2015年スペイン巡礼

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2015年スペイン巡礼2(サン・ジャン・ピエ・ド・ポー --> サンティアゴ)

アルベルゲ

5/14(木)霧のち曇り時々晴れ、39913km, 276

 朝は結露で少し濡れていて、霧でも少し濡れそうな感じでキャラバンで寝た方が良かったかな?、とか思った。

 6時台から朝食。8時半前には出発出来た。霧で気温が下がって、峠越えには良いかも。雨は降らないで欲しいけど。

 とりあえず、町の中心から徒歩用のルートを少し進み、そこからは右折して幹線沿いのルートを使用。こっちのルートにも徒歩数組。幹線上に自転車を2回見た。

 6〜7kmルートを走った。結構上らされたけど、まだ朝で体力的には問題無し。その後は幹線走行。10km少々でスペインに入った。幹線もまだゆるく、部分的なアップダウンがきついだけ。

 やはりギアが重いけど、もし軽いギアが有ったならそう大した坂では無かった。時間をかければすんなりと頂上到達。

 標高170m位から1057mまで、30km弱、4時間程。

 このままどんどん下って行くのかと思いきや、下っては峠が2回繰り返し。

 一つ問題が。スペインはヘルメット義務付けらしいし。明日パンプローナで買うしかなさそう。

 パンプローナは大きそうなので、手前の小さな町で始めての巡礼宿、アルベルゲに挑戦。しかし失敗だった。無茶規模がでかい宿で50〜60人、もっとかも。それが満員。おまけに8ユーロとまあまあの料金だし、

 まあ初めて試して見たんだけど、スタンプは途中の教会ででも貰って、キャンプ場で泊まる方が良いかも。まあキャンプ場が高ければ別だけど。

 果たして無事寝られるかどうか。

62.3km, 5:54, 10.5km/h

Albergue de Larrasoana(8)

5/15(金)雨のち曇り、39975km, 267

 2段ベッドの上だったけど、とても無理そうだったので、部屋の他の3人に承諾を得て床で寝た。しかし、それでも初のアルベルゲで緊張しているのか寝られず。夜中にもトイレにも結構行って迷惑かかったかも。

 基本的にドミトリーは向いてない。フェリーだとトイレに行くのはそう抵抗感無いけど、ここの部屋は廊下が無茶明るく、今一歩。ある程度寝たのは2時3時からかな?。

 しかし朝から雨。寝にくくても屋根の下に居たのでテントを畳む手間はなく、出発は比較的楽。雨の中に出ていくのはあまりパットしないけど。

 デイパック用のカバーが無いので背中に背負って上からカッパを着るんだけど、窮屈で今一歩。ポンチョを買うかな?。こっちではポンチョが大流行。

 15km程でパンプローナ。何とかインフォメーションを探し当て自転車屋を聞いたけど、近くのは不発。もう一軒、ショッピングセンターを聞いてあったんだけど、行ってみたらなんと街のデパートだった。

 自転車を置いておくのが心配で入りにくいけど、仕方ない。ここの5階は日本で言う6階だった。幸いスポーツ店は高級品ではなくお安いのを扱っていたので助かった。一番お安い9.5ユーロのヘルメットを買った。

 雨の中、なかなか大変だったけど用事は片付いた。パンプローナの先も大きな山越え。10%の登りは何とかこなせる。北西の風で下りは追い風。長い距離を快調に下れた。標高700mから300m近くまで下ってしまったけど。

 この山を越えてからは雨が止んだ。

 この後もいくつか山を越えながら前進。目的のキャンプ場に行ってみたけど、アルベルゲではなく、小屋は22ユーロ、テントは13ユーロで、パス。5km程先の村のアルベルゲを目指した。

 少し走りすぎで、最後の坂がきつかったけど何とか到着。きれいでこじんまりしていて良かったけど料金が15ユーロとアルベルゲとしては最強。

 わたしが入ったのが7時で2人しかしいなかったのに、まだボチボチ入ってきて、6人部屋に4人になった。イタリア人2人組とドイツ人のおばさん。イタリア人の一人(正確にはアルゼンチンらしい)はアニメ好き。殆どオタクだった。音楽やると言うことで、予備のB♭管を上げた。

 吹いてくれと言うのは、もう寝ている人がいて、静かに、とか注意も受けていたし、断ったけど、音を出さずに吹いて上げた。もう一人も日本好きで、旅行に行くとしたらどこが良い?と聞かれたので、京都、奈良、北海道と答えておいた。

 パンプローナは牛追い祭りで有名らしい。昔、バスク地方の首都とか。この辺り、フランスのサンジャンピエドポーも含めてバスクで、町の名前は2か国語で書いてある。一つはバスク語だろうね。

 パンプローナの町。

 プエンテナレイナの旧市街。スペインの旧市街はどこも無茶狭い。3階建て?。

 そこの教会の中。なんか金ぴかで重厚。フランスとはだいぶ違うかな?。

 レイナ女王の橋とか言うのが有名らしい。

75.2km, 7:27, 10.0km/h

Villamayor,Albergue(15)

Najera

5/16(土)曇りのち時々晴れ、40051km, 257

 高いだけにすべてがきれいで良い感じだった。今年リニューアルかな?。まだまだ寝つきにくいのは治らないけど、少しましになった。ベッドとかがきちんとしているからかもしれない。1時位からはだいぶ寝た。

 流石イタリア人?と言うことで、2人は遅い。他の人は全員出発。次がわたし。2人はまだ中に居た。8時40分頃の出発になった。暫く走っていると検問。ヘルメット被って無かったので速攻で注意を受けた。ヘルメット買ったのが早速役に立った。めでたい。

 この辺りの町は例外無く高いところにかたまって家がある。どんな理由だろう。外敵からの防御かな?。水の供給と言う点では高いと昔は大変だったと思うけど。

 Logronoまでは昨日から通っている道がずっと続いていて楽だったけど、以降はなかなか大変だった。Logronoから離れようとしたら高速道路みたいな道路しか無くなった。

 自動車専用道なら自転車等進入禁止の表示が有るんだけど、それもないし、仕方ないので高速道路?の路側帯走行に突入。路側帯が幅3mとかそれ以上有るので、時速100kmで走られても問題無し。ただ、路側帯は砂利が有ったりして若干パンクが恐い。

 10km行かずに自動車専用道になり、下ろされて、その後も進路を決めるのが難しくだいぶ迂回させられた。迂回路でドイツ人夫婦に追い抜かれた。克明な自転車巡礼用のガイドブックを持っていて、わたしが選択した迂回路が載っていた。しかしそこそこ年配だと思うのに、奥さん無茶攻撃的なライディング。上りガンガン踏むし、下りはブレーキ解放で伏せ姿勢。すごいもんだ。

