか、摘んだらそのまま口へ入れる、と言うのを、せっせと繰り返すパターン。指先に色が付いてしまうのが難点だが。

 今年初のブルーベリーはやはりおいしかった。結構いい味していた。こうなると、これからは無尽蔵なので、ジャムでも作ってやろうかな?と思うくらい。さすがに砂糖入れないとだめだろうか。次の図書館で、覚えていたら作り方を調べてみよう。

 ブルーベリーと言っても種類があるみたい。今日でも2種類見かけた。もう一種類、葉っぱが少し青い感じのもある。これは身も結構大きい。似たようなので別の名前のもあった気がする。わたしは知らないのでなんでもブルーベリーだと思っているが。

 せっせと食べている時でも、ここだとなんとなく安心感がある。カナダやアラスカで食べている時は、常に背後が気になって仕方がない。しゃがみこんでせっせと食べてる形は無防備そのもの。熊に「モシモシ」とか肩でもたたかれやしないかとビクビク。何せ向こうの好物を勝手におじゃまして横取りしてるんだから。

 北欧は、熊はほとんどいないと思っていたが、どうもそうでは無いみたい。結構いるような気がしてきている。今はテントの中で料理、食事、食品の格納と、北米だと絶対やってはいけないことをやっているので、少々危険かも?まあこっちの人は、なかなか出会えないはず、とか、こっちの熊は内気だから、とは言ってはいるものの。

 ブルーベリーの季節になると、テントを張る場所もよく検討しないといけない。上に張ると、テントの底が着色してしまうので。それくらい、どこにでもあるのがブルーベリー。

2006年07月27日

7/27(木)曇りのち晴れ、12120km, 398
 久しぶりにシャワーを浴びているので、寒さがしっかり感じられた。朝の気温は6度。

 9時頃の出発。と言っても、時計をスウェーデンのままにしているので、フィンランドの実際の時刻では10時になるが。11時なら図書館が開く時間なので、一度町へ戻っても良かったが、1時間も待つ気は無く、南へ向かった。今日も追い風。

 せっかくシャワーを浴びているのに、標高140mほどから300m以上まで、200mほど上って少し汗をかいてしまった。その後はアップダウンのみ。

 Saariselkaでは案内所で聞いたところ、図書館は無し。思っていたのとは違ってIvaloの方が圧倒的に大きい町だった。インターネットは案内所のが10分1ユーロということだが、シグマリオンを繋いでみてもいい、とのことなので、試してみた。

 結果はOK。DHCPサーバー存在。LANは10BaseT可、ということだと思う。おかげで、今まで溜まっていた送信用ファイルが全部アップロード出来た。メデタシメデタシ。

 ゴールドパンは案内所の下の店に行ってみた。ガンガン攻めてくるサーメのおばさんだった。こういうのはあまり好きではない。お金儲けに全力になり、少々気の弱い客だと買わされてしまうかも。客慣れしたいやな応対だった。

 ゴールドパンは大きいのしかなく、20でIvaloの店の18より少し高かった。しかし大きいと言ってもこれが標準と、攻めまくり。店を出る時に小さな使用済みのパンを見つけ、こんなのを探してると言ったら、さっそく売り物にしてきた。5ユーロ。

 まあ仕方ないので買った。少々錆は出ていたが、たぶん一回しか使われていない。アラスカで見たような少し深めのお皿だった。フィンランドパンはまだ見かけず。

 Saariselkaから10kmほどのところから分岐する、昨日聞いた道に入ってみた。しかし最初の川に行くまでに、私有地というか、なんか出来そうなところは必ず、しっかり家があると言う感じで、やはりアラスカ同様。有望なところは放置しておくわけがない。

 あまり面白くなかったが、とりあえず、一回だけパンニングして即引き返した。お皿の錆で全然見えず。夕方、テントを張ってからアルコールの方で焼いた。それでわりといい感じになった。

 タンカバーラ到着は17時、つまり18時で、丁度店などが店を閉めているところだった。いつ見てもどこが入り口だかよくわからないところ。

 体験は明日ということで道路へ戻りキャンプ地探し。しかしいいところは無く、数キロ引き返して、分岐した道へ入ったが、どこもかしこも家だらけ。家と言うよりは小屋だったりテントだったり車だったりだが。

 なので、強引に使われていない道に進入した。しかし道路からよく見えるところしか無い。結構な数の車に見られながら、なんとか大部分は隠れられる場所にテントを張った。

 小屋にも近いので、後でおじさんが散歩に来て、わたしを見つけてお大きな声で誰かに告げていた。手を振ったら、一応向こうも振ってくれたが。

77.5km, 5:48, 13.3km/h
Tankavaara, BUSH(進入路が×), 8

なんだかな〜の看板

 7月27日。SAARISELKAと言う小さな町のスーパーの入り口の上にある看板。「まいにちオープン」って、そりゃその通りなんですが、なんともフニャフニャした、味のある字ですね〜。

 素人が書いた文字を何かの方法で転写でもしたんだろうか。それとも頼まれた素人の日本人が直に書いたんだろうか。直に書いたのなら、たぶん難しいと思うので、これで相当うまく書けていると思いますが。

 見た印象は、「ニャニそれ」と言うなんとも力の入らない反応でした。他の3つが活字なのに対して、日本語だけ手書きなのでそうなったんだろうか、それとも、字の味自体がそういう印象を与えたんだろうか。なんにせよ、面白いのとも違う、けなしたいのとも違う、なんとも変な感じでした。

 小さな町なので、この店は何でも屋。食料品は当然ですが、衣類からホームセンター系から、結構広いスペースがおみやげ物屋さん、まで、雑多に入り交じっていました。たぶんレジはひとつ。

2006年07月28日

7/28(金)曇りたまに晴れ、12197km, 390
 場所指定(Tankavaaraの近く)があるとどうしてもいい場所は選べず、無理矢理のキャンプ地になるが、まあなんとかなった。

 撤収してタンカバーラへ。入場料は7で砂金採り体験が3.5(1時間)、計10.5だった。入場料だけで10くらいかと思っていたので、それよりは少し安かった。

 最初にあったのは砂金などを売っている店。天秤秤で計って売っていた。1グラムあたりの単価は色々あって、純金は18、輸入物の砂金は24、タンカバーラのは38だった。

 これが天秤秤。

 次は博物館へ。そう大したものでは無かった。まあフィンランド語が多く、英語を読むのもそこそこ大変なので、あまりわからないから、と言うのもある。日本のコーナーもあった。

 中の売店ではお皿売っていた。結構高い。

 次はいよいよ体験場へ。池みたいにしてあって、板で座る場所を作ってあった。土砂は横にあった。よそから持ってきた感じはあったが、木の根っこあたりを掘っても同じような出方なので、このあたりはどこでも出るみたい。

 砂金はすごく小さい。ペーチャンよりまだ小さいかも、数は一回で5個とか出るので、悪くは無い。わたしだけが洗っては次の土砂をせっせと載せている。普通の人は一回にすごく時間をかけている。まあ当然だけど。

 少し距離があるので、シャベルで掘ってそれを持って池のお皿に入れた。重いのでだいぶ腰に負担をかけてしまった。まあそうやらないと採れないので仕方ないが。

 一時間くらいで止めた。まあこんなものかも知れない。1mmサイズは無かったかもしれない。時間はきっちりしてなくて、アバウト。それ以上やりたかったら一日券を買え、とか書いてあった。

 外に出てからピンバッジをひとつ買った。3.5。受付の若い女の子はおっとりした感じでかわいい。世界大会のパンフレットについて教えてもらった。入場料以外のところの料金はエントリー代だった。公式のエントリー代は25、一般のは色々あった。

 まあこれで一通りタンカバーラのチェックは終了。隣の国立公園のビジターセンターを少し覗いた後、出発。20kmほどのおころにある分岐から再度入ってみたが、途中から未舗装になったので、16km進むのはやめた。

 川のところで2回やってみたが、砂鉄が少なく、タンカバーラとはだいぶ違う感じだった。

 後は幹線に戻り、10km先のsaariselkaまで付かないうちに無理矢理キャンプ。やはりそういいところは選べない。なんか家というよりも、小屋とか車で私有地っぽくなっているのがすごく多い。今日は砂地を少し押して入った。昨日とよく似て、幹線からぎりぎり見えないようなところ。

 真夜中にはものすごい夕焼けになった。トイレに起きて気がついて色々写真撮ってみた。

40.1km, 3:14, 12.3km/h
, BUSH(アクセスは少し大変、夕焼け○), 14

12個の衛星補足

 GPSが12個の衛星を補足した時の写真です。平地でこうなるのはめずらしいかもです。


タンカバーラ

 7月28日、タンカVAARAに着きました。幹線道路からの入り口には大きなシャベルが立っています。入場料は7ユーロ、”すな金”採り体験が一時間3.5ユーロで、計10.5ユーロでした。

 小さな博物館はまああんなものかもです。日本の展示もありました。誰かが寄付した着物も展示されてました。体験の方は、すごく小さなのがそこそこ採れました。最大でも1mm無いかもです。わたし一人だけ回数が無茶多くて、回りの人とは少し次元が違ったかもです。

 世界大会が2週間後なので、色々準備の最中でした。木の枠のは、競技用の水槽の写真です。

 外の受付で、ピンバッジをひとつ買いました。おみやげはこれだけ。これで一応旅の2つ目の目的も達成です。あとはスウェーデンに戻って南下するだけ。

 2週間このあたりで待つのも大変なので、少し時間をつぶしたら、南下再開かもしれません。今は100kmほど、引き返す途中です。なので、北上中。イナリまで戻ったら、マイナーな道を南下かも知れません。一週間ねばれたら最初のイベントがイバロで始まるんですけどね〜。それを見てからというのもありなのですが。

2006年07月29日

7/29(土)曇りのち晴れ、12238km, 376
 砂地で脱出するのにも少々苦労があった。少し先のレストエリアの横にはきれいな川があり、昨日のタンカバーラの砂金を選別した。

 Saariselkaで(i)に行ったが、なんと土日休みで通信出来なかった。これでIvaroの図書館が開いてなければカ*の注*が出せない。少し進行方向を迷ったが、やはりとりあえずIvaroまで戻ることにした。

 向かい風なので、引き返しているのはなんかもったいない。まあ仕方ないが、Inariから南下を始めた途端向かい風になったりしないで欲しい物。

 なんとかIvaro到着。まず図書館へ。なんと土曜も15時まで開いていた。ラッキー。最初SM*がメンテ中と出て、時間の計算を間違っていたと少し焦ったが、結局間違ってはいなかった。メンテの終わるちょっと前にアクセスしたのだった。

 なので、カワ*さんに依頼しようと書いていたメールは破棄。SM*は買いと売りで色を変えてカラフルになっていた。

 15時近くまでねばったあと、ハードウェアの店へ、しかし閉まっていた。時計を見ると15時丁度。15時に閉まるのだった。ほんのちょっとの差で燃料買えず。ここの閉店時間も確認しておくのだった。

 ガソリンスタンドで見たら、やはり1ユーロ高かった。このハードウェアの店はなんかやけに安い。9vの電池もよその店とだいぶ違ったし。

 スーパーでは食料買い込み。思いっきり買い込んだ。パン3個、ビスケット4本、スニッカー7個、など。

 最後に16時まで開いている(i)に行ったが、これから行く道は知らないとのことだった。なんか砂地の中の、コールタールだかオイルだかをまいた簡易舗装みたいなことを言っていた。まあ知らないんだから実際がどうかはわからないが。しかしあんな簡易舗装?だと距離が長いので結構問題。

 前回のキャンプ地までは進まず、湖のところで急な坂を上ってキャンプ地にした。坂がきつくて大変だった。特に道路から離れるところでは車に見られないように全力だったので。1台通ったけど。

 このところは木が倒れる可能性を考慮に入れているので、なかなかキャンプ地選択の幅が狭くなっている。今回も大きな木を避け、道の上にテントを張った。大きな木の近くならもう少しいい場所があったが。

58.7km, 4:24, 13.3km/h
, BUSH(アクセスがものすごい坂で×、倒木×), 18

2006年07月30日

7/30(日)快晴のちたまに曇り、12296km, 358
 昨日後半から快晴になっていた。なので、風が変わるかも、と思っていたが、果たしてそうなった。北風に向かって引き返しての北上だったので、イナリまで行ってそこから南下と言う時には風が変わるんじゃないかと思っていたが、まさしくそうなってしまった。まあよくあることだが。

 イナリの(i)で道路について聞いたが、途中から未舗装とのこと。行ったことが無いみたいで、あまり要領を得ない説明だった。あきらめて進むことにはしたが。

 スーパーで燃料購入。やはり4.9で、あのハードウェアの店より150円高かったが、必要なのでまあ仕方ない。それだけ買っていよいよマイナールートの南下開始。

 引き返すのに北風の向かい風で、やっと南下の時には向かい風と言うのも皮肉なもの。しばらくして案内板みたいなのがあったので見てみたら、デイハイクの休憩小屋とか、キャンプファイヤー場所とかの案内だった。

 どこでもキャンプしていいので、こういう場所を作ってあるんだろうか。国立公園に近いこともあって、こういうのはなかなかいい感じ。このあたりだと、キャンプ場所には不自由しない。

 案内板から2つ目のキャンプファイヤー場所へのルートに少し入り、木のベンチがあったのでそこでお昼にした。川の眺めもいいし、なかなかいいお昼休憩になった。風も南風なので冷たくないし。

 快晴で、南風、気温は24度となっている。温度計が直射日光の影響を受けている可能性はあるが、そこそこ暑い。向かい風なのでまだましだが。しかし昨日まで10度以下、日中でも14度とかだったのに、いきなり24度になるか。

 おかげで向かい風も加わってペースは全く上がらず。道もアップダウンがきつく、国立公園の方へ分岐してからはさらにきつくなった。よれよれでなんとか国立公園のビジターセンターへ。

 色々聞いてみたが、船は片道15。しかしどこでも掘っていいわけでは無く、鉱区のみ。全てがプライベートなので、許可を得ないと掘れない。イバロで聞いた話とは全然違った。やる気消滅。

 なんと昨日ここで大会があったらしい。行ってみたら、まだその名残と言うか、まだ残っている人がいた。いかにも砂金掘りみたいな風貌。しかし話しかけることはせず。

 少し引き返して森に入りキャンプに入った。こっちへ分岐してからは可能性ありそうなのはここだけだった。

 イナリの(i)でもらってきた砂金関係の新聞に、世界大会の案内が英語であった。なんと大会に参加すれば入場無料なだけでなく、キャンプOK。まあ人が多すぎてスペースも無く、寝られないだろうが。

 7日のみが参加受付で、8日と9日の朝だと5ユーロ高くなるみたい。しかし一応キャンプ無料となると、行ってみることも検討可能な状態になる。せっかくこれから一路南下とおもっていたのに、また条件が変わってしまった。

70.9km, 6:17, 6:17
, BUSH(倒木○), 5

2006年07月31日

7/31(月)曇りのち晴れ、12367km, 353
 夕方は風が止んで音がよく聞こえ、2kmは離れていると思われる昨日の終点のところの犬がよく吠えて困ったものだった。

 朝方少し雨が降ったが、晴れ間が多い感じだったので、長くは降らなかった。9時をだいぶ過ぎてから出発し、もう一度終点まで行ってみた。

 レストランに入ってパンニング出来ないか聞いてみたが、朝の船はもう出たし、ここでのパンニングは砂を買え、とのこと。砂の量を聞いてみたが、一握りらしい。それで7ユーロ。どこかの砂金缶みたいなものだが、それではパンニングとは呼べないのでパス。しかし愛想悪いおばさんだった。フィンランドにはこういう客商売の人が多い。

 風が北からでもあったし、世界大会はあきらめて南下開始。10km走ってメインの道路へ戻り、南下。横に川が流れていて、休憩にはいい松林がいくつかあった。当然、たき火の跡など、キャンプした跡がいっぱい。

 こんなルートなのに、自転車のカップルと出会った。どうも自転車ルートになっているみたい。後で3人組とも会った。

 そう感じのいいところでも無かったが、2カ所でパンニング。砂鉄は出てきた。まあまあの感じだったが、砂金は無し。後の方はIvaro川だった。地図を見てみると確かにそうだった。

 途中から南風に変わった。暑くて水の消費が激しく、水をほとんど持っていないので、次の町まで進まなくてはならない。よさそうなキャンプ地もあったのだが。

 次の町Pokkaは小さな集落。店があるのか不安だったが、最後にレストランとキャンプ場、というのが出てきてそこに寄った。キャンプは5ユーロ。喜んだが、シャワーはレストランの女性用トイレで、1.7追加。しかたないのでチェックイン。

 キャンプ場所はあまりいいところでは無い。5ユーロでも高いかも。キッチンは無し。トイレはレストランのトイレ。10時には閉めると言う。まあシャワーを使うと言う意味で、OKとしよう。

 テントを張ったらすぐシャワーへ。その前にレストランで電源を使わせてもらうようにして充電しておいた。コンセントがすぐ見つからず、結局延長コードを用意してもらった。

 シャワーはそう暑くならず。なんとかTシャツとパンツは洗濯。終わってから水の排水作業。まあこれでもフィンランドでは一番安いし。水切れで無ければ泊まらないが、よしとしよう。

86.0km, 6:41, 12.8km/h
Pokka, Camp(5+1.7), 7

2006年08月01日

8/1(火)晴れ、12453km, 346
 キャンプ場の横、川に近い方は土砂採取場みたいな感じになっていて。だいぶ低く掘り下げられていた。真ん中になんか機械があった。まさか砂金を掘っている場所?

