2016年北欧ツーリング

 (ヨーロッパ最北端を目指して)

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● 2016年北欧ツーリング 7月

7月

7/1(金)曇り夜雨、50446km, 450

 倒れている木はこんな感じ。ちょうど良い感じに下がくぐれる。

 道路に戻ったらすぐに良さそうな川が有った。昨日、汗を流す為にテント設営後に奥の方で川を探したんだけど見つからず。道路の側に有ったとは残念。

 今日はひたすら、殆ど家の無い自然な区間を前進。平らな部分も多かった。標高は450mくらいまで上ったけど。

 前回は毎日100km弱を続けたみたいで、今回はそこまではせず。60kmくらいで湖横断。スウェーデンでは湖横断は多い。

 少し先に有るはずのレストエリアを探していたんだけど見つからず。70km少々で止めるつもりが探しているうちにどんどん進んでしまった。

 レストエリアにもし水が有れば汲みたかったんだけど、諦めて沢で。幸い想定した山の所に期待した通りの沢が有ってラッキー。平坦な湿地の部分が多く、そこの沢の水は茶色が濃く、出来れば避けたい感じ。

 沢を見つけて水を汲んだんだけど、ものすごい数の蚊に囲まれて、濾すのは断念してそのまま汲んでダッシュで出発。しかし蚊がふり切れず。

 以降も異常に蚊の多い所が続き、諦めてテント設営。

 暫くして雷が近くを通過。近くは今回初めてかな?。まあ内部放電で、落雷では無かったけど、音はすごい。

 昼間の暑さに依るものなので、そのうち弱まる筈で、問題無かった。一雨来て、水を集めたいところだったけど、蚊が多くて外に出る気せず。

 食料不足でご飯を炊いた。今回初。日本で美味しいお米(島根のキヌムスメ)食べてるので、流石に味は落ちるけど。

 地図をよく見たら明日はもうフィンランドかな?

88km, 6:13, 14.1km/h

E45 Karesuandoの南40km弱、

フィンランド

7/2(土)曇り時々雨、50534km, 450

 雨になりそうなので早めの撤収。朝でも寒くならず蚊とブヨが無茶元気。

 蚊の猛攻を凌ぎながらなんとか撤収。出発は7時前。雨もパラパラし始め撤収タイミングは悪くなかった。

 旧道だろうか、立派な石橋が有った。ここ以外にも2つ見かけた。

 33kmで国境の町。ICAが有ることを期待してたけど、残念ながら無し。小さな店でパンとビスケット購入。

 国境に橋、と言っても検問とか無いだろうけど。

 スマホの残りデータは300M程で、ほぼ使いきれた。問題はスウェーデンに戻ってきた時で、すんなり追加のデータ購入、設定が出来るかどうか。

 プリペイドSIMのお陰で通信が楽だったけど、この先はまた暫く図書館とか案内所頼りかな?。

 プリペイドSIMでの通信は暫く終了。

 雨パラパラなので、案内所のドアの前の屋根の下のベンチでスマホいじってたらオーストリア人の女性が案内所にやって来た。ドア開かず。閉まってるみたい。話しかけてきて、少し話。笛上げたら男性もやって来て、タバコは?、ビールは?、とのこと。お礼だろうけど辞退した。小さな自動車に小さな自転車積んでいた。

 国境を越え、E8を右折。南東方向へだいぶバックする形。今まで追い風だったものが強力な向かい風になり、アップダウンもまあまあ出てきてなかなか進めない。休憩無しで足も疲れた。

 40km程先の集落、Paloyoensuuのキャンプ場を目指した。10年前も前に泊まった所だけど、まだやってるかな〜?、とか思ってたら案の定看板無し。建物は有るんだけど止めているみたい。

 更に、小さな店もやってなかった。お陰で水も食料も買えず。

 もう充分走っていたけど、仕方なく左折して十数キロ先の前々回のキャンプ場所を目指して前進。沢を探しながら走ったけど、湿地エリアで全然良い沢は無し。

 途中、丸い湖の所に国立公園の?展望台みたいなのが有り、でっかいシェルターも。道路からすぐで、人が来るのは確実だろうけどそれでも雨の時なら良いかも。

 大きな湖沿いには家がパラパラ。目的の場所はなんか重機が動いていたのでダメ。少し先でキャンプすることにしたけど、水は湖で汲むしか無い。

 蚊は相変わらず異常な多さで取り囲まれて大変。攻撃性が高く、直進してきて数秒でもう刺される。毎日こんなに刺されて大丈夫かな〜?。まあしかし対処方法無し。しかしこれじゃ水泳場とか全く使えない。

 湖に入って水を汲んでいるとき、刺された手を水に浸けてみたけど蚊は水没しても気にせず刺し続けていた。

 普通テントは風の少ない所に張るんだけど、今日は一番風の強い所に張ってみた。虫が飛んでいくように。無風の所だと一気に数十匹に取り囲まれるけど、強い風が吹いていると10匹以下とかになって少しは効果有る。まあ刺される数が減るだけだけど。

91.4km, 7:07, 12.8km/h

93号線Paloyoensuuの北15〜16km

ノルウェー

7/3(日)曇りのち雨夕方晴れ、50626km, 433

 このところ蚊がキャンプ最大の問題になっている。湖や川で水浴びしたくても狂暴な蚊が突撃してくるので無理。撤収も大変。朝の気温が一桁とかになってくれれば良いんだけど、このところなぜか朝も暖かい。

 なんとか撤収。今回始めて朝のトイレ無しで出発。すぐに雨が降り撤収のタイミングは良かった。

 1km程で飛行場入り口。メジャーな空港じゃ無いと思う。アクセスの車全く見ないし。

 Hettaにはガソリンスタンドも有ったけど食料買いには寄らず。

 左折して北向に進行。相変わらずの南風。途中で風の吹いている場所でトイレ。

 暫くして前方に黒雲。雨対策してたけど、間に合わずにどしゃ降り。カッパを着て少し進み、パーキングで傘をさしてやり過ごし。ついでに傘の滴を集めたけど、じきにどしゃ降りは終了。

 バス停でお昼休憩。横の家に丁度車が帰ってきたけど、偶然?。

 すぐに蚊が来たけど、こういう箱形の閉鎖的な空間だと蚊取り線香は効果抜群。あっという間に蚊は退散。ブヨがいればそれでもやって来るんだけど、ブヨは来ず。雨に弱いのかな?。

 充分休憩してから走行再開。雨は降ったり止んだり。50kmくらい走って国境。すんなりとノルウェーに入った。

 朝からずっと沢を探しているんだけど、水を汲めそうなのは全く見つからず。ノルウェーに入ってからは前回のキャンプ地と前々回のキャンプ地を通過。他にもキャンプ出来そうな所は有ったけど、水がなくダメだった。

 一ヶ所茶色の薄いきれいな湖が有ったけど、パーキングが横に有り、ゴミとかティッシュ散乱で、汚染されているかもで汲めず。

 いくら探しても水が確保できず、前進を続けているうちに、このルートで唯一スーパーが有る、Kautokeinoまで射程に入って来てしまった。

 ノルウェーのこの区間、最初は直径10km以上も有るような平らな湿原。そのうち山も出てきたけどきつい山がなくみんな緩やかで川が無い。山の傾斜も湿原。ひとつ大きな川が有ってそれに沿って進んでいるんだけど、注ぎ込む支流が全く無し。

 仕方なく前進していたら、Kautokeinoの5km程手前でついに沢を発見。やっと水が汲めた。しかしものすごい数の蚊に取り囲まれ無茶刺された。濾すのは諦めて直に汲んでダッシュで逃げた。

 すぐにキャンプ出来そうな所も有ったけど、この蚊では林に入りたく無いので前進。Kautokeinoを通過し、坂を上った先で強引にキャンプに突入。まだ町の圏内だけど。

 スーパーはやはり日曜日は開いて無かった。明日行くためにはあまり通り越したくないので。立派な球技場が有り、サッカーの練習している若者もいた。その周辺の森にテント設営。距離は有るけど練習中の若者からは充分見えているはず。情報が伝わって野宿見学ツアーみたいなのが来襲しても困るけど。

 と言うか、モトクロッサーが近くをウロウロ。既に見学ツアーが始まっているような気も。

 昨日に続き今日も水探しで走りすぎてしまった。前回こういう記憶が無いのは、本格的な自転車だったので、何日分か、最低でも2日分の水を運んでいたんだと思う。今回はサイドバッグ無いし、1日分しか持ち運べないので。

 テントのところから見た運動公園。

92.2km, 6:41, 13.8km/h

Kautokeino中心部から1kmくらい北、運動公園横の林。

ノルウェーで初の買い物

7/4(月)晴れのち曇り夜一時雨、50718km, 433

 町からの近道の土の道が有って、昨夜はなん組か若者が通ったけど特に問題無し。

 朝撤収時にすごい数のブヨに取り囲まれ、相当刺された。

 撤収し、スーパーまで戻って色々買い物。液晶の値札だけど、どれがどれの値段だかよくわからず、分かるまでに相当時間がかかった。結局バーコードを付き合わせ。

 パン、リンゴジュース、オレンジジュースはどれも100円程度。他のが何百円もする中で1つだけ異色のが有った。よく見た甲斐が有った。水が良いのがなくて買えなかったので、ジュースで代用。しかし水の半値以下のジュースって、水が高すぎでは?。

 他のパンは安くても数百円で、このパンはごく普通のパン。他のはぶつぶつしてたり茶色だったり、色々売りが有るんだろうけど、わたしには普通のが一番美味しい。

 このパンは多分工場製の半焼け冷凍パンで、店で少し焼き直すやつだと思う。工場製なので失敗無し。色々出来の悪かったスウェーデンのフランスパンより圧倒的に美味しい。

 甘いものは数百円とか500円とかで買えず。流石にノルウェーはお高い。マリー3本は150円くらいで、小さな甘いビスケットは200円以上した。

 イートインが有り、トイレも有ったのでゆっくり朝食。その上レジの女の子に、そこに有った水道が飲めるか聞いたら、どうかな?と言って、奥の水道で汲んで上げるわよ、とのことで、それに甘えた。無茶ラッキー(^-^)。

 小さな銀行、と言うか銀行本体は閉まってて、ATMだけだったけどキャッシング。言語を選べる機械で良かった。固定のメニューでは400、900、とか変な句切りだった。900Kr引き出し。

 図書館とかを聞くのは止めにして、11時頃には走り始めたけど、相変わらずの追い風で、上りではブヨに付きまとわれ、足とお腹をいっぱい噛まれた。ブヨはどうやら地道に歩いているみたい。ここの蚊は速攻で刺すんだけど、ブヨは少しのんびりしてるのでなめてたら、見事にやられた。

 ブヨに噛まれると芯が残り赤く腫れ、噛まれた跡が1ヶ月も残ったりすることが有る。痛痒くて参ったもんだ。

 アップダウンも有りながら、せっせと前進。

 途中、湿地が無くなり小さな川が道路をくぐって大きな川に流れる事が多くなった辺りで蚊とブヨが減少。その辺りでお昼にしたけどなんとか食べられた。多い所だとすぐに取り囲まれて無理。

 レストエリアの所には本流に滝が有った。蚊とブヨのせいで殆ど休憩出来なかったけど、ここのレストエリアではベンチに座り、蚊とブヨをシバきながらある程度休憩。まあ無茶多い所では無理な方法だけど。

 本流横にMazeと言う集落。もうこの辺りでは針葉樹が無くなり、山の緑は大半が白樺。

 再び湿地が復活、と言うか道端に水溜まり多数で最悪。蚊とブヨに追われる走行復活。

 前回のキャンプ地を見送り、前々回のキャンプ地に進入してみたら、白樺の林が薄すぎて道路から丸見えで断念。更にだいぶ走って砂丘みたいな所に進入してテント設営。少し道路から見えそうだけど。

 昨日、一昨日は水がなくて、今日は良いキャンプ場所が見つからずで走りすぎてしまった。

 蚊は相変わらず多いけど、最強レベルでは無く、風も少し出てきたのでなんとか無事にテント設営。暫くして雨になったのでラッキーだった。

 でも、本当は無事じゃ無く、急いでたのでポール受けの袋を破ってしまい、ポールが突き抜け、それの修正で焦ってたらポールの挿し方が不充分でポールを割ってしまった。まあまだ一部だったので使えているけど。割れた部分をカットすることで行ければ良いけど。

 雨水収拾。数百ccしか集まらなかったけど、体を拭く水にした。

 暫くして、様子見だと思うけど車が1台やって来た。

82.0km, 6:32, 12.5km/h

ALTAまで60km弱の93号線、道端の砂地

嵐?