 今日は早めにキャンプ場に入って洗濯?、とか思って小さな町のキャンプ場の標識に従ってみた。で、オーナーが居て、料金を聞いたら、巡礼者でしょ?、思いっきり負けときますよ。う〜ん、う〜ん、10ユーロでどう?、とか言われたんだけど、料金表見てたら、人4.75、テント4.75の合計9.5ユーロ。

 あのね、おおまけに負けて増やしてどうする、とか思って速攻でキャンプ場離脱。まあ後で考えてみると、小屋、と言うかモービルホームを10ユーロと言った可能性もゼロでは無い。通常巡礼者はテントを持ってないので。

 まあしかし、何とか儲けようと言う、商売根性いっぱいのおじさんだったような気もする。さあどうだったかは今と成っては分からないけど。

 また自動車専用道に阻まれ迂回して一山越えて次の町Najera。しかし、インフォメーションの極悪看板に捕まって、あっちこっち引き回され、結局発見できず。巡礼宿も見つけられず、なんかインフォメーションの看板に腹が立って(後で偶然見つけたけど、最初に真っ直ぐいけば良いのに曲げて、歩道橋渡らせて、旧市街引っ張り回された感じ)野宿に挑戦することにした。

 少し町を離れたりしてチェックしてみたけど適地無し。町に戻り水を汲み、巡礼ルートで急坂を上ってチェックしたら、その辺りに森が少し有り、何とかワンチャンスみたいな所を発見。助かった。まあこの巡礼路は未舗装だけど車が通るのが今一歩。

 結構大きな町ですぐ近くでキャンプ地を見つけられたのはラッキーだった。同じ事を考える人がいるみたいで、テント設営と思われる跡が有った。一応この町には無料の巡礼宿が有るはずなんだけどね。午後7時台と無茶早い時間にテント設営。暗くなるのは9時をだいぶ過ぎてから。しかし今日も走りすぎて相当お疲れ状態。

86.1km, 7:52, 10.9km/h

Najera、町の裏山

Villafranca

5/17(日)曇り夕方晴れ、40137km, 237

●スペインに入った直後に貰った巡礼の資料が非常に役に立ったんだけど、これはある地域ので、全線では無く、一部だけ。今日その範囲を出たので、巡礼宿とかの詳しいデータが無くなった。

 腹が立つのが、サンジャンピエドポーのインフォメーションのお姉ちゃん。巡礼手帳どこで入手できる?と聞いたら、ここに有ります、って、巡礼事務所は徒歩1分、とかの近くだった。わたしは巡礼事務所の場所を聞いたつもりだったんだけど、ここ、だけじゃ無く巡礼事務所が本来の場所ですよ、位教えなさい。

 巡礼事務所で手続きすれば、全線の巡礼宿の資料等色々貰えたみたいだし、手数料3ユーロも必要無かったみたいだし。お陰で必要な資料が無く、あちこちでえらく苦労するはめに。ホタテ貝の貝殻も積んであったとか。

 キャンプ場所は道からギリギリ見えなくて、巡礼者は朝からどんどん通るけど、ゆっくりしてしまった。出発は9時過ぎ。野宿では普通あり得ない。

 すぐに巡礼の標識が有った。サンチャゴまで582kmらしい。

 これが自動車専用道の入り口に有る標識。極めて分かりやすい。今日は1日車の道路を走行。高速道路の横に平行して国道が有る所も結構有り、この場合車は殆ど通らず、貸切状態で快適。こんな無駄?をしてるから財政赤字が膨らむ?。

 高速道路規格っぽいちゃんとした道路に平行して高速道路を作ったんだと思う。わたしが走っている道のガソリンスタンドは軒並みつぶれていた。高速道路が無料で、平行した一般道を通る車は居ない。

 後半は、道が一本しか無くなり、高速道路っぽい道を走行。高速道路よりも高速道路っぽい一般道の方が少し危ないかな?。

●たまにトラック同士がすれ違うときに少し近くを通るけど、普通はみんな丁寧に避けてくれて、なんかドライバーの落ち着きと言うか余裕を感じる。日本だと自転車のせいで何秒か遅くなるのが死ぬほど嫌で、殺気だってるような運転だけどね。

 制限速度もそう。なんかみんなきちんと法廷速度を守っている。日本だと+20kmとかで流れるのが普通。

 ゴミもそう。フランスでは殆どゴミが落ちて無かった。スペインはちょっと増えたけど、それでも充分きれい。日本だと道路端はゴミの山。なんで日本はこんな事になってしまったんだろうね。

 いい加減なイメージの有るフランスやスペインも、見るとすごくちゃんとしてる。日本人は几帳面とかの評価が有ったように思うけど、なんか全然逆のような。

 ついでに変わった事もう一つ、こっちのトイレットペーパーの幅が狭くなっている。前は普通だったと思う。資源節約の目的?。フランスでもスペインでも同じ感じ。もっともフランスもスペインもキャンプ場やドミトリーでトイレにトイレットペーパーが無いところが多いけど。

 岩山に教会?が有るのもなんかスペインっぽいかも。日本にも岩山にめり込んだようなお寺有ると思うけど。

 今日は1日緩い上りの感じ。アップダウンは結構有るけど、1日かけて標高差400m以上確保したかも。後半は東風が強くなり、追い風になった。下りは快適だけど、上りは暑くなるので追い風じゃないほうが良いんだけど。まあ強い向かい風で苦労するよりは有りがたいけど。

 明日はもうちょっと上るみたい。

 今日の宿。5ユーロとお安い。昨日まで少し走りすぎたので、今日は早めに止めて洗濯、と思って、目的の宿に着けた。

 日本人のここの旅行記を参考にした。なかなか面白い。リンクじゃ無いので、見るにはコピーして張り付けが必要だけど。

http://higesan29.web.fc2.com/spain.html

 部屋は2段ベッドが4つ。とりあえず下を確保出来たけど。

55km, 5:04, 10.8km/h

Villafranca, Albergue(5)

巡礼路走行

5/18(月)晴れ、40192km, 227

 6時に電気がついて起床。アルベルゲも3泊目で少し慣れてきたかな?。今日は久しぶりに朝から青空。わたしはだいぶゆっくりして出発は8時過ぎになったけど、殆どの人はだいぶ早く出たみたい。