 出発したらすぐに未舗装になった。とは言っても、コールタールを土に染み込ませた簡易舗装と呼べるようなもので、充分使えて助かった。

 走ってみたら距離は結局57kmにもなり、普通の未舗装なら大変なことになっていた。もしそうならちょっと無謀だったかも知れない。

 休憩場所が無く、途中に一カ所だけ広い土砂置き場があり、土管が積んであったので、そこまで行き、土管に自転車をもたせかけてやっとお昼休憩出来た。

 道はそうきついアップダウンは無かったが、最後の方でなかなか大変なのがあった。そこの登り開始のあたりで家を建てていたが、その中で板をチェックしていたのは女性だった。もしかして彼女が建てているんだろうか。

 暑さでヨレヨレになりながら、長い時間をかけ、なんとか57kmを走り切ってやっと待望の舗装路に戻った。じきに橋があったが、きれいな風景で写真を何枚か撮った。

 上流では釣りをしている人が。下流の少し遠いところで水泳場みたいになっているとことがあり、3人泳いでいた。写真を撮ったが、むこうも撮られているのは気が付いた感じ。

 休憩を兼ねて長い時間橋の上にいたが、横の家のおじさんはこっちの方を気にしていた。しばらくして、泳いでいた女性一人が帰ってきて橋を渡っていった。気にしていたおじさんの家の住人かも。

 そこからしばらく走ったら、Sirkka。スーパーがあったがパス。その先は違う町になっていた。案内所の標識に従って進んだが、後で2つあるのに気が付いた。困った物。

 案内所でインターネット出来るところを聞き、ホテルへ。ホテルではインターネットカフェの場所を教えてもらい、行ったがわからず、再度ホテルで聞き直し、やっと判明。

 店員はなかなか愛想いいおばさんで、LANケーブルもあった。10分1ユーロとのことで、準備して接続。OKだった。おかげで全てのアップロードを完了出来た。しかしここはすごい規模のスキーリゾート。今は空きが多いだろうが、大規模な小屋と言うか建物だらけ。自分の部屋へ行くのにも案内板が必要かも。

 大きな写真も2枚ハセ*さんに送った。どんな風にアップロードしてくれるだろうか。これで気になっていた報告も出来、満足してフィンランドを離れられる。

 次の町のKittilaまで18km、そこまでにキャンプと言うことで、無理矢理電波塔への道に進入。だいぶ目撃されたが。Kittilaもスキーリゾートらしい。なので、夏は部屋余りらしい。Saariselkaもそうらしい。

 キャンプ地は電波塔への道ではあるが、スキーのコースと交差していて、交差点のスキーのコース上にテントを張った。幹線道路にはスキー用の橋がかかっている。反対側はまっすぐで、木も無く、向こうの方に家らしきものが見える。犬の鳴き声は聞こえないが、なんかこちらを気にしているようにも聞こえる音が結構している。

76.6km, 6:32, 11.7km/h
, BUSH, 1

お皿

 たぶん一回しか使ってないと思いますが、一部錆びていたので、夕方、アルコールのコンロで焼きました。ススが付くのも期待してですが、まあきれいに、そして結構黒っぽくなりました。茶色のままだと”すな金”が相当見にくいので。

 しかし、買った途端に道が平坦になり、川が出てこなくなりました。なんかスウェーデンに戻ったみたいに。ノルウェーでは川は元気流れてましたが、スウェーデンではほとんど湿地というか、川もゆっくりしか流れていませんでした。

 ので、試せず。その方面で有名な場所へ行く道に分岐して入ってみました。一応そのあたりどこでもやっていい、とは案内所で聞いていたのですが、行ってみると、それらしい場所には、私有地っぽく見せる?色んな努力があったり、実際に小屋があったりで、あまりやる気は起きませんでした。

 アラスカ同様、やはりよさそうなところが放置されているわけはありません。甘いところは無いということです。こんなのを見るとやる気は減ってきます。やっぱりわたしにはニュージーランドや日本みたいなおおらかな方が向いてます。ここがフィンランドでは無くスウェーデンならもう少しおおらか?だったかもです。まあ明日以降、どこかでは少しはサンプル確保したいですが、無理かもしれません。

 掘る道具は60セントのおもちゃみたいな移植ゴテだけで、長靴も無しと言う厳しい条件ではありますが。とりあえず明日は水槽?での体験のつもりです。

 Tankaバーラの中で同じお皿が17ユーロで売ってました。ちょっと高過ぎかも。

●このお皿は結局2度ほど使ってみただけで、重量軽減目的で、帰りのホテルで置き去りにされてしまいました。

2006年08月02日

8/2(水)雨のち時々晴れ時々雨のち雷雨、12530km, 345
 夜弱い雨が降った。空を見たら晴れ間もあったのでゆっくりしていたら、撤収直前にしっかりした雨が降り始めてとりあえず一時撤収中止。雲が見えていたのでこうなる可能性は予測していたのだが、なんとなく急げなくてこうなってしまった。

 スーパーで買い物。雨が降ったりしたが、晴れると暑い。パワーが出ないのでゆっくり前進。途中の道路で、滑走路に使う部分があった。2km以上の直線で、幅も広い。ただもっと東の方で前に見たのはもっと広くて駐機場がいぱいあった気がする。

   西の方向に巨大な黒雲発見。なんとかやりすごせるかと休憩無しで前進したが、無駄だった。しっかり遠方に回り込まれ、雷がバリバリ言っている。これだから暑くなるのはいや。サンドフライも元気になるし、蚊も増えるし、パワーも落ちるしでいいこと無い。

 Kittilaから35km以上走ったところに小さな村があり、店があったので、その横のベンチで雷をやり過ごすために長時間休憩中。1.1ユーロのアイスクリームを食べた。

 だいぶ休憩したが、完璧にはならず、あきらめて出発。ひとつの雨雲は去ったが、もうひとつの雨雲に後ろから追いかけられる形になった。

最初の内でもそういいキャンプ地は無かったが、雨雲があるので前進あるのみ。しばらくしてからはキャンプ地を探し始めたが、家が完全に続いて、全く適地無し。国境まで直線で10kmを切った時点であきらめて、よく使われている横道だが進入、その道端に砂利を敷いた適地があったのでそこにした。

 蚊が多く、刺されまくりながらのテント張り。丁度一台車が来て、とりあえず挨拶しておいた。雨もまた降り始め、荷物を入れ終えたあたりでしっかり雨になった。雷は計5回鳴った。気分はすぐれない。これもみんなこの暑さのせいだ。北風よ戻ってこい!

 とりあえず、反対側から車が2台。今のところまあ少ない。雷もこのまま終わってくれればいいのだが。

80.4km, 6:00, 13.3km/h
, BUSH(道端なのは×、しかし場所は○), 13

滑走路

 道路が滑走路になっているところです。


花、ベリー

 こんな風に撮影するときれいに見えるかもしれませんが、この花はたぶん、セイタカアワダチソウ系の、迷惑?植物かもしれません。

 基本的に荒れ地に繁殖します。寒さに強いのか、北の方にもあります。森林を伐採した後の明るい場所に繁殖して行きます。森の中には無いので、太陽が充分必要なのかも知れません。

 アラスカでも北欧でも、伐採跡地や、道路脇にはよく咲いています。あるところでは、庭にこれをいっぱい栽培している感じだったので、何かな?と思いましたが、どうも蜂蜜を採るためみたいでした。みつばちの箱らしきものを置いてあったので。そういう意味ではちゃんとした花ですね。セイタカアワダチソウからでも蜂蜜採れるんだろうか?







 ブルーベリー。

 赤いベリー(LINGON:リンゴン)。北欧ではこれも好まれているみたい。そのまま食べると言うよりはジャムにするのかも。

2006年08月03日

8/3(木)晴れ時々曇り、12610km, 332EUR, 1151SEK
 雨は朝には止んでいた。テントを砂利の上に張っていると、排水はいいし、泥はねも無いので雨には最高。

 スノーモービルコースの方へトイレに出かけたが、ブルーベリーが多く出来ていた。背の高い方で、実は面長?。

 車は朝2台が往復しただけ。一台はダンプカー。この先には何があるんだろう。英語ならある程度わかるけど、フィンランド語ではチンプンカンプン。

 10km行かないうちに、すぐに線路を越え、町になった。と言ってもどこが中心か全くわからず。スウェーデンの方へずっと前進するとやっと案内板があり、中心部がわかった。中心部へ更に前進。

 案内所は無いのがわかっていたので、案内板で図書館の位置を確認しておいた。行ってみると、図書館は13時からだった。まだ10時半で2時間以上ある。

 狭いエリアをうろうろしながら店を見て回り、デジカメのUSBケーブルを探してみたが、無かった。やっと休憩出来るピクニックテーブルを見つけたので、図書館開館まで待つことにした。

 昼食や書き物など。炎天下ではあったが、なんとか時間をつぶした。図書館は開館時間前には数人以上待っていた。時間ぴったりに開館。インターネットは最初日本語表示出来ない端末だったが、言ったら交換してくれた。

 通信後、再度買い物。蚊取り線香やパンなど、10ユーロのおつりを使い切った。そして前進開始。

 4km弱で国境。渡ったところの案内所でこのあたりの地図をもらい前進。しかしキャンプ場まで30kmほどあることが判明。思ったより遠かった。

 その半分以上進んでPajalaの町。直前でどんな町だったか思い出した。(i)でキャンプ場のことをチェック。前回泊まったところはまだあるのを確認。コンサムがあったので、必要は無かったが、なんとなく習性で入ってしまい、スイカと例のビスケットを買った。やはりこっちが安い。117円。フィンランドでは安いので130円〜160円というところ。

 残りの10kmは向かい風でもあり、なんか疲れたが、見覚えのあるキャンプ場に到着。前回なんか変な侵入者が多いと思ったら、レストエリアの表示があった。それで結構人が来るんだった。

 シャワーはお湯は元気無く、おまけに排水が悪く水が溜まり最悪。一度中断して修理の?工具を借りに行った。おじさんが排水のフィルターを取り外し。なんとか排水されるようになった。

 今回は他にキャンピングカー一台。事務所は9時を過ぎても閉まらない。がんばるもんだ。川はいい感じで、子供が泳いでいた。結構人が遊びに来る。キャンプにはよくは無いが。

50.7km, 3:48, 13.3km/h
, Camping(50), 12EUR, 67SEK
★★★フィンランド出国★★★
★★★スウェーデン入国★★★

買い物

 フィンランドを出るにあたり、ユーロが余り、スウェーデン通貨が少ないので、ある程度フィンランドで買いだめしてみました。何度かに分けて色々買い物した、最後の買い物がこの写真です。コインが15セントだけ残りました。

 カップスープはトマトベースでニンニクが入っているものです。スウェーデンで愛用していたのと同じような名前なのですが、スウェーデンで買っていたのはこんなにニンニク入って無かったと思ったのですが、勘違い?

 パンは少し安かったので、2個。ひとつ200円強です。あと、暑くなって蚊もまた増えてきたので、まだあるのですが、もうひとつ蚊取り線香を買ってみました。これでだいたい小銭が使い切れました。

昼食

 コープブランドのはちみつを買ってみました。一番安いのですが、それでも400円弱です。これは絞ってないやつです。これにマーガリンがあれば「蜂蜜マーガリンパン」が出来るのですが、この前買ったマーガリンは、この暑さに入って溶けて分離してしまいました。なのでもうマーガリンは買えません。

2006年08月04日

8/4(金)晴れ時々曇り、12661km, 320EUR, 1084SEK
 朝も洗濯し、お昼近くまでねばって乾かした。それでもまだ充分乾いたわけでは無いが。

 時間待ちの時に横の川で少し砂金をテストしてみた。岩ばかりであまり土砂は無かったが、大きな岩の後ろに少し土砂があり、やってみたら、砂鉄は結構あった。しかし相当細かい砂鉄だった。砂金は無し。

 暑いのでぼちぼち前進。今日唯一の町と思われるTarendoでは、中心地が全く見つからず、3km以上も進んでから引き返して中心地を探し始めた。

 そうしたら、小さな子供連れのお母さん2人が歩いていたので、聞いてみた。色々話しをするうちに、一人のお母さんのうちの電話を使っていいと言う話になり、甘えることにした。

 彼女達はわたしが探していたスーパーまで歩いて行って来たらしい。2.5kmはあるので、乳母車を押しての往復なので結構時間がかかると思うが、全然大したこと無いと言っていた。

 インターネットに接続してあるパソコンもあるとのことでそれを立ち上げてもらった。しかし、わたしが2階のご主人の部屋で通信している間、お母さんは下へ降りてしまい、困ったもんだ。わたしが泥棒だったらどうするの?

 パソコンはマックで、ブラウザがIEだったので、日本語表示不可だった。サファリだったらいけたかも。なので、電話を使わせてもらうことにした。

 電話で問題なく繋がったので、画像入りのも3つほどアップした。時間は4分半。5クローナくらい払おうかと思ったが、細かいのは3クローナしかなく、10では少しもったいない感じがしたので、結局払わずに甘えてしまった。

 写真を撮らせてもらってさよなら。彼女も暑さは苦手と言っていた。写真を撮る時も、太陽の下に出てもらったら、まぶしそうにしていた。

 更に20kmほど走って林に進入したが、いい場所では無かった。蚊も多かったし、木が結構倒れている場所しかいいところが無く、近くに大きな木もあって、居心地は良くない。

 最近は、木が倒れてきれも大丈夫な場所を選んでいるので、なかなか場所選びが難しくなっているが、今日はだめだった。倒れないで欲しい物。下は一面のブルーベリーで、グランドシートが着色してしまうだろうか?

 昨日のGPSログを保存していなかった。いつもと違うぱたーんだと起こりやすい。昨日は食事を小屋の中で作ったためだった。まいったもんだ。

60.2km, 4:37, 13.0km/h
, BUSH(アクセス×、倒木×), 0

すごーく無用心

 乳母車を押したお母さん2人連れがいたので、聞いてみた。中心部にはスーパーが一軒と学校があるだけらしい。図書館は週2日オープンで今日は開いてないとのこと。

 公衆電話があるかどうか聞いてみたら無いとのこと。で、すぐそこが家なので、うちの電話を使え、と言ってくれたので、すんなり甘えることにした。自転車を押して乳母車に同行。一人のお母さんはデンマークから遊びに来ているとのこと。

 家にはマックもあってそれも立ち上げてくれた。残念ながら日本語サポートで無かったので、電話を使わせてもらった。しかし、パソコンと電話は2階。音楽家らしいご主人は不在。部屋にはミキシング装置など色々ある。

 しかし、わたしが操作を始めると、★わたしをほっぽって、階下へ行ってしまった。★なんと言う不用心!★、わたしが悪者だったらどうするの、と言うことで、わたしが困ってしまった。

 「外でちょっと話しただけの、怪しい髭面のアジア系なんですよ、わたしは!。荷物を山のように積んでるのも怪しいし。」 怪しんで当然でしょ、とわたしが言いたくなってしまったほどだった。

 でもまあ、そんなことを思っていても仕方ないので、電話で接続、ついでに画像付きも3つアップして4分半かかった。5クローナくらい払いたいところだったが、コインが3クローナしか無く、結局、電話代はかまわないと言う言葉に甘えてしまった。本当に親切に感謝(Tack)。

 一応アップした写真を少し見てもらって、写真も撮らせてもらってから出発。彼女はやはり暑さは嫌いとかで、この暑さにはまいっていた。しかし、わたしも行こうかと思っていたその村唯一のスーパーは2.5km先とのこと。そんな距離を乳母車押してお買い物に行ってたらしい。往復2時間はかかるかな〜?。遠いね、と言ったら、全然!、と言ってた。

 まあ、こういうことで、次の町まで120km、そこまで行かないと絶対通信出来ないはずの村で、ついでに画像付きのアップまで出来てしまったのでした。一応いい通信環境に出会った時に備えて、画像付きのも用意してあったので。夕焼けの写真はどうだったでしょうね〜。髭面の怪しいアジア系サイクリスト、より。

 しかし、今の日本では、子供が殺されたりするので、人を見たら疑え、と言う教育になっていると思うが、まあ子供を守るために仕方ないのかも知れないが、そういう教えは、社会全体としては、いい方向に働くとは思えない。そういう教えによって、ますます世の中がギスギスし、更に犯罪を生んでいくような気もする。

 「人を疑え」と教えなくてもいい環境は、幸せなことだと思う。スウェーデンは東欧崩壊までは、ものすごく安全な国だったみたい。東欧崩壊でそこからの流入もあって、少し警戒する部分も出てきたらしい。それでもまだこんな無警戒な人もいる。ラテン系の国で財布を出せば突き刺すような視線が財布に集まるが、ここスウェーデンでは全然そんな感じは無い。自転車に鍵をかける人がいない田舎の町も多いし。

●そう言えば、アジア系を疑う事がしっかり出来ている?、オーストラリアで、昔こんなことがあった。町と町の間が300km離れている区間の、真ん中あたりにあるレストエリアでのこと。