7/5(火)雨、50800km, 896NKr

 昨夜から雨。真夜中にはトナカイの大群が来襲。ゴホゴホとかブヒブヒとかカウベルのカランコロンとか、うるさいっちゅうの。道路でもトラックのクラクションの音がしてたので、相当な大群だったかも。わたしが見たのは100匹までは居なかったかも。

 カウベルを付けているのはごく一部で、この音が聞こえて無かったら、ブヒブヒはイノシシかと思ってしまったところ。

 朝もよく降っていて、このままだと連泊になるけど、どうなることか。テントのフライの雨垂れを集めたけど、無茶よく集まる。水の心配は無し。昨日、買おうかどうか迷ったラーメン5袋パックを買っておけば食料も万全だったけど。

 風が強まったのでカッパを着て張り綱をセット。手持ち全てのペグを使ったのは初めて。

 雨で結構冷えてきた。長く続いた南風終了かな?。北風が吹いている感じ。ノールカップは風が強い事が多いので、こんな天候が続くと大変だけど。

 11時頃に止んだので、色んなものが乾いたら夕方でも出発?とかも考えたけど、雨は暫くしてまた復活。今日はダメ。

 やはり道路から見えていた。奥に色々良いところが有ったけど、テント設営したところは窪地になっていて、風が強かったので返って良かったかも。

風雨で連泊、ALTAの南54km

ALTA

7/6(水)霧のち曇り、50800km, 896NKr

 テント内で十数度だったので、外は10度弱だったと思う。今日はALTAで買い物と通信の予定なので早めに撤収。しかし撤収後にサイクルメーターが見つからず、荷物をみんな降ろして家探し。結局想定の所(デイパックの中)に有ったんだけど、何故だか何度探しても見つからなかった。

 家探し後、再びデイパックを全部ぶちまけようとしたら、最初に中身の一部を出した時に出たみたいで、目の前に鎮座していた。この大捜索は何だったんだか。

 お陰で出発は遅れて8時半頃。

 最初数キロはトナカイの糞とオシッコが道路に散乱で避けまくり。糞は避けられるんだけどオシッコは道端に向かって流れているので回避不能。夜とかクラクションが鳴っていたので、道路を歩き回ってたんだろうね。

 しばらくして両側が急峻になり沢多数。崖に滝も出てきた。この地形だと水を汲むのは楽なんだけどね。

 そのうち渓谷に突入。標高350mとかから100mまで一気に急降下。下に降りてくると針葉樹が復活した。上では崖の方に残雪も見られたし、気候の条件で針葉樹は無理な所が有るんだろうね。

 54kmでALTA。案内所で聞き、図書館でWi-Fiを使わせて貰った。久しぶりのインターネット。

 図書館でせっせとインターネットしていたら、午後3時半で、いきなり閉館です、と告げられた。あわてて撤収。こんなに早く図書館閉めるとは。明日は12時から18時までとか言ってたけど。

 夏休みがどうのと言ってたので、もしかしたら夏休みが始まったんだろうか。7月上旬から8月上旬までの1ヶ月とか?。前にロープーウェイのところで見た運航スケジュールもそんな感じだったし。

 案内所に戻り、こっちでWi-Fi接続して、残っていた作業を片付けた。

 向かいのビルのノルウェーの携帯電話会社の店に行ってみたけど、携帯電話の店はどこでも客が多く時間待ちでパス。買う気なら待っても良いんだけど、プリペイドSIMが安いのがあれば?、と言う相談?なので止めた。

 横のスーパーREMA1000で買い物。パンが買いたかったんだけど、値札が分からず諦め。水を沸かすようになって燃料消費が増えているので燃料を探したら、スウェーデンで使ってるのと同じ会社のが有ったので購入。パッケージは少し変わってるけど。値段はスウェーデンでは40Kr弱、ここでは46Krくらいだった。

 前進し始めたら雨。メガコープと言うのが有ったので寄ってみたけど、他よりも何割か高い値段設定で何も買えず。パンは安いのがひとつだけ有ったんだけど売り切れ。

 街エリアなので郊外まで歩道が充実していて、10km以上歩道走行。歩道が終わってじきに松林に進入。松林は木がパラパラで、どこまで行っても道路から見えるので、海岸に降りてテント設営。

 場所的には悪くは無いんだけど、どうやら近くにキャンプ場が有るみたいで、海岸散歩の人が結構やって来る。散歩してるのは地元民では無くキャンプ場の客みたいな感じ。

 昨日の暴風は終わり、北風では有ったけどそう強く無かったので問題なくALTAまで来られた。下りも有ってか、向かい風の割には平均速度も良い感じ。

68.7km, 5:24, 12.7km/h

ALTAの中心部から10数キロ北、家が途切れ始めた所の海岸

苦難の日?

7/7(木)曇り、50869km, 762NKr

 今日は、わたしが゛月の砂漠゛と呼んでる木の無いエリアを通過する。しかし向かい風になる北からの強風が吹いているのでのんびり。なんとか弱まらないかな?。この風では゛月の砂漠゛は大変だけど。

 松林はこんな感じ。

 道路に戻って1kmも進んだらレストエリアが有った。ラッキー。以降家はずっと有り、キャンプ地は本当にワンチャンスの場所だった。

 5〜6km先の集落にコープの小さいのが有ったので寄ってみた。

 昨日のメガコープが他よりも何割か高かったんだけど、それより更に1割とか高い。目的のコープブランドの水が無かったので、1.5Lのリンゴジュース、11Krを買った。今日の水はリンゴジュース。

 ここから一気の上りで標高200m以上まで。その後も上って峠は標高250m。サーメのお土産物屋さんが有った。トナカイの毛皮とか売ってるけど、検疫の問題で日本へは持ち込めないだろうね。買う気は無いけど。

 峠の後は標高160mまで下って湖。しかし気温が11度くらいなので結構寒い。湖からはこれまた結構な上りで標高380mまで。

 ここからは木の無いエリアで、アップダウンも有り、向かい風が強く、左からの風でトラックの風をもろに受けて大変だった。゛月の砂漠゛と思ったけど、今回見ると結構な湿地だった。

 向かい風で緩やかな下りでも速度が10kmを割ってなかなか。やっとこの木の無いエリアを抜け、いつものキャンプ場所だけど水が無かったし、もう少し進んでみようと言うことでパス。

 これが地獄の?始まり。時々良さそうな沢が見つかるんだけど、そこには100%家が有った。上に家があると排水で汚れているかも?と言うことで汲めず。

 上流に家の無い沢を探して前進。しかし行けども行けども家、また家。ノルウェー恐るべし。そんなところに有るんかい!、と言うような無理な所にも家。なにか隙間が有ったら家を作る、みたいな。

 無理な所に作ってるので、家へのアクセスは急坂を徒歩、と言うのが多い。ので道端に車が止まっている事が多い。

 どうやらノルウェー人は高いところが好きみたいで、小山のてっぺんにも家。

 川沿いに下ってるんだけど、家がどんどん増えてくる。

 どうやら、この家は殆どが別荘。木の無いエリアにはトナカイ放牧用にサーメの家が有ったけど、そういうの以外は全て別荘かも。

 ノルウェー人は孤独を好むのか、家は全て微妙に離れている。

 少々異常な別荘ブームだと思えるけど、変な配置から見ると、昔のサーメのエリアに別荘立てても土地はタダ!、みたいな政策が有って、都会人がみんな、ここ確保!、ここ空きスペースだったから僕のもの、みたいな感じで空きスペースが全て埋ったとか?。

 何にしても恐ろしいほどの空きスペース無し。

 もう峠2つに月の砂漠の向かい風で3回も努力して疲れてるのに20kmも走ってやっと変な崖に沢を見つけ水を汲んだ。ここからやっとキャンプ場所探し。

 しかし、この恐ろしいほどの空きスペース活用で、キャンプ場所が見つかる訳が無い。充分下って町を通過。町を抜けてからは家は無くなったんだけど、今度は湿地でテント設営できる場所なし。また峠への上りで今日3つ目。気温が下がってきて寒い。

 再び木の無い荒涼としたエリアで頂上に1ヶ所見つかったけど、風を防げそうに無く、下ってやっと旧道を見つけ進入。新道の橋から相当見えるけど仕方ない。水を確保後、更に15kmで本当に参った。ノルウェー恐るべし。

 振り返って見れば、何度も利用してきた道路から丸見えの河原のキャンプ地は、前後30km〜40kmの間での唯一のキャンプ場所かも、と言うことで、初回通過時、ワンチャンスをものにしてたんだと感心。

 今回そんな貴重な場所を無視したバチが当たったかな?。テントに入ってくつろいだのは夜10時。まあ明るいんだけど。道路から結構見えるので、何台かの車は減速したり止まったりして見ていったけど。

 疲れた。走行時間8時間台は今回最長かな?。ノルウェーの恐ろしさ実感。

 それに比べてスウェーデンのおおらかさは素晴らしい。フィンランドもノルウェー同様、家が途切れない。田舎でも500m間隔で林の中に家が有ったりする。

 ノルウェーはその500mの隙間にもう一軒入って隙間が250mに、更に一軒入って125mに、更に一軒入って62.5m、みたいな感じ。

87.3km, 8:25, 10.3km/h

E6 SkaidiとOlderfyordの間、Hatter峠からOlderfyord方向に少し下った旧道

ノールカップ直前

7/8(金)曇りたまに雨、50956km, 762

 このところ自転車旅行者とよくすれ違う。過去3回は殆ど会わず、ノールカップ近くでポツポツ有っただけ。

 何が違うか考えてみた、結論は時期。過去3回はいずれも6月中旬から9月中旬。今回は1週間早い。この辺りでは前に比べて10日程早い進行状況。

 たった10日で何が違うか?と言うことだけど、ノールカップの売りは真夜中の太陽。6月下旬には夏至で、その辺りが一番真夜中の太陽が見やすく、みんな夏至周辺を狙ってノールカップに向かうんだと思う。前に比べて、キャンピングカーが圧倒的に多いように思うのもそのせいかも。

 今までの、夏至から1ヶ月近く経った到着はブームが去りつつ有る時点だったのかも。自転車も同じ方向は1台だけで、他は全て対向と言うのは、みんなノールカップをクリアし、帰り道なんだと思う。なんか納得出来るかな。

 案内所や図書館?の開く時間に合わせようかな?とか思って少しのんびりしたら、撤収始める直前に雨。しっかりフライが濡れてしまった。やはり基本は早い撤収だったかも。

 弱まったので撤収。しばらく待って乾かすと言う選択も有るけど、雨がどうなるか分からないので濡れたまま撤収。

 走り出して5km程でレストエリアが有って今日もトイレが楽だった。レストエリアの近くでキャンプも出来たかも。

 15km程でOlderfyord。案内所はお土産物屋さんだった。これはダメ。案内所してるのも客を呼ぶ為で、案内は気合い入ってない。小さな集落で図書館も有るはず無かった。時間調整とかする必要は全く無かった。

 売ってる水は小さかったので水汲めるか聞いたらトイレでどうぞとのこと。一応少し汲んだ。完全なお土産物屋さんで、観光バスで満杯状態。よく儲かってるだろうね。

 食料品は少なかったので少し戻ってガソリンスタンドに行ったら、スーパーみたいな品揃え。もちろんお高いけど、パンとチョコチップビスケットとチョコレート購入。いずれも300円前後。

 スーパーの有るHonningsvagまではまだ100km有るので、買い物は明日。なので最小限欲しいものをお高くても購入。

 海沿いに出て、いよいよ最北端へ。北西の風で走るのは大変。崖の海岸沿いは良いんだけど、時々ある川のところは吹き抜けで走りにくい。

 屋根に草。きれいな風景。

 キャンピングカーが列になってやって来た。猫も杓子も最北端へ。わたしもだけど。

 ここも良い感じ。しかし今日はタブレットのカメラが変。このカメラはコントラスト抑えて彩度も上げてない、渋い画像のはずなのに、今日は何故だかコントラストの高い画像だったり彩度の高い画像だったり。

 最初のトンネルはいきなり3km。壁が掘り跡のままのごつごつで、雰囲気出てる。自転車の後ろにスタンドライト。前にはライト装着。どちらもダイソー製。

 トンネルを抜けたら石の沢。水を汲んだけど、初めてきれいな透明の水が汲めた。下が石なのが関係有ると思う。

 すぐにいつものキャンプ地。10年前とあまり変わって無かった。まだ40kmなのでパスして前進。

 

 ここの岩はこんな感じ。板になって割れている。あちこちで観光客が暇潰しに?ケルンを積んでるけど板状の石なので無茶積みやすいはず。

 2つ目のトンネルは500m。

 3つ目は名無しのトンネル。

 雨が降ってきてカッパ着用

 前回のキャンプ地から目的のキャンプ地まで30km。アップダウンや風と戦いながら到着したら、バスみたいなキャンピングカーが未舗装の旧道に入ってイス出して滞在する気満々。

 今回こんな大型を見るのは初めてだけど、金持ちはケチなんだね〜。大型のキャンピングカーなのにわたしの野宿場所取るなよ!、と言う感じ。

 諦めて前進したけど、木の無い吹きっさらしで進むのが大変。アップダウンも結構なもの。向かい風が続いてスピードが出ず、海底トンネルの入り口まで行くつもりだったけど、時間が掛かりすぎて断念。

 あちこち探しながら前進したけど、吹きっさらしで良いところがなく、最後に、道路から丸見えだけど、風避けに北側に段差が有る空き地みたいなのに進入してテント設営。

 その後、結構な雨になったりして、選択は良い結果に。しかし、あのバスタイプのきれいなキャンピングカーが居なければ楽だったのにね〜。あんな1千万以上するだろうキャンピングカーでキャンプ場料金ケチって野宿するなよ!、だけどね。