 朝からいきなりの登りで、1150mまで上った。ブルゴスまでずっと幹線道路。トラックが結構来て危ない感じ。

 ブルゴス手前から平行した未舗装道路走行。

 ブルゴスは結構大きな街。初めて近代的なでかい街に来た。GPSに登録してあった場所。

 カルロス三世って誰?。と言うか、全く下調べや情報持たずに来ると言うのもその国に失礼な話。個人旅行の若者が必ず持っている「地球の歩き方」は自主性皆無になるので好みじゃ無いけど、それでも情報は載ってるし。

 町が大きすぎて見つけられないかと思ったけど、何とか大聖堂発見。入場料が必要な感じで、当然中には入らず。大聖堂のインフォメーションでスタンプ押して貰った。

 そのまま前進したらスーパーにぶつからず。以降は店がない可能性も有り、1〜2km引き返して若者男女に店を聞いたら男性が案内してくれた。どうやら大学の有る地域で、大学生かな?。大学生にしては英語のレベルは?だけど、親切にして貰った。

 スペインで初めてパン屋さんに入り、菓子パン3つとフランスパン購入。横のミニスーパーで食料を買い込み前進開始。今日は良い道が無く、幹線道路と巡礼路が離れすぎるので、巡礼路に挑戦してみた。以降ずっと未舗装。

 道路横はこんな感じ。まだ走れる。

 強度に不安の有る自転車なので未舗装走行は避けたかったんだけど、今日だけテストしてみることにした。あまり凸凹しないところは走ったけど、凸凹が大きくなると押し。走行も時速5〜6kmに抑えているので、平均速度は相当低いはず。

 こんな感じ。

 木の無い平原地帯突入とかで良い風景だけど、日陰が殆ど無く暑い。サスペンション付きのマウンテンバイクならガンガン攻められるんだろうけど。

 こっちは下りも道が荒れるので押し。こんな所も押し。20km程走って一度下って小さな村。アルベルゲが結構有ったような。あっさり通過して更に前進。

 ここを越えると宿の問題が出るのか巡礼者は殆どやってこない。一組だけ前に居た。追い抜いたけど、可愛い木陰が有って、今日初めての長時間休憩に入ったので追い抜かれた。暫く誰も来ないようなら、どこかで野宿?とか思うけど、森皆無、つるっぱげの牧草地で野宿適地は無いかもだけど。

 とか思ってたら、誰か歩いてきた。まあまだ17時過ぎだけど。

 今日は暑くなって大変だった。

 道中、ケルンをよく積んであった。暇なんだろうね。ここみたいな麦畑の中に道1本で延々10km、20kmじゃ、なんか飽きてくる。巡礼路はフランス国内の方が色々変化が有って良かったかな?。

 教会。しかしてっぺんがなんか変。

 スマホではここまでしか拡大出来ないけど、もしかしてコウノトリ?。雛がしっかり見える。だとしたら絵に描いたような話だけど。呼んでも巣をつくってくれる訳無いだろうし。

 今日も走りすぎてしまった。やっと使える舗装路が出てきて、それで下ってたら小さな村。確かアルベルゲがあったはずで、そっちに曲がってみた。結果はOK。

 左が公営アルベルゲ5ユーロ。右が民営アルベルゲ7ユーロ。公営に受付の人が居なかったし、民営の方は自転車を中に入れられるようだったので、民営の方にした。食事が9ユーロとまあお安く有ったけど、インスタントラーメン買ってたし、自炊にした。

 これが部屋の中。良い感じ。おまけに客が少なく、個室になってラッキー。マイナーな町に泊まって良かった。民営にして良かった。

 まあお金もうけに努力してる感じで、ペットボトルが壊れたので水を買ったら1.4ユーロ。スーパーで0.3とかで売ってるやつかもで、ちと高すぎかな。8時までには部屋を出ろとか書いてあるし。

 でもまあ個室にWi-Fiで充分満足。

74.8km, 7:23, 10.1km/h

Hontanas、Albergue CASASUN(7)

Ledigos

5/19(火)曇りのち晴れ、40267km, 210

 部屋を独占だと快適でくつろげた。でも一方、広い部屋に一人だとなんかさみしい感じも有る。

 8時までには部屋を開けろと書いてあるので8時に出発。

 村を出るところにブエンカミーノ(良い巡礼を?)が書いてあった。

今日は北東の風が強く、基本追い風だけど無茶寒い。何せ標高800mとか900mとかの高地の平原なので。カッパを出すのが面倒でウィンドブレーカーだけで我慢したけど、横風区間で無茶寒かった。手袋をしていても手が冷たい。

 今日は巡礼路の近くに道路があるので常に道路走行。一部ガタガタ舗装が続いてよく振動したけど、道路はやはり基本的に快適。

 この山越え未舗装は右に大きく迂回。

 牧草ロール、こっちでは四角も多い。ビニールで包んで無いと発酵しない?。

 教会の上の巣だけど、今日も2ヶ所で見た。普通の家には無さそうなのに。中に居るのは親鳥かな?。

 後半は未舗装になりそうな所があったけど、幹線に迂回。幹線も巡礼路だった。近くに高速道路が有るので幹線だけど車は殆ど来ず快適。追い風で良いペースだった。

 巡礼路標識色々。

 自転車追い抜き時に間隔注意の看板も。

 良い追い風だったので、一ヶ所村を見送って次の村でアルベルゲに入ったけど、失敗だった。無茶混んでいて、わたしの下のおじいさんはどう見てもわたしのベッド用と思われるロッカーを使ってるし。お陰で荷物置く場所無い。

 Wi-Fiも最初繋がったけど、じき不調になった。よく見るとインターネットがコイン式の有料。これにWi-Fiも付いていて、誰かが有料でインターネットしてる時にたまたまわたしがWi-Fi便乗したみたい。

 宿代そのものは6ユーロと高くは無いけど、無茶詰め込んで今一歩なアルベルゲ。昨日の環境とは雲泥の差。さあ寝ることが出来るかな?。ベッドもギシギシ言いそうだし。

 しかしこのアルベルゲ、ベッド沢山置いてお客たっぷり。結構バーで飲んでるみたいだから、よく儲かってるだろうね。部屋の電気なんて裸電球1個だし、シャワーは無茶ぬるかったし、ネット接続有料だし、良いとこ無し。

 有料のパソコンはなんとブラウン管。年代物のような気がする。

 この村、食料を買える店も無いし、bar は有るけどレストランは無し。食料不足で少々辛いかも。

 結構早くに着いたのに今日に限ってすることが無い。タブレットのマイクロSDを差し替えて、持ってきてた映画を2本見た。持ってきて役に立った

82.3km, 5:44, 14.3km/h

Ledigos、ALBERGUE SANTABRIGIDA(6)