 キャンプ場では無いが、自転車旅行者は当然そこで泊まる。川もあるので、キャンプ代を浮かせたい車の旅行者も泊まる。家族がいて、その家族にハイ!、とだけ挨拶だけしておいて、少し奥でキャンプ。小さな子供は川の浅瀬にいて、そこの家族、わたし、その子供が結構離れた3角形の頂点にいるみたいな位置関係にあった。

 そこで、わたしは、川が泳げるような川かどうか調べに向かった。川はわたしのところからは子供の方角でそのだいぶ先。歩いて向かっていると、わたしが進むのに合わせて、おかあさんが急いで(走ったりするそぶりを見せないようにして、かつわたしよりも早く子供のところへ行きたい様子がありあり)子供に接近。子供とわたしの間に位置し、わたしに背中を向けてわたしをやり過ごした。最接近時には数メートルだと思うが、こっちが何か会話しようかと思っても、おかあさんはわたしが接近するのに合わせて背中の向きを変え、いっさいわたしの方を見ない。

 要するにわたしが子供に危害を加えないように、間に入り、かつ、挨拶するにも値しない?人種なので、背中を向けていっさいふれ合いが無いようにしたのだった。

 まあ、車だと次の町のキャンプ場まで行くことは容易なので、こういうところに泊まる車の旅行者は、簡単に言えば、ケチな人々が多く、レストエリアに泊まる人々は、ものすごく猜疑心が強い場合が多い。わたしがレストエリアに入っていったら、今まで開け放っていた車のドアを締め、鍵をかける、と言うような行動が多い。「そんなボロ車誰が盗むか!」、と言うような車が多いのに。

 なんか話がずれてきたが、まあついでなので、オーストラリアについてもう少し。キャンプ場でわたしが洗濯物を干し場に干していると、あわてて洗濯物を取り込みにくるおばさんが今まで2人いた。さっき干したばかりでまだ乾いて無いだろうと思うのに、「あーら、もう乾いてるわ、オッホッホ、」などと言いながら自分の洗濯物を取り込んでいくのだった。

 もう一人は少しましで、わたしが盗んでいるのでは無く、自分のを干しているのだとわかって、少し照れくさそうな顔をしていた。要は、アジア系は古着でも盗むと思っているのだった。「日本人が人の使い古しの下着なんか盗むか!」とか思うのだが、これがアジア系に対する認識。(まあ違う目的でなら、日本人でも盗む人間はいるかも知れないが。)

 もっと露骨なのでは、自宅の広い敷地、例えば田舎で、道沿いに数キロ、敷地のフェンスがあって、その向こう側には4輪バギーが通ったような道。そこを4輪バギーよりもっと強力な、トラクター系の車で、わたしの移動に合わせて、延々、ついてくる。当然、会話をするような体勢は無し。で、その敷地の端まで来て、わたしがそのまま前進して離れていくと、その車は曲がって敷地の内部へ帰っていく。という次第。要は、おまえみたいな不審者にはちゃーんと警戒しているぞ、と言うもろの意志表示。

 オーストラリアには「ネイバーウォッチ」と言うシステムがあって、これは、不審者を隣近所で協力して監視していこうというシステム。これを面白がってかどうか、自転車のわたしに適用するものだから、数キロおきの家で、家は道路から奥の方に引っ込んでいるのだが、車で道路のところまで出てきて、わたしが通過するのを待っていることも多かった。これはローカルの電話代がタダなのも影響していると思う。次々とわたしの進行方向に電話が行って先回りとか。「こんな目立つ、逃げ足の遅い自転車での泥棒がいるか!」とか思うのだが。

ちなみに、この「ネイバーウォッチ」というシステムは名前は各国それぞれだが、結構いろんな国にあります。バカンスで家を長期に開けることが多いので、残っている人で、隣近所に泥棒が入らないように、ということです。

 まあこんな感じでオーストラリアはやはり最強の人種差別国?です。観光で訪れる範囲ではなかなかこういうことは体験出来ないとは思いますが、我々みたいな旅行形式では、その国のいやな面にもたっぷり触れることが出来てしまうんですね〜。

 でも、こういう面はあるのですが、要は田舎で、日本人も他のアジア系も見たことが無くて区別が付かず、異質なものをただ無条件に恐れているだけ、と言う面もあります。最初のおかあさんはたぶん、人種的偏見と言うよりは、無知からくる恐れだと思います。特に子供を守ろうと言う本能も強いでしょうから。それに上記の猜疑心が加われば、ということです。

 オーストラリアのいやな面を紹介しましたが、オーストラリアでは、こういう反応と、もうひとつ、日本をよく知っている人間が、フレンドリーに話しかけて来る、と言うタイプとに分かれます。自転車で走っていて、ビールとかオレンジとか、色々もらった経験もありますし。

 上記のような対応をされると、当然ものすごく気分が悪いですが、まあそれでも、いい面も無いわけでは無く、いい面も悪い面もあって、ひとつの国です。いい面ばかりの国なんてあるはずもありませんし。ただ悪い面がちょっと多いだけです

 なので、オーストラリアも、なるべく訪れたくない国、と言うようなことではありません。こういういやな面も持っていて、オーストラリアです。観光で行った分には全く感じないでしょうし。(注、再掲、アメリカだけは例外で、あまり訪れたくはありませんが。ハワイ、アラスカは除く?。ハワイは日本が観光客で占領状態だし、アラスカは避暑に必要なので。)

★長くなってしまいましたが、「人を見たら疑え!」、と言う教育をすれば、こんな感じになってしまうかも知れないんですけどね〜。望ましい社会からはほど遠いような気がします。

 統計的に言えば、「それでも人を信じなさい」、と教えて、不幸にして悪者を信じて殺されてしまうのをあきらめた方が、トータルの不幸は少ないかも知れません。でもまあ、親としては、そんなことを許容出来るはずも無く、「人を見たら疑え!」と言う教育が普通になってしまうんでしょうかね〜。そう教えても、100%防げることは無いのに。その弊害が気になります。

トナカイその2

 8月4日、角の立派なトナカイが路肩の低い木の中にいたので、少し遠くから写真を撮っていました。で、カメラの電源を切ったところで、レンズの収納音でこちらに気が付きました。

 それから、逃げるのにわざわざ道路に上がり、わたしの方に向かってきて(もちろん対向車線ですが)、すれ違うようにして逃げて行きました。わたしの真横では向こうの路肩を走ってました。

 いつもこんな風に、わざわざ逃げにくい方向へ逃げることが多いのですが、自分の得意な場所でもあるんでしょうかね〜。で、逃げる時はそこへ向かうとか。

 トナカイですが、どうも相当鈍いようです。視力も聴力もそれほど優秀では無いのか、テントとか、休憩している時には相当近くまで気づかずに近寄ってきます。それから気が付いてあわてるんですね。

 こちらが動いている時でも、数十メートルくらいでやっと気が付いて、それでも何かわからずに?じっとこっちの方を見ています。休憩していてこっちが全く動かない時は、頭を下げて耳で音を聞いている感じですが、それもあまり優秀ではなさそうで、これだと熊とかいれば簡単に食べられてしまいそうな気がします。

●ずっと昔、下北半島の山の中の小さな橋の上にテントを張っていた時のこと。まだ暑かったのか、テントの入り口(フライの陰)で静かに本を読んでいました。と、そこにタヌキの親子がトコトコ歩いてきて、入り口まで来て、こっちと顔を見合わせる形で初めてわたしに気づき、「ギャー、なんたらかんたら、」と長いこと叫びながら、それでも橋を渡って行きました。フライの陰になっていて、入り口に来るまでお互い、見えなかったんですね。

 その言葉を通訳すると、タヌキのおかあちゃんは、最初「ギャー、人間や、危ない!、はよーこっちへ渡ってしまいー!」と絶叫し、1〜2メートル離れてからは、「ほらみー、あんたが、橋渡って向こうへ行きたいとか言うから、こんな危ないことになってしもたやんか、わがままゆうたらこんなことになるんやで、」と言う感じでした。

 狭い橋で、タヌキは手が届くくらいのところを渡って行ったのですが、静かにしていると、こんな感じのこともたまにあります。たぬきも相当鈍いんですね〜。犬が3kmも離れてもこっちの立てる音を聞き分けると言うのに。(たぶん臭いではありません。風下の場合でも気が付くので)

 まあ、もしあのタヌキが熊だったら、今度はこっちが、「人間も相当鈍いでー」とか言われそうですが。

2006年08月05日

8/5(土)晴れ、12721km, 1084
 1kmほど先に家があった。ちょっと予想外でびっくり。今日も暑い。東風で西に向かっているので追い風になった。余計に暑い。結構長い上りなどもあってやっぱり暑かった。

 ぼちぼち前進。前回買い物をしたUllattiは何となくそのまま通過。前回のキャンプ地手前には家が一軒あった。通過してすぐ、鉄砲の発射音。間隔を置いて結構しつこくやられた。犬が吠えたんだと思うが、あのしつこさだと何か危険な動物でもいるんだろうか。

 町を通過している時からずっと休憩場所を探していたが、全くいいところが無く、お昼から2時間も走ってしまい、あきらめて横道に入って地べたで昼食。

 しかし、その先には水泳場らしい場所があってピクニックテーブルもあった。わたしがそこへ進入しようとすると、すぐに白いボロッチイ車が続いて入ってきた。その車はくるっと回って出ていった。顔を合わせても挨拶無し。あの態度はあきらかに監視の目?。いやな感じ。

 奥でキャンプ出来そうな感じもあったが、こういう施設では地元の人がいやがるので、パス。さらに前進。家が続いてE10に出てしまった。E10を少し走ったところに水場があった。ちょろちょろで管はさびていたが、体を拭くのにと、一本給水。見てみたが悪くない感じの水だった。塩素注入。

 その先に最近使われた林業の道があったので、進入。このタイプの道は今回3回目。一番奥が回転場になっている。そこでキャンプ。いつものように木が倒れる場合を考えての場所選び。ぎりぎりかわせているのではないかと思う。

 予想外に鉄砲の発射音。そんな家あったかな?。短い間隔で結構続いた。まあしかたないのでそのまま。

 ここは木があまりないので夕日が当たって暑い。おまけに朝日も当たると思う。町を月曜に通過するために連泊したいところだが、暑くてだめだと思う。

61.6km, 5:11, 11.8km/h
, BUSH(広くて○、倒木△), 0

2006年08月06日

8/6(日)曇りに弱い雨、12783km, 1084
 連泊したいと思っていたら都合良く曇り。昼に一台車がやってきたのはちょっとマイナス要素だったが、それ以外は問題無し。

 なんか夕方以降は昨日もだが、道路工事をしているような結構大きな音が続いている。昨夜は夜中もやっていた。道は今まで走ってきたところはきれいな路面だったが、この先に要工事みたいな部分でもあるのさろうか。それとも、路肩の草刈りかな?草刈りにしては音が大きいけど。

 明日、しっかりした雨にならなければ、計画通りだが。雨でも水が無いので出発しなければならない。

0km
, BUSH, 0

2006年08月07日

8/7(月)晴れ時々曇り、12783km, 1084
 悪くないキャンプ地だった。ブルーベリーもいっぱいあったし。24時間で色が付いて出てきた。早い。

 昨日は雨、パラパラだったのに、今日は無し。出発に全く問題無しで、なんか出来過ぎみたい。

 Gallivareまでは30km弱。中央部で公衆電話を探したが見つからず。仕方ないので案内所まで行ったら、その向かい側にあった。しかしここの案内所は、日本語でツーリストインフォーメーションと書いてあるにしては不愛想。この前も同様。

 コンピューターの店を聞き、行ってみたら99でケーブルがあった。1800円。どうしようかな、ということでとりあえず買わなかった。図書館は15時から、3時間もあるので、隣町のMalmbergetへ。ここは12時〜15時で、2つの町で時間を引き継いでいる感じ。距離は5kmとのことだった。少し標高が高い。

 Malmbergetへやってきて、最初割り当てられたコンピュータは日本語表示されず。30分後に再トライして、今度は表示された。しかしファイヤーフォックスがメインになっていて、怪しい。

 使っている人間もみんな怪しい男性で、何か仕掛けられていなければいいのだが。カ*をカワ*さんに依頼してあったのに注*されていなかった。出かけているか、それともシマ*さんに何かあったのだろうか。

 注*をこなせたので、バッテリー充電のために少し時間をつぶしている。

 図書館を出て前の公園で遅い昼食。昼食はいつものパターンでビスケット。その後KONSUMで買い物。来るときは車道を使ったが、帰りは自転車道を走ってみた。大きなKONSUMがあったので、再度入って少し買い物。

 最後に町中のICAで水とラーメンを買って終了。水のボトルは最初のKONSUMで機械に入れた。しかし、水は炭酸入りだった。蓋が青。黄色はレモンとかだと思う。そういえばずっと使ってきたのは白だった。白を買わないといけないのかも知れない。9+2でそこそこ高いのに。

 しかし暑い。気温は26度かもうちょっと。町を出るところの歩道側の橋の上には子供達が泳ぐ姿でいた。ちょっと見ていたが、誰も飛び込まず。

 町を出てぼちぼち前進。なんか東風で追い風になり暑い。標高は町へも上りだったが、町からも上り。

 キャンプ地はいいところが無く、だいぶ長い時間走ってしまって、Porjosに近づいてしまったので、ライ*が行った山の方への分岐の道に入り、だいぶ進んだ所にあった線路の横の道を入って、砂利の横でキャンプ。

 到着が9時なので、ちょっと遅すぎ。一回列車が来て、なんと客車だった。こんなところに客車が走っているとは。それに、砂利で見えないと思っていたが、列車の上部が見えた。ので、むこうからもこっちのテントの頭が見えると思う。まあいいけど。

87.1km, 6:38, 13.1km/h
, BUSH, 116

リサイクルその3

 8月7日、これがスーパーにあるペットボトルの回収機です。ボタンとその左に小さな口が見えるでしょうか。放り込んだ後、このボタンを押せばレシートが出てきて、そのレシートはそのままスーパーで支払いに使えます。下には対応の種類が表示されています。

 左に見えるのは缶の回収機。その左には見えませんがビンの回収機もあります。ひとつの機械で全部に対応しているような機械もあるみたいですが、万能では無いのか、こういうひとつの種類だけ対応の機械も多いです。

 機械はスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、いずれにもありました。こういうのに放り込んで、買い物に使えるレシートが出て来ると言うのは、子供も楽しめるでしょうね。

2006年08月08日

8/8(火)晴れ時々曇り、12870km, 968
 誰も来なければ、やはりいいキャンプ地だった。朝にも客車が一回だけ通った。Porjusでは通信を試みたが、2回失敗。8度数を失った。

 向かい風で、風が吹いている時はそう暑くは無い。ダムへ下っての上り返しはまあそこそこの坂ではあるが、暑さ以外にはそう問題では無い。

 Jokkmokk到着は13時過ぎ、図書館はやはり15時からだったので、案内所の前のピクニックテーブルで時間待ち。通信して、うまく行く感じだったので、ひとつだけ画像付きメッセージをアップしてみた。

 しかし選んだのが画像2枚付きの300KBもある最大のものだった。失敗。しかしそのまま継続してしまった。おかげで、30度数近くかかり、日本円だと500円くらい。通信費としてはちょっと高過ぎた。

 水をフルに補給し、ちょっと買い物後、図書館へ。少し時間待ちの間、階下で電源を使わせてもらって日記書き。と、モーリシャス人が、時間が来たと呼びに来てくれた。

 彼らとは案内所前で話をした。インド洋の島らしい。列車で回っているとのこと。図書館にも来て、わたしの後でインターネットしていた。すごくめずらしい国からの旅行者だと思う。

 ブ*の日にちを変更する機能を使ってみた。うまく行くので、そこそこの数の日にちを入れ直した。最近はこの入れ直しを考慮して、毎日の日記を分けていたが、そのやり方でよさそう。

 再度の買い物後、出発。北極圏を出て、前回のキャンプ地でキャンプに入った。木が倒れることを考慮に入れると、なかなかいい場所が無く、前回と全く同じ位置になった。ひとつだけ前回のペグの穴が残っていたので、それを使った。

72.7km, 5:36, 12.9km/h
, BUSH060707(倒木×), 34

ダムの放水口

 8月8日、Jokkomokkのすぐ近くの小さなダムの放水口です。サーメのラクガキ、では無く、当然許可を得ているでしょうが、絵が書かれてました。

 Jokkomokkの60kmほど北のPorjusには大きなダムがあります。その間にも大きなダムが2つほど、なので、このあたりは高圧送電線だらけ。よく短波放送を聞きながら走っているのですが、電力線のそばではノイズが結構出ます。放送が全然聞こえないくらい。

 それが高圧送電線ともなると、さらに元気なので、結局このあたりではなかなかラジオを聞くことが出来ません。高圧送電線ですが、下を通っていると、バジバジと言う放電音みたいな音が聞こえます。そんなんでいいのかな〜、とか思います。特に雨の日はやな感じです。

2006年08月09日

8/9(水)快晴、12942km, 934
 朝方、寒いと思ったら気温7度だった。外に出てみると、やはり快晴。そのため放射冷却でこんな気温になったのだった。さすが暑いとは言っても北極圏。