 さあ明日はいよいよ前編のメインイベントの、長さ7kmの海底トンネル。一気に海面下200mまで吸い込まれて、そこからセコセコ登り返し。

 暗いよー、狭いよー、怖いよーのトンネル。ゆっくり行ったら向こう側へ出るのに1時間掛かるし。

 今日買ったお菓子とパン。スマホの懐中電灯アプリで照したけど無茶明るい。

78.1km, 7:01, 11.1km/h

海底トンネル入り口まで10kmくらい?、道路から丸見えの空き地

海底トンネル

7/9(土)雨と霧、51034km, 689

 朝からずっと雨で撤収できず、ドラクエで待機。10時頃に弱まったので撤収。11時には出発。しかし一時は視界50mとかの濃霧。

 海底トンネルまでは12kmだった。水力発電所?の建物の横でお昼休憩。パンとトマト味のサーディン。しかしこの発電所の屋根には樋が付いていた。何の為に付いているんだか。野宿する人に雨垂れ当てない為?。昔バイクのカップルと3人で強風の時に2泊したところだけど。

 いよいよメインイベント。前後にライトを装着してトンネルへ。一気の下りだけど、今回は華奢な自転車なのでブレーキを使って地の底へ。

 そこから登り返し。標高差220mの上りは普通の峠越えでも大変。傾斜は出口に近づくにつれてきつくなり、軽いギアをもってしてもきついくらい。

 最後は休み休み。以前に比べて車の数が圧倒的に多くて、車が来る度に停車。何せ坂がきつくてふらつくので。

 55分を掛けてトンネルクリア。メインイベント片道クリアでめでたい。

 トンネルを出たらレストエリアが有って、きれいなトイレも有ったのでトイレ休憩。

 5つ目のトンネルは190m。

 6つ目のトンネルは4440m。こちらは中央が高くなっているので最初上りで後半下り。さすがに海底トンネルよりこっちの方が全然楽。

 霧雨の中、右折してHonningsvagへ。スーパーは夜遅くまで開いているみたい。

 案内所は午後4時までだったけど、3時50分に入っていてラッキー。水を汲んでもらった。Wi-Fiは閉館後も使えるみたいで外のベンチでインターネット。霧雨が飛んでくるので傘で防ぎながら。

 明日のお天気を聞いたら今日と同じ。明後日は晴れ間が有るとか。風は今日程度でなんとかいけそう。

 結局5時半頃までインターネット。雨がしっかりしてきて、気温も多分一桁で無茶寒かった。1時間半も外で粘るのは無理気味。

 REMA1000に寄って買い物。相変わらずパンの値段が分からない。REMA1000はもう3回目なので、レシート残しておけば良かった。どうも全店同じ値段みたいなので。

 明日はお天気が今日と同じ程度で今一歩で、明後日が久しぶりに太陽も拝めそうで、連泊用に食料をたっぷり買い込み。300円程度の物を買うのにも慣れてきた。と言うか買わなきゃお腹すくし。

 雨はインターネットしている時がピークで、徐々に弱まってきた。スーパーから5〜6kmでいつものキャンプ地。

 途中、赤い車が真横で叫んだんだか、くしゃみだか。この寒いのに、助手席側(こっち側)の窓が開いていたので嫌がらせか脅しか。多分、サイクリストが多いので、屈折した心の持ち主が、サイクリストをビックリさせてストレス発散かな?。なんか前にも同じ経験が有るような気も。

 薬とかやってての行動なら恐いけどね。まあ自転車での旅と言うのは、道路上で一番出来の悪い、お馬鹿な、危ないドライバーに命を預けている、と言う事なので。

 ノルウェーでは昔、全速の車(150km/hだか、200km/hだか?)が50cmとか横を通って脅かして行った事が有るけど。これは間違いなく薬やってたんだと思うけど。

 ノールカップへの劇坂が始まり、少し上って大きく左へ曲がる所を右へ曲がって、自転車を押し、踏み跡で小山を越えたら道路から見えなくなる、ご贔屓のいつものキャンプ場所。まあ進入時に何台かの車に目撃されるけど。

 下に見えるのはホテル。重なってるけどその向こう側はキャンプ場。キャンピングカーとキャビンがメインだけど。と言うか、スウェーデンとノルウェーはキャビンがメイン。500Krよりだいぶ安いような所も有るだろうし、働いている人には5千円でも7千円でもお安いウチだろうけどね。キャビンは多分1棟の値段だろうし。

 でもまあ、水浴びさえ出来れば野宿が解放感有って最高。

 ノルウェー最初の町にキャンプ場が有ったけど、立派なキャンプ場は木がなく、晴れてればいつまでたっても暑くて寝られないし、風にも弱いし、キャンピングカーや小屋が優先で、隅っこでテントは、そこの客の良い見世物状態になること確実。

 客の少ない小さなキャンプ場で無いと泊まりにくい。料金的にも。

47.3km, 4:24, 10.7km/h

Honningsvagへの分岐から5〜6kmノールカップ方向に進んだ丘の窪地

休養日

7/10(日)曇りたまに雨、51081km, 504

 朝から結構雨で、出る気でも出たくない環境。ドラクエしてのんびり。ついに探していた最高ランクの宝箱発見。これからボチボチ最強装備を集めよう。

 前回は蚊は居なかったと思うけど、手前のキャンプ場所もここも少しいる。まあ一桁の気温なので元気は無いけど。 ●海底トンネルは有料だったんだけど、今回料金所は無くなっていた。海底トンネルが出来た年にも来ていて、それから16〜17年かな。日本の高速道路と違って、建設費を回収したら約束通り?無料化されていた。

 本当に料金収入で建設費が回収出来るなら、良いシステムだと思う。使う人が負担して新しく、役に立つ道路が出来るんだから。

 それに引き換え、日本の高速道路はお役人の天下り先をずっと確保するために、無限に有料。まあファミリー企業も有って無茶美味しいだろうから、その利権を手放すはずは無いけどね。 ●ノールカップまでは残り30kmは無いと思う。昨日か今日行ったとして、ストックホルム(アーランダ国際空港はだいぶ北に有るけど)から1ヶ月と2日くらい。まあ予想通り。

 距離は2千キロと見ていたけど、2100km台。これもまあ予想通りかな。パナソニックのタイヤは2千キロ余裕で持ってくれた。昨年のシュワルベ(ドイツ製?)だかは10日、700kmくらいでバーストしたけど。なんかシュワルベも有名みたいだけど、やはり日本製のパナソニックのタイヤは良い感じ。

 この辺りで前後を入れ換えれば帰り道も行けるかな?。そのつもりで今回は呼びタイヤは持たず。26インチに比べて小径タイヤは減るのが早いんだけど、今のところ問題無し。

 昨日買った食料。

5袋ラーメン: 13Kr
パン600g: 22Kr
ビスケットサンド500g: 17Kr
イチゴジャム400g: 17Kr
サバ缶110g2個: 10Kr
イワシ缶105g: 9Kr
ラーメン: 4Kr
スープ: 9Kr
チョコレート200g: 15Kr

 ノルウェーKrのレートが分からないけど、15円位で良いかな?。円高なので、スウェーデンKrは15円くらいの計算を13円くらいに変えてるけど。

 全て特別安い物ばかり。大体一般的なのはこの5割増しとか倍とか。ビスケットサンド、ラーメン、イワシ缶REMA1000ブランド。チョコレートは、普通のは30Krから40Krで倍以上な上に100g。買ったのは200gで値段半分。ベルギー製だった。

 イワシ缶はスコットランド製。小さなイワシをきれいに並べて有った。

 スープはいつもはカップスープなんだけど、それがなく、初めて一袋のやつ。建設作業員風のおじさんがいっぱい買ってたのでわたしも試しに購入。特別安かった。

 1Lの水で10分とか煮て作るんだけど、ジャガイモ等色々野菜が入っていて、麦まで入っていてボリュームたっぷり。添加物はともかく、ヘルシー風。これ1Lで作ったらこれだけで2食分くらいになるかな?。これだけで夕食いけそう。まあ焦げ付かないようにかき混ぜてるのが手前では有るけど。

 頭洗ったり水浴びとかしたいところだけど、一桁の気温では気合い入らず。このところ蚊とブヨのお陰で水浴びが全然出来てないので早く水浴びしたいところだけど。明後日にはひとつ手前のいつものキャンプ場所かもで、そこで出来るかな?。

 帰り道、フィンランドからスウェーデンで幾つか泊まってるキャンプ場が有るので、やっとシャワー?。しかし2ヶ所、前にわたしが泊まったキャンプ場が営業止めてたしね〜。蚊とブヨの問題さえクリア出来れば湖や川での水浴びでも充分なんだけどね〜。

連泊

ヨーロッパ最北端

7/11(月)晴れ時々曇り、51081km, 504

 天気予報通り晴れた。8時半頃に出発。道路に戻ったらすぐに1つ目の坂。ノールカップまでは25km。

 すぐにドイツ人のサイクリストに抜かれた。この人、自分を撮りたいタイプで走ってる姿を撮って、とのことで、彼のカメラで撮影。後でも時々有ったけど、セルフタイマーとかで自分の走る姿を撮っていた。

 2つ目の坂。この湖で、雨に濡れて乾かず臭くなっていた靴下、タオル、軍手を洗濯。ついでに洗髪。

 この上りで写真を撮っている時に、女の子のサイクリストに抜かれた。後ろに付いたら立ちこぎも使って逃げる感じ。負けん気強そう。わたしは全然追いかける気は無いんだけどね。(^^;

 しかし今日は良いお天気になって最高。1日待った甲斐が有った。お天気が良いので景色がみんな良い感じ。4回目にして初めてかな?。

 あちこち写真撮りまくったけど、多すぎてアップ出来ず。

 ここは真の最北端へのトレッキングの出発地点。大盛況で帰りに見たら駐車場は満杯だった。結構距離が有ると思うんだけどどのくらいかな?。みんなちゃんとした歩く姿で出かけている。高過ぎる入場料への反発も有るだろうね。

 今年は料金は表示されていなかったけど、パンフレットだと255Kr。10年前は195Krだった。

 3つ目の坂。この途中で岩場に進入してお昼にした。

 昼食中、下の小さな駐車スペースで接触事故。左右逆なので、日本風に置き換えると、遅い車が右折して駐車スペースへ入ろうとした時に、ワンボックスのタクシーが追い抜きを掛けていて、強引にかわして追い抜いたんだけど、タクシーの左側と右折車の右前が接触してボン、とか音がした。

 タクシーはバックで戻ってきて道路に止めて話し合い。道が1車線になって他の車は大迷惑。話し合いはじきに終わり、タクシー前進。右折車も前進。大した凹みじゃ無いだろうから痛み分けにしたかな?。

 駐車スペースは、誰か止まっていると他の車も寄りたくなる習性?が有る。ガラガラの駐車スペースにわたしが入ったら、じきに車がどんどん入ってきたりすることが多い。

 右折車も突然入りたくなったんだろうね。ウィンカー出すのが遅いのと、タクシーが急いでいて強引に追い抜いたのと。

 結局25kmに4時間以上掛けたかな?。無事ノールカップ到着。お天気も良く、最高のメインイベントクリアになった。

 結構な上りが多いんだけど、標高で言うと、キャンプ場所が60m、1つ目の坂で280mまで上って40mまで下り、2つ目の坂で300mまで上って215mまで下り、3つ目の坂で300mまで上ってノールカップ。

 小さなアップダウンもそこそこあるので、行きで標高差600m以上、帰りで400m、合計千メートルの峠越えと同じ?。

 誰もが最北端のモニュメントの前で記念撮影。わたしは自転車置いて撮影。

 裏から見たお土産物屋さん。右のがドイツ人の自転車。左のが女の子の自転車。ドイツ人がせっせと女の子に構っていた。女の子も自分撮影が好きみたいで、モニュメントでの撮影をドイツ人に頼んだみたい。

 お土産物屋さんでピンバッジ45Krとステッカー29Kr購入。ステッカーは早速自転車に貼った。

 豪華客船もやって来た。

 わたしは午後3時頃に出発。ドイツ人は真夜中まで居てみるつもりとのこと。夜雨と言う天気予報が当たるのかどうか。

 ここのトナカイは観光用に放牧してあるんだろうね。

 帰りの坂を上りきり、ここから1つ目の坂を下っておしまい。

 この下りの途中で水を汲んだけど、茶色じゃ無かった。ラッキー。

 下のホテルとキャンプ場。

 キャンプ地に入るのに今日は相当な数の車とバイクに目撃されてしまった。そのせいか、誰か一人足音がした。見に来たかな?。

 いやー、しかし、前後数日以上お天気悪いのに、今日だけ晴れてくれて最高だった。

 晴れて少し暖かかったので虫も元気だった。10年前には居なかったと思うけど、蚊とブヨがノールカップまで進出してきてるかな?。まあまだ弱小勢力で、問題になるほどでは無いけど。

 テント設営後、外で水浴びしたけど、なんとか噛まれずにすんだし。今日は洗髪もしたし、さっぱり出来た。

 平均速度は坂が多いので流石に低い。ノールカップでのオドメータは51107kmかな。出発は49024kmで、距離2083km。帰りは2時間半程。上りが1個少ない分時間が短い。

51.8km, 5:40, 9.1km/h

撤収して帰ってきて再設営だけど3泊目

南下開始

7/12(火)晴れ、51133km, 440

 天気予報は外れて、朝から晴れ。4時でもテントが照らされて暑い。真夜中の太陽狙いで夜までいた人は満足出来たかも。

 出発前にタイヤ入れ換え。40分程で終了。しかし問題発見。タイヤの左サイドが良くすり減っていてワイヤーも見えていた。底と右サイドは見ていたけど。底よりもサイドがよく減っているとは思わなかった。