LEON

5/20(水)晴れ、40349km, 203

 初めて2段ベッドの上に寝た。横とも繋がっているので、4人が揺れを共有。下のおじいさんが寝返りでベッド蹴りまくるし、咳しまくるし。まあ寝にくいのは外的な要因では無く自分のコンディションに有るんだけど。

 隣の部屋にソファーが有ったので、そこに脱出。まあまあ寝られそうで、日付が変わってからはだいぶ寝た。しかし、今のままだと2段ベッドで寝るのはわたしには結構難しそう。困ったもんだ。

 朝は6時頃にベッドに戻り、7時頃までゆっくり。荷物を積み込んでから朝食。ビスケットのみ。

 8時には出発。数キロ先にきれいなアルベルゲが有った。昨日はこの村を目指してたんだけど、一つ手前で良くないのに捕まってしまった。今朝は更に寒くなり、カッパも着用。5度とかそれ以下かな?。

 9時過ぎに少し大きな町に着き、食料を少し購入。この前ミニスーパーで0.7ユーロ位で買ったインスタントラーメンが1.25ユーロで買わず。昨日追い風にのって元気に走った反動か、今日は体が重い。疲れ蓄積かな?。

 古い橋が有った。

 今日はほぼずっと道路の横に巡礼ルートがくっついていた。麦畑の中の直線をひたすら前進。風が北から西方向だったので向かい風。疲れと向かい風で速度は昨日に比べて大きく低下。

 歩きの巡礼者達。

 この辺り、休憩所があちこちに整備されている。夏のピーク時には賑わうんだろうね。

 この教会のコウノトリの巣は3つ。

 普通に行くとレオン辺りが今日の宿なんだけど、大きな街なので手前で泊まろうかと考えていた。しかし朝に少し食料を買ったきり、以降食料品店にぶつからず、そうこうしているうちにレオンに着いてしまった。

 まずは大聖堂へ。やっぱりでかい。ステンドグラスが有名らしいので入ってみようかと思ったけど、入場料5ユーロでとりあえずパス。一回は街を離れようとしたけど、思い直して公営、と言うかサンタマリア教会の救護所?とか言うアルベルゲに泊まる事にした。

 都会の中心地に入り口。

 すごく規模がでかい。中庭に自転車入れた。よくわからないけどホテルもやっているみたいで、客のと思われる車が結構駐車している。

 2段ベッドの下側を頼んだら、頼みを聞いてくれた。多分、上が苦手、とか言う人の為にキープしてあったものかな?。巨大な2段ベッド集団の部屋だけど、下なら何とか寝られるかな?。

75.4km, 6:51, 10.9km/h

LEON、SANTA MARIA DE CARBAJAL(5)

Rabanal

5/21(木)晴れ、40424km, 188

 夜、9時半から旅立ちの祈りの儀式、とやらに出てみた。スペイン語の説明で、全く分からず、みんな一緒に唱えてるけど、わたしはただ居るだけ。でもオルガンや修道女の歌声の響きは良い感じ。教会の建物と言うのは反響良いんだろうね。

 10時半くらいには寝たんだけど、朝5時半まで寝ていた。下の段のベッドの威力かな?。

 朝食(飲み物とパンとジャム、マーガリン)をいただいた。

 救護所?の内庭。後ろにも建物が有り、入り口は木製のドア。

 いつもより少し早めの8時前の出発。巡礼路の案内の通りに進み、カサデラル前通過。

 これも由緒有る建築物らしい。建物の名前くらい調べておきなさい>自分。

 街を出たらインターチェンジが2つ。これに阻まれて未舗装路走行。

 これも由緒有る橋らしい。どこの町の何と言う橋かくらい調べておきなさい>自分。

 3〜4日続いた平原地帯が終わりそうで、山が出てきた。坂も出てきた。麦畑の中の真っ直ぐな道ばかりだとつまらなかったので、変化が出てきてうれしいかも。まあこれからはこの巡礼路で一番厳しい所に入ってくるので、うれしいとか言ってられないかもだけど。

 前方に山が見えてきた。明日は1500mとかの峠越えらしい。最大の問題は舗装路が有るかどうか?、かも。

 アストルガの町。

 この辺りの石がピンクがかってるのでカサデラルがピンク?、ってわたしには茶色にしか見えないけど。

 隣の建物はサクラダ何とかを設計したガウディ?の設計らしい。

 坂が出てきて尾根道になった。回りはもう森林で、時々小さな集落が有るのみ。こう言う田舎がわたしには嬉しい。

 小さな村のアルベルゲに手作りのアクセサリ?売ってた。

 土地を石垣で囲ってるのはアイルランドとかスコットランドみたい。

 野生のラベンダー?。

 標高1150m辺りまで上り、峠前のメジャーな村に到着。誰かがテントを張っていたのでわたしもそのアルベルゲにチェックイン。野宿以来、久しぶりにテント。

 こんな標高なので夜は冷え込むかも。今まで宿は多分暖房が入っていたはずで、今夜は寝袋を袋にしないといけないかな?。朝、道路に気温表示があったけど、5度だった昨日はもっと寒かったので、数度かな。

 もし氷点下になったりすると、寝袋の初の耐寒テストになるけど。使用温度5度なんだけどね〜。

 メジャーな村なので宿泊する巡礼者が多く、下のベッドが確保出来るか気になってたんだけど、テントならぐっすり寝られそう?。多分アルベルゲもテントも同じだと思うけど5ユーロだった。

●村の店でビスケット購入。大きなスーパーだと超お安いのが1.5ユーロとお高いけど、明日甘いものが必要なので購入。しかし20ユーロ払ってお釣りが笑えた。

 加算方式でまず3.5ユーロ、次に5ユーロ札。如何?と言ってそこで向こうは暫く待機。お金に慣れていない日本人で儲けた過去があったのかな。来たばっかりの日本人だとそこで店を出る可能性も結構有るかも。流石したたかなラテン系。

 しかし10ユーロごまかそうとはちょっとやり過ぎ。ここは素朴な、田舎の、巡礼者しか通らない村なのに、ちょっと悪質かな?。

 暫く見てたら諦めて引き出しを開けて更に5ユーロ札を2枚出した。わたしがまたそんなインチキして、と笑ってたら、違うのよ、10ユーロ札が無かったのよ、と言い訳したような気がする。何にしてもラテン系の本領発揮。まあ日本人にだけしか仕掛けてないかもだけど、油断ならないね〜。

72.5km, 6:27, 11.2km/h

Rabanal、アルベルゲで別の場所に有る庭でテント(5)