 昨夜と今朝、一台ずつ車が通った。定時巡回みたいなもの。問題無し。

 今日も南風。でも無茶暑いというわけでは無く22度ほど。前から風が吹いている時はそう暑くはない。しかし快晴で太陽が元気なので、ハンカチを帽子の中に入れ、旧日本軍?みたいな日除けにしている。こっちの人にしたら怪しいスタイルだと思う。

 今日の区間は結構距離が長く、来る時は追い風でスイスイだったのかも知れないが、向かい風で、かつパワーが出ずに走っているのではなかなか長い。

 50kmほど走ったところのKabdalisという村のはずれの水泳場?みたいなところにピクニックテーブルがあったので、そこでしっかりした休憩に入っている。昼食は、10kmほど走ったところのレストエリアで、11時過ぎに食べた。それ以降初の休憩。休憩できる場所はそう多く無い。

 前回泳いだ水泳場が一番低い場所で、下ってきた後は、じわじわ上り、最後の方は結構な上りでアップダウンもあり、200m弱の上りだった。

 結構長かったが前回のキャンプ地に入り、同じ場所にテントを張った。この場所は湖沿いの道路から見える場所。松の木である程度は隠れているが、よく見ればわかるかも知れない。

 20時過ぎ、ずっとクラクションを鳴らしっぱなしで近くを走っていった車があった。行きの時に聞いたようなクラクションの音なので、同じ人物みたい。しかし笑える。ピーッと言うちゃちな音だし、距離も遠いのでかろうじて聞こえる程度。苦労してくれている。行きの時は朝ダンプのクラクションもあったが、仕事で使っているんだろうか。期待しておこう。

 でもまあやはり発見されているのは確かだった。見られてでは無く、ウォッチングかも知れない。あの雰囲気は若者みたい。まあ見に来るだけの根性は無いと思うが。(トナカイに対してクラクションを鳴らしている可能性も残っているけど。)

87.8km, 6:48, 12.9km/h
, BUSH36(場所は○), 0

北極圏離脱

 8月9日、昨日Arctic Circle 記念館を通過して、そのすぐ先でキャンプに入った。行きにここでキャンプしたのは7月7日だから、丁度丸一ヶ月間、北極圏の中にいたことになる。その手前でももう夜は無かったので、本当に長いこと夜無しだった。

 昨夜は久しぶりに星を見た。まだそこそこ明るいので、一番明るい星ひとつだけだが。で、今朝やけに寒いと思ったら、7度だった。外に出てみると予想通り快晴。快晴による放射冷却だった。昼間25度とかで暑くて困っているのに、朝方、7度になるとは、やはり北極圏(近く)の威力?

 しかし、北極圏と言う、こんな北に結構大きな町もいっぱいあり、そこでたくさんの人が冬も暮らしているのはちょっと驚き。冬は太陽が昇らず、一日中暗い日がしばらく続くようなところなのに。最低気温も-51度とかのところもあるし。

 昨日通過したJokkomokkも歴史は相当長いらしい、世界で最も古い市場があるらしい。400年前からとか。2月の最初という一番寒い時期の3日間、開かれるらしい。

2006年08月10日

8/10(木)晴れ、13030km, 934
 今日も暑い。昨日よりも少し暑いみたい。川へは下りで、標高280mくらいへ。そこからは結構上りがあり、標高500mをだいぶ上回った。なのでペース上がらず。汗もたっぷり。

 Arvidsjaurまでは60kmほどで、到着は2時過ぎ。さっそく図書館へ。予約が入っていたので、まず公衆電話へ。そこでSM*をやったものだから、遅くて度数を大幅に減らしてしまった。

 後で図書館で、日本語をインストールしてうまく言ったので、公衆電話でやったのは失敗だった。今日は19時までのオープンらしいので、後でももう一回きてやった。

 キャンプ地は前回の時に案内所のおにいちゃんに教えてもらったところでやってみることにした。そのおにいちゃんは、今回もいた。再度進めてくれた。

 図書館で18時まで時間をつぶしてから現地へ。湖沿いのシェルターがあり、薪も用意されていた。前には少し開けた場所も。なるほど、なかなかいいところだった。泳ごうと思えば泳げるし。

62.4km, 5:14, 11.9km/h
Arvidsjaur, BUSH(○), 51

風景

 キャンプ地からの写真。

2006年08月11日

8/11(金)曇りのち晴れ、13093km, 883
 悪くないキャンプ地だった。しかし朝7時半ごろから、相当近くで金属をガンガンたたく音。例の熊でも追い払う音かと思ったが、もしかすると、わたしを起こくれたのかも?。わたしが起きて、そっち方面を見に行くと、それ以降止まったので。

 まあ、気持ちはわかる。犬が一晩中落ち着かずに吠えたりしていたら、だんだんイライラしてくるだろうから、その原因を追い払おうとしたくなるのは当然かも知れない。

 でもまあ犬にも問題はあるような気もするが。一度吠えなくてもいいと言われた対象に対しては吠えないような利口な犬だったらいいのだが、まあそんな犬はなかなかいないかも。

 図書館が12時からなので、11時近くまでキャンプ地でゆっくりして出発。最初反対方向へ進んでみようと思ったが、木の根っこなどがきつかったので入ってきた方向へ向かった。

 線路のところでは一台車が通ったあとがあった。歩行者も。町ではまず図書館の横で通信。大きなファイルは送信失敗になったので、画像を削除して送信した。その後、町を色々回ってテレホンカードを売っているところを探したが無かった。(i)にはあったが、30と60度数しか無くしかも60度数が70。ちと高い。50度数のしか知らないので、記念カードかな?

 時間になったので図書館でインターネット。金曜なので来週のカ*を発*。後は少し買い物をして出発。やはり通っていない道ということで、違う方向へ進むことにした。

 しかししっかり向かい風。42kmほどに結構時間がかかった。なんか疲れている感じもする。暑いせいもあるが。気温はだいたい25度強。

 分岐点には町は無く、その先だったので、そのまま曲がった。ちょっと走ったところにレストエリアの表示があったので入ってみた。そうすると、なんか古い水車の建物の展示などもある、水泳場に着いた。

 少し先まで調べに行ったが何も無し。誰も来そうにないので、このレストエリアでキャンプすることにした。池はあまりぱっとしないが、ちゃんと着替えの小屋も作ってある。レストルームなるものもあったが、とりあえずテントを張った。雨なら小屋の中だろうけど。

 結局21時まで、誰も来ていない。このままだとめでたいが。池の反対側の岸の上に小屋があったので、近くまで見に行ってきたが、ここの関係ではなく、個人の小屋みたいだったので、引き返してきた。今は誰もいてなさそう。

 しかし小屋の横や着替えの小屋の横にはウンチの跡。紙もいっぱい捨ててある。向こうに一応トイレはあるのに、こんな場所を汚すなど、自分勝手なやつもいる。

52.2km, 4:06, 12.7km/h
, BUSH(Rest Areaで水泳場○), 83

キックボード?

  キックボードを2連にした形ですが、これは老人用です。実際、キックしながら走っているのを見かけたこともありますが、電動などでは足が退化してしまうので、こういう道具があるんでしょうね。

 日本でこれを使えば、無茶「ハイカラ」なおじいちゃん、おばあちゃん? 注目を浴びること間違い無しですね。

2006年08月12日

8/12(土)晴れ時々曇り、13145km, 800
 いいキャンプ地だった。朝8時前に車が来たが、そーっとやってきて、最後まで来ずに途中で反転して帰っていった。わたしを見に来た可能性もあるが、起こさないように気を使ってくれた可能性もある。

 1時間ほど行ったところで、Guldriketと表示された看板があった。絵はゆり板みたいなのの隅がきらりと光っている。どうも砂金みたいな気がする。なので写真に撮っておいた。

 そこからしばらくして、今度は平らなところにロープーウェイがあった。なんか変。これも撮影。

 40kmほど走って、Norsjoへの分岐。7kmと言うことで迷ったが結局行かず。そこに案内板があったので、よく読んでみると、どうもこのあたりは金や他の鉱物の産地みたいだった。Skelleftea川沿いがそうみたい。地図を見てみると確かに鉱山のマークが多い。

 昨日のキャンプ地でも、よさそうな土砂があったのは確認していたので、やってみれば良かった。昨日は暑さのせいでそんな気にならなかったが。

 ロープウェイの乗り場まで3kmの表示があったが、どうもそこが鉱物の産地?みたいで砂金体験も出来るようだった。Arvidsjaurの案内所で聞いておけば良かった。本当に惜しいことをした。まさかこのルートがそういうところだったなんて。いいコースを選んでいたのに。

 その案内板があったガソリンスタンドで水を入れさせてもらった。お礼はアイスクリーム。おばさんに聞いてみたら、やはり砂金産地みたい。以後川を探してみたが、そこからは全然川が無くだめだった。ほんとうになんたることか。

67.0km, 5:31, 12.1km/h
365のNorsjoとLyckseleの地域境界から1.3km入ったところ, BUSH(広くて○、倒木△), 11

2006年08月13日

8/13(日)晴れ、13212km, 789
 次の交差点のレストエリアまでは思ったより遠く、15kmほど。おなかもすいたのでそこでお昼休憩。より詳しい案内板があったが、なんと、名前のよく出てきたMalaに金の掘り方?の博物館があるらしい。

 てっきりBodenの博物館しか無いと思っていたのに。Malaだと昨日わかっていれば向かえたし、Arvidsjaurでわかっていれば、その日のうちに着けたような、通り道にあるところだった。更にショック。

 一度は向かいかけたがやはりやめた。で、引き返す時になんか川に出られそうな道があったので入ってみたら、旧道の橋があり、一応通行止め、歩行者はOKなのかも知れない。

 この橋を渡ったところで川に降りて泳いでみた。そうきれいな川では無いが今年初の泳ぎ。対岸には家もあり、ボートがスタートしてきたりもした。

 そのまま進み、265に戻ってLyckseleに向かったが、川でも時間をつぶしたので、そこからもうキャンプ地探し。しかし家がそこそこあり、なかなか適地無し。Lyckseleまで10km強になったところで、横道に進入した。

 やはり材木切り出し用道路ではあったが、角のある砂利を一面にまいてあり、タイヤには相当負担のかかる道だった。終点はいつものようにループになっていたが、昨日のところみたいな広い空間では無かった。

 おおきな魚の頭がいっぱい落ちていて、なんかぱっとしないが、しかたない。暑い。水が1.5l弱しかなく、あまり体を拭けない。

 18時ごろ、一台車がやってきた。ぼろっちい白い車で、旅行者では無い。地元の人がわたしを偵察にやってきたんだと思う。ここは何もない行き止まりなので、旅行者で無いと入ってくる理由が無い。もうひとつの可能性は出稼ぎのポーランド人。車がぼろいのは可能性あり。

 今まで、こういうキャンプは逃げ場が無いのでやらなかったが、今回は結構やっている。少しお気楽になっているのか。危ない人間で無いことを祈るのみ。一応車の写真は撮ったが、解像度が低かったので、ナンバーは読めず。

 19時前、発砲音がしだした。わたしに対してだと、全く効果無しだが、本当に真剣。昨日も走っている最中にあった。通算で5回かな?

44.4km, 3:44, 11.8km/h
, BUSH(アクセス×、狭い×、倒木×), 0

道路標識

 下にあるのは自転車ルートの案内です。スウェーデンの長距離自転車道はこういう案内標識です。

 スウェーデンで町のエリアを出る時の標識です。

2006年08月14日

8/14(月)晴れ時々曇り、13256km, 789
 幹線までは1.3kmで、前の日と同じだった。Lyckseleには10時台の到着。(i)で聞いたら、図書館は12時からの開館だった。スーパーをうろうろして時間つぶし。

 図書館では最初図書館のコンピュータを使ったが、使い終わって電源を使わせてもらおうと話をしていたら、故障中のコンピュータのLAN回線を使わせてもらえることになった。問題なく動作した。ラッキー。

 しかし、カ*の方は東京で停電があったとかで、発*出来なかった。なので、カワ*さんに依頼メールを出した。写真がアップ出来るので新しいメッセージ作りも含め、大きい写真まで、いっぱい送った。

 大きい写真の中で、too large (> 1887436) と言うことで送れなかった。色々やっていたおかげで、終わったのは15時を過ぎてしまっていた。お昼抜きで。

 図書館の前で急いでビスケットを食べ、図書館のトイレで水を3.5l補給。色々買い物をした。ICAにテレホンカードもあったので買った。100SEKは高いが。

 最後に残った買い物が、アルコール燃料。2カ所のICAには無し。ガソリンスタンド2カ所では、たぶんあっただろうけど、種類が違うのでわからず。最後にもう一カ所のICAとICA系列のガソリンスタンド。ガソリンスタンドの方にはあるのは確実なので、後にして、まずICAの方へ。

 その小さなICAは1.5kmほど離れていて、そんな小さなICAにある可能性は少なく、我ながら70円とかの節約のためによくやるな〜、とか思いながら向かった。

 前の2つのICAでは説明に時間がかかったので、今回はカメラを用意しておいた。店に入って、丁度若い男性店員が挨拶してくれたので、彼に写真を見せて聞いた。すると確かあったはず、と奥へ。

 見事、探していたT-Rodと言う燃料を持って来てくれた。その上、これ半額処分(HALVA PRISET)になっている、とのこと。"It's nice"。

 いつもこんな努力をすることが多いが、ここまで見事な結果になることは少ない。メデタシメデタシだった。

 後は、ショートカットして南下再開。どこまで走ろうかと思いながら前進。なにせ、出発が17時なので。

 途中、あやしいおじさんが、ICAの袋を両側に持って、自転車で追い抜いていった。しかしそのおじさんがいつまでたっても走るのを止めない。どこか近くからの買い物だと思ったのに。

 怪しい。ということで、しばらく後を走り、一度キャンプ地をチェックに行ったものの、再度前進を始めた。6km先にキャンプ場、という看板があったので、そこにも行ってみた。料金は30とかで安いが、シャワー無し。レストエリアの看板もあった。シャワー無しでは泊まる意味がないので、残念ながらパス。

 じきにいいところがあったが、そこの近くのパーキングには白いぼろぼろのワンボックスカーが。見ると男3人が川でシャワーをしていた。車には女性2人。怪しいアフリカ系だった。ポーランド系の出稼ぎはあるが、アフリカ系にもあるのかも。

 そのいいところはあきらめてそのまま前進。長い坂をだいぶ上ったところで、さきほどの車に追い抜かれた。なので、反転。引き返してそのよさそうなところに進入。悪くなかったのでキャンプに入った。21時ごろ。

 しかし、しばらくしたら、話し声が。どうもさっきの白い車がまた引き返して来た感じ。泊まる場所でも探しているのか、わたしと同じような行動をしていた。しばらく音をたてないようにしていたら、どうも出発したみたい。

 駐車中はパーキングにもかかわらずウィンカーを出していたので、あまりここのことを知らないような印象。ベリー摘みに働きに来ているのか、それとも貧乏旅行か、または不法移民か。なんかわからないが怪しいので、夜は少し不安だった。

53.4km, 4:21, 12.2km/h
, BUSH(○、変な車は×だったが), 186

お世話になった図書館

  8月14日にお世話になったLyckseleの図書館です。BIBLIOTEK=図書館です。

2006年08月15日

8/15(火)雨のち曇り夜雨、13310, 603
 朝は弱い雨になっている。まあ強く無いので出発は出来ると思うが。Aseleまで60km。久しぶりに暑くは無く、追い風なのでペースを上げてみた。ペースを上げるのも本当に久しぶり。午後2時台に町に到着。

 案内所で聞いたら、図書館は今日休みだった。公衆電話を聞いたら、目の前にあった。使用料金が液晶に表示されるようになっていた。カードが使えないのはちょっとあれだったが、まあ安定しているだろうから、使わせてもらった。

 カ*もやって6SEKだったので、公衆電話よりは安いみたい。半分くらいだろうか。

 買い物をしたあと、キャンプ場をチェック。120だったのでパス。案内所に戻り、トイレと水の補給。進路をしばらく検討したが、やはり安いキャンプ場に向かうことにした。

 17時ごろだったが出発。じきにあった水泳場をチェックしてみた。一台だけいたキャラバンは犬を2匹も繋いでいた。それが吠えて気分悪い。自分が無料キャンプしているおじゃま虫なのに、犬を連れて人を吠えさせるとは、あつかましい。

 まあチェックしてみただけなので、すんなりUターン。風がいいのでせっせと走り、チェック2カ所目でまあまあのところが見つかった。

 しかし、南の方に黒雲でたまに雷。夜9時を過ぎてから、粒の大きい雨になった。雨音が大きい。暑さがそうなかったので、雷もあまり元気無いだろうか。そう期待しておこう。雨は全然平気だが、雷のおまけが付いていると、早く止んでほしい。

90.4km, 5:44, 15.7km/h
, BUSH(○、倒木△、雷が×だったが), 43

2006年08月16日

8/16(水)曇り一時雨、13400km, 560
 昨夜は結構強い雨で、たまに雷も遠くで鳴って、あまり気分は良くは無かった。まあ一日曇りで気温もそれほど上がっていなかったので雷も元気無かったのかも知れない。