 走り始めたら前方に濃い霧。霧に突っ込んだら視界が一気に落ちた。100mくらいかな?。

 案内所まで10km有った。丁度定期客船入港。案内所でネット接続。

 タイヤはこんな感じ。サイドを入れ換え無いと。回転方向のあるタイヤだけど逆にしても大したこと無いし。結果から言えば、1000kmくらいでサイドを入れ換えるべきだった。これはちと問題かも。

 たっぷりネット接続してから出発。しかしノルウェーの為替レート見るの忘れた。10年前は20円で計算していた。20円だとちと恐いけど。

 これが観光案内所。丁度中国人の団体が来襲したところ。このところアジア系を見かけてもほぼ確実に中国人。荷物の少ない自転車の団体とノールカップですれ違ったけど、当然のように中国人だった。

 またREMA1000で買い物。だいたい前と似たようなものだけど、超格安のパンが有ったので購入。他のパンの1/4とかの値段。KNEIPPと言うパン6.90Krだけど、10年前に安かったのもこれ。安い理由は何だろうね。

 4kmのトンネルを抜け、海底トンネルへ向かう途中

 大きく湾を回って海底トンネルへ。北側の入り口。

 相変わらず地の底へ吸い込まれ、そこから標高差200m以上を上り返し。昔と違って車の数が多いので大変。

 何となく感じてたんだけど、やはり北向がきつく、南向きの坂は少し緩かった。北向は出口に近づくにつれてどんどん坂がきつくなっていく。天井のライトが前方で上に上がって見えなくなる、の繰り返し。南向きはだいたい一定の感じの上り。

 1時間を掛けてなんとか上りきった。

 今日はこの海底トンネルを抜けたところの゛水力発電所゛の所でキャンプしようと思っていたけど、先客がいた。゛水力発電所゛は、実はトンネルに電力を供給する変電施設っぽい。

 赤いテントが川の横に。トンネルよりも手前で追い抜かれたカップルだね。お邪魔しないように前進。しかし、こんなことがここで前にも有ったような気がする。テントの位置も同じだったような。

 このカップル、荷物の積み方とか、何か雰囲気が違う。東欧とかからかな?。すれ違った時、駐車スペースで何か相談してた。で暫くしたら追い抜かれた。

 もしかしたら、野宿優先で、南から海底トンネル越えてきて、この先は町になるので野宿は難しそう。さっきのトンネルのむこうに良いところ有ったので戻ろうか?、とかの相談だったような。追い抜き方もそんな感じ。後8km程走れば良いだけなので、ダーッシュ。

 すぐ先の反対側の駐車スペースにドイツサイクリストがいた。なんか話したそうなので行ってみると、トンネルの事を聞かれた。わたしは1時間くらい掛かった、とか話したけど。

 知的な、優しそうな良い顔した男性だけど(イメージは小学校の先生とか?)、どうやら海底トンネルが恐いみたいで、トンネルだけヒッチハイクしようと試みているのだった。しかしなかなかキャンピングカーは止まってくれない。

 わたしがいる時に、キャンピングカーの後ろを走っていた、小さい車が止まってくれたけど、日本で言う1000ccクラスの車に後部座席にも人が乗っていて、自転車乗せるのは絶対無理。ドイツ人は止まってくれて有り難うとお礼言ってた。なかなか礼儀正しい。

 多分、閉所恐怖症(こんな漢字だったかな?)的な感じで、海の底と言うのが恐いんだろうね。まあ人間としての自然な本能かも。わたしも少しは恐いけど。ここでトンネル壊れたら終わりだね〜とか思いながら、出来るだけ急いでいる。

 グッドラック!、と声を掛けたら、あなたも、と言う意味のきちんとした文章の返答。やっぱり知的。普通は「you too!」で終わりだけどね。

 キャンピングカーと言うのは、自己完結出来る空間(砦)で、外部に警戒心が強く、こういうときにはまず止まらない。ドイツ人同士とわかればドイツのキャンピングカーが止まってくれる事も有るかもだけど、走っているからそれも分からない。どうなるか心配だけどわたしも先を急いだ。

 すぐ先の沢で水を汲み、標高80m程のでっかい丘を反対方向に走るような迂回で越え、大きく下って少し上ったら、行きに泊まった道路から丸見えの広場。諦めてまたここにした。

 蚊が割りと多かった。やはり北上してきてるかな?。テント設営して暫くしたら雨になり、以後降り続いている。ここでのキャンプの判断が正解。結構高い土手は川の土手だと思う。強風になった時の事を考えると、こういう風避けは貴重。この辺り、みんなつるっぱげで風が吹き抜けるので。

 パンかじってみたけど、美味しい。

48.3km, 4:15, 11.3km/h

行きに泊まった海底トンネルの南12kmの空き地、土手の陰

前ハブトラブル

7/13(水)曇り夜雨、51182km, 312

 朝、前タイヤの左右を入れ換えた。しかしなんかガタガタすると思ったら、ハブがユルユルと言うかグタグタ。ハブスパナ持ってきて無かったと思うけど、ちょっと見た感じ、ハブスパナを使うような所が見えない。

 なんか手で回るし。この前から海底トンネルでふらつくと思ったけど、坂のせいだけではなく、このガタガタのせいも有るかも。

 元々、前ホイールはもっと頑丈なものに作り直そうと思ってたんだけど、ダホーンは特殊なサイズのハブだと分かって困ってる所。幅が100mmとか。普通のはもう少し長いんだけど。

 何にしても困ったもんだ。

 これが昨日越えた、大きく迂回してる道。進行方向は左なんだけど山が有るので。

 これが行きにバス型キャンピングカーが居た所。BUSH27

 気持ちの良い沢。

 こじんまりとした家。何となく撮ってみた。

 目的の少し手前のレストエリアで昼食。前輪がガタつくので再度見てみた。片側がガタついてた。プラスチックカバーとかで外れるんだろうか?。まさかシールドタイプとか言うことは無いよね?。BBはシールドタイプになってしまってるけどハブは?。

 しかしちゃちなハブ。Vブレーキもちゃち。多分、カタログでの軽量アピールの為に、あちこち重量を削ってるんだろうね。確かにわたしも11kgと言うのと13kgと言うのを見たら11kgに心が動くだろうしね。

 次のレストエリアの所が今日のキャンプ場所。中央の林は川なんだけど、左から無理矢理自転車を持ち込んで奥へ。踏み跡が消えてしまって、進むのが大変。

 川の横にテント設営。

 洗濯した。気温も低く雨が降るかもで乾かないだろうけど。

 しかし、このところ低温で嬉しい限り。流石に北極圏。

 日程に無茶余裕が有るので(2週間余ってるかも)、ここも連泊したいところだけど、自転車の前ハブの問題で、次の町Lakselv通過の曜日が微妙。

38.1km, 3:21, 11.3km/h

昔よくキャンプした場所(BUSH23)、Olderfyordの北30km弱

少し南下

7/14(木)曇り夜雨、51220km, 312

 スウェーデンで買った2本目のアルコール使いきった。最初のが20日、今回のが15日くらい持ったのかな?。

 朝は寒いのでゆっくり。ドラクエの最強装備をだいぶ集めたけど、まだ全部では無い。

 ここで2泊、次で2泊すれば次の町へ曜日合わせられるけど、買い込んであるとは言え、流石に食料が持たない。やはり前進。

 11時頃に出発。3kmのトンネル近くの石の沢で水を汲んだ。Olderfyordまで25km程だった。特に用もなくそのまま通過。

 今日は南西の風で向かい風の部分が多かった。Olderfyordから半島の先端までは追い風。もう厳しい環境は終わって林が出てきて家はずっと継続。

 行ってきたノールカップへのルートが見える。

 水平の地層に垂直の地層が乗り上げている。他にも何ヶ所か有って、挟まれて押された感じ。

 10年前にキャンプに良いところが有ったとの記述でそこまで。確かに続いていた家が終わり、レストエリアが有って、そこの向かいの林、と言うか、木がパラパラ有る荒野風の地形。

 確かに良いところだった。道路から近いところにしたのでうるさいけど、まあOK。10年前は7月22日なので8日早い進行。

 前ハブは段々悪くなる感じ。異音と言うかゴツゴツ抵抗が有る。なんとか開けてみないと。

41.1km, 3:42, 11.0km/h

Olderfyordから15km程、E6のレストエリア向かいの林(B060722)

洗濯

7/15(金)雨のち曇り、51261km, 312

 午前中、雨だったので連泊することにした。キャンプ場所は交差点に近いところなんだけど、E6からは見えないんじゃ無いかと思うけど、マイナーな道の方からはだいぶ見えるはず。と言うか、こちらから道路が一部見えてるし。

 お陰で、わたしを見ようとして?マイナーな道から未舗装の道に進入する車が数台。未舗装に入るとバリバリ音がするので分かる。残念ながらその未舗装の道とわたしのテントの間には川が有ってダメ。残念でした。そのまま、マイナーな道から見た方がよく見えたのに。

 午後、前ハブを見てみた。結果は、ダメダメこりゃ!。左側のベアリングがガタついているんだけど、玉押しとかは存在せず、ちっちゃなベアリングを打ち込んで有るだけ。メンテナンスフリーと言うか、メンテナンス出来ないと言うか。

 ベアリングのボールを押さえていたちゃちな金具を外したので、一気にひどくなるかも。外側がもうだいぶ削れていて、パッキン(プラスチック?、ゴム?)はだいぶ焼けて溶けている。いつ走行不能になることやら。

 あくまでもちょい乗りで旅になんか使える代物では無かったと言うこと。問題はハブの幅で、果たして100mm等と言う規格が存在するのかどうか。普通の幅ならホイール買うことも出来たかもだけど。

 クロモリなら少々広くても曲がるので、無理矢理長いのを押し込む事も出来るかもだけど、アルミの極太フォークでは無理。クロモリフレームのと迷ったんだけどね。カタログスペックの500gに惑わされてしまった。

 玉押しがあって、それを閉めるとか、ベアリングのボール交換、とかを期待していたんだけどね〜。だmrだった。50km程先のLakselvは小さな町だと思うし、自転車屋が有るかどうか。

 スウェーデンに戻ってネット接続を復活させてからネットショッピング?とかも考えるけど、進む予定のスウェーデンへの近道は数百キロだかの超マイナールートで、ここで走行不能に陥った日には終わってるし。ここが一番のお気に入りなので、メインルートへ迂回はしたくないんだけどね〜。

 やはり、フロントホイールを組み直さなきゃ、と感じてたのは正解だった。最大の問題点は100mm幅と言う特殊なサイズだったと言うこと。買うときにこんなところまでは気がつかなかった。

 昨年のヨーロッパに北海道に今年の秋田、それに今回の前半の2000km、まあよく持った方かも。

 川が有ったので、ズボンの裾と上のシャツを洗濯。

連泊

Lakselv

7/16(土)雨のち曇り、51261km, 312

 朝から良いお天気になり、5時台から充電出来た。

 洗濯物も夜の間にも乾くし。

 晴れているとやはり景色も良い感じ。

 14年前のキャンプ場所。崖の上と思ったけど、それほどでも無かった。今も使えそう。

 ノールカップのシール

 海が終わる所がLakselv。北は晴れているのに、Lakselv辺りは雨雲に覆われている。

 Lakselvまで50km。手前の、地表ではなく石の下を流れている沢が有ったので水を汲んだ。

 Lakselvの真ん中に案内所が有ったので行ってみたらWi-Fi使えるとのこと。おじさんとおばさんが居たけど、おじさんがなんと演歌好き。藤あや子が好きとか言ってた。

 演歌のメロディー、理解出来るんだね。相当な日本通だった。

 紅茶とビスケットをごちそうになりながらネット接続。

 しかしおじさん、本当に無茶苦茶日本通だった。尺八や津軽三味線知ってたり、西洋人にも演歌のメロディーが理解出来るってね〜。

 たっぷりWi-Fi使わせて貰った。無茶暇な観光案内所で、2時間とか居たかもだけど、誰も来なかった。おじさんに笛を上げて少しレクチャーしたけどちょっと鳴らせた。

 キャンプ場の料金チェックしてもらって、100Krだったので泊まっても良いかと思って行ってみたけど、狭いキャンプ場でテント張るのに良い場所が無くて止めた。キャンピングカーとかのすぐ近くは願い下げ。今時としては100Krは相当安い部類だと思うけど。

 コープで色々買い物した。パンはやはりKneip(Kneipp-brod)が7Kr台、他のは30Kr台が殆ど。一体この違いは何?。Kneipは結構美味しいし。他の店では売り切れが多かったけど、ここでは山積み状態だった。

 サバの?缶詰が安かったので3つ買ったけど、ペーストだった。失敗。ペーストだと塩分が多く、170gの大きい缶なので、ひとつ食べると塩分過剰摂取。食べきれずに困ってしまった。

 レジでピッタリ出して100Krおつり貰うはずが、99Krのおつりが出てきて?。見ると、レジのお姉ちゃん勝手に買い物袋出してた。ちゃんと聞いてから出せよ!、と言う感じ。

 キャンプ場は100Krでシャワー出来れば悪くなかったんだけど、場所がね〜。側に車が居るのが嫌いなもので。ドアの開け閉め結構煩いし。キャンピングカーだと窓から覗いてるかもだし。

 キャンプ場見送ったので仕方なく前進。暫く家エリアだったけど、それが終わって林に進入。

 しかし、谷の下の方の結構遠くの家の犬がわたしを検知して吠えてて、困ったもんだ。その家の人、気になって仕方ないだろうね。 ●自転車の前ハブは異音が徐々に大きくなって、ゴツゴツとかの振動も。異音や振動は、それだけ削れて行くと言うこと。