峠越え

5/22(金)晴れ、40497km?, 179

 朝方、それほど寒くなかった。靴下をはこうかな?とか寝ながら考えていた程度。温度計を見たら6〜7度。しかし外に出ようとしたらフライが凍っていた。温度計が変なのかと外に出してみたらマイナス数度になった。写真は別のテント。

 と言うことは外との気温差が9度。テントすごい。そう寒くなかったのは寝袋では無くテントのお陰。いつも使っているテントだと気温差は4〜5度かな?。しかし、流石標高1150m。快晴なので放射冷却がよく効いたんだろうね。

 テントや洗濯物を乾かしたので、出発は10時近くになった。まあしかし、テントのお陰で気楽に寝られた。めでたしめでたし。

 村を出るときに暫く巡礼路の未舗装走行。道路に出てからはずっと道路を走行。巡礼以外に用の無い道路なので車は少ない。ずっと上りだったけど、大したことは無かった。ボチボチ踏んでればそのうち標高1500m少々の峠に到着。

 以降は尾根に近い道を走行。

 アップダウンを繰り返して、何とか峠(イラゴ峠と言うらしい)に到着。柱に何か自分の物を残していくらしい。ここでの記念写真も必須みたい。

 わたしは撮らずに休憩エリアでエネルギー補給。そしたら何やらわたしにせっせと手を振っている人が。だいぶ前から時々合うドイツ人夫婦だった。促されてわたしもついに記念撮影。

 ここを過ぎて走ってるとそのうち絶景エリアに。

 地味な色が多いけど、全山花が満開。巡礼者もお花畑の中を歩いている。

 下界の眺めも素晴らしい。あちこちで写真撮りまくり。

 途中、ドイツ人夫婦の旦那さんの自転車がトラブル。チェーンをローギアの内側に固く食い込ませていた。少しお手伝いしたけど基本的に旦那さんが解決。内側のプラスティック板をアーミーナイフで切り裂いていた。

 解決を見届けてから走行。下りはきついのでブレーキ全力で、時速十数キロでゆるゆると下降。ブレーキシュー大丈夫かな〜?。

 暫く下ると、古い街並み。ここでドーナッツでお昼。ここからも更に下って、結局標高差900m以上下った。なんちゅうか。上り10km、下り20km、ずっと低速走行。

 下り終わった町Molinasecaはパス。少し上りもこなし、PONFERRADAにはお城。この街で買い物。スペインのスーパーでは何でも量が多い。ビスケットとかは200g×4で売ってるので買いにくい。値段はそれで1ユーロとかお安いんだけど。それでもその重いの買っておけば食料に困らず。

 出発が遅く、山越えの低速も有って、午後3時でまだ40km行かず。今日の目的地はVillafrancaと言う所にしたんだけど、なぜか野宿の準備。Cacabelosと言う町で水補給。野宿するとして、今日はスタンプが無いので、Cacabelosの教会に入ってみたら、祭壇の辺りに人がいた。で「スタンポ?」とおばさんに言ってみたら「シー」。初めて教会でスタンプ貰えた。

 今までは殆どインフォメーションで貰って、他はアルベルゲ。今までの経験でスタンプは「スタンポ」みたいな感じだったので言ってみた。「グラシアス」も言ってみた。スペイン語はまだおはようやさよならも知らない。不勉強極まりない。ボンジョルノとかグラッチェとかチャオとか、イタリア語なら少し知ってて、スペインだとある程度通じるだろうけどね〜。

 街中で巡礼路を示すのが地面に埋め込まれたホタテ貝。

 今日の分のスタンプ確保して野宿準備OK、と思ったら、すぐ先の教会に感じ良さそうな公営アルベルゲが。スタンプが重なるのがちょっと嫌?でパス。手前でスタンプ貰ってなければこのアルベルゲをチェックしただろうね。

 ビラフランカへはアップダウンの繰り返し。行ってみると観光客の多い、わたしの好みじゃない町のタイプ。野宿準備は何か予感でも有ったかな?。

 町を抜け、数キロ走って川沿いに旧道みたいなのが有り、そこの高速の橋脚の土台の上だと道路から見えず。

 進入路は歩道の巡礼路からで、当然のようにティッシュ散乱エリア通過。ウ★チが有っても踏まないように、よく見て通過。このティッシュは車の一般人では無く巡礼者だね。谷間の幹線の歩道は強力なコンクリート壁で保護されていて、車の駐車スペースは無し。

 嗅覚と言うか、よくまあこんな場所を一発で見つけるもんだ。急峻な谷間だけど落石の危険は無し。危険は、上流の雨による増水、高速の橋脚構造物落下、くらいかな?。

 ただ、対岸の奥に何か構造物が見えるような。

 上を見るとこんな感じ。

 テントの中から見るとこんな感じ。

61.5km, 5:57, 10.3km/h

Villafranca, 川岸(高速道路の橋脚の土台の上)

峠越え連チャン

5/23(土)晴れ、40558km, 173

 手袋が片方行方不明で家捜しで数十分ロス。諦めてテント撤収したらその下に有った。これでは流石に見つけられない。8時台に出発。最初標高500m台でなかなか上昇しない。

 舗装路だったので基本的に巡礼路走行。そのうち坂がきつくなってきた。時速4kmでゆっくり上っていると歩きの巡礼者にどんどん追い抜かれる。一人に、もっと早く走れ!、と言う感じで自転車を押された。

 前半は樹林帯走行。

 そのうち歩きと別れ、以降は一人旅。きつい登りを時々(標高100m毎)休憩しながら前進。道を間違ったみたいで、巡礼マーク無し。だいぶ遠回りだけど、反ってその方が良かったかも。全く誰も来ず、道を独占してのんびり。

 目的にしている地点は峠のだいぶ前の町だと思っていたら、峠の村だった。道理でどんどん標高が上がっていく訳だ。今日の標高差は500mから1300mまでの800m。この前は300mで楽だったけど、今日は本格的な峠越え。

 上り後半は良い眺め。

 頂上の村には午後2時到着。走行時間4時間以上、6時間近くかかった。後半のアップダウンも有るので、標高差1000m獲得。セブレイロ峠クリア。

 頂上の村に有った。茅葺き屋根?。

 頂上からすんなり下り突入かと思いきや、10km近くにわたってアップダウン。疲れるっちゅうの。積算すると今日は標高差1200m登った感じかな?。

 違うところから登ってきたので最初の峠の標識は見なかったけど、2つ目と3つ目の峠の標識。

 いかにもアップダウン多そう。山だらけ。後半やっと快適な下り。路面が良いので今日は結構ブレーキ開放。時速45kmで自転車トラブったら死ぬかもだけど。

 快調に下って最初の村のアルベルゲに入った。スペイン巡礼日記を読んでた人も泊まったところだけど、自転車飾ってあるのも決め手。そう良い感じでも無いけど、2段ベッドの下を確保出来るので入った。