 誰も来なければ、どこでもだいたいキャンプ地。印象が悪いとすれば雷のイメージがあるからだけ。朝撤収準備を終え、外に出てテントのフライを拭いて乾かそうとしていたら、わりとしっかりした雨が降ってきた。ついてない。

 そんなこんなで出発は10時をだいぶ過ぎてしまった。Doroteaへは30kmほど、キャンプ場に早く着こうということで、わりと一生懸命踏んで走った。Doroteaへの到着は13時過ぎ。

 案内所で図書館が開いているかどうか聞いたら、なんと14時までとのこと。急いで行ってインターネットを使わせてもらった。しかし日本語が表示されず、インストールも出来なかった。で、わたしのパソコン使ってもいいか聞いたら、OKとのこと。

 試してみたら問題無し。時間は短いが、今日も高速回線になった。出来るだけ写真をアップ。

 時間までやってその後少し買い物。それから10kmほど先のキャンプ場を目指した。行ってみるとなんとテントがいっぱい。聞いてみるとポーランドからだった。例のベリー摘み。ブルーベリーと赤いベリー(LINGON:リンゴン)と黄色いの(フィンランド語でラッカ:HJORTRON:ヨルトロン)

 なんかテントを張る場所にも苦労するし、前回は占有出来たキッチンもたぶんそうは使えないだろうし、人が多いのは予定外だった。しかしまあ安いキャンプ場と言うのは、ポーランド人が泊まるのは予想出来たこと。なんかこれでもだいぶ減ったとのこと。

 一番人が多かったのは6月で、これはポーランド人では無く、普通のキャンプらしい。わたしの聞き間違いで無ければ6割の収入は6月とか聞いたが。とにかく今の状態でもだいぶテントが少なくなったらしい。

 テントを張ってすぐシャワー。しかしシャワーの間に激しい雨になっていた。テントを乾かそうとフライを半分めくっていたので、インナーが濡れ、調べてみたら中にも水がだいぶ入っていた。インナーには防水性は無いみたい。乾かそうとして逆に思いっきり濡らしてしまった結果になった。

 で、雨だが、2ヶ月ぶりとのこと。その間全く雨が降らず、無茶暑かったとのことで、50年に一度の異常気象では、とのことだった。

44.1km, 2:45, 16.0km/h
, (50), 83

テント

 8月16日、ベリー摘みに来ているポーランド人のテントです。これでも相当減ったとのことでした。

ベリー摘み器

これは、スーパーで撮影したもの。ちょっと角度が見にくいが、右の方は上から見た位置になっていて、下のは裏から見た形。結構色んなところで売っていて、何に使うものかずっと考えていた。感じは砂浜で落ちているコインを探す道具に良く似ている。

 同じような場所で、40cm近くあるザルもよく見かけた。ここでもこの写真の上の棚にはそのザルが売っていた。

 で、色々考えた結果は、ベリー摘み器。これでベリーを櫛取るように使うのではないかと。ザルは小さなものを捨てるため。こう考えれば納得出来る形だった。

後で実際にも見かけたので正解だった。

2006年08月17日

8/17(木)曇りたまに雨、13444km, 477
 朝、2つのテントが撤収。ポーランドの若者が数名帰るみたい。キャンプ場のオーナー夫婦がどこかへ送って行った。彼らは車を持って無くて、夏のアルバイト終了と言うことだと思う。

 朝も少し降ったりもして、テントは充分には乾かず。10時前には出発。HotingのICA横には公衆電話があった。行きにも通信したのだった。大きいファイルはだめだったが、13度数でカ*はなんとか見られた。SM*が売れていて、無くなった。

 Hotingからどっちへ進むかだいぶ迷ったが、マイナーなコースがあまりにもジグザグしているので、結局45号線をそのまま進むことにしてしまった。これで3度目。

 案内所でStromsundの図書館の開館時間を聞いてもらったら、なんと今日はやってなくて、明日は13時〜16時とのこと。なんかやけに短い。

 行きと同じくStromsundの北でキャンプしようかと思ったが、行ってみてなんか回りの木が届きそうな感じがして前進することにした。キャンプ地にはベリーが落ちていた。たぶん集めたあと、不良品?を選別して捨てたんだと思う。

 それ以外に、なんと、ひまわりが咲いていた。こんな寒いところで。どうやって種がここに播かれたのかは謎。

 Stromsundまでは63km、町の先は湖があるので、キャンプ地探しは難しいとは思っていた。とりあえず町で案内所に行ってみたら、なんと今日は臨時に16時で早じまい。なまけてる。

 しかたないので買い物を済ませて前進。この町が、前回泳いだところだった。橋を渡り、その先で。キャンプ場もチェックしてその時は泊まれる料金だったが、暑すぎて日陰がなさそうでやめたところ。今回はたぶん値上げしているだろうし、キャンプ場を2日続けるのももったいないので、寄らず。

 予想通り、町の先は家が結構あり、20kmほども適地無し。2つ目の丘を越えてからキャンプ地を2カ所チェックして不作。3カ所目がよかったので、そこでキャンプに入った。後で車が一台奥から出てきたが。見なかったけど、ベリー摘みかな?

 遠くで犬が吠えている。近くに家は無かったはずだけど、また3kmとかかな?

87.5km, 6:43, 13.0km/h
, BUSH(アクセスが楽、倒木○), 56

2006年08月18日

8/18(金)曇りのち晴れ、13532km, 421
 夜中は快晴になって10度以下まで冷えたのに、朝になってまた雲が増えてきた。朝にも車が入っていった。昨日と同じ車で、奥で何かしているのかも知れない。

 Hammerdalは思ったよりも大きな町。ICAとConsumがあった。ICAの前には公衆電話があった。受話器が結構ひび割れていたが、ゴムで縛って通信。問題無かった。カ*のログインをしただけで5度数、最初の4と合わせて9度数だった。

 予想よりは大きかったので、図書館を調べてみたが、学校内で休みだった。まだ夏休み期間だと思われる。

その後結構上りで、450mあたりまで上った。昨日走ってあった分今日の目的地までの距離は減っていて、15時ごろには到着。晴れているので暑い。蚊は昼間は全然いなかった。

 一回、黒い車がやってきたが、入り口付近で急いでUターンして出ていった。カップルがいちゃつく場所を求めてやってきたのなら、その反応はわかるが、それ以外だと、気分悪い。急いで逃げるように出て行くとは。まあここ3回そういうのが続いているが。

 川で洗濯。そうきれいでも無いが、走行用のTシャツがあまりにも汗だくなので。靴下も。ついでに、上のシャツも。これもこの前のキャンプ場では、雨だったので洗えなかったので。まあポーランド人が多くてお天気の問題が無くても洗いにくかったとは思うが。

 夕方6時でもまだ照らされていて、テントに入れない。外で書き物。

56.6km, 4:06, 13.8km/h
, BUSH060630(○), 17

内陸部幹線

 いつも好んで走っている道路は、「INLANDSVAGEN」でスウェーデンでメジャーな2つの縦断道路のひとつ。もうひとつは海岸線を走っている。そっちに比べれば内陸部のは相当車が少ないのだが、それでも一応幹線道路なので、たまにしか車が来ないような道路の快適さに比べれば、時々4、5台連なって来たりする道路はやはり相当うるさく自転車には不快なことも。

 こういう観点から言うと日本の幹線国道は論外。評価対象外。あんなところを自転車で走る人間の気が知れない。ってわたしもたまに仕方なく走ったりしていますが。騒音、危険度、排気ガスなど何にもいいとこ無し。

自転車への積み込み

 こうやって荷物を順番にまっすぐ並べておいて、これを一つずつ拾い上げて自転車に付けていくと、自転車を立てかけるものが無い場所でも積み込み可能。これは今回から始めた方法だけど、結構便利になった。

 今までは、ブレーキをロックし、ペダルを使って自転車を立てる方法でやっていた。これもまあまあだけど、あまり重くなるとバランスが崩れることも結構あったので、今回の方法がより使いやすい。

2006年08月19日

8/19(土)晴れ時々曇り一回だけ雨、13588km, 404
 朝は川霧で太陽の力を完全に弱めてくれた。なのでいいお天気なのにゆっくり出来た。しかし夜露でフライは相当濡れていて、乾かしていたら出発は10時になってしまった。

 出発して無理矢理反対側から道路に出たら、脇道で一台車が待っていた。わたしを見た瞬間エンジンをかけ、出ていったので、わたしを待っていたんだと思う。家まで1km弱しか無かったので、わたしがいるのがわかっていたんだと思う。

 アップダウンが多くてなかなかだったが、Ostersundまでは図書館に寄ろうと思っていたのである程度せっせと走った。12時過ぎには到着。

 図書館は期待通り土曜日も開いていた。11時〜16時みたい。わたしのIDも残っていたがピンコードを忘れていたので、再発行してもらった。

 カ*とブ*の日付入れ替えだが、日付の方は一回が遅くて、結構時間がかかってしまった。ジャバだと思うが、設計の出来が悪い?

 そのあとは郊外の大きなスーパーまで買い出しに。自転車を砂山の横に止めて買い物。出てきてみると、自転車の横には大きな白い犬が繋がれていた。どうもこの砂山は犬用だったみたい。前回も見て、何のための砂山かと思ったのだった。

 ものすごくおとなしい犬でわたしがさわるくらいの場所でバッグをいじっていても全然気にしなかった。でも、大型犬なので、かわいそうに口輪をされていた。人の多いところなので、仕方無いのかも知れない。口輪をされた犬を見たのは今回初めて。中型くらいの犬がスーパーの外に繋がれているのはだいぶ見たが、どれもそんなものはしていなかった。

 買い物後町まで引き返し、それから前進だが、16時ごろになっていた。これから50km以上はなかなか大変。

 Haraの前回のキャンプ地手前で雨が降ってきた。ので防水対策。で、前進すると走り屋の若者の車がわたしを待っていた。わたしがなかなか来ないので、前進を始めたところで、わたしを見てすぐ停車。

 待っているのが分かったので、再度止まってじらしてみた。するとやはり待ちきれずに、数分で出発してどこかへ走って行った。連絡があって待っていたんだろうけど、監視の担当なのか、それとも自分ちのことだけで待っていたのか、なんにしても待っていたのは確実だった。からかってみて効果ありでちょっと笑えた。

 あのおにいちゃんへの意地悪?も兼ねて、前回のキャンプ地を見に行ってみた。また木が切られていて、道は前回よりも少し踏まれていて走りやすかった。

 丁度雷が鳴ったので、監視イス?みたいなので座って休憩した。木の切り出しのところにはよくこういうのがある。何に使うのかはよく分からないが。

 雲が少し移動して進行方向が問題なさそうになったので、再出発。まだ30km以上。45号線に合流手前のHackasにはICAもあった。もう閉まっていたけど。

 21時過ぎにやっとキャンプ地到着。しかしいいと思っていた場所は両側とも高い木があり、倒木の観点からは全然よく無かった。前回も走りすぎで、あきらめて選んだのかも知れない。しばらくうろうろしたが、結局あきらめてテントを張った。人間の印象の記憶はいいかげんなもの。

 さすがに暗い。ついに強力なライトを出動させての調理、食事になった。このライトを使えば充分明るい。2時間程度しか持たないけど。

89.7km, 7:02, 12.7km/h
, BUSH060629(倒木が×), 86

2006年08月20日

8/20(日)曇り一時雨、13678km, 318
 最近は夜露が多いし、フライ内側の結露も多いので、フライが濡れた状態での撤収になる。それを乾かしていると結構出発が遅くなる。

 10時出発。昨日遅くまで走ったので、疲れでパワーが出ない。その上、向かい風がだいぶ強かった。今までで一番かも?まあノールカップは除いてだが。

 Svenstavikはそこそこの町なので、日曜で無ければ寄ってみるところだが、日曜ではもし図書館があっても開いてないので意味無し。

 最後の数キロになったところで、黒雲による激しい雨にあってしまった。雷も数回。一度はしっかり稲光を目撃。前方4〜5km。なのでガソリンスタンドのところの公衆電話には寄らず。

 3km弱走ってキャンプ場へ。このころには雨は止んでいた。ただたまに雷。受付は日曜休み。月曜9時に開くみたい。予想通り10上がって60になっていた。シャワーが4分3SEK。変な値だが、前もこれだったかも知れない。

 キャンプ場にはテントは無く、キャラバンが3〜4台。あとキャビンに一組だけだった。テントを張り、シャワーを浴び、少し洗濯。雨だったので、夕方までに乾くかどうかはわからない。

 パワーが出ないのは、昨日の走り過ぎだけではなく、このところずっとの感じ。どこかで連泊でもして休養した方が良さそうだが、キャンプ場での連泊はちょっと贅沢かも。

 腰も少し怪しくなってきている。どうも泳いだあたりからなので、泳いで冷やしたのが悪かったかも知れない。平泳ぎの姿勢も良くないようだし。その意味でも休養が必要。

49.4km, 4:04, 12.1km/h
Ratanbyn, Ratanbyn(60+3)

2006年08月21日

8/21(月)曇り、13728km, 315
 朝は結構しっかりした雲に覆われている。洗濯物は充分には乾かなかったので、走行中に干すことにして、10時前に出発。しかし、受付には誰もいない。

 ひとり、どうも長居をしているみたいなおじいさんがいたので、話に行ってみると、オーナーに電話してあげる、とのこと。依頼。で、オーナーはやってくることになった。

 しばらく待ってオーナー到来。お金を払ってバイバイ。どうもキャンピングカードがあると割引される感じだった。たぶん10%引きだと思う。しかし、やはり2人料金、と言うかテントひとつの料金。家族でも同じような気がする。そうなるとやはり不平等感を感じてしまう。

 ICAで買い物。チョコレートは3.9と安かった。パンも10.9でたぶんこれが普通。スープはちょっと高かったので、今回だけクノールにしてみた。

 幹線に近づいたところで図書館の標識を発見。行ってみた。なにやは本の整理をしていたが、聞いてみたら図書館は開いていないとのこと。しかし、開いている?と聞いて、学校と図書館のどっち?と聞かれたので、学校は始まったのかも知れない。夏休みも終わり?

 ガソリンスタンドまで戻り、公衆電話で通信。写真付きは失敗したので、写真を削除して再送信。カ*も見てみたが、動き無し。12度数減った。前回は9度数で、残は99。

 幹線はやはりそこそこ車が多い。ラジオを聞くようになってからは、より強くそう感じる。Ytterhogdalの先でマイナーな道に分岐しよう。

 走りながらお昼の休憩場所を探していたが、しばらく全然無く、Overhogdalの集落にやっとちゃんとしたパーキングとピクニックテーブルとバス停があった。ので、そこでゆっくりお昼休憩。

 しかしゴミ箱が設置されていないので、結構ゴミを捨ててある。バス停の中には紙おむつまで。バカ者はどこにでもいる。たぶん都会人だとは思うが、外国人も多いので、何人が捨てているのかはわからない。

 Ytterhogdalに着いたのは15時過ぎ。買い物後、地図で図書館の位置がわかったので行ってみた。しかし、11〜15時、17〜19時の開館時間ということで、丁度閉まっている時だった。

 案内所で話していて、少しだけおばさんのコンピューターを使わせてもらった。その結果、アップで変換された写真サイズは800x600だとわかった。おばさんにマイナーな道について聞いたら、いいんじゃない、とのことだった。

 しかし走り初めてみると、前方に黒雲。こういう状況だとなんか進む意欲がなくなってしまう。まあ仕方ないのでゆっくり前進。少し先で296号線に分岐、さらに少し先で川の対岸の道路に分岐した。

 これも案内所のおばさんに聞いたら、そっちがいいんじゃない、とのことで決定。しかし家が多そうで、キャンプ適地があるかどうかは気になったが。

 2km先と6km先の集落を過ぎ、家も無くなったので、そこから山の方に入ってテントを張った。しかし、最後の家から3km以上離れたのに、なんかエンジン音みたいなのがうるさく聞こえる。あれはたぶん発砲の代わりで、わたしに吠えている犬が気になっての行動だと思う。

 毎度お騒がせして申し訳ないが、でも犬のせいでもあり、その犬と意志疎通出来ていない飼い主のせいでもあるとも思う。3km離れてまだいやがられるのはちょっと犬に問題あるのでは?とおじゃましている身ながら思う。わたしの陰におびえて執拗に音を立てるのは、本当に不毛な努力。

69.6km, 4:47, 14.5km/h
, BUSH(倒木が×), 104

2006年08月22日

8/22(火)雨、13797km, 211
 雨で連泊。夕方雨が止んですぐ、たき火に挑戦したが、数回失敗。基本的には雨に濡れたあとでの焚き火も得意なのだが、まいったもんだ。雨の後はやはり材料をたくさん集めてきて本格的にやらないとだめだった。最後に量を増やしてやっとなんとかなった。

0km
, BUSH060821, 0

2006年08月23日

8/23(水)曇り、13797km, 211
 夜も雨になったが朝には止んで、なんか降りそうなお天気ではあったが、なんとか出発出来た。2kmちょっとで家があった。しかしなんか住んでなさそうな感じだったので、次の家だと3kmはあった。

 十数キロで橋。じきに交差点。たいした店も無いのでそのまま通過。しかし、ここから上り。それも予想外に、最終的には510mまで上った。15kmくらいずっと上りだったのでまいった。別に坂はどうということは無いが、追い風気味で、汗をかくのがいやで時々停車。

 なかなかだったが、頂上には標高の表示があった。めずらしく、GPSの表示と完全に一致。ここからは当然、下りが多かった。Losの町はめずらしく、一度下ったあと、上り返したところにあった。ほとんどの町は低いところにあるのに。

 Losの町はもっと大きいと期待していたが、ICAも小さく、スープなどは高かった。図書館に行ったが、コンピュータは一台だけで、残念ながら日本語フォントはインストールされていなかった。Administratorでログインしないとダメ。一人いたおばさんに依頼するのは無理なので、あきらめた。一応どこかに電話してくれるとは言ってくれたが、断った。

 今回の旅行で初めての撤退になった。今まで行った図書館では、日本語の表示がだめなコンピュータでもなんとか別のコンピュータを見つけたり、インストールしたり、インストールしてもらったりで、なんとかやってきたのだが。まあ今回の図書館が一番小さかったし仕方ない。しかしクッキーまで禁止してあったが、セキュリティー意識過剰?