 しかし対処方法無し。田舎で同じサイズのベアリングが入手できるとは思えないし、だいたい打ち込んで有ると思うベアリングが抜けるかどうかも不明だし。

 アマゾンの通販のことを聞いてみたけど、おばさんから衝撃の話が。アマゾンで5ドルのもの買ったら関税が25ドル掛かったとか。

 アマゾンがノルウェー国内に無く、ノルウェーはEUに入っていないので、こんなことが起こるんだろうね。

 油差しながらスウェーデンまでなんとか行くしか無い。今日もお昼に1度分解して油差した。異音の方は、昨日ベアリングの玉押さえを外したせいと言う可能性も。

 明日は日曜日で店が開いていないので、ノルウェー最後の町の手前でもう一泊する必要が有る。残ったお金使いきりたいし。お金が余ればグリスも買うかな?。 ●このところ気温が低くてノールカップ周辺では蚊とブヨがそうひどく無くて良かったけど、Lakselv過ぎてからブヨが一気に増えた。まあ攻撃性が低いのでまだなんとかなってるけど。海沿いから離れ内陸に入ったからかも。

 気温が低くて、暑さから逃れて来た身としては最高だった。ここ何十年か、夏は常に暑さから逃れることだけを目的に旅して来たけど。この季節に10度少々の気温が体験出来るとは流石に北極圏。

 夜から雨になった。予報通り。

60.6km, 4:45, 13.2km/h

E6 Lakselvの北10km、開けた林

高原の湿地

7/17(日)晴れ時々曇り、51313km, 189

 蚊とブヨは割りと多くなったけど、攻撃性が少し低いので朝のトイレもなんとかなった。日曜日で買い物出来ないのでノルウェー最後の町の手前でキャンプする必要が有り、ゆっくりしてたけど、雨が止んだだけでなく、晴れてきてテントが炙られ始めたので出発せざるを得ない。晴れるとテントは温室になるので。

 暑くなって撤収始めた頃に強風になった。虫は吹き飛ばされて撤収快適。しかし風向きは変わって南東。久しぶりにまた南風になった。

 結構強い向かい風だけど、良いお天気で風景もきれい。

 10km程で軍用エリア。キャンプ、写真、停車、禁止とのこと。ノルウェーは英語表記が有って助かる。

 松林復活。キャンプしやすそう。

 今日は所々未舗装が有って粗い所は押し。未舗装だけど舗装に近いところも有って殆ど走れた。

 軍用エリア後、上りに成り、標高250mの峠越え。少し下った後、更に上って標高340mまで。その少し下った所には集落とレストエリア。その手前に沢が有って、以降湿地と言うのが分かって、3km程バックしてそこの水を汲んだ。

 標高が上がって、再び針葉樹消滅、と言うか、白樺もまばらになってしまった。この緯度で標高の高い吹きっさらしは環境厳しいんだろうね。

 前回のキャンプ地は、最高地点にある電波塔へのアクセスの道だった。

 風とか雷とか気になって、一番高いところでのキャンプは止める事にした。1台車がそのアクセス道に居て、出てこなかったし。

 その先はずっと湿地で、キャンプ地有るかな?、と思っていたら、予想通り全く脇道がなくキャンプ不可。前回のキャンプ地はやはり唯一のチャンスをものにしていた。前回は今回の2日分を走行。最後が340mへの上りは疲れただろうね〜。

 暫く走って大きな湖の近くに成り、やっと家が出てきたけど、今度はどこの脇道に入ってみても家。

 最後に、ほんのちょっと轍が有り、その後使われていない荒れた道が有り、チェックしてから進入。道が荒れていて進入は大変だけど、そんな道でないと必ず家が有るので。

 普通は家だとポストが道路に有るんだけど、ここらの家(小屋)には全くポスト無し。小屋レベルの夏だけの別荘なんだろうね。

 今日は道路の東側は延々フェンスで私有地宣言。湿地で良い土地では無いけど、サーメのトナカイ放牧用かな?。

 湿地なのでやはり蚊が多かった。まあ最強ランクでは無かったし、蚊は蚊取り線香をつけるとその内相当減るのでなんとかなった。

 このところはテントを張り、中で寛いだ頃に雨、と言うパターンばかり。良いタイミングが多い。

 南風で気温が久しぶりに20度を越えたけど強風の向かい風だったので暑くは無かった。

 雨はパラパラしただけで終わり、そのうち晴れてきた。 ●自転車の前ハブの異音は段々大きくなってくるけど、異音の理由判明。前輪のガタツキが段々大きくなり、左右にぶれているためだった。前ブレーキを調整して幅を縮め、ぶれるとブレーキに接触するようにしたら異音は減少。しかしブレーキに接触すると、当然走行抵抗にはなるけど。

 前ブレーキを使わないことにして、油でも塗りたいくらい。まあ後ろブレーキだけでは止まれないのでやりにくいけど。ブレーキで挟むようにしておくとぶれないのでハブへのダメージは相当減ると思う。

 修理はとりあえず諦め、このままマイナーなルートを使ってスウェーデンまで行くけど、どうなる事やら。1日1日削れてブレが大きくなっているし。

 前ハブ不調になってから250kmくらい走行。ストックホルムまで残り1800kmくらい有るだろうけど、このままこのハブで走り切れる、とか言うことはないだろうね〜?。まあ後数百キロ走ってどのくらい悪化するか見ればだいたい分かるかな?。

54.9km, 5:44, 9.5km/h

E6、Karasjokまで20km弱

ノルウェー最終日

7/18(月)晴れ、51368km, 189

 夜は晴れて放射冷却で一桁の気温まで冷え込んだ。ピリッとして気持ち良い。しかし日中気温が上がり、また積乱雲の問題が出るんだろうね。昨日もそうだったけど、昨日は雷雲成長不足で終わってくれたけど。

 夜10時、朝4時、朝8時と太陽見たけど、方向が全然違う。やっぱり水平に回ってる。真夜中は北に太陽だけど、今ならまだ真夜中の太陽見られるだろうね。

 Karasjokまで18km程だった。手前の穴だらけの看板は10年前と同じもの。なんか口径の大きい穴が増えたような気もするけど、前の写真と比べてみないと。

 観光案内所でWi-Fi接続。しかし、アジア系はほぼ間違いなく中国人だね〜。日本人の団体旅行どうした。

 ここから18km程で国境なので、今日ノルウェーおさらば。 ●ダホンの前ハブについて色々検索。幅は100mmが標準で、ダホンのは74mmだった。標準が116mmとかその辺りと思っていたのは記憶違い。

 ベアリングの交換も出来そうな感じ。シマノのハブダイナモに74mmが有ったので、帰ったらこれで前ホイール組んで貰うかな?。

 しかしまあ、目先の問題はベアリング交換だけど。74mmのハブも一応標準っぽくなってるみたいで、どこかで小口径自転車扱ってる店無いかな〜?。

 ネット接続の後は買い物。COOPとREMA1000をうろうろしてノルウェーのお金を使い切り。最後73Krで、買い物73.30Kr。端数四捨五入だと思うのでレジに行ってめでたく成功。全てのノルウェーKrを使いきった。

 しかし、処分価格の帽子を買おうと思っていて忘れてしまった。仕方なく後でカードで購入。19.90Kr、250円をカードで買うなよ!、だけど。

 後で特価のシールを剥がしてみたら、残念ながら中国製だった。どこか南米製とか期待してたんだけど。まあしかしどこかのブランド名付けてて、品物は良さそう。250円って、ステッカーより安いし。

 結構お金が残ってたのでアルコール燃料47.50Krも購入。荷物が1kg増えるのは結構厳しいけど。

 パンはこのLOFFと言うのも格安商品だった。KNEIPも共に6.90KrだったけどLOFFは500g、KNEIPは750gで重量単価はKNEIPが最安だけど。LOFFは混ざりもの無しの白っぽい色。KNEIPは皮まで入ったような玄米風の感じ。

 後は、サバの缶詰、ビスケット類。

 荷物が増えて、今まではハンドルにいっぱいぶら下げての走行だったんだけど、前ハブの問題が出てからは前輪への負荷を減らしていて、後ろの荷物を下ろして再パッキング。

 国境までは18km。国境の橋の標識類はステッカーだらけ。誰かが始めて真似する人が出てこうなってしまったんだろうけど、標識の役目果たさず。ステッカー自作できるようになったんだろうね。

 この案内板はなんとかきれいだった。

 フィンランドに入って集落を抜けたらいきなりの劇坂。10%ってね〜。インナーギア使ってしまった。

 坂は見えてるだけでは無く、どんどん追加が出てきて結局標高差150m以上も上ってしまった。その上、両側にフェンスが有ってキャンプ不可。

 頂上付近の山に電波塔が見えたのでそのアクセス道路に期待したら、期待通りだった。

 劇坂で汗をかいたので沢を探してどんどん奥まで。未舗装で上り坂なので勿論押し。今の自転車の状態では乗るのは無理。結構奥まで入ってなんとか沢を見つけたけど、車が止まっていた。

 奥に車が居るのは水溜まりの状態で分かっていたけど。

 わたしが接近すると車は当然逃げ出した。これは、変な所に止まっている車の通常パターン。この辺り何か有る感じ。上にも赤いものが見えた。ウォーキングコースとかかな?。

 蚊が居たのでフィルター無しで水を汲み、急いで上半身の汗を流してから引き返し。道路に近いところまで戻ってテント設営。下りの車が2台、上りが1台。上に何が有るんだろうね〜?。人家でがないと思うんだけど。

 250円の帽子

 気になっていたLOFFも安いと分かったけど、ノルウェーを離れる日に分かるとはね〜。

46.8km, 4:23, 10.6km/h

92号線、国境から7〜8km東の電波塔へのアクセス路沿い

大昔のキャンプ場所

7/19(火)曇りたまに晴れ、51415km, 0

 朝はテントの中で10度くらい。放射冷却で冷え込んで気持ち良い。梅雨明けしたらしいし、日本じゃ猛暑だろうね。北極圏に来た甲斐が有る。

 朝8時過ぎに昨日上っていった車が降りてきた。やはり人家が有って出勤?。どうかな〜。まあ距離が有るので合法では有るけど。

 出発前に前ハブ分解、給油。ついでに前ブレーキをだいぶ狭めた。結果は良好で異音が減少。

 道路に戻り、前進。5km程先に自然保護区のトレッキングスタート地点?が有った。車が沢山止まっている。キャンプ場所の上も同じかな?。

 92号線は、尾根が南北方向の所に東西に進むのでアップダウンの連続。

 垂直か!、とか言いたくなるような斜度10%のところも。

 途中の川で洗濯、洗髪。

 14年前のキャンプ場所を目指した。直前に沢が有って水確保。小屋が1軒有って、そこからきつい坂を上って、そこから松林に進入。前と変わらずに有った。

 しかし、夕方6時頃に車が通過。1度止めて歩いて見に来てそれから通過。今日に限って道ギリギリにテント設営していてついてない。下の平らさを優先してしまった。

 1度見に来たのは初めてと言うことだろうか?。それとも奥に小屋でも有る?。いつもならもっと進んで奥の方を確認してから少し戻ってテント設営するんだけど、前に泊まったキャンプ地と言うことで無精してしまった。

 ゆっくりテントの横を通ってくれたし、危なくはないと思うけどね〜。

 GPSの時間が昨日から1時間早い。もしかしてフィンランドはサマータイム?。 ●国境の町のエリアからInariのエリアになった途端に道の両側のネットが消滅。松林になって、キャンプ出来そうな場所がいっぱい出てきた。

52.2km, 4:33, 11.4km/h

92号線から松林に進入、BUSH21

Inari通過

7/20(水)晴れ時々曇り、51467km, 0、VISA: 20ユーロキャッシング、9.25ユーロ支払い

 奥に入っていった車は出てこなかった。しかしこの松林の中のキャンプ地は良い感じ。14年前かその前に見つけたんだけど、なかなか良い勘している。全体的にそう思う事が多い。そこしか無い!と言うようなワンチャンスをものにしている事も多い。

 12kmでE75。Inariまでの30km少々はこの幹線を走らないといけない。せっかくフラットな部分も出てきたのに、南からの向かい風。

 雲がぽっかり浮かんでた。

 途中前ハブに給油したけど、異音が大きく、途中でもう一回分解、給油。少しましになったかも。

 Inariまでは43kmだった。幹線道路は30km程で終了。観光案内所でネット接続。

 ネット接続終え、K-MARKETに行き、まずキャッシング20ユーロ。買い物は、パン、ラーメン、蚊取り線香、水、バナナ、それにパンの耳の砂糖菓子。10ユーロくらいの支払いはカードで。

 なんかユーロだと安く感じてしまう。

 1.5Lのペットボトルのデポジットは0.40ユーロだった。デポジットを回収に入ってスニッカーズ3個2ユーロは現金で支払い。

 少し戻って955号線へ。E75は既にそこそこの車が通っていた。このまま進むと更に交通量は増えるので、マイナールートへ。

 勘違いしてたけど、Inariに有る水面は海じゃ無かった。標高が120m台だったので気がついた。地図を見ても海だと思ってたんだけど、超でっかい湖だった。

 暫く川沿い(と言っても川とは標高差が有るけど)に進んだけど、公園ぽい感じで、シェルターや焚き火場所が何ヶ所か有った。キャンプに最適なんだけど、町の近くでパス。

 10kmくらい進んでからキャンプ、とか思ってたら湖になり、家が連続。おまけにわたしの嫌いな湿地になってしまった。2ヶ所程チェックしたけどダメ。水もそこまでは良い沢が結構有ったんだけど。

 結局、20km以上も進んでしまった。通常は進入しない、結構きれいな道なんだけど、木材切り出し道路かな?と思って進入したら成功。無茶きれいなんだけど、暫く使われていない感じ。

 おまけに虫が少ない。ブヨが数匹うろうろするだけ。少し手前で水を汲んだ時には結構居たし、Inariのスーパーの前でも蚊がやって来てたのに。テントの入り口開けてても大丈夫なんて信じられない感じ。

 まあノールカップ周辺は厳しい環境なので少なかったし、それ以降も蚊やブヨは増えては来たけど、往路の、取り囲まれてパニックになる、非常事態のような事は無く、対処できる程度だったんだけど、今日のこれは異常。

 考えられるのは、湿地が終わってカラカラの土地になったとか?。とか言ってテント開け放ってたら、ヌカカ(ブヨ系の異常に小さいやつ)に刺されてしまったけど。

 道の状態からすれば99%車は来ないけど、昨日のことも有るので、道の中央に張るのは止めた。

67.5km, 5:53, 11.4km/h

Inariから955号線を二十数キロ南下、木材切り出し道路?