 散歩で村を歩いてみると、幹線沿いじゃ無いところだと空いていて6ユーロ、とかのアルベルゲも有った。飛び込みやすい幹線沿いや角地を避けたら結構快適に泊まれたりして?。

 後1泊でサンチャゴ到着出来る所までやって来た。登りの平均速度は7.8km/hだったけど、ブレーキ開放の下りで平均速度10km/h回復。

 明日はサンチャゴまで100km以内に泊まることになるけど、徒歩は100km以上歩けば巡礼証明書がもらえるらしく、徒歩巡礼者が増えるらしい。何とか空いている所を見つけなければ。自転車は200km走れば良いらしい。

 わたしはパリからサンチャゴまで2000km程になるけど。4月26日に走り始め、5月25日到着だと丸1ヶ月。1ヶ月に2000kmはだいぶ前の標準。今回はやはり巡礼と言うことで少々頑張ったかな?。

 一番元気な時、赤毛のアンを目指してカナダ横断した時は、80日間で8000km走った事が有る。これは強力な西からの追い風で、1日160kmとか走ってたから出来た事だけど。

56.3km, 5:35, 10.0km/h

Triacastera、Albergue(8)

峠越え3連チャン?

5/24(日)晴れ後半時々曇り、40615km, 165

 同じ部屋のドイツ組が夜10時過ぎに帰ってきて、そのうちの女性がそこからシャワー、荷物片付け、メール。11時近くにメール着信音何度も鳴らさないように。レストランでエンジョイしてきたんだろうけど、夜ゴソゴソするのは巡礼者としては割りと珍しい。だいたい10時にはみんな急いで寝るんだけどね。

 朝は6時台から準備して、思ったよりは早く出ていった。まだ若くて体力有るんだろうね。わたしは7時位から準備して8時前には出発。結構早いと思うんだけど、この宿ではわたしが一番最後。

 朝は相変わらず5度とか、少し寒い。

 じきにSamos、大きな修道院。

 巡礼者?。

 標識にサンチャゴが出てきた。

 下りきって★、そこからはまた上り。

 この辺り、屋根が黒っぽい色になってきた。

 ポートマリンまで直線20km無かったけどアップダウンの連続でなかなかきつい。小さなアップダウンを除いて標高差200mと120mのアップ。誰かがきついと愚痴をこぼしたのが納得出来る。アップダウン連続の後、最後に一気に下って湖沿いへ。

 ポートマリンは池と言うか湖の横。こういう場所はリゾートとして好まれるので、キャンプ場とか有ったけど高いだろうね。

 フェンスがホタテ貝。巡礼の町と言う意味なんだろうね。

 ここでまたドイツ人夫婦と遭遇。ピザを貰った。彼らも明日サンチャゴ到着予定。着いたら一緒にビール飲もうと言われてるけどね〜。

 日曜日で買い物困ってたけどここでスーパーが開いてたので水とか色々購入。

 ここからも上り。山だらけ地帯で、道は尾根に置くのが好みらしく、なかなか下らず、どこまでも上って行くのが困ったもの。明日サンチャゴに着くために、後30kmか40kmは進んでおきたいところだけど、このアップダウンがずっと続くようだとなかなか大変。

 ポートマリン以降の上りは結局標高730mくらいまで上った。聞いてないよ〜、と言う感じ。ここの積算標高差は400m以上。標高の高い辺りは舗装された旧道だったので、巡礼路を進めた。

 やはりと言うか巡礼者が相当多い。荷物が少ないデイパック程度で歩いている人が多い。バスやトランスポート?の車も巡礼路をうろうろしてるし、荷物を運んで軽量で歩くツアーみたいなのが有るんじゃ無いかな?。

 だいぶ下ってからは国道走行。ここでもアップダウン。

 ★と言う町を目的地に設定して、長時間走って到着したら、好みじゃない大きな町。アルベルゲも有ったけど10ユーロとお高い。どこもそうなので、増えた巡礼者で料金設定が強気かな?。

 疲れてるけどとりあえず前進。アルベルゲの一つでスタンプ貰ったので野宿も可能だったけど、水が汲めて無くて野宿不可。

 森の中の巡礼路通ってみたら、岩で川を渡る橋を作って有った。

 次の町でもチェックしたら、10と11。更に前進。国道から巡礼路に移り、小さな村にアルベルゲ発見。ここも10だったけど、良い感じで下の段のベッド確保出来たし、チェックイン。

 走りすぎて超お疲れ。積算標高差は800m越えたかな?。3日続けて本格的な峠越え。流石にしんどい。まあ明日の距離が相当減ったけど。

 明日はサンチャゴだけど、サンチャゴもアルベルゲなんだろうかね〜?。

98.8km, 8:46, 11.2km/h

田舎の村、アルベルゲ(10)

Santiago

5/25(月)晴れ、40714km, 152

 きれいなアルベルゲで、受付のおばちゃんも愛想良かったし、同じ部屋のドイツ人の若者グループも礼儀正しかったし、悪くなかった。

 8時頃出発。やはり出発はだいたい最後の方。夜に寝袋を被って無かった時があったみたいで少し喉が痛い。風邪気味?。

p1005232 国道走行だけど、少し車が増えてうるさい。サンチャゴまで直線で後十数キロ位から巡礼路に入った。荷物の少ない巡礼者が列をなしている所も有った。

 最後、階段を、自転車を持って降りたので、腰が少々痛い。

 サンチャゴには午後1時過ぎに到着。カサドラル到着。自転車禁止とか一方通行でなかなか着けなかった。

 カサドラルは修理中?。

 カサドラルの広場は4面とも古そうな建物。

 タオルで日除けしてるものだから、カサドラルの周囲で何か面白いもの探してる観光客の餌食になってしまった。ある男性は、止まって!、写真とるから、だし、おばちゃんは勝手に堂々と盗撮。

 巡礼事務所も少々分かりにくかった。しかし、事務所は長蛇の列。結局1時間半は掛かったかな?。水を持って行かなくて、炎天下に立ちっぱなしでお腹すいてきて、熱中症的な感じにもなり、参った。

 巡礼事務所で、当たった男性が不機嫌で興ざめ。まあこっちも愛想するようなタイプじゃ無いのでなんだけど、巡礼証明書なんて客商売の最たるものなので、もっとサービス精神出さないとね。