 水も補給せずそのまま出発。標高400mくらいから、以後は下る一方で、次の町Voxnaまでの真ん中あたりでキャンプ地を探すことにした。まあまあの場所の近くに「Sandjon」と言う標識があり、なんか公共みたいな感じだったので行ってみると、避難小屋と新築のトイレ、作りかけの板の遊歩道などがあった。なんかよくわからないがキャンプ出来そうではあった。

 まあいつものように、ここではキャンプせず、近くでキャンプ地を選んでテントを張った。もしトイレが必要だったら、そこのを使うし、雷の避難にも使えそうだった。

80.1km, 6:27, 12.4km/h
, BUSH, 24

2006年08月24日

8/24(木)曇りのち雨のち曇り、13877km, 187
 朝は雲がしっかりしていたので、雨が降ってはまずいので、早めに撤収して出発した。9時前の出発は最近ではめずらしい。20kmほどでVoxnaしかし小さく、ICAもないくらいでだめだった。

 次は40km先のFurudalへ。途中は結構上りもあって疲れた。(i)があるので期待して進んだが、なんともう閉めていた。夏も終わりということ。仕方ないので買い物後、自力で苦労して図書館を探したが、週3日オープンで今日ははずれだった。

 再び(i)やICAがあるところへ戻ったころに雨になった。案内所の陰で雨宿り。ついでにそこのトイレで水を汲んだ。

 しばらく待っても雨はやまないのでスタート。ここからも結構上りがあり更に疲れた。途中では激しい雨も降り、合羽をエプロンみたいにして走行。

 次の町Rattvikまでの34kmは、地図で見るとずっと家が続く感じで、キャンプ地探しは難しいことが予想されたが実際もその通りだった。半分を過ぎて、ひとつキャンプ場があるので、念のためチェックしに行ってみた。

 すると、丁度オーナーらしき人が、途中にいて、話したら、キャンプ場はもう閉めたとのこと。しかしキャンプしていいよ、とのことで、ラッキー、と喜んだ。キャンプ地探しが相当難しい地域でメデタシメデタシだった。キャンプ場は水泳場が売りみたいで、きれいなところだった。なんか閉めた直後の感じがする。

80.0km, 6:10, 12.9km/h
Sinksjon, CAMP(0), 27

2006年08月25日

8/25(金)曇りのち晴れ、13957km, 160, 100EUR-->890SEK
 誰も来ずいいキャンプ場だった。まあ夕方には近所の子供が自転車とバギーで近くまで来たし、一台キャンピングカーも来たが、出ていったので結局静かだった。

 上のキャンプ場所で見つけた水道は、鉄錆がいっぱい入っていた。朝使ってから気が付いたが、まあしばらく使われなかったんだと思う。沸かしたのは上の方を使い、他のは廃棄。トイレが上にあったのは良かった。紙もまだセットされていたし。

 8時台に、女性と子供2人がやってきた。浮き輪を持っているので、水泳の関係?。女性はオフィスの前で服を着替えてウェットスーツになった。しばらくしてから、また女性が、そして子供達が大群でやってきた。

 近くの小学校の救助訓練とのこと。何人かの男の子は救助される役のために水に入っていた。寒いのに。お天気が悪くてかわいそう。

 しかし、曇りの朝で、気温は15度。風も吹いていて体感温度は相当低いと思う。わたしはウィンドブレーカまで着込んでいるというのに、「今から泳ぐの?」と聞いたら「当然」との答えだった。夏は終わっても水泳シーズンは終わらないみたい。前に水泳場で話をした時にお天気が良ければ10月でも泳ぐとのことだったが、本当みたい。

 昨日は雨で、肌寒かったが、途中、芝刈りをしていたおじさんは半袖だったし、やはり、外人さんとは体感温度というか耐寒能力には違いがあることを再確認。まあいつも感じていることではあるが。

 先生とちょっとだけ話をしたが、なんと3回も日本に行ったことがあるとのこと。しばらく見学してから出発した。

 Rattvikでは図書館でやってみたが、3台あったコンピュータはいずれも日本語表示不可だった。インストールもガードされていて不可。あきらめてLeksandへ向かった。

 途中から、相当回り道だとはわかっていたが、自転車道へ。しかしいきなりのすごいでこぼこ道。その後もアップダウンがきつく、静かな道を選ぶのもやはりなかなか大変だった。まあ静かなのは確かだが。

 30km以上走ってleksand。町はRattvikよりは大きいのに図書館はコンピュータ3台だけだった。2台は予約でうまっていたので、10分だけの機械で挑戦。しかし日本語は表示されず。インストールは禁止されていなかったが、WindowsのCDを要求されてだめだった。

 しかし対応してくれた男性が無茶親切で、近くの学校に居るという技術者を紹介してくれた。

 なんと学校までの道案内に、図書館の職員の女性を付けてくれた。なんという親切な対応。最初、丁度勤務でも終わった女性がついでに来てくれるのかと思ったら、まだ勤務中とのこと。でその女性と学校まで一緒に歩いて行った。

 一応その女性には、図書館は公的と言っても、自国民では無い、旅人の外人のためにどうもご親切ありがとうございます、とお礼を言っておいた。

 学校はここではまだ始まっておらず、どうも来週からみたい。今日泳ぎに来た小学校はもう始まっていたと思う。案内してくれた女性に聞いたが、地域によって違うみたいだった。

 学校にいたのはコンピュータの専門家。学校や図書館などのコンピュータの設定、管理などをやっているとのこと。LANも使わせてもらったので、写真をアップ。そこのコンピュータも使わせてもらった。本当に感謝あるのみ。

 色々アップし、夕方5時で終了。お礼を言って学校を後にし、買い物へ。コープでユーロが使えるか聞いたら、使えるとのこと。レートは8.9で予想よりもいいので、100ユーロを使った。全部で1000SEK以上になったので、残り期間を考えれば少し多いかも知れないが、まあレートが良かったのでよしとしよう。

 Laksandを出て、次の集落Insjonに変な看板があった。「TOMOK HUS: トーモク ヒュース」って、なんでこんなところに日本語の看板があるの?という感じ。まあ日本の関係の会社なんだろうけど。

 木材の関係みたい。でも日本語で表示してもこれを読める人がいったい年間何人ここを通るだろう。幹線から見えるかどうかと言う奥まった位置なので、もしかしたらこの一年で、わたしが見ただけかも知れない。

 HUSはたぶんハウスの意味ではないかと思うが、今までフスとかハスとか読んでいた。本当にヒュースと発音するんだろうか。

 18時を過ぎてから町を出て、前回と同じコース、同じキャンプ地を目指した。町エリアでキャンプ適地は全く無く、やはり前回の場所しか無かった。前回のこのあたりの日記は無いので、近くまで行かないとどんなところかわからなかったが、まあまあのところだった。ワンチャンスしかないみたいなところかもしれない。

74.1km, 5:06, 14.5km
, BUSH, 48

2006年08月26日

8/26(土)曇り時々晴れ、14031km, 1002
 やはりワンチャンス、このあたりでは唯一の場所だった。前後とも2kmまでは無かったが、ここ以外ではキャンプ出来なかったので、前回よく見つけたもの。

 Borlangeはやはりエリアの広い町だった。なかなか中心部に着かず、最後の方で一回自転車道から離れ、道路を走った。GPSに座標が入っていたが、見覚えのある案内所の位置だった。

 図書館のことと、町から出るコース、スーパーの位置などを聞いてから図書館へ。しかし図書館はこの町の規模からは圧倒的に少ない3台のコンピュータしか無かった。それも予約は無しで、各自勝手に15分とのことだった。

 みんな使われていたので、少し別の場所でシグマリオンをいじり、充電。しばらくしてからコンピュータの場所へ戻り、順番待ち。しかしみんなそうきちんと15分では終わらず、一人は30分以上も席を離れなかった。

 今日はそう用は無いので、マットの保証について調べてみた。やはり自然にだめになったのは保証対象外だった。補償対象外が多く、たぶん何も保証される対象は残らないのではないかと思えるような永久保証だった。まあ予想通りだが。

 郊外のコープでいっぱい買い物をしてから町を離れた。しかし、自転車道の標識に従って進んで、コースを間違ってしまった。どうもある場所で2つに分かれたみたいだった。前回はそこでゆっくり検討して正しい方向に進んだみたい。

 間違ったおかげで、前回、前々回とキャンプした場所には行けなかった。家が多く、キャンプ出来るところが見つかるかどうか危ぶまれたが、だいぶ長い間探しながら走り、湖が多くて難しかったものの、最後になんとかいいところを見つけられた。

 どうも進行方向には犬のいる家があるようで、犬が吠えているのは申し訳ない。でももう手遅れなので仕方ない。

65.2km, 4:58, 13.1km/h
, BUSH, 108

2006年08月27日

8/27(日)曇り時々晴れ、14097km, 894
 最近は結露でフライ内側が濡れなかなか乾かないのでゆっくりして出発。それでも太陽が出ないので乾くことは無いが。思っていたような近くには家は無い感じだったが、少し先に車が止まっていたので、もしかすると奥に家があるか、またはキャンプでもしていたか。

 8km先で自転車道と合流。じきにSmedjebackenの手前で、左へ曲がって町へは行けなかった。ここからSoderbarkeまでは、別に大きな山を越えるというわけではないが、きついアップダウンの繰り返しでまいった。

 Soderbarkeでもわざわざ中心部を迂回するように、周囲をひっぱり回された。このあたりは前回の日記にも書いてあった。前回は中心部へ戻り買い物をしたみたいだが今回はせず。

 で、幹線に出たら、標識が引き返す方向へ。そして町まで戻ってしまった。これはおかしいので、再度引き返し、幹線から南へ曲がる標識が無かったことがわかった。

 で、前進。しばらく走ったら懐かしい水泳場。新しく設備が直されていることは無く、トイレは消滅。そのあたりの木はだいぶ大きくなっていた。ピクニックテーブルも無くなっていた。7年の歳月を感じる。

 しかし水泳場としては使われているみたいで、草刈りもたぶん一度は行われている感じだった。着替えなどの小屋は前もあった記憶はあるが、なんかそれよりはきれいなので、少し修理でもしただろうか。でもだいぶ痛んでいて、なんか修理する気配も見える。

 ゴミも少しあるので、使われているのは確か。小さくてやはりなかなかいいところ。本当に懐かしく感じる。時間がもっと遅ければキャンプしたいが、まだ午後2時では、道から少し見える場所でのキャンプはやはりやりにくい。

 一度出発したものの、なんかパワー不足。メロンがあったことを思い出したので700mほど引き返して水泳場で食べた。湖で手が洗えるということもあったので。結果少しパワーが復活して出発。

 Malingsboの手前で前方に黒雲。あるキャンプ場に寄ろうと思っていたが、そこまで後2kmを切ったあたりから雨がぱらつき始め、キャンプ場直前では黒雲の下に突っ込む感じで激しい雨と雷になった。強風も吹く中、なんとかキャンプ場へ入った。

 キャンプ場は7年前、マンズライツの表示パネルを初めて読んだところだった。そこにはすでにバイクの4人組が雨宿り中で、そこにわたしも加わった。受付のおねえちゃんに料金を聞いたが100とのこと。今日はテントはお勧めじゃ無いね、とのこと。小屋は310とか。200円のアイスクリームを買い、水を汲ませてもらった。

 我々が雨宿りしていると、雷雨の中を2人の女の子が自転車でやってきた。到着したのに、なぜか2人でぐるぐる回っている。しばらくしたら自転車を止めて今度は水のかけあい。じゃれているのだった。

 推測するに、激しい雨で道路に水たまりがある下りで、追い抜いて水をはげしく相手にかけたとか。その延長かも。まあ本気にならなければいいが。彼女達は2人とも子供用の2輪のトレーラーを荷物用に引いていた。

 雲が去り出発。しかしせっかく入手してあったこのあたりの詳しい地図を落としてしまったみたい。

 Maqlingsbo-Kloten間は自然保護区。途中にあった説明版をすでに写真に撮ってあったので少し荒いけどそれを使用。このエリア、Sveaskogというスウェーデンでメジャーな森林関係の会社が管理しているみたい。

 至る所にレストエリア、水泳場、風シェルターなどが整備されていて、無料で泊まれるみたい。なんかマイナーな道なのにやけに前方からキャンピングカーが来ると思ったら、ここでキャンプしていたのだと思う。

 雷の時に避難しなければならないので、最初の風シェルターを目指したがすでに先客がいた。

 この先客はベリー摘みみたいで、不在だったが、色々道具を置いてあったり洗濯物を干してあったり、風シェルターを私物のように使っていた。当然パス。今度は水泳場を目指したがここもキャンプしている人がいっぱい。他にもレストエリアにもキャラバンが2台。

 など、アクセスの楽なところではキャンプしまくっていた。のでそこには泊まらず、前進。自転車道が未舗装の道へ曲がり、そこを3km進み、そこから脇道を3km。ここは車進入禁止。そして終点から200mほど遊歩道を自転車を押して進み、やっと目指していた風シェルターに到着した。

 これだけアクセスが悪いと当然だれもいない。少し狭かったがテントを無理矢理中に入れてめでたく初のシェルターでのキャンプとなった。こんなにまでして風シェルターを目指したのは、雨に加えて雷の可能性があったため。

 その後少し雷も鳴ったり雨も降ったりしたが、屋根の下はやはりすごく快適だった。普通の場所ではテントを張って、雷の時だけシェルターに入っているが、こんな奥で誰も来ず、雨の時はシェルターでキャンプするのだった。

 シェルターの目の前にはたき火場所があったのでたき火を始めた。丁度雨が降ってきたが、杉の葉をだいぶ使って問題なく着火。燃え残りの丸太を何本も使ったので、結構大きなたき火になった。しかし雨なので、全く危険は無く、安心して大きく出来た。

 23時には寝たが、たき火はなんと朝4時でもまだ熱くて再着火出来る状態だったので、組み直して再度燃やした。次に起きたのは8時。雨だったがまだくすぶっていた。丸太はちゃんと燃やすのは難しいが、燃えてしまうと、その後はすごく長持ちする。なかなか楽しめたたき火だった。

77.9km, 6:24, 12.1km/h
Klotenの南6km, 風シェルター, 11

果物

 こっちでは"100円メロン"もよくあります。甘さにアクみたいなものがあるし、メロンは特に好きと言うわけでは無いのですが、安ければ当然買います。通常のバナナの価格の1/3では「買うしかない!」です。"100円メロン"のクラスだと、そうおいしくないのに当たることもありますが、おととい買った120円のメロンはおいしかったです。

 産地はメキシコかどこか。写真のは昨日買ったもので、80円ほどでした。本当は黄色い瓜みたいなメロンの方を買いたかったのですが、このガリアメロンがその半額以下だったので、選択の余地無しでした。黄色いのも相当安かったのですが、それでキロ230円でした。

 このメロンの単価はキロ130円でした。リンゴはゴールデンデリシャスが好みでいつも買っています。こっちのリンゴは摘果して大きくしたりはしていない、自然な感じなのでいいです。単価はキロ220円。トマトは単価キロ300円ほど。リンゴもトマトもスウェーデン産だと思います。

 人参もスウェーデン産。今がシーズンなのかなかなか新鮮です。500グラムで120円くらいでした。ちなみにバナナは目玉商品の場合でもキロ180円、これで日本並で、普通はその倍近くします。

★リンゴですが、こっちのは自然な大きさで甘さも自然。お気に入りです。しかし日本のは無茶巨大に育ててあるし、甘さも品種改良か何か知りませんが、合成甘味料?でも染み込ませてあるんじゃないかと思うようなイヤミな甘さで、あまり食べる気がしません。

 まあ日本の発展段階?の一時期は、甘さを追い求めるのも良かったかも知れませんが、ケーキなどでも甘さ控えめなのが好まれるこの時代、あの気味悪い甘さのリンゴはなんとかならないでしょうかね〜。

 日本でリンゴも時々買いますが、いつも、今度こそはおいしいリンゴないかな〜などと期待して食べるのですが、常に気持ち悪いような味で、もう長いこと日本のリンゴがおいしいと思ったことはありません。甘さだけでは無く、そう甘くないものでも、なんか青い時に摘んで輸送中に赤くしたような、保存料でも染み込ませてあるのか、と思うような、不味さが感じられます。