Lemmenjoki

7/21(木)晴れ時々曇り夜曇り、51535km, 18.40ユーロ

 スッキリしてて虫もおらず、良いキャンプ地だった。昨夜も太陽が北の方を周回していた。夏至からもうじき1ヶ月になるし、少しづつ南へ下がっているので、そろそろ「真夜中の太陽」も終わりかな?。

 太陽が北の方の低い所を横に回ってるって、特殊な感覚だけど、面白い。昨夜も夜11時と2時に見た。簡単に言えば、アナログ時計っぽいイメージ。

 夜10時には太陽は11時の位置。真夜中朝2時は1時の位置。朝6時で3時の位置。真夜中と6時では90度も位置が変わっている。

 慣れると夜が無いのも気分良い。暗くならないとなんか恐くないみたいな感じも有る。危ない若者のおやじ狩りとかホームレス襲撃とかはさすがに明るいときにはやってないような気もするし。でもまあそのうち夜が帰ってくるけど。

 小さい木は有るんだけど、今日は少し日陰が足りず、太陽に照らされると出発しなければならなくなる。

 これがキャンプ場所への道路からの入り口。

 雲が良い感じ。

 十数キロ進んだら分岐が有り、どうやら10年前はその道を10kmも進んでキャンプしたらしい。理由を考えていて思い出した。国立公園なんだけど、Lemmenjokiは砂金の産地だった。国立公園だけど、プライベートなツアーに申し込めば砂金採取できるんだった。

 今回は日程がだいぶ余っているので行けるんだけど、自転車のトラブルの事も有るし、パス。それにツアーとかはInariとかIvaloで申し込むんだろうし。前回行った時は、砂金取り大会が前日に有ったみたいだった。

 まあ、機会が有ればスウェーデンでやってみよう。

 と言うことで、国立公園への分岐を見送り、今日も南からの向かい風の中、平地を時速10km以下でとろとろ前進。

 休憩する場所が全く無く、ガードレールの有るところで、路肩で休憩とか。昼食用にパンの砂糖菓子食べてたら入れ歯が折れた。まあ力が掛かりすぎなんだろうけど、それにしても大阪でやってもらったのは出来が悪かった。3つ作って全滅。

 標高350mくらいまで上って、上る途中には沢が幾つか有ったんだけど、峠を越えて下りで汲もう、とか思ったら、上りきったら平坦で、当然湿地。汲めるような沢皆無。全く同じパターンが前にも有ったような。一番高いところで湿地って何!。

 暫く全然水が汲めそうな所が無く、最後に川がひとつだけ出てきてそこで汲んだ。久しぶりに色が濃い。

 2ヶ所チェックでダメ。少し大きなよどんだ川を越え、無茶広い砂利置き場に進入してテント設営。なんか前に泊まったような気がするけど?。

 じきに入り口辺りで子供の声。多分わたしの進入を見つけたかな?。タイヤの跡を消さなかったし。まあじきに車のドアの音がして去っていった。キャンピング改造風の黒っぽいバンが入ってきて奥へ行ったけど、暫くして出ていった。同じくキャンプ場所探しだろうね。

 砂利は崩れたりすることが有り、どうやら今日も使われたかも。明日は早く出ないとダンプカーに襲われたりして?。まあ日陰皆無の所なので、どうしても早く出ないといけない。

 首輪をした白いトナカイがうろうろ。確かに、カウベルつけるには首輪が必要か。人に慣れているのか、他のトナカイ程は逃げまくらない。

 昨日買ったパンの砂糖菓子。量も有って良い感じ。

54.8km, 5:49, 9.3km/h

955号線、Pokkaの北35km

Pokka

7/22(金)晴れ、51590km, 18.40

 朝1時に起きて太陽撮影。真夜中の太陽と言うか明るい夕焼け。

 夜は雲が多かったんだけど、晴れてきたのか、予想通り朝4時台にはテントが炙られ始めゆっくり出来ず。7時台には出発した。まあサマータイムだと8時台になるけど。

 この辺り、休憩場所は皆無で、路肩を降りて標識のポールに持たせかけて日陰で休憩とか。昨日はポールがグラグラで、風が吹いて2回も自転車を倒してしまった。幸い荷物に大きな被害は無くて助かった。

 水が茶色いと川の写真写りは良い。

 35km程でPokka。フィンランドの最低気温の記録を出した村らしい。-51.5度とか。

 お昼頃の到着で、期待してキャンプ場へ。まだ有ってラッキー、と思ったけど、テントは止めて小屋だけ、との返事でがっくり。喫茶店やってて昼食のお客で結構混雑。おじさん一人でやってたけど、よく儲かってて嬉しそう。ワイヤレスのカード受付器も使っていた。

 水を汲んでも良いか聞いたら、ちょっと考えて、トイレで汲んで、とのこと。キャンプ場に入れるのは嫌だったんだろうね。

 外で食べていた夫婦と会話。

 水をたっぷり汲んで前進。なんと10年前と変わらずに、ここから未舗装。未舗装に突入したけどお昼過ぎでタイミングが悪かったのか、幹線みたいな賑わいになって参った。

 10年前はごくたまにしか車は来なかったんだけどね〜。今は朝昼晩とか特定の時間に多くなり、それ以外は時たま来るだけ。

 少し上った所に脇道が有り、木があって自転車を立て掛けられそうだったのでお昼休憩。ここは乾燥エリアだったけどやはり虫がおらず。湿地等、水が有ると蚊やブヨが増えるけど、乾燥エリアは大丈夫と判明。

 近くに川や湖が有れば体を拭くのに便利だけど、虫の事を考えると乾燥エリアも良いかも。まあ湿地が多く、乾燥エリアは少ないけど。

 この先で、955号線が迂回指示。こっちでは迂回は相当な距離になる。四角形の1辺が通行止めで、3辺を回る事になる。仕方ないので迂回。しかし、955号線なら未舗装でも路面が良いけど、迂回路はやはり状態が落ちる。

 川は少なかったけど、1ヶ所で洗髪。体を拭く用に650cc汲んだ。この先で後ろから来た車が減速。何かと思ったらビールくれた。多分Pokkaで話した夫婦。若者2人も乗ってて、家族旅行?。英語で話してたけど、スイスのビールだったのでスイス人。そう言えばわたしの自転車のステッカーを見てスイス行った?とか言ってた。

 英語と言えばPokkaのだいぶ手前では家族旅行の自転車4人とすれ違った。子供2人は十代の下の方。にもかかわらず、結構飛ばしていた。男の子は先頭ですぐ後ろにお父さん。女の子はお母さんが並走してガード。

 英語での挨拶だった。イギリスから自転車旅行に来たかな?。まあキャンピングカーで走っても大して得るものは無いだろうし、家族で自転車旅行って素晴らしいね〜。

 お昼休憩で水が切れてしまい、トイレで汲んだ水を飲むしか無い状態になっていたけど、500ccの4.8%のビールを飲む事にした。幸い飲みやすいビールで良かった。しかし片手にビール持って走行って、外国では外での飲酒禁止の所も有り、車に見られないように、車が来たら隠した。

 早いけど午後3時前からキャンプに突入。水を沸かさないと。

 微妙に湿地からの距離が短いけど、とりあえず蚊はまだ見ていない。アブが数匹ウロウロ。こっちのアブは小型で三角翼、フランスの戦闘機みたいな形状。

 木材切り出し道路だけど、晴れているので、出来るだけ日陰の時間が長い所を選び、ふわふわの所に設営。

 午後6時頃までなんとか日陰だった。このふわふわのところ、ブルーベリー発見。もう色づいているけど、まだ美味しくないかな?。

 急いで水を沸かした。食料不足でご飯を炊いた。ペーストサバ缶を入れたけど、小さい方を入れたら、塩分少な目だった。失敗。無茶しょっぱい大きい方を入れるんだった。

 この数日晴れで暑い。25度を越えている時も有るかも。お陰で夏バテ状態。力出す気がせず、アップダウンに向かい風、センターギアも有って平均速度が大きく低下。

 前ハブはごつごつが大きくなって来た。後数日でスウェーデンに入れるけど、どうなることやら。明日、町の手前でキャンプになるけど、フィンランド、日曜でもスーパー開いているだろうか。

51.4km, 5:16, 9.7km/h

955号線から左折した迂回路、最近使われていない木材切り出し道路

Levi(スキーリゾート)

7/23(土)晴れ、51641km, 18.40

 ここも虫は少なかった。このところ少なくて楽。テント設営は午後の日陰を目指したので、朝は4時台から太陽に照らされ撤収せざるを得なかった。

 傘で時間稼ぎ。角度は低いのでこれでも効果有る。

 熟れていないブルーベリーはこんな感じ。

 昨日は迂回路の1辺の半分進んだだけなので、今日は四角形の2辺と半分くらい残ってる。2辺目の途中から舗装になりラッキー。

 2辺目と3辺目の交差点。そのまま右へ進んでも行けるんだけど、前回のキャンプ場所をチェックしたくて。

 3辺目も舗装。そこそこ大きな途中の川で洗髪と上半身の汗を流した。そのうち2人乗りのバギーがやって来て、まず女の子がバッシャーン、と飛び込んだ。男性は服を脱いでパンツ一丁で川へ。

 着替えを出すのが面倒で、わたしは泳がなかったんだけど、やっぱり泳ぐんだった。気持ち良さそう。気温は25度を越え、感じはオーストラリア。

 迂回路3辺クリアして955号線へ戻ったら、なんとまだ未舗装だった。2辺目の道をそのまま進んでも目的方向に行けたので失敗だったかも。

 家がパラパラ出てきて、そこの車かどうかは知らないけど、車が増えてきた。結構飛ばすのもいてなんだか。土ぼこりで眼がまずいので、ホコリの多い時は止まって目を閉じてやり過ごし。

 やっと未舗装が終わって、貴重な飲み水で目を洗った。今日の迂回路は50km程。未舗装は30km台かな。

 川を渡って956号線。

 この川は10年前も写真を撮った。長かった未舗装が終わり、解放感が有ったところ。

 明日、町と思っていたら、今日も町が有ってラッキー。食料買い込んだ。Sirkkaはスキーリゾート。山1個、丸ごとスキー場にしていた。緑が多く、自転車道完備。

 この緑から離れた瞬間が前回のキャンプ場所になっていて、どんなところかと思ったら、ノルディックスキーのルートかな?。とりあえず、電波塔へのアクセス道かも。

 こっちはスキーが盛んで、インラインスキー?で練習している人と時々出合う。

 久しぶりに蚊が攻撃的。無茶多いと言うわけでは無いんだけど、一直線に取りついて瞬時に刺してくる。蚊取り線香3つで対抗。

73km, 6:44, 10.8km/h

Sirkkaから4〜5km、79号線横のノルディックスキールート?(BUSH060801)

国境の町の手前

7/24(日)晴れ、51714km, 10.30

 ブルーベリーを食べてるけど、美味しい。

 スキーリゾートの案内板が有ったけど、山が全方位開発されているのが良く分かる。山がLeviで町がSirkkaなのかな?。

 12km程でKittila。途中に空港が有ったけど、町の規模と関係なく結構でかかった。

 最初に80号線との交差点が有り、これを右折するんだけど、水が充分ないので前進。なんか道路沿いに伸びてどこが町の中心部だか良くわからない。

 スーパーが有ったので買い物。11時開店で11時過ぎだったのでまだ客が少なく、開いていないのかと思ってしまった。手前の町の観光案内所が、土日は11時〜16時までの営業だったので、少しゆっくりしてこの時間にやって来たんだけど、スーパーにぴったりだった。

 ノルウェーに比べて安いのでバナナ、トマト、メロンとか色々購入。スイカが安かったんだけど、2kgは重いので1kgのメロンにした。水分補給用としては圧倒的にスイカの方が良いんだけどね〜。

 観光案内所を探してもう少し進んだけど、ポッチャリ系の自転車の女性が並走して声をかけてきた。何か困ったことは有りませんか?、とのことで、案内所を聞いてみたけど、反応からすると無いのかな?。