 1時間半並ばせるのもそう。もっと職員を増やすべきかな?。

 ま、きっちり1ヶ月、2000kmを走破してとりあえず目的達成。めでたしめでたし。

●この巡礼、試しにやってみたけど、ちょっとメジャー過ぎたかも。特に後半の、100kmだけ歩く巡礼証明書目当ての人が増えてからは今一歩。

 キリスト教徒(カトリック教徒?)だと違う意味も有るだろうけど、日本人だとルートを利用させて貰って、冒険旅行を楽しむ、みたいな感じで良いかな?。巡礼証明書を目当てにする必要は全く無し。どれだけ頑張ったかは自分が良く知ってるし。

 結果から言うと、巡礼証明書なんて貰う必要無かったかも。スタンプラリーで充分かな?。

 フランスにも一応ルートが整備されていて、こっちの方が人が少なくて良いかも。キャンプ場も公営のが結構お安く有ったし。

 サンチャゴ近辺の巡礼は、リタイア後のリッチな日本人にはお奨め。夫婦で個室にすれば楽だしそう高くない。個室で25ユーロとか35ユーロかな?。

 巡礼証明書のケースを買ったら、1ユーロでは無く、2ユーロになってた。不要な荷物が一つ増えてしまった。卒業証書の入れ物みたいなやつだけど、紙を貼ってるのがシワシワ。スペイン製かな?。

 今回、全然日本人に合わなかったし、ドイツ人夫婦を除いてペースの同じ自転車の人と一緒にならなかったのが今一歩だったかな?。お友達っぽくなったのはアニメオタクのイタリア人の若者2人組だけ。ただ向こうは歩きなので、一晩だけだった。

 サンチャゴは都会で全く肌に合わない。インフォメーションで聞いて何とかキャンプ場に到達。一方通行とアップダウンでへとへと、汗だく。10.6ユーロと何とか我慢出来る料金だったので助かった。人5.3、テント5.3と、とりあえず合理的な料金体系で良かった。

 アルベルゲも聞いてみたけど、公営で6が有るのかな?。民営は10が最安値とか。

 パンを食べていたら小鳥がやって来た。餌付けされてる感じかな?。

 キャンプ場受付のレストラン?でWi-Fi使ってたら、見た顔が挨拶してきた。多分1ヶ月弱前にフランスのキャンプ場で会ったオランダ人4人組の2人。長い距離、日数を経て、こんなところで遭遇とはね。奥さん2人は後から来るのかな?。それにしてもキャンプ場が好みの人がわたし以外にも居るんだね。

 スペインの西の端に来てしまって、これからのルートが非常にやりにくい。高速バスが列車より安いらしいので、バスを使ってみるかな?。海沿いにフランスに繋がるような列車の路線は無かった。

 スイスのチェルマットを回ってアーミーナイフ幾つか買うか、とりあえずフランスに戻って、更に北へ移動か。TGVとか使うと結構な料金になり、このままヨーロッパの南部から中央をお高いキャンプ料金を払って旅を続けられる位の金額になるかな?。ドイツとか行ったら、キャンプ料金、15ユーロとか言われそうだけど。

 高い移動料金払ってでも、それでもスウェーデンとかの野宿は気ままで良いんだけどね〜。

48.4km, 5:03, 9.5km/h

SantiagoCAMPING AS CANCELAS(10.6)

道路

 前に、フランス、スペインを走っててゴミが少ない(スペインは少し増えた)とか書いた。

 ブレーキ開放で下りを快走してて、何か違うと思ってたんだけど、やっと分かった。道路の段差が少ない。凸凹も少ない。これが、国道や幹線だけでは無く、マイナーな道路でも。もちろん長く補修されて無くてザラザラ路面の道路も有ることは有るけど。

 日本だと、路面の補修された継ぎ目とか橋の継ぎ目とか、結構な段差が有るし、凸凹になったりうねったり、ブレーキ開放で下るときには、前方を必死で見ている。段差が見てとれると減速したり体重を抜いてジャンプしたり。

 準備を忘れると最悪パンクとかフレームやホイール破損とかの可能性大。

 それがこっちの道路では皆無と言っても良いくらい、段差が無い。安心して体重をサドルに乗せたまま40km/h以上で下っていける。

 舗装の継ぎ目とか、日本は必ず盛り上がっている。掘り返して舗装し直したところは素人細工でボコボコ。子どもが砂遊びしてるんじゃ無いんだから。

 多分、日本との違いは、舗装業者のレベル。こっちでは全て一定レベルを越えてるんだと思う日本はまともなレベルの業者では無く、レベルの低い下請けが舗装することが多いのかな?。

 単純に言えば、こっちのはプロの仕事。日本のは素人の雑な仕事。

 日本は技術レベルが高く、失礼ながら、フランスやスペインは雑な仕事してるんじゃ無い?、とか思ってた、と言うかそういう先入観だったのに、実際は完全に逆。

 政治にしろ行政にしろ国民の良識にしろ、なんで日本はこんなにレベル低下してしまったんだろうね。こっちの路面走ってると、日本は超後進国?。

 日本の下り坂を、強度に不安のある20インチの折り畳み自転車でブレーキ開放して下るなんて怖くて出来ないけどね。

 前に、コペンハーゲン市内を通過して、なんか変?とか思ってたら、自転車走行路に段差が皆無だったのだった。

 この手の事は、やろうと思えば簡単に?出来る事なんだけど、行政の権限固執とか業者の儲け配慮とか色んなしがらみで、殆ど日本では出来て無い。こう言う複合的な要因で、見事な後進国に成り下がってるのが日本。

 こっちは理屈で正しいと思ったことが割りと実現、実行されてる印象。

 ●歩道に段差付けなきゃ車が入る、ってそれは車が入る事が問題なんで、段差で解決したお陰で弱者は困ってるんだけどね。この手の解決法が政治、行政後進国の証。

●原付を閉め出す為に自転車道をゲートで要塞化して、バッグを付けた自転車が入れないし、ゲートの都度に降りないといけないって。

●空き缶デポジットもそう。北欧では完全に実現してるのに、日本では業者の儲けに配慮して、実現させず、道路端は空き缶だらけ。

●テレビのリサイクル費用だって最初から製品価格に入れとかないといけないのに、業者の儲けに配慮して、廃棄時に払うシステム。それは不法投棄推進法?。

★とか、日本の行政の愚かさ書き始めると止まらないね。

バス移動

5/26(火)晴れ、40762km, 133

 気楽にのんびり出来るので、キャンプはやはり快適。

 走った距離を計算してみた。サンジャンピエドポーから854km、パリから1948kmだった。GPSだとパリから2013km。初日と船の距離が20km位の有るので、50km位、2%位少なそう。