 わたしの味覚が特別敏感というわけではないと思いますが、日本のリンゴがまずいのは、少し感じるような程度では無く、最初に「ウワー不味!」と感じて、後は無理矢理食べていることが多いです。こっちで食べるリンゴも当然おいしくないのもありますが、それでも「自然な不味さ」で、おいしいのに当たることも多いです。

 なのでわたしの味覚に問題があるわけでは無いと思うんですがどうでしょうね〜。日本のリンゴはおいしいんでしょうか。

 こっちで好みなので日本でもゴールデンデリシャスがあれば買うことが多いですが、あんまりないし、あってもおいしくないので、全く同じ品種ではなさそうです。王林などがこの改良型みたいな感じですが、やはり砂糖入りみたいな甘さですね〜。大昔青森で食べた、素朴でちっちゃく、ちょっとすっぱいあの紅玉はいったいどこへ行ってしまったんでしょうね〜。

2006年08月28日

8/28(月)雨のち曇りのち豪雨、14174km, 883
 朝もしばらく雨。たき火は朝はまだくすぶっていた。雨の時は屋根の下はやはり快適。連泊も考えたがたまに日差しもあったので出発することにした。

 途中のStoraでは小さな図書館があった。40分ほど待つ必要があったので、パスした。このころから黒雲がうろうろ。昨日と同じ感じになってきた。

 7年前のキャンプ地を発見。そこまで行って写真を撮りGPSに座標を登録した。屋根付きの展示もあったので、雷や雨の可能性もあって、そこでしばらく休憩しようかとも思ったが、Noraの図書館が気になって前進。Noraはここから12km

 しかし、途中から雨、それもバケツをひっくりかえしたような雨が30分とかも続き、雨宿り出来るところを探しながら前進したが、全くなし。バス停も小屋無しばかり。

 ウィンドブレーカーだったので、やはり耐水性は弱くびしょぬれに。やっとNoraに近づき、自転車道方向にキャンプ場があったのでチェック。125でパス。そのちょっと前には近いところに雷が落ちた。ものすごい破裂音で、0.5秒も無かったかも。だいぶ危なかった。

 キャンプ場のところには水泳場の着替え小屋があったので、行ってみたら結構大きく自転車も入れて着替え。びしょぬれの状態に最適のところが見つかってラッキーだった。全て着替えて雨がやむのを待った。雷も結構なっている。

 30分以上休憩して出発。残念ながら(i)が開いている時間は過ぎてしまったが。図書館はラッキーなことに19時まで開いていた。ので30分前に入った。

 しかし、なぜか予約がうまく働かず、ログイン不可。図書館のおばさんたちは結局あきらめてしまった。職員用のコンピュータを操作してくれる感じもあったが、みんなものすごくネットサーフィンをおそれていた。セキュリティーに熱心なのはいいが、ちょっと怖がりすぎかも。

 おばさんが町の地図をくれた。(i)が閉まっていて入手出来ていなかったのでラッキーだった。図書館がだめだったので、近くで泊まって明日再度訪れることにした。

 少し先の水泳場を目指したが、無かった。どうも昔の水泳場だったのかも知れない。その近くのボート置き場の駐車場でキャンプ。町のすぐ近くで、道路から少し見えているので、ボートが気になった人が一人、後犬の散歩に一人、やってきた。

 水泳場だと雷の時に着替えの小屋に入れるが、ここには何も無し。まあ夜には雷は無いと信じよう。

65.9km, 5:17, 12.4km/h
Nora, BUSH, -10(水泳場の着替え場所で拾った)

2006年08月29日

8/29(火)晴れ時々曇り、14240km, 893
 雨の後だったが、快晴になってくれた。朝にも2人ほどやってきた。一人は釣り。晴れたので砂利の上に全ての荷物を広げ、ある程度乾かして、それから出発。図書館の開く10時をちょっと過ぎたころだった。

 Noraの町。

 図書館では最初のコンピュータが日本語表示不可で困ったが、粘っていたら最後にはなんとか、別室の違うコンピュータを使わせてくれた。感謝。

 次は公衆電話。しかしマーケットにあった公衆電話は表示がだめでカードの反応も無かった。で駅の案内所まで行き、公衆電話について聞いたが、そこ以外には無いとのこと。

 で、案内所の電話を使え、とのことで、喜んで準備にかかったが、コンピュータを接続すると言うと、なんか徐々に雰囲気が変わり、最後にはだめと言うことになった。

 カプラーだと音声接続なので、何も危険は無いのだが、なんかコンピュータと言うことで、LAN接続のセキュリティーの関係と混同してしまい、怖がったみたいだった。まあIP電話と聞いたので接続はしなかったが、勘違いについては、だいぶ説明しておいた。

 結局アップロードは出来ずに、コープで買い物をしてから出発。出発してじきに上り始め、未舗装になった。そのあたりは鉄の鉱山?の跡かなにかで、色々水路などの構造物もあった。

 山のエリアはしばらく、10kmか20km続き、キャンプ可能な場所も多かった。しかし前回同様、まだあまり走っていないので、キャンプはせずに通過。昨日インターネット出来ていれば、前進してこのあたりでキャンプするのも良かったかも知れない。

 山を下ってしまうと平地の開けた農地になり、キャンプ適地無し。立派な並木の道もあって、結構古い歴史がある感じだった。

 ほとんど町は無かったが、しばらくして、Garphyttanと言う、コープもある町に付き、コープに寄った時、少々年輩の人に話しかけられた。その人も自転車で旅するらしかった。

 話していて、電話が無いと話したら、家のインターネットを使ってみたら、とのこと。当然有り難く受けて、コープは置いておいてその人の家へ。

 奥さんのパソコンらしいが、最初LANケーブルが見つからず、何これ、と思ったが、ワイヤレスランだった。そこのルーターに開いているケーブル差されていたのでそれを使ったらすんなり使えた。ので画像付きをいくつかアップした。

 奥さんはまだ仕事で、Karlskogaらしく、泊めてくれる感じではなさそうだが、帰ってくるまで待っているような感じになった。その間お茶をごちそうになった。

 奥さんは強力なスピード違反で免許が無くなってバスで通っているらしい。なかなかの豪傑みたい。帰ってきて少し話してから出発。近くに国立公園があるみたいなので、そこを目指そうと計画変更。おじさんに 送ってもらって、国立公園を目指した。

 しかし分岐は3km先と言っていたが、すぐによさそうな道があったのでそれに進入。坂だが、言われたほどきつくは無く、2km以上進んで再度曲がってからテントを張った。わりとすんなりキャンプ地が見つかって良かった。これなら、おじさんに会わずにそのまま前進していたよりも楽だった可能性大。

43.7km, 4:03, 10.7km/h
, BUSH, 47

2006年08月30日

8/30(水)晴れ、14284km, 846
 まあいいキャンプ地だった。家が多い地域で19時を過ぎているという遅い時間からのキャンプ地探しで見つかったキャンプ地としては、最高の部類。出発してからも全く良さそうなところは無かったのでなおさら。

 町に戻って少し買い物してから出発。国立公園はやはりもっと先での分岐だった。自転車道もそっちへ進んだ。

 前回のキャンプ地であるE20の近くでは前回のキャンプ地を見てみたが、はっきりはしなかったが、奥へ進む道が木で塞がっていたところだと思う。結構色んな場所で見覚えがあった。

 Vretstorpの線路横には公衆電話があったみたいだが、今回はすでに取り払われていた。途中の町が少し大きかったので中心部へ行ってみたが、図書館は12時からで1時間早かった。公衆電話はあったが、受話器を引きちぎろうとしたあとがあって、”見事に”断線していた。案内所はうまく見つからず、そのまま前進。

 Askersundではなんとマーケットが開かれていた。中央部はNoraと似た感じで、店のいっぱいある中、なんとか案内所が見つかった。聞いてみたら、年2回とのことでなかなか運がいい?

 ここにあった公衆電話も無くなっていた。で、案内所で隣の自治体の事務所で面倒見てもらえ、とのことで、またしてもおばさんが案内して連れて行ってくれた。

 事務所では、電話を使わせてくれた。めでたく通信出来た。画像付きをひとつアップし、カ*もチェック出来た。なので、図書館に行く必要は無くなった。

 店は中央だけかと思ったら、外側の方にもいっぱい店があり、遊技施設も出ていた。出店はいったいいくらあるのかわからないくらい広い範囲に出ていた。

 自転車を押しながら前進。なんとか橋を渡って脱出、自転車道をトレース出来たが、水は入手出来なかった。あの混み具合ではスーパーに行く気力も無く、一通り見ながら歩いて、そのまま脱出したのだった。

 そこからそう遠くないところに前回のキャンプ地があるので、そこに向かった。そこはすんなり見つかったが、なんか近くの木に不気味な顔を掘ってあったり、蛇の彫刻を作ってあったり、お墓のデコレーションみたいな物を作ってあったり。どうも怖がらせてここを使わせないような意図だと思えた。

 なので、こんな細工をした人間以外は来ていない感じでたき火跡は一カ所だけ、道も少し使われていない感じになっていた。たぶん本当の不気味な人間では無く、ここを使わせないための知能犯だと推測、もう荷物を下ろしてしまって、他の場所を探すのも難しいので、そのままキャンプに突入した。

 急いでテントを乾かし、湖で洗濯をし、ついでに裸になって体を拭き 、髪を洗った。湖もそう無茶きれいというわけでは無いが、仕方ない。まあこんなものだと思う。水が無いので、洗濯より前に一本だけ湖から水を汲んでおいた。

 近くで車の音がし、一発だけ近くで発砲音もした。ここの主かもしれない。きれいにたき火場所をつくり、薪も屋根まで作って整備してあるので、ここに相当入れ込んでいるのはわかる。危ない人間で無いことを祈る。年輩かとも思ったが、一発だけの発砲だと、ある程度の若さで、見に来るだけの度胸は無い人間かも知れない。まあそんなことがあっても、やはり場所はなかなかいい。

74.6km, 5:52, 12.7km/h
, BUSH, 29

マーケット

 Noraのマーケット(市)は8月の最終土日で、一日違いだったが、そこから一日ちょっとの町、Askersundでマーケットにぶつかった。2 つの町は中央部がマーケット広場になっていて、似た感じ。 自転車道が町の中心部を抜けて行くのも同じ。普通は都市を迂回して進むことが多いので、適度な大きさの町を通ってくれるのは有り難い。案内所で聞いたところ、年2回とのこと。そんなのにぶつかるとは運がいい?

 しかしこっちは中央部だけでは無く、ものすごく広い範囲に店が出ていて、いったい何軒の店があるの?というくらいにぎやかな「市」だった。

 乗り物など小規模な遊具までたくさん設置されていて、こんな大規模なのに、たった一日?とか思ってしまった。Noraに次の日行った時には、前日市が開かれたというような痕跡が全く無かったが、さすがにここでは無理かも知れない。

 出店はまあ日本でも外国でも似た感じ。子供向けだったり食べ物だったり安い生活用品だったり服だったり。見ていてなんか面白い。全然売れていないシャボン玉製造器を売っているおにいちゃんが、寂しそうに、でもちゃんとデモンストレーションを繰り返しているのもなかなか健気?

 客の方も冷やかしみたいな人もいれば、いったい何個袋を持っているのかわからないようなおばさんまで、色々。しかしおばさん、そんなにたくさん買うものがあるんだろうか。最近は、アジア製の安い品物も多いが、そんなのいっぱい買ってもね〜。

 自転車を押しているので、何も出来なかった。ずっと前は、もっと小規模の、出店も素人がほとんどみたいな市だと、どこかのおばさんが作ったパイとか色々買って食べたりしてたけど。

 てぶらで1日詳しく店をチェックしていくのも面白かっただろうけど、巨大な自転車を押して人混みの中を歩くのは、自転車が誰かに当たらないか、それに神経を集中しているので、大変。一通り回ってすんなり町を出た。なにせ、自転車道をトレースしているので、出店の中でも一生懸命ルートの標識を探して前進するだけだったし。

 この混雑の中でもうまく案内所が見つかったので、公衆電話の場所を聞いたら、無くなったとのこと。前に使った途中の町の公衆電話も無くなっていたし、もう一つの途中の町にはまだあったけど、受話器が引きちぎられていたし。たぶんこれで取り外されると思う。公衆電話はスウェーデンでもじきに無くなるような感じもする。

 で、困っていたら、役場を教えてくれて、混雑の中、そこへ先導して連れていってもらった。で、町の役場の電話を無料で使わせてもらえた。ラッキー。今日の人は、音声での結合をすんなり理解してくれて、カプラーを出しても断られなかったし。

2006年08月31日

8/31(木)晴れたまに曇り、14358km, 817
 変なものがいくつもあったが、まあ問題無くキャンプ終了。洗濯物は全く乾かなかったので、自転車の荷台の一番上で走行中も乾かすことにした。

 ずっと自転車道で進むとアップダウンもはげしくクネクネ曲がることも多く、GPSのログも幹線を走っていたときとは違って、細かくグニャグニャ。なかなか走るのも大変。でもその反面静か。

 Tivedは小さな集落だが、新築のきれいな案内所があった。ドアは開けてあったが、人はいなかった。その前のピクニックテーブルでお昼休憩にした。

 前に、教会の前のベンチで休憩し、そのすぐ先の小さな店で水を2本も入れてもらった町で、同じように休憩。店もまだあったので、アイスクリームを買って、また水を依頼してみた。

 今回は一本だけ、しかし入れてくれて受け取った時に結構な色が付いていたのがわかった。前は安かったような印象があるのに、今回見てみると店の品物がみんな高かった。おばさんはたぶん7年前と同じおばさんだと思うが、年数が経ってケチになったんだろうか。

 キャンプ地で水を出してみると、さらに色が濃くなっていた。とても使えるような水では無かった。悪意では無く、ほとんど使っていない蛇口から汲んだので、さびた鉄でも入ったと思いたいが、もしケチになっていたりすると、10SEKのアイスクリームだけで水を汲んでくれと頼むのが無理だったかも。なんにせよちょっとショックだった。

 キャンプ地は開けた農業地帯でいいところは無いので一カ所入ってみた。しかしあまりいい道では無かった。無理矢理入ったが、一台に目撃されたと思う。

 そうしたら、そのあと、黒煙を吐いているトラクターが何回か前の道を往復。わたしが入った交差点にくる度に止まって観察していた。なんかいやな感じ。出て行けと言う意志表示かも。嫌がらせ風な感じだったので。

 直接原因は水が使えなかったことだが、あのトラクターの仕打ちもなんか今一歩で、テントを張っていたが再出発。じきにあったガソリンスタンドにはトイレがあったので、バナナ一本5SEKというのを買って水を入れさせてもらった。若い女の子だったが、すんなりどうぞ、だったので気持ちよかった。いやな感じが少し解消されたかも。

 行きのキャンプ地に向かうことも考えたが、なんとなくそのまま自転車道を前進。少し暗くなってきて、もう前回のキャンプ地は行き過ぎたと思っていたが、ここ、と思ったところが前回のキャンプ地だった。やはり判断は同じようなことをやっているみたい。

 木は減っているのか、道路から結構見えると思うが、暗くなりかかっているので、そのままキャンプ突入。農地への入り口なので、朝トラクターがやってきたりしなければいいのだが。家は前後とも数百メートルしかない。前方の方の家の犬が、一、二回、吠えたがすぐ止められたので、もしかしたら飼い主はわたしがいるのが分かっているのかも知れない。でも嫌がらせに来たりしないのはいい。

 夜おそくまでライトを付けて農作業をしている。麦の刈り入れみたい。大きなサイロも見えたし、雰囲気はカナダ中央部。

80.8km, 6:23, 12.6km/h
, BUSH, 15

2006年09月01日

9/1(金)曇りのち一時雨、14439km, 802
 朝になって、食べ物が無いことに気が付いた。で、スープだけで出発。テントは結露で、9時では全然乾かなかった。

 しかし食料が無いこんな時に限って、道は山へ進んでくれた。いままでで最大の斜度の坂をもってきてくれ、最終的には60mくらいから200m以上まで上った。

 おまけに、山向こうのローカルなエリアで、店など全く無し。アップダウンも続く道を30km以上も走って、やっと小さな町に付き、小さな店で買い物。バナナ3本を一気に食べた。

 再度、ロールケーキみたいなのを2本で20SEKということで、買ってみたが、ものすごい甘さ。わたしでも半分食べたら気分が悪くなるような感じだった。甘過ぎ。こんなのを食べるんだろうか。

 これ以降も全然町には寄らず、一軒小さな店があったのみ。仕方ないので、最後に自転車道を離れ、Falkopingと言う町へ寄り道。ほとんど休憩なしに50km以上を走ってきた身としては、6kmはなかなか遠かった。

 途中の道ばたで入手していた地図があったので、まず図書館へ。2台目でなんとか日本語表示可だった。シグマリオンを充電しながら1時間のインターネット。

 後は買い物。市内のコープは異常に高かったので郊外のICAまで出かけた。こっちはまあまあだった。しかしおかげで自転車道からの往復は20kmに近くなってしまった。

 夕方6時ごろになってしまったので急いで自転車道へ戻り、そこから再び自転車道を走った。最後には暗くなってしまい。自転車道をトレースするのがなかなか大変だったが、なんとか緑と赤Mullsjyoへの分岐点に到達。そこから緑を離れ赤に入った。