 無料Wi-Fiはそこの喫茶店に有るとの事。少し話をして、笛上げた。これで3本目。残り2本。

 声かけは、普通に考えれば宗教かな?。もうひとつ考えられるのは私服警官。バンダナを帽子の下に入れて垂らしてるし、無茶髭面だし、今流行りのテロリストとか疑って?。

 上半身裸の男性を時々見かけるし、基本半袖の中で、わたしだけ長袖、長ズボン、手袋にキャディーさん風の日除けでは目立つことこの上ない。日本でも目立つくらいだし。

 今日は無精してバンダナ外さずにスーパーで買い物したし。あんたはアラブ人か!、みたいな感じ。髭もブヨや蚊の妨害出来るかなと生やしてるんだけど。もちろん日焼け防止と、転けた時のケガ防止も目的の一部。

 喫茶店の無料Wi-Fiは客じゃ無いので使わず、今日はWi-Fi諦めて反転。

 しかし、前ブレーキから音が。いよいよ振れがきつくなり、ブレーキに接触?とか思って良く見ると、ハンドルが1回転していた。ブレーキワイヤ2本と変速ワイヤ1本がぐるりと1周。良くまあこんなので走ってたもんだ。

 朝、また自転車倒したのでその時かな?。もしくは買い物中に誰かがイタズラ?。

 ついでなので、また分解、給油。

 80号線の交差点まで戻り左折。しかし相変わらず暑い。北極圏/ラップランド、なのにオーストリアの砂漠か!、とか怒りたくなるような。まあ26度とか27度なんだけどね。

 途中の案内板をバイクのカップルが一生懸命見てたけど、わたしと同じこと考えてた。泳ぐ場所を探してた。しかし良いところ無さそう。だいぶ先に湖が有るけど。

 道路が滑走路として使えるところ。

 今日は1日中、川を探してたんだけど、結局全くダメだった。川は道路に平行で、アクセスも無し。傾斜も緩やかで湿地。

 途中、国立公園が有ったけど、その辺りのでかい山がスキーコースになっていた。無茶上級向けみたい。この辺り、どこもスキーリゾートだらけ。

 後半、家がパラパラと連続するようになり、全くキャンプ出来そうに無い感じ。前回のキャンプ場所を目指してたけど、こんな環境でキャンプ場所なんて見つかるのか?、とか思ってたら、やはり脇道のただの道端だった。前回も困ったんだろうね。

 ついに蚊が本格化。攻撃性が高い蚊に取り囲まれた。

 なんか良く使われている道では有るけど、個人の家へ行く感じでは無く、道端でも良かったんだけど、電力線の下にスノーモービルのルートが有って、そこにしてみた。

 電力線の下は木を切ってあるので、スノーモービルコースに良いんだろうね。

 電力線の真下なので、ポールが届いたら感電で危なそう。まあ多分届かないけど。

 蚊取り線香を5個つけてテント設営したけど、それでも結構攻撃された。無茶暑く、テント設営で汗だく。しかし川がなく汗を流す水も汲めなかったので、ラーメン用の水の一部で体を拭いた。今日はラーメン止め。暑いせいも有るし。

 さあいよいよ明日はスウェーデン。贔屓にしてたキャンプ場はやってるかな?。わたしが前に使ったキャンプ場は今まで3ヶ所見て全部やってなかったし。

 プリペイドSIMのデータを買って設定出来るかどうかが最大のテーマ。

 この数日、前回のキャンプ場所を使ってるので距離が伸びてしまった。時間が余ってるので、これからはあまり走らないようにしないと。今日は久しぶりにアウターを使って少し踏んだので、平均速度も少し伸びた。

80.4km, 6:25, 12.5km/h

国境の町の10km程手前、80号線から横道に入り、更に電力線の下へ入ったところ(BUSH060802)

スウェーデン

7/25(月)晴れ夕方雷雨、51794km, 433Kr, 4.30ユーロ

 幹線に出てきた。久しぶりに線路。

 この先にK-MARKETが有って、7時から開いていた。時刻は丁度7時(と言ってもフィンランドでは本当は8時)。国境の手前の町に大きなスーパーが有ると思ってパス。しかし結果的にこれが失敗だった。

 国境の町、Kolariのスーパーは小さかった。とりあえず1ユーロでドリンク買ったけど、小銭を3.35ユーロ残してしまった。

 15km程で国境。

 ここからは湿地の何もない所を20km以上走行。休憩に良いところが無く、疲れた。

 久しぶり(初めて?)の大きな川。これを渡ってPajala。

 スウェーデン最初の町に着いて、ICAに行ってみたけどスマホのデータは置いてないとのこと。売店を教えて貰った。

 売店に行くと、おじさんが機械を操作してレシートが1枚出てきた。そこに書かれている電話番号とパスワードを一気に入力し発信すると、あっさり1GBデータ復活。

 1GB 49Kr。700円とかだとまあ安いかも。10年前は公衆電話でやってて前半で合計600Krのテレホンカード買ったとか書いてあったし。

 横の公園で休憩。おじさんと結構話した。この町は奥さんの生まれた町とか。奥さんは買い物中で、男の仕事は、奥さんの買い物を待つ事、とか言ってた(^-^)。

 図書館に行ってWi-Fi使わせて貰った。更新するデータ量が多いので、Wi-Fiで節約。しかしまあめでたくネット接続復活。

 買い物をしてから10km程先のキャンプ場へ。やってるかどうか心配だったキャンプ場は期待を裏切らず、見事に廃業。うーん、わたしがご贔屓にしてたキャンプ場は今のところ全滅。

 レストエリアとくっついてる変なキャンプ場だったんだけど、キャンプ場が止めて、管理の目が無くなると、当然のようにうっとおしいキャンピングカーがくつろいでた。

 横の川で泳いで汗を流し、川で水を汲んで前進。空港の反対側の松林を抜け、湿地に近い所でテント設営。しかし最強のブヨ軍団に襲われ刺されまくり。

 なんとかテント設営したけど、噛まれまくって唇や耳が相当腫れてきた。おまけに雷ゴロゴロ。うっとおしいキャンピングカーと一緒は嫌だけど、我慢してさっきの所でキャンプが正解だったかな。レストエリアと言うかキャンプ場と言うか、あそこには雷を充分防げそうな小屋が有るので。

 本当に参ったもんだ。スウェーデンに戻ったその日から積乱雲による雷雨が始まるなんて。しかし、ここの雷雲は、自己放電が殆ど。もしかしたら落雷は1回だけだったかも。頭の上で連続的にバリバリ言ってて派手では有るけど。 ●前ハブの状態はひどくて前輪グラグラだけど、800kmを走ってスウェーデンまで戻って来られた。内陸を進むので、大きな町までは500kmとか有るかもだけど、どうなることか。このまま後1200km走れたら良いんだけどね〜。

53.7km, 4:23, 12.2km/h

Pajalaの南西十数キロ、395号線、空港の道路を挟んだ反対側

Tarendo

7/26(火)曇り時々晴れ、51848km, 246Kr, 3.35ユーロ

 朝は虫が元気になる前に、早めに撤収。しかしまたぼこぼこにやられた。まぶたを刺されてお岩さん?。昨日は唇を刺されて、笛吹いてみたけどまともに音出せず。音出すのは結構繊細なんだね〜。初心者がなかなか鳴らせないのも理解出来た。

 しかし虫(蚊とブヨ)が問題すぎる。今後は出来る限り乾燥エリアでのキャンプを優先しよう。水の側だと体洗えるんだけどそっちは諦めて。

 後、被る防虫ネットを探そう。洗濯袋3つ持ってるから2つ縫い合わせて作るかな?。

 大きな川沿いの395号線を暫く進み、左折して394号線へ。

 曲がってから15km程で唯一の村、Tarendo。ここは10年前、赤ん坊連れの女性が自宅の電話を使わせてくれた所。旦那さんが音楽家とか言ってたので探して笛上げれば良いんだけど、家覚えてないし、写真見せての人探しもなんなので、止めた。

 少し入ってミニICAへ。記憶に有った。殆ど変わっていない。

 店にノンガスの水が無かったので、水を汲ませて貰った。親切な女の子だった。カップスープ12Krとサンドイッチアイス16Kr購入。アイスクリームは安いの選んだけど、200円近くする。

 ここから20kmも行かずに前回のキャンプ場所。途中、川の横のパーキングにピクニックテーブルが有ったのでお昼休憩。ついでに川で洗濯。

 今日は殆どフラットで、湿地ばかりだったけど、最後に川と別れて3〜4kmアップダウン。一番高いところが前回のキャンプ場所だったけど、少し森が深かったので、道の反対側の木材伐採跡に進入。

 この辺りでは多分最も虫が少ない所だと思われる。色々条件を考えて、道端にテント設営。道端と言うか一部道。1台だけ最近奥まで入っているけど、まあ特例だろうと推測。

 最近北欧では倒木が無茶多い。あっちでもこっちでも倒れているのを見かける。ので、倒木の危険性を避けてテント設営。期待通り、虫は充分対応出来るくらいの数でラッキー。

 日向なので、暑さで死にそうだったけど、そのうち毎度の雷雲。日陰になったのは良いけど、ゴロゴロ言いまくってる。まあ内部放電ばかりだけど。

 雨が降れば気温が下がって雷雲のエネルギーが減るんだけど、今日はまだ雨は降らず。ゴロゴロが続いている。雷ゴロゴロは多分昨日から始まった感じで、わたしがスウェーデンに戻った日から雷が始まるってね〜。なんと言うタイミングの悪さ。

 夕方6時頃になって犬が吠え出した。前方に家が有ったんだろうね。手遅れ。

55.7km, 4:58, 11.1km/h

394号線沿い、木材切り出し道路

7/27(水)曇りたまに雨、51904km, 218

 朝7時前に古いボルボのセダンが通過。帰ってこなかったし、多分出口がもう一個有るんだろうね。昨日は犬が吠えたしおじさん、見に来たんだろうね。

 朝、コープさっぽろのトウモロコシギフトを注文。いつも夏に送っているんだけど、今年は海外だし、無理かな?と思っていたら、ネットでの注文が有った。パソコンの特定のブラウザ推奨だけど、スマホでも注文出来た。

 支払いは当然クレジットカードだけど、便利な世の中になったもんだ。スウェーデンの山の中で日本のギフト発注ってね〜。

 ブルーベリーが鈴なり。美味しい。自転車持った状態じゃなければいっぱい集めて食べただろうね。

 今日のテーマは水の確保。川は茶色だけど、違う茶色で濁っている。土壌に鉄分が有りそう。全く使えない。

 明日Gallivare。

 お昼休憩。久しぶりに完璧な自転車持たせと座る所。

 不安定な所で、自転車倒れたりして気分悪いんだけど、今日はバッチリ。

 小さな集落、Ullattiにガソリンスタンドが有った。丁度そこで豪雨。休憩用のテントが有ったのでその下に避難。まあ風も吹いて濡れまくりではあるけど、それでもまあだいぶまし。

 傘をさして水を集めた。店のおじさんが出てきてチラチラ見てた。これが良い方に伏線となった?。

 小止みになって店に買い物に。水は500ccでも300円とかで論外。まあノンガスは無かったし。1Lのトロピカルジュースが19Kr、250円で、それを購入。

 レジはおばさんで、ノンガスの水無いね〜、と言ったら、速攻でタップウォーター、とか言ってしきりに蛇口をひねる仕草。うちにはボトルは無いけどボトル持ってるなら入れてあげるわよ、とのこと。

 これは、明らかに、おじさんが、変なのが雨水集めてるぞ!、とかおばさんに言ってたんだと思う。言ってくれば水入れてあげるのにね〜、とかの話になってたんだろうね。雨水集めた甲斐が有った。

 傘で集めたんだけど、豪雨だったので短時間で400ccくらい集まった。すごい。傘は普通にさして、傾けてホネからの滴をペットボトルに入れてた。

 今日の水の問題は解決。すぐ先に14年前のキャンプ地。これはパス。10年前のは30kmくらい先だけど、幹線に出てからだし、前に発砲されまくった所なので止めて、場所探し。幹線に近づくと湖だらけで蚊が多いだろうと言うことで、また木材切り出し道路にした。

 見たら横に水溜まりが有ってがっかりだけど、まあ蚊取り線香で対応出来るレベル。ブヨが少ないので良かった。2日続けて蚊対策のキャンプ地選びはまあ成功。暫く使われておらず、車はまず入って来ない感じ。

 途中、道端に止まってるボロいワゴン車を2ヶ所で見かけた。ナンバーが今まで見ていないタイプ。これは例のポーランドの学生の夏季アルバイト、ベリー摘みだろうね。

 ボロ車を仕立てて大挙してやって来て安いキャンプ場に泊まり、材料費タダのブルーベリーを集めて元請けに買い取って貰う仕事。

 日本みたいに採取権買う必要無く(国有林のフキとか)、マンズライツのお陰で私有の森でも入って摘めるし。

 地元の人が何か採ってるのも見かけた。キノコとベリーのシーズン真っ盛り。

 暫くして農機具系のエンジン音。やけにふかしてる。3〜4kmだか、4〜5kmだか、無茶遠いけどしつこくやってる。また犬がわたしを感知したんだろうね。

 昨日は1.5kmでまだしも、今日はわたしは責任持てない。お宅の犬が神経質過ぎるのでは?。

 10年前はしつこく発砲されたし。熊とか何か危険な動物が居るのかな?。 ●犬と言えば、水を汲んでもらった集落で、1軒の家の犬が放し飼いで、吠えながら道路まで走ってきた。もうだいぶ行きすぎていたので、犬はそこで止まってあらぬ方向見てた。