 普通はGPSの方が少なく出るはずなので、サイクルメーターのタイヤ周長が短すぎるかな?。わたしは常に標準より短いタイヤ周長を設定してるんだけど。標準値を設定すると、だいたい大幅に距離が長く出るので。

 巡礼日記を読んでいた日本人の巡礼者の場合だと、サンチャゴに到着して巡礼証明書貰うのに、巡礼事務所はガラガラだったみたい。直前4〜5日がひどい悪天候だったので、荷物無しインチキ?巡礼者が居なかったのかな?。

 今ごろ、日本のスペイン巡礼支援協会?みたいなところの巡礼の説明読んでるけど、残り100kmを切ったら、スタンプは1日に最低2個は貰うように、と書いてある。やはり車使ったりのインチキ巡礼が横行してるんだろうね。

 実際に見てても怪しいのが結構いた。荷物ゼロでデイパックも無しだったり(ペットボトルくらい持てよ)、子連れだけど子どもがえらく元気だったり、みんな歩きがしっかりし過ぎ。サポートの車が並走してるかな?。しんどくなったら車に乗る、とかね。

 本物の巡礼者はザックが大きく、足を痛めてる人も多かった。

 わたしはスタンプは1日に1個の場合も多かったので、昨日の受付の男性、客が多くて不機嫌だった?以外に、わたしのスタンプの少なさが気になったかな?。

 支援協会のページには巡礼手帳の貰い方とか、色々説明してくれて有ったし、最初から読んでればね〜。終わってから巡礼の仕方を読んでどうする>自分、と言う感じ。

 オランダ人がわたしの写真を撮りたいと言うので3人で記念撮影。ついでにわたしのスマホも渡して撮影。

 11時頃に撤収して街へ。一応昨日到着の巡礼者を祝福するミサに出てみた。人でいっぱい。見物の観光客もだいぶ混じってそう。スペイン語なのでちんぷんかんぷんなのは相変わらず。なんかみんな並び出したので、並んで味の無い煎餅貰って口に入れた。

 ご本尊?。スペインの教会はどこも金ぴか。

 最後に、煙を出す香炉?を、ものすごく長いブランコみたいに揺って、教会中に煙をまいていた。巡礼者の体臭を消すのが由来とか。これが一番の売り物の演出かな?。

 行きにも寄ったけど切符売り場が分からなかったバスターミナルに戻り、ALSAと言うメジャーなバス会社の窓口へ。聞いてみると国際便は火曜、木曜、もう1日で、火曜日の今日のはもう出てしまったとか。木曜まで2日待つのは嫌だし、仕方ないので国内便を聞いてみたら、都合の良いのが有った。

 この前近くを通ってきた、バイヨンヌの近く、スペインの一番フランス寄りの町、IRUNへの夜行バスが有った。ここを夕方6時に出て朝の7時に着くと言うのは理想的。本当はジュネーブまで行って、有名観光地なのでお金は掛かるけどチェルマットに寄ろうと思ったんだけど、どうするかな?。一気に行けば安かったと思うんだけど。

 ALSAは他社の倍の料金、とからしいけど、IRUNまで62.3ユーロに、多分自転車10ユーロ。カードで支払い。自転車はパッキングしないといけないみたい。ちょっと残念。10ユーロ払うなら丸ごと行ってくれれば楽だったんだけどね。畳んで自転車料金払うのはちょっと損した気分だけど。

 てっきり高速バスだと思っていたら、主要な都市に寄りまくり。殆ど路線バス状態。おまけにトイレも付いて無かったし。

 日本でもトイレ無しのバスは好みじゃ無いのに、スペイン語でトイレ休憩案内されてもね〜。

Urt

5/27(水)晴れたまに曇り、40766km, 129

 バスにトイレは有った。それでトイレ休憩が2回しか無かったんだ。バスはやはり片っ端から途中の町に止まっていく。距離は長いけど路線バスだね。夜中や朝方なのにお客さんも結構乗ってくる。人気あるんだ。

 1時間とかうたた寝した程度。やはり風邪気味。この前の、最後のアルベルゲで寝袋被ってなかったのが原因。冷や汗が出てきて、気分悪くなったりしないか心配だったけど、何とか持ちこたえた。咳も出るし喉も変だしだるいし、本格的な夏風邪かも。困ったもんだ。

 予定より少し早めに到着。ゆっくり自転車を組み立て、トイレも済ませてから出発。町を抜けようとしたら、いきなりガンガン坂が出てきた。いつの間にやらフランスに入ってた。

 ルート選択ミスで強力な山越え。すぐにお安いキャンプ場に入って休養するつもりが、体調不良の体に鞭打つ激坂が続き、参ったもんだ。尾根道で相当登ってしまった。今日も黄砂。ピレネー山脈が見える。

 最大のショックは、この辺りがリゾートだったこと。まあ風光明媚で暖かい海沿いは文句無くリゾートになるんだけど。リゾートなのでキャンプ場がいっぱい。20軒とか標識見たかな?。リゾートのキャンプ場の問題点はお高い事。わたしの嫌いな2人込み料金で15〜20ユーロとかで、全く泊まれない。

 海の城が有る。城壁で囲まれている町も多いし、歴史はみんな戦いの歴史なんだね〜。

 一山越えてからバイヨンヌまで17kmとかだったけど、坂また坂でなかなか着けない。やっと着いてインフォメーションで聞いてみたら街中にキャンプ場は無いとのこと。

 バイヨンヌのカサドラルも有名らしいけど、遠くから撮影しただけで失礼した。早く休みたくて寄ってる余裕無し。

 海の近くを進んでもお安いキャンプ場が出てくる可能性は無いので、バイヨンヌから川沿いに内陸方向へ転進。野宿も考えながら進み20km近く進んでやっとキャンプ場の標識。標識に従って行ってみたら9ユーロとまあまあで助かった。

 おばさんが英語で色々説明してくれる。キャンプ場初の日本人だそうな。

 別のチャリダーが残していった缶詰くれた。餃子の皮みたいなものに牛のなにかを包んであるみたいだけど、中身が小さくて何だかよくわからない。ま、頂いたけど味もよくわからなかった。

 夕方5時近くになっていたけどダッシュでシャワーと洗濯。乾かないだろうけどシャツとズボンも洗った。汗をいっぱい吸い込んで気持ち悪いので。しかし、夏風邪状態で、体調悪い状態でシャワーして、着るもの全て洗濯って無謀かも。

 まだ夕日が当たっていたけど、なるべく早く日影になるように、建物にくっ付けて設営。

60.8km, 5:14, 11.5km/h

Urt, de ETCHE ZAHAR(9)

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