 完全に暗くなってしまった道を進み、前回のキャンプ地あたりまで到達。未舗装の山越えで、両側に家。間隔は2kmなので、だいたいその真ん中でキャンプに入った。夜なので、キャンプ地は道の近くにした。

 夜は一台車が通った。しかし日数に余裕があるのにちょっと走りすぎ。疲れの影響か、歯が痛みだしている。これ以上悪くしないためにも休養しないといけない。

94.9km, 7:27, 12.7km/h
, BUSH, 162

2006年09月02日

9/2(土)晴れ、14534km, 640
 夜は結構しっかりした雨になったが、朝には止んでいた。朝は2台の車。一台はたぶん引き返して行った。進行方向の家から見に来たんだと思う。

 こんなキノコがあった。よくヨーロッパの童話に出てくるけど、実際にあるものだった。聞いてみたが、やはり毒キノコらしい。

 Sandhemを通過し、自転車道でMullsyoへ。自転車道は湖の北側で、未舗装。アップダウンもありぼちぼち前進。しかしせっかく行ってみたものの、案内所は土曜も休みで、その辺りの人に聞いてみたら図書館も休みらしい。

 丁度激しいにわか雨が降ってきて、雨宿りしながら通信。画像は送れなかったものの、旧型の大きな送話口の電話機でも一応通信出来た。

 そのあとは買い物。燃料を探してみたら、ICAでは48、次のガソリンスタンドでも同じ。その次のガソリンスタンドが40.5だったので購入。それでも一番高い。一応キャンプ場をチェックしてみたが、95というちょっと変わった数値だった。

 で、引き返して南下継続。行きと同じではつまらないので自転車道を進んでみたが、上りで最初ゴルフ場の横を通過。以後未舗装がほとんどで、アップダウンも多く、キャンプ適地も探してみたが、森は少しあったものの、家との距離が充分では無かった。

 Bottnarydに着いてしまったので、そこのはずれにある水泳場とキャンプ地を見に行った。水泳場はきれいにしてあるところだった。しかし丁度人が歩いてきてピクニックテーブルに座った。

 わたしが向かっているという電話連絡を受けて、先回りしてきた可能性もある。で、そこには寄らずに引き返して、キャンプ地へ。どうも魚釣りなどで、利用していい場所ではないかと思う。Mullsjyoにあった地図で確認していたところ。

 木に囲まれ、下もキノコがあったり落ち葉が濡れていたりで、そういい感じでは無かったが、歯も痛むので、これ以上走らないように、ここでキャンプすることにした。

 一台車が止まっていて、湖で釣りをしているみたいだった。わたしがテント設営している時は、遠くにいたが、薪を取りに見えないところに行っていると、徐々に戻ってきた。たぶん車が心配になったんだと思う。

 帰ってきても、わたしには近づかずに、撤収して去っていった。こういう人見知りみたいなことが多い。そのあとも、散歩の家族がしばらくの間、この場所へ入ってこようかどうか迷っていた感じ。10分もしてから意を決して入ってきたが、またしてもわたしには近づかず。少し離れたビーチで犬を泳がせていた。

 それ以外では車が一台やってきた。わたしの顔を見たら、そのままバックで去っていった。これはもろにわたしを見に来たみたいだが、顔を会わせてしまったので、手は振ってくれたが。

 やはり町の近くだとウォッチャーが多い。水泳場だと明るく開けているので、もっとたくさんの人が来たと思う。こっちは暗く、途中の道も柔らかいので、きれいな車では来にくいところなので、少なかったのだと思う。

 近くから切ってあった木を引っ張ってきてたき火をしたが、雨で濡れていてなかなか燃やせず。買ったばかりの燃料を使って強引に点火した。

54.7km, 4:56, 11.0km/h
, BUSH, 52

2006年09月03日

9/3(日)雨時々曇り、14589km, 588
 夜から雨になり朝も継続していて困った物。歯も相当痛み始め、これも困ったもの。予定を早めに切り上げ、自転車を畳んで電車に乗って火曜日に出発することも検討中。

 しかし空席があるかどうかと、今日日曜日に確認出来るかどうか、何より、電話があるとことまで行かないといけないが、ちょうどよくない場所にいて、電話にしても列車にしてもうまくないのも困ったもの。

 強い向かい風の中、50km以上走って電話のあるレストエリアに着いた。クレジットカードでの国際電話を試してみた。国際電話は最初に00だった。後は国番号+電話番号。

 最初コペンハーゲンにかけてみたが、シンガポール航空に繋がった。しかしテープで、会員だったらなんか長い番号、ファーストクラスは1、エコノミークラスは2を押せと言っていたが、押したら最初に戻ってしまった。何度やっても同じ。トーンが異なるのか、それとも日曜だからなのか、たぶん後者だと思う。料金はそう高く無かった。

 で、シンガポールにもかけてみた。こっちもテープで、なんかメールで要求してくれ、みたいなことも言っていた。料金はものすごい早さで、1秒か2秒で1SEKだった。速攻で切ったが、コペンハーゲンが12、シンガポールが18くらいでは無かったかと思う。計30、それでもちょっと試しただけで500円になってしまった。

 もう一回コペンハーゲンにテレホンカードでかけてみたが、同じだった。やはり営業時間にかけないとだめなんだと思う。

 自転車道がキャンプ場の中を通過するので、前回水を汲ませてもらったところで、一本だけ汲んだ。今回は許可を取って無いが、まあゆるしてもらえると思って。

 その後、2kmほど入った近くの町の駅まで行ってみたが、Alvestaに向かうみたいだった。マルモに向かうにはそこで乗り換えになるみたい。

 引き返して、自転車道が本線からだいぶ離れているので、自転車道の中でキャンプ地を探してみた。3回入ってみたが、なかなかスペースが無く、4本目でやっとスペースを見つけた。

 テントを張っている最中に結構強い雨。タイミング悪し。家はそう近くには無いと思っていたのに、暗くなる少し前におかあさんと娘さんと犬が散歩に通った。

 テントのファスナーの下の部分のグランドシートがボロボロになって穴が開いていた。何でこんなになったのかは不明。もしかすると、何かの虫がかみ切ったんだろうか。不思議。しかしいきなり穴あきのオンボロテントになってしまった。

59.5km, 5:06, 11.6km/h
, BUSH, 0

2006年09月04日

9/4(月)曇り時々激しい雨、14648km, 588
 朝に自転車が一台通ったが、まあ悪くないキャンプ地だった。しかし出発してみるとすぐ先にピクニックテーブルがあった。薪もあったので、もしかしてキャンプしていい場所だったりしたかも知れない。

 Gislavedまでは16kmほど。案内所は開いていなかったので目の前の役場へ。そうしたら色々親切に教えてくえた。

 まずは、シンガポール航空へ電話。しかし何度電話してもテープになっていて、そのたびに4SEK取られてしまう。2時間くらいの間に合計10回くらいやったんじゃ無いかと思うが、ぼたくりもいいところ。

 ちと頭にきて、ここならどうだと言う事で、オランダにクレジットカードで電話してみた。そうしたら繋がったが、今度は切符を見たいのでファックスで送れ、とのこと。しかたないので送ることにした。これで70SEK以上。

 町役場に聞きに行ったらなんと送ってくれるとのこと。コピーを撮るのにその役目の人まで呼んでくれて。なんで自国民じゃない怪しい外国人にここまで親切にしてくれるんだろう。これがスウェーデンの誇る”高福祉”なんだろうか。

 で、再度電話。違う女の子だったが、時間はかかったものの、なんとか切符を変更してくれた。これで80SEK以上。テレホンカードで40だとすると、ほぼ200。3000円以上かかってしまった。やはりカードでの国際電話は大変。

 まあ変更出来たので、まずペットボトルをリサイクルに回し、次にバス停で荷造り。と言っても荷物をはずすのがメインで簡単ではあった。しかしまだ相当な距離があるところで、明日の便に変更するかな普通、という感じ。明日までにコペンハーゲンに着けなければ大変だけど。

 とりあえず、最初の移動手段のバスは定刻にやってきた。Halmstadまで93。途中で乗り換えをして、そのバスは自転車のキャリアが後ろにあったが、追加料金20SEKとのこと。納得。

 お天気は時々激しい雨が降っている。Halmstadでうまくバスの便があったらいいのだが。その時は雨は止んでいてほしいもの。

 13時30分にGislavedを出発。15時35分にHalmstad到着。荷物をおろした後で運転手にコペンハーゲンへのバスについて聞いてみたら、自転車と一緒には乗れないとのこと。とりあえず、別の大きなバスターミナルへ向かった。場所がわからなかったが、若者に聞いたらわかりやすく教えてくれた。

 バスの切符売り場では、やはり自転車は規則で乗せないと決まっているみたい。でもバッグに入れると言って切符を購入。239SEKだった。しかしこのバスは途中のHelsingborgで乗り換えとのこと。

 乗せられるかどうか不安なのに、2回もでは余計問題なので、案内所へ。これもなかなかわからなかったが、なんとか標識を見つけて到着。色々話したが、最後に国際列車について聞いてみたら、自転車を乗せる列車もあるとのこと。

 コペンハーゲンへはOKだったので、礼を言って急いでバスの切符売り場へ。幸い混んでなくて、すんなりキャンセル、返金してもらい、今度は急いで鉄道の中央駅へ向かい、切符を購入してメデタシメデタシだった。自転車は75SEK、計321SEKだったので、人は246でバスよりちょっとだけ高かった。

 町を撮影したかったが、時間が10分しか無いので断念。中央駅だけを撮影しておしまい。これであとはコペンハーゲンで宿を探して自転車を梱包するだけ。まあそれが結構大変だが、とりあえず明日の飛行機に乗れることはだいぶ確実になった。自転車の梱包は、今回は重量を減すために簡単にしようと思う。

 そそ、雨で色んなものが濡れているので、それも乾かさないといけない。ホテルにするか、それともキャンプ場のキャビンにするか。電車は17時4分発で、コペンハーゲンには19時37分着の予定。しかしなんか各停みたいによく止まる列車だった。国際列車なので、どんどん走っていくのかと思ったら。

 19時半過ぎに中央駅に到着。空港で降りることも考えたが、まあ一度町を走っておこうと思って。

 まだなんとか明るかった。案内所はもう閉まっていたので、ちょっと写真を撮って、空港方面へ。

 空港の場所を後からGPSに入れたつもりだったのに、全然違っていた。おかげで徐々に暗くなってきて、地図もあまりいいものでは無いので、どこを走っているかよく分からなかった。

 歩いているおばさんに聞いてひとつホテルに行ってみたが、1200DKK(2万4千円以上)とか言われて文句無くパス。日本のホテルリストに載っていた格安ホテルを、人に聞いたりしながらなんとか探し行ってみた。21時を過ぎていて、599と思ったより高かったが、まあしかたないのでチェックイン。

 玄関で自転車を荷造りしたが、段ボールが全然無いので、ちゃちな梱包もいいところ。全く不満足な梱包になった。今回は無事には着かないかも知れない。

 テントの四隅の泥を洗い、乾かすなど荷造りが色々あったので、寝たのは1時過ぎ。それからも寝られなかったので、実際寝たのは2時過ぎ。

16.3km, 1:10, 13.8km/h
14665km,
28.6km, 2:02, 14.0km/h
Copenhagen、Zleep Airport Hotel(599:カード), 439+カード

2006年09月05日

9/5(火)曇り、14677km, 149.5SEK
 朝は5時半には起きてしまったので、睡眠時間は3時間ちょっと。まあ全然寝られないよりはだいぶいいけど。しかし、安全のためとは言え、数時間の睡眠のために1万2千円も使うというのも、普段の節約生活からするとナンダカではある。

 7時半にはキーを返し、タクシーを読んでもらって空港へ。しかしタクシーのメーターは異様に上がって、たかだか2km、10分もかかっていないのに85DKK、レートは0.75ということで120SEK払った。

   空港に着いたのは3時間ちょっと前。2階にシンガポール航空のオフィスがあるとのことで行ってみたが、何も手続きは必要無しとのこと。チェックインは8時15分から始まり、最初から4、5番目に手続きした。

 なんと自転車は計量せず、大型の荷物へ。こんなことならもっと重くしておくんだった。ホテルで必要なものまで廃棄し、いっぱい機内持ち込みにしているのに、ナンダカ。まあ3〜4万の重量超過料金の可能性を排除するためには仕方ないんだけど。

 3時間前にはチェックインが終わったと言うのに、なんと2時間遅れとのこと。5時間もあってどうする、という感じ。

, 飛行機の中, 120SK

2006年09月06日

9/6(水)、14677km, 29.5SEK
 2時間遅れの原因は機体の到着遅れとのことだったが、9時過ぎに到着していたので、2時間もあった。それでだめとはちょっと疑問?さらに1時間遅くなったが、その原因はクルーどうのこうのと言っていたので、遅刻かも知れない。

 これが送れの原因となった機体。

 シンガポール到着は8時過ぎ。丁度関空行きが出る時間。残念ながら接続はしていなかった。飛行機を出てターミナルに入ったところで職員が乗り継ぎで遅れる感じの人をリストアップして待っていた。

 こっちがやることはそこへ顔を出すだけ。あとはトランジットのカウンターで別の搭乗券をもらってそのゲートへ行くだけだったが、職員がずっと案内してくれた。

 コースは韓国経由だった。韓国からはアシアナ航空とのことだった。ただでさえ梱包がちゃちなので乗り継ぎはいやなのに、さらに一回増えるとは。それも韓国で。一人だけ同じコースの日本人女性がいた。一人だけだとなんだか、だけど、同じ変更を受けた人がもう一人いると、手続きしている時も結構安心。韓国での待ち時間も、話が出来たのでわりとすんなり時間が過ぎた。

 色々回り道し、なんとか関空着。関空では荷物はものすごく早く出てきて、午後8時20分過ぎにはバス乗り場に行ったが、なんと目的のバスの最終便は20時20分。4分ほど遅いだけだった。で、仕方なく荷物発送へ。

 自転車3020円
 その他2200円
 交通費2890円
 21時26分に関空を出て、24時40分にうちの田舎着。やはり悪いけど迎えに来てもらうように依頼した。

2006年09月07日

9/7(木)、49500円, 29SEK, 220EUR
192000-(49500+500+33000)=109000円

使ったお金は10万2000円ほど。

カード使用:

6/15 20DKK 400
9/03 30SEK? 500
9/04 150SEK? 2500
9/04 599DKK 12000
9/05 6DKK 100
計 15500

合計 117500円
航空券 134000円
総計 251500円
走行距離: 14677km - 8970km = 5707km
日数17日+62日+6日=84日
一日平均70km以上と言うのは走り過ぎ。
 これはスウェーデンで使ったテレホンカード。1枚2000円ほどなので、1万円近くの通信費。結構使った。でもまあ、これで通信も出来たので良しとしよう。次回はさすがに携帯でも使うんだろうか。

自転車の写真色々

 この夏に北欧で撮った自転車の写真色々。

 子供を乗せるキャリアを2つ付けて街を走っているお母さんも時々見かけるけど、自転車は乗車位置が高いので、もし転倒した時には子供達へのダメージはすごいものがあると思う。子供にヘルメットをかぶせているのは当然必要なことだと思うけど、それもしていない場合もある。まあ都会で車を持っていなくて、一緒に移動する必要がある場合、便利なのはわかるけど、危険が多いのも確かでしょうね〜。

 これは子供用トレーラー。海外ではこれを結構見かけます。乗車位置の低さに関しては自転車に付けている子供用キャリアに比べるとはるかに安心でしょうね。これを自転車での旅行用に使っているのもたまに見かけました。わたしも少し欲しいような気持ちもあります。

 リカベントは寝転がって走れるので空気抵抗が少なく、楽らしい。これは前2輪のリカベントなので、すごく安定していて、本人いわく、「寝ながら走れる」とのこと。

 この2人はオランダの夫婦。船で北の端まで行き、そこからコペンハーゲンまで走ったみたいで、たぶんわたしの後半と似たようなコース。コペンハーゲンからは船でオランダへ帰ったらしい。

 これは一番良く見る1輪の自転車用トレーラー。これも前は結構欲しかったもの。この2人はデンマーク人のカップル。

 これがわたしの自転車。バッグの説明をすると、前のサイドバッグは片方が食料、もう一方は貴重品、日用品の類。後ろのサイドバッグは片方が衣類、もう一方は調理器具の関係。

 後ろの黄色いバッグはテント、マット、寝袋。上のデイパックは入りきらなかった物を収納。

 前のハンドル部分のバッグは大きなウェストバッグで、カメラ、シグマリオン、薬などの貴重品入れ。たまにはお菓子なども入って、それを食べながら走ってました。

 前に突き出ているのがソーラパネルで、ハンドルの上にはGPS、サイクルメーターなど。

 これは郵便屋さんの自転車。重いだろうけど、これだけのがっしりしたキャリアと積載能力はうらやましいかも。

 こういうのがスウェーデンの自転車道の標識緑の"Sverigeleden"というのは”国道”レベルの長距離自転車道。

Home  前半へ