 で、サンポーニャの一番高音の不協和音で攻撃。犬がビクッとしてこっちを見たのが笑えた。初めてサンポーニャの効果を目撃。

 公共の道路を走ってるのに、家から吠えまくる犬は多いけど、それにはだいたいサンポーニャでお返し。だいたいちょっとの間吠えるのが止まる。犬は高音はやはり良く聞こえるんだろうね。

 サンポーニャの不協和音は、ほぼ審判のホイッスルと同じ感じで、警告音。犬だけじゃ無く、飼い主にも警告してる意味も有るんだけど。

 一回、警告したらピタッと吠えるのが止まった事が有る。警告の意味が分かったのか、もしくは飼い主が居て止めたか。なかなか止められない飼い主が多いんだけどね。

 効果有るのは分かってたんだけど、効果を実際に目撃で、これからも楽しめそう。

 吠えるのは多分、自転車のチェーンとかクランクとか、どこかの摩擦音。キュルキュルとか人間の可聴域を越えて音が出てるんだと思う。

 吠えられっぱなしだと気分悪いんだけど、高音の出る楽器を持ってるので、結構仕返し楽しめる。2音同時に鳴らしてピピッ、とか。

42.0km, 3:57, 10.6km/h

UllattiとE10の間、木材切り出し道路

パンク

7/28(木)曇り時々晴れ夜一時雨、51946km, 199、ICAバンクの機械で1500Krキャッシング

 予想通り誰も来ず。のんびり出来た。

 E10まで15km程。E10手前の湖エリアは家だらけで、早めのキャンプは正解だった。

 E10をアウターで飛ばしてたら、自転車がグラグラ。後輪パンクだった。幹線で車もそこそこ来るので、車線の外を走ってたのがまずかったかも。

 金属片を拾ってた。車道だと車が走ってるので、こんなのは無いけど。タブレットのカメラ、焦点合わせたら後ろが少しボケた。ちゃんと焦点合わせてるんだ。

 幸いガードレールが有る所だったので、持たせかけて荷物を下ろし、パンクは斜面を少し降りた所で修理。とてもじゃ無いけど危なくて車道横ではやれず。

 ついでなので、少し早いけどタイヤの左右を入れ換えた。右側通行なのでタイヤの左側がよくチビてる。車がうるさいので耳栓をしてのんびりやったけど1時間も掛からず。

 51133kmで前後のタイヤを入れ換え、51979kmで左右を反転。1000kmで入れ換えのつもりだったけど、846kmになった。

 ダイソーの接着剤とパッチ(共に日本製)は良い感じだった。

 Gallivareでは買い物。スマホのデータも1GB買い足し。

 こんな感じの印刷で、「*125*kod#」で電話発信するだけ。kodは14桁の数字。中身が分かってみるとこのレシートも読めるような気がする。

 データ残量確認は「*120#」。予想通りデータの有効期限が今日から1ヶ月になってる。だいたい1日100MB少々で、1GBは1週間〜10日と言う感じで、日本での使用量と同じ感じ。1GB49Kr、600円ちょい。通信費、1日100円以下かな?。

 先にICAに行ってラーメン3個買ったけど、COOPに行ったら出前一丁が5個25Krと特売。ICAラーメンは3.90Kr。出前一丁が5Kr。月とすっぽんみたいな品質の違いが有るのに、値段少ししか変わらない。当然5個買った。

 ノルウェー、フィンランドと、長く持ち運んだICAの水のペットボトルは少し破れかけてたけどなんとかリサイクルの機械に通った。COOPで水購入。

 割りと大きな町なので案内所を探して(駅に有った)自転車屋を聞いてみたけど、専門店は無し。インタースポーツが有ったけど、インタースポーツでは無理だろうと行かず。去年はインタースポーツでブレーキパッド買ったけど。

 トイレで水を汲んで前進。町から暫く湖沿いで家継続。家が切れたら国立公園に接近で、少しバックして家の次の、最後の脇道に入ってみた。

 川の方へ下っていく道だけど、とりあえず成功。途中、広場が2つ有り、その近くでテント設営。しかしどちらの広場にもトナカイの骨が散乱。なんだろうね〜?。

 19時頃、車が少し上まで来て歩いてわたしを確認に来た。わたしと同じ寝床探しだろうね。

 20時頃になって、最後の家の方向からバイクのエンジンを吹かす音が頻発。また犬がわたしを感知したんだろうね。しかしここは、熊やヘラ鹿のいる国立公園から続いているもうひとつの国立公園近く。本気で危険動物を追い払っているのなら、わたしのキャンプも危ないけどね〜。どうなんだろうか。

 わたしを感知すると、お鍋叩いたり、エンジン吹かしたり、今回はまだ無いけど発砲したり。何を追い払ってるんだか。

59.3km, 4:36, 12.9km/h

E45でGallivareを出て、国立公園手前の最後の横道に分岐

雷雨

7/29(金)曇り時々晴れ時々雨、52005km, 1521

 ゆっくりして出発しようとテントの中で荷物をまとめ、終わって外に出ようとしたら雨。フライが濡れてしまったので更にゆっくり。標高差30〜40mを押して上り、道路に戻ったのは13時近くになっていた。

 この辺り、砂鉄?が多い。パンニングしてみたい感じ。

 重たいキラキラしてる石も落ちてる。鉄鉱石かな?。鉱山が有るみたいだし。

 語呂合わせ?みたいな距離。

 標高450mくらいまで上り、その後は平原で少しアップダウンも。国立公園横断。じきに前方に黒雲。撮影してたら雨が降り始めカッパ上着用。

 そのうち雷雨。激しい雨でパーキングに逃げて標識に自転車持たせかけてカッパの下着用。しかしそこに1台いた車から女性の悲鳴みたいな声が。すぐエンジン始動。どうやらわたしに気づくのが遅れ、ビックリしてエンジン掛けて逃げる体勢を整えたみたい。

 わたしは傘をさしながら豪雨の中で雨対策で、車なんか見てなかったけど。いきなり背後に居たので襲われると思ったんだろうね。助手席にも人が。小柄なのでこれも女性かな?。

 こっちもエンジン掛けた車の前に出るのが嫌で暫く様子見。じきにエンジン切った。多分、落ち着いたんだろうね。

 直前の雨で車に戻ろうとしていたお年寄り夫婦は手を振って挨拶してくれたのに、こっちは人を強盗扱いかな?。感じ悪いね〜。まあしかし、止まっている車に接近していくと、接近前に逃げるのが7〜8割。業務車両は除いて。

 田舎の人は、人を見たら泥棒と思え、かな?。東欧諸国がEUに入って治安の不安が増したのかな?。ネイバーウォッチの看板増えてるし。

 この2台の車はどちらもベリー摘みだと思う。お年寄り夫婦はバケツ持ってたし。

 国立公園横断は40kmくらい。最後に500m以上まで上ってから下降。Poljusでスニッカーズとケーキ購入。

 いつもの変なモニュメントのところで休憩。

 今日は日の丸もきれいに見えてる。しかし何で各国の国旗吊って有るんだろうね?。

 ここから20km以上工事中で未舗装。来るときにも有ったけど、そんなに長かったかな〜。

 来るときのキャンプ場所を目指してたけど、手前に良いところが有ったのでそこにした。

 トナカイさんのテリトリーみたいでうろうろ。なかなか体格の良いのが多い。虫が少なくて快適。

 テント設営後、1km程戻って水汲み。今日は水がたっぷりで、虫も少なく、外で水浴び。

48.9km, 4:06, 11.9km/h

E45、Poljusから5〜6km南

アークティックサークル

7/30(土)曇り時々晴れ、52054km, 1493

 朝1時台に近くで犬が吠えまくり。移動している感じも有った。野良?、それとも誰かが車で連れてきた?。大型犬だったけど。

 このところ夜は冷え込んで気持ちが良い。虫も少なくて寛げる。ノールカップからの帰り道で虫が大変なレベルだったのは数回。それも行きのような数百匹に取り囲まれる、と言うほどのは無かった。

 虫の少なさは雨の関係だろうね。雨が降って水溜まりが出来て何日かすると蚊が増えるのかな?。帰りは多分雨が少なかったんだと思う。ダムの水も行きよりはだいぶ減っていたし。

 で、この数日、雨が降り始め、そのうちどこかでまたひどい状態になるんだろうか?。

 ゆっくりして11時頃出発。未舗装の状態はあまり良くなく走りにくい。まあ押すところは殆ど無かったけど。ダム手前で一応終了。後は短いのが幾つか。

 ダムの手前でお昼休憩。ダムは渓谷っぽい感じで、ダムの上の道路に降りて行って上り返しが標高差100mも有って汗をかいてしまった。

 上り返してからは毎度の平原、湿地。アップダウンは有るけど。

 レストエリア。ダム湖沿いでこっちの人の好みの場所。日光浴している人も。この湖沿い、右側に国立公園へのアクセスルートが有る。100km以上行けば世界ベスト3の国立公園?。

 Yokkmokkまで40kmくらいだった。COOPとICAで買い物。しかしこの町はお高い。あまり買えない感じ。水は10.90と一番高かった。必要なので1本買ったけど。

 Yokkmokkから7から8kmでアークティックサークルだけど、前方に雷雲で、雨もパラパラし始めたのでアークティックサークル直前で木材切り出し道路へ入った。

 すぐに雷が始まり、急いでテント設営。19時頃に車がやって来てすぐに帰って行った。普通は用のない道なのでわたしを見に来たんだろうね。今日は雷は成長不足でじきに終了。

 木材切り出し道路は湖の反対側に有り、湖の中には家が数軒。そこからは木材切り出し道路が丸見えなので。わたしの進入が目撃されたかな?。

 もしくは近くの家で犬がわたしを感知したか。磨きこまれたきれいな赤の小型乗用車で、寝るとこ探しではないし、この時間にベリー摘みもないし。神経質な、と言うか、気の小さい田舎の人にとっては、不審者の動向把握は最重要課題なんだろうね。

 泥棒に入るためのベースキャンプ設営?とか心配してるのかな?。

 まあ、居場所確認出来たから少し安心出来たかな?。普通はもう少し町から離れ、家からも離れるんだけど、今日は雷雲攻撃で急いだので。そのまま前方の雷雲に突っ込んで行く根性無かったし。

 アークティックサークル記念館の所も湖で、町から家が続いている所だし。(続いていると言っても、数百メートルとか500mとか間が開いて)その先から、山と言うか、家が殆ど無くなる。

 北極圏での滞在は1ヶ月少々。アークティックサークルの線上まで戻ってきた。真夜中はだいぶ暗くなってきた。夜ももうすぐ復活だと思う。夜無しに慣れてたので、なんか寂しい?。

47.6km, 4:07, 11.5km/h

E45Yokkmokkの南6〜7km、アークティックサークルのすぐ北の木材切り出し道路

水探し2

7/31(日)曇り一時雨、52102km, 1418

 昨夜は雷雲の後晴れて、西日の当たる所で、夜9時近くまで照らされて参った。流石に腐っても北極圏。

 Arvidsjaurまで150km程。いつも1泊で行ってるけど、今回は日程に余裕が有るので2泊にしようかと。

 じきに許容範囲の沢が有ったけど、自転車止められず、まだ先も長いし汲まなかった。

 しかしその後は高原の湿地で水はダメ、と言ういつものパターン。最後の方法で、1ヶ所、湖の所で汲もうかと思ってたらカップル+女2人のキャピキャピ軍団が占拠していてパス。

 最後に地図には無かった川が横に出てきて、アクセス悪かったけど、なんとか水を汲んだ。しかし50km程と思っていたのに水が見つからず、67kmも走ってしまった。

 飲み水の有るレストエリアまで後30kmくらいの所まで来たけど、水を確保したし、もうこの辺でキャンプ、と言うことで、374号線との交差点の近くから川へのアクセスの道に進入。

 E45は内陸部幹線だけど374号線は海岸へ真っ直ぐ行くので、374号線へ曲がる車の方が多い。行きになんか車が多いなと思ったのは、海岸の幹線からの車がここで合流してたんだ。

 交差点ではヒッチハイクの女性が降りた所で、少し話。彼女もキャンプ場所探しに突入中みたい。30km程先のレストエリアが良いところだと教えておいた。ヒッチハイクが出来れば楽勝で着けるし。

 水を汲んだ川の下流だと思うんだけど、テント設営後、洗濯物を持って出掛けてみた。途中開けた川原みたいなところが有ったのでそこかと思ったら、川は残念ながらその先の杉林の中だった。

 草が生えてアクセス悪かったけど、なんとか川へ。

 邪魔な木の枝を切って、洗濯場を作り、先ずは体を洗濯。石鹸で頭も体も洗って無茶サッパリ出来た。蚊は数匹程度のアタックで、なんとかなった。

 次は洗濯。少したまっていて靴下は雨で濡れたり川へのアクセスで濡れたりで手持ちの3足全部洗濯。はく靴下がなくなった。シャツとパンツは着たの以外全部(2組)洗濯。

 しかし川で洗濯も気持ちが良い。

 川まで結構距離は有ったけど、テントに戻り干した。道路とは結構距離は有るけど松林が薄く、道路から洗濯物が見えるのが難点。

 この辺り全て湿地だけど、ここだけ少し乾いていて、最も蚊が少ない場所だと思う。このところは乾燥をキーワードにキャンプ地探し。

67km, 5:39, 11.8km/h

E45と374号線の交差点近くの松林、川へのアクセス道